編集部おすすめの記事

耳への密閉感が高く、臨場感のあるサウンドが楽しめるのが魅力のヘッドホン。ヘッドホンは好きな時に場所を選ばず音楽が聴けるので、1台あると重宝することができます。
しかし、ヘッドホンを使っていると気になるのが音質です。せっかくヘッドホンで音楽を聴くなら、高音質で迫力のあるサウンドを楽しみたいですよね。そこで便利なのが、ヘッドホンのリケーブル。ヘッドホンのリケーブルは、音質を上げることはもちろん、断線して修理や買い替えが必要な時にも、ケーブルだけを交換することができます。
そこで今回は、ヘッドホンのリケーブルの種類や選び方などを詳しく解説します。記事の後半ではリケーブルのおすすめ商品や、自作の方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ヘッドホンのリケーブルとは、元々付いているケーブルを取り外し、新しいケーブルに付け替えることを指します。ヘッドホン本体とケーブルの組み合わせを変えることで、音質を向上することができます。
また、音質だけでなくケーブルが断線してしまった場合にも、リケーブルを活用することが可能です。ヘッドホンのリケーブルはどの機種でもできるわけではないので、リケーブル対応しているかどうかを事前に確認するようにしましょう。

ヘッドホンをリケーブルするメリットとして、音質の向上が挙げられます。ケーブルを付け替えることによって、より自分好みの音質に近付けることができ、ケーブルやプラグの素材によって音の変化が楽しめます。
また、ケーブルが断線してしまってもリケーブルすることで、再びヘッドホンを使うことができるのもメリットです。本体はそのままで、ケーブルのみ自分の好みに変えることができるので、お気に入りのヘッドホンでも修理することなく、長く愛用できます。

ヘッドホンのリケーブル選びはケーブルの素材や端子の規格、プラグのサイズなどが重要になります。それぞれ選び方によて音質にも違いが出てくるので、リケーブルを選ぶ際にチェックしたいポイントをご紹介します。

ヘッドホンは、ケーブルの素材によって音質が変化するのが特徴です。一般的に使用されている素材は、無炭素銅の「OFC」が多いですが、 最近では「PC-Triple C」の素材も人気があります。PC-Triple Cは高純度の銅が含まれており、不純物が少ないのでクリアな高音質が楽しめます。
高級ケーブルでは銀が使用されることもあり、銀は繊細な高域が特徴です。リケーブルによって音質を変化させたい場合は、どのような音響を楽しみたいかで選ぶのがおすすめです。
ヘッドホンのケーブルには、「MMCX端子」と「2pin端子」の2種類があります。それぞれ接続できる機種や、価格にも違いがあります。2つのケーブル端子の特徴を詳しく解説します。
MMCX端子はJVCやWestoneなど、多くのリケーブル対応イヤホンで採用されており、一般的なケーブル端子になります。種類が豊富で価格も安価なので、複数のヘッドホンに接続したい場合や、初めてリケーブルをしたい方にもおすすめです。
MMCX端子は接続時でもケーブルがねじれにくいので、耐久性が強いのもポイント。ただし、接続部分に負荷がかかると接触不良を起こしやすいので注意が必要です。
2pin端子は、JHAudioなどのカスタムインイヤーモニターで使用されており、形状や太さなど、メーカーごとに仕様が異なるのが特徴。2本のピンが突出したものと埋め込み型の2種類があり、接触不良が起きにくいのがポイントです。
2pin端子は、ピンの接続部分に負担がかかりやすいので、衝撃に弱いことと、左右の付け方によってドライバーの損傷に繋がることもあるので注意が必要です。

ヘッドホンのリケーブルは、プラグのサイズもチェックが必要です。プラグはヘッドホンと再生機器を接続する部分を指し、機器によってサイズが変わります。
スマホやタブレット、テレビなどに接続する場合は3.5mmが一般的なサイズになります。ハイレゾ対応のポータブルプレーヤーなどは2.5mmや4.4mmのバランスケーブルが使用できる場合もあります。

ヘッドホンのリケーブルは、コードの長さや太さも重要になります。装着感や耐久性、使い勝手も考慮して選ぶようにしましょう。
太すぎたり長すぎたりすると使いづらく、取り回しも悪くなります。コードのサイズを選ぶ際には音質だけでなく、使い勝手や耐久性も重視して選ぶことで、長く使用することができます。

ヘッドホンのリケーブルを選ぶ際には、接続タイプや利用シーンに合っているかなども重要になります。音質や使い勝手を上げるためのポイントもチェックしてみましょう。

ヘッドホンのリケーブルで高音質を求める場合は、バランス接続タイプがおすすめです。バランス接続は左右の音声信号を分離することができるので、音がキレイにセパレーションされ、音信号の純度が高くなるのが特徴です。
ただし、バランス接続は対応機種が限られるため、再生機器側もバランス接続に対応している必要があります。バンス接続には2.5mm端子や4.4mm端子、XLR端子などがあります。

