赤ちゃんや子供に安全な扇風機おすすめ11選｜安全対策も紹介【危ない？倒す？】

春が過ぎて、少しずつ暑くなってくると「そろそろ扇風機を出そうかな？」と思いますよね。暑いけれど、エアコンをつけるほどではない…そんなときに扇風機は大活躍。扇風機の優しい風は心地よく、適度にお部屋の温度を下げます。

しかし、今まで何も気にせず使っていた扇風機も、赤ちゃんや小さな子供がいると安全性が気になるもの。「扇風機の風が赤ちゃんに当たっても大丈夫？」「動き始めた赤ちゃんや子供が扇風機を触ると危ないのでは？」とさまざまな心配が募ります。

そこで本記事では、赤ちゃんや子供がいる部屋での扇風機使用について解説。扇風機・サーキュレーター使用時の安全対策や赤ちゃんがいても安全に使える扇風機など、ママやパパが気になる点をまとめました。ぜひ参考にしてください。

赤ちゃんは体温調節機能が未熟です。扇風機の風が当たり続けると、体温が奪われ風邪をひいてしまう可能性があります。そのため、扇風機を使うときは赤ちゃんに風が直接当たらないよう以下の二点に留意しましょう。

• 風向きを上にする
• 風量は弱くする

首振り機能を使うとさらに効果的です。空気が循環して室温が下がるので、直接風が当たらなくても涼しく感じます。

エアコンは夏の必須アイテム。熱中症から赤ちゃんを守るためにも、猛暑時には迷わずエアコンを使いましょう。しかしエアコンの風は冷たいので、赤ちゃんのいる部屋で使うのにはちょっと抵抗がありますよね。

それなら扇風機を使って、隣の部屋のエアコンの風を赤ちゃんのいる部屋に送るといいですよ。冷たい風が赤ちゃんに直接当てずに室温を下げられます。

扇風機を使用している時は、赤ちゃんの体温が下がってしまっていないか身体に触るなどして確認するのがおすすめです。長い時間風が当たりっぱなしになっていると、赤ちゃんの身体が冷えすぎてしまうケースがあります。冷えて体温が下がると、下痢になったり体調が悪くなったりするため、こまめに体温チェックをしてください。

扇風機は背が高い上、重心が高くバランスが悪いので、赤ちゃんがぶつかったり、つかまったりすると倒れてしまう恐れがあります。扇風機が倒れて故障したり、赤ちゃんがけがをしたりすると悲しいですよね。

扇風機が倒れるのを防ぐには、扇風機をストーブガードのようなもので囲うのがおすすめ。囲うものがない場合は、壁の近くなど倒れにくいところに設置するのも有効です。

扇風機の羽は高速で回るため、触ると非常に危険です。動いている羽に触って指を切ってしまう事例も少なくありません。金属製の羽だと指を切断してしまうケースもあります。ここでは、赤ちゃんが扇風機に指を入れるのを防ぐ方法についてご紹介します。

安全に配慮された扇風機を使うのが、最も有効な手段だと言えます。指が入らないようになっている・羽がないなど、さまざまな機能の機種があります。安全に使える扇風機なら、赤ちゃんから少し目を離しても大丈夫なのが嬉しいですね。

詳しくは下の見出しで解説します。おすすめの扇風機もピックアップしますので、ぜひ参考にしてください。

扇風機の安全カバーは手軽に取り入れられるグッズです。指入れ防止に効果があるのは、

• 後ろまでしっかり覆える
• メッシュが細かい
• サイズが合っている（カバーがだぶつかない）

ものです。

小さめの扇風機でサイズの合うカバーが見つからない場合は、洗濯ネットを使うのがおすすめ。メッシュが細かいので、扇風機カバーの代用品として最適です。

メッシュガード扇風機とは、羽を覆っている部品「ファンガード」がメッシュ状になっている扇風機を言います。赤ちゃんの小さな指も入らないくらい細かいメッシュなので、カバーを付ける必要もありません。

メッシュガード以外の部分は、一般的な扇風機と同じ作りになっています。リーズナブルで気軽に購入できるのも嬉しいポイントです。

羽なし扇風機は、その名の通り羽がないのが大きな特長です。羽に触れてケガをする心配がないので、赤ちゃんがいても安心して使えますね。

土台がしっかりているものなら倒れにくいのでさらに安心です。また、

• 風にムラがなく遠くまで届く
• 掃除がしやすい

といった特長も魅力的です。中にはヒーターや空気清浄機能の付いた機種もあります。

タワーファンは、筒状のファンである「シロッコファン」で風を送ります。

• 一般的な扇風機のような羽がない
• ファンに直接触れられない構造になっている

ので、安全面では優秀です。

しかし、機種によっては

• 運転音が大きい
• ファンが左右にしか動かない

といったデメリットもあります。赤ちゃんのいる家庭では特に気になりますよね。選ぶときにはスペックをよく確認しましょう。

壁掛け扇風機は、壁に固定して上から風を送ります。赤ちゃんの手が届かないので、倒したり指を入れてしまったりと言った危険はありません。上から風を送ると部屋の空気がしっかり循環するので、室温を効率的に下げられます。

デメリットとしては

• コンセントの場所によっては配線に工夫が必要になる
• ネジで壁に固定するため、壁に穴があく

といった点が挙げられます。

サーキュレーター機能のついた扇風機を使えば、直接風に当たって涼むだけでなく、空気を循環させて快適な室温を保てます。エアコンと併用すれば赤ちゃんに直接風を当てなくても涼しく過ごせるため、おすすめです。

また、サーキュレーター機能があれば衣類の乾燥や換気など、夏だけでなく1年中使用できるといったメリットもあります。

赤ちゃんや子供に限らず、扇風機の風に長時間当たるのは危険です。特に就寝時は体温が下がりやすく、扇風機をつけっぱなしにしていると、風邪などの体調不良を起こしかねません。長めに扇風機を使用したい場合は、タイマー機能の付いた扇風機が必須です。

今や、ほとんどの扇風機にタイマー機能が搭載されていますが、設定できる時間や間隔は機種それぞれです。1・2・4時間のOFFタイマーのみの製品や、1時間ごとに最大12時間まで自由に設定できる製品もあり、生活に合った使い方ができるものを選ぶのが大切です。

子供による誤操作や事故を未然に防ぎたいならチャイルドロック機能がおすすめです。メーカーや製品によって、ボタン操作が無効になるものや本体に触れると停止するものなど、さまざまなロック機能が搭載されています。

赤ちゃんや子供のいたずらによるリスクを回避できるため、小さなお子様のいるご家庭には安心の機能です。

赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、扇風機はできるだけ弱い風に設定するようにしましょう。汗をかいている状態で扇風機の風にあたると、汗が蒸発して一気に体温が下がります。扇風機の風が強いとその分体温の変化が激しくなり、赤ちゃんの体に負担がかかってしまいます。

ほとんどの扇風機に付いている弱・中・強などの風量調節機能ですが、赤ちゃんには微風モードが搭載されているモデルがおすすめです。微風モードは弱よりも弱い風なので、うちわであおいでいるかのような風で赤ちゃんに心地いい風を送れますよ。

ベビーカー用の扇風機は、フードの上に取り付けます。これは、地面から出る熱気の影響を受けずに、涼しい風を赤ちゃんに届けるためです。赤ちゃんの手が届かないので触られる心配もありません。

また、フードは深く被せると熱がこもってしまい、熱中症のリスクが高まります。フードの深さは控えめにして、帽子で日よけ対策しましょう。

ベビーカー用扇風機は、濡らした帽子と併用するのがおすすめ。濡らした帽子に風を当てると冷却効果が得られ、体温を効率的に下げられます。夏の屋外で見かける「ミストシャワー」と同じしくみです。

霧吹きに水を入れて、扇風機や赤ちゃんの周りに吹きかけるのも有効です。霧吹きは100均でも手に入るので、試してくださいね。

ベビーカー付近での気温が35℃以上の時は、ベビーカー用扇風機の使用を避けてください。35℃以上になると扇風機から送られる風の温度も高くなり、冷却効果は得られません。それどころかドライヤーの温風を当てているような状態になるので危険です。

大人と比べ地面からの距離が近いベビーカーの中は、地面からの輻射熱によって想像以上に暑くなります。お出かけの際はこまめに体調をチェックしてくださいね。

家の中にはコンセント周りやテーブルの角など、子供にとって危険な場所が意外とたくさん。特に小さな赤ちゃんは、ちょっとした動作が死亡事故につながってしまいそうで心配になりますよね。

扇風機で死亡事故が起きる場合、

• 扇風機の風を長時間当て続けた
• 暑い中エアコンを使わず扇風機のみで過ごしていた
• 扇風機を触りたがるのに気にせず放置していた

など、扇風機を正しく使わず、安全性にも配慮しなかった点などが原因となる可能性が高いです。

赤ちゃんは不快な気持ちをうまく伝えられません。また、安全・危険の判断もつきません。死亡事故を防ぐためには扇風機を正しく使い、使用中はこまめに赤ちゃんの様子を確認する必要があります。

優しくて適度に涼しい扇風機の風は、赤ちゃんや子供にとっても心地いいもの。安全に気を付けて使えば、赤ちゃんや子供もママも快適に過ごせます。扇風機を新しく購入予定なら、安全性に配慮された扇風機を選びましょう。