ヘッドホンのリケーブルは、利用シーンに合わせて選ぶのがおすすめです。プラグのタイプは「ストレートタイプ」と「L字タイプ」があります。ストレートタイプはスマホカバーを付けていても使いやすく、L字タイプは耐久性が高いのが特徴です。
また、洋服や腕が擦れたときに起こる「タッチノイズ」を軽減したい場合は、やわらかさを重視するのがおすすめです。ケーブルは用途に合っていないと使い勝手が悪くなるので、シーンに合っているかどうかも確認しましょう。
EL-14 Orange Owl
スリムで取り回しのしやすいケーブル
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
しなやかで取り回しのよさが特徴のケーブルです。L字型プラグで耐久性が高く、安定した装着感がポイント。パワフルな低音が特徴で、迫力のあるサウンドを楽しむことができます。いつもの音質にもう少し迫力が欲しい方におすすめです。接続端子はMMCX端子のみになります。
- メーカー
- Zephone
- 商品名
- EL-14 Orange Owl
- アンプ側プラグ形状
- ミニプラグ
- イヤホン側プラグ形状
- MMCX
- 長さ
- 1.2m
MUC-M12NB1



XBAシリーズ/Just Earの対応機種をより高音質で楽しめる
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
音質の向上が期待できるバランス接続タイプのケーブルです。ソニーの純正でヘッドホンだけでなくイヤホンにも使用できる4.4mm端子の交換ケーブルになります。素材は銀コートOFCというケーブルを使用しており、高級仕様なのもポイント。バランス接続によって左右の音の分離がよく、クリアな音質から立体感のある低音が楽しめるのも魅力です。
- メーカー
- ソニー(SONY)
- 商品名
- MUC-M12NB1
- アンプ側プラグ形状
- 4.4mmバランス
- イヤホン側プラグ形状
- 専用端子
- アンプ側プラグ向き
- L字
- 導体材質
- 銀メッキ導線
- 長さ
- 1.2m
ADL iHP-35Hx



耐久性が高く交換用ケーブルにも
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ゼンハイザーのヘッドホンHD800用のリケーブルです。線材にはOCC素材を採用し伝送ロスを最小限に抑え、端子には非磁性ロジウムメッキ処理が施されています。耐久性が高いのもポイントで、ケーブルが断線したときなどの交換用としてもおすすめです。ハウジングは非磁性ステンレス材質で、カーボンファイバーを使用しています。
- メーカー
- FURUTECH
- 商品名
- ADL iHP-35Hx
- アンプ側プラグ形状
- 標準プラグ
- イヤホン側プラグ形状
- 専用端子
- 長さ
- 1.3m
C200 ミニプラグ
純正ケーブルよりも高純度
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
AKGヘッドホン向けの純正ケーブルです。K712 PROやQ701などのプロフェッショナルモデル向けで、プレイヤー接続には3.5ミリ端子、ヘッドホン側にはMini-XLR3pinを採用しています。素材にはOFC導体を採用しており、純度の高いサウンド伝送が特徴です。取り回しがいいので、使いやすさも抜群です。
- メーカー
- AKG
- 商品名
- C200
- アンプ側プラグ形状
- ミニプラグ
- イヤホン側プラグ形状
- miniXLR(3pin)
- アンプ側プラグ向き
- ストレート側
- 導体材質
- 銅線
- 長さ
- 2m
AT-B1XA/3.0
ハイエンドモデルもさらに高音質
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
オーディオテクニカのATH-ADX5000専用リケーブルです。バランス接続により高音質化し、素材には6NグレードのOFC導体を採用しています。ヘッドホン側のコネクタはオーディオテクニカ独自開発のA2DCで、プレイヤー側はXLR端子で据え置きオーディオ接続向きなのが特徴。音質向上したい方におすすめです。
- メーカー
- オーディオテクニカ
- 商品名
- AT-B1XA/3.0
- アンプ側プラグ形状
- バランス(4pin)
- イヤホン側プラグ形状
- 専用端子
- 長さ
- 3m

ヘッドホンのリケーブルは、既製品を使用するだけでなく、自作をすることもできます。ですが、自作の場合ケーブルの仕組みをよく理解し、手先の器用さも必要になります。
自作をする場合はんだが必要であり、制作時はケガにも注意しましょう。また、仕上がりが音質に直結するため、どのような音質に仕上げたいかなどをしっかり確認しておくのも大切です。初心者にはなかなか難しい作業になるので、ケーブルの仕組みを理解できている方におすすめです。
ヘッドホンはリケーブルをすることによって音質が上がり、より自分好みの音で音楽を楽しむことができます。素材やプラグの種類、ケーブルの太さなどでも音の違いが出やすいので、目指したい音質をしっかり確認してから、自分に合ったケーブルを選びましょう。