ヘッドホンをしながら自転車運転は違反?│自治体のルールを確認しよう

ヘッドホンをしながらの自転車運転のルールが各都道府県でより一層強化されていますが、両耳を塞がなければいいのか、音量が小さかったらいいのかなどの疑問も多くあります。そこで、この記事では安全に自転車を乗るためのヘッドホンの使用について解説するので、ぜひ参考にしてください。

2021/11/15 更新

朝の通勤時に自分の好きな音楽を聴いたり、自転車で移動する時間を利用して勉強のためにヘッドホンやイヤホンを使用したりしている方も多いです。自転車に乗りながら時間の有効活用ができると嬉しいですよね。

 

しかし、自転車運転中のヘッドホンやイヤホンの使用は、周囲の音や声が聞こえにくくなりとても危険です。自転車に乗りながらのヘッドホンやイヤホンの使用を禁止にし、ルールを定めている都道府県もあります。

 

都道府県ごとにルールの内容が少しずつ異なるので、そもそもルールがあるということや内容がよくわからない方もいます。本記事では、自転車運転中のヘッドホンが危険な理由や都道府県別のルールを紹介します。法律違反や罰則についても解説するので、ぜひ最後まで御覧ください。

自動車だけではなく自転車を利用する方や歩行者など、道路を使用するにあたり守るべきルールである「道路交通法」がありますが、道路交通法には自転車でヘッドホンやイヤホンの使用を直接禁止する規定はなく、法律違反にはなりません。

 

しかし、直接禁止されていないからといって使用してもいいわけでもありません。自転車に乗りながらヘッドホンやイヤホンを使用する場合は、規則を守ることが原則です。

各都道府県で規定や条例は異なる

自転車は軽車両にあたり、都道府県で独自に自転車でのヘッドホンやイヤホンの使用に関するルールを制定し交通規則や条例で定めています。そのため、都道府県によってはヘッドホンやイヤホンの使用を禁止にしている場合があります。

 

規定や条例は各都道府県ごとに異なるため、今一度お住まいの地域の道路交通法を確認し、安全に使用しましょう。

 

東京都の場合

東京都の場合、自転車に乗りながらヘッドホンやイヤホンを使用し、音楽やラジオを聞くなどの運転は禁止ではありませんが、ルール違反とみなされます。自転車を安全に乗るためには、周囲の音が聞こえる状態で乗ることが義務付けられています。

 

クラクション・エンジン音・緊急車両のサイレンなど交通に関する音、または声が聞こえないような状態での運転はルール違反です。イヤホンの使用はもちろん、「東京都道路交通法の第8条」に自転車の運転手が守るべきルールが記載されています。

埼玉県の場合

埼玉県の場合、周りの音が聞こえない状態での自転車運転は禁止です。ヘッドホンやイヤホンの記載はないため直接的には禁止していませんが、周囲の音が聞こえない音量での使用は道路交通法に違法しているとみなされる可能性があります。
 
埼玉県の道路交通法には片耳イヤホンや開放型イヤホンについても言及されています。耳を塞がない機器にせよ、緊急車両のサイレンやクラクションなど周囲の音が聞き取れなかったり安全運転ができなかったりする場合はルール違反です。

大阪府の場合

大阪府の場合、ヘッドホンやイヤホンを使うことで警音器や緊急車両のサイレン・警察官の指示・安全運転に必要な音または声が聞こえない音量で音楽をきく自転車の運転を大阪府道路交通規則第13条」で禁止しています。

規則違反の罰則はある?

多くの都道府県では、自転車でのヘッドホンやイヤホン使用を禁止する交通規則や条例がありますが、この規則や条例を破ると違反となり、罰金が科せられます。また、事故を起こすと刑事上の責任を問われ、相応の罪を償わなければなりません。
 
また、相手を死傷させた場合は、民事上の損害賠償も発生します。被害の大きさによって賠償金の額も大きくなり、例え未成年だとしても年齢にかかわらずルールを犯した罪は免れることはできません。
 
都道府県によって、自転車に乗りながらのヘッドホンやイヤホンの使用に関する規定や条例は異なりますが、規定や条例がある都道府県のほとんどに罰則があります。
 

「両耳で違反になるなら、片耳だけにイヤホンをして自転車を運転したらいいのではないか」と考える人もいますよね。片耳が空いていれば周囲の音が十分に聞こえると思いがちですが、片耳でのイヤホンの使用も禁止している都道府県があります。

 

京都府の場合

京都府の場合、平成25年11月1日から「京都府道路交通法規則」の一部が改正され、自転車に乗りながらの携帯電話の使用の禁止とともに、緊急車両のサイレンやクラクションの音など、または声を聞くことができないような状態での運転は禁止されています。

 

危険だとみなされた場合は罰則規定が適用され、規則を破ると5万円以下の罰金が科せられます。安全な運転に必要な音や声が聞こえない状態になる、片耳ヘッドホンやイヤホンを使用しながら自転車の運転はやめましょう。

神奈川県の場合

神奈川県では、「関係法令法第71条第6号、神公規第11条第5号」で、安全な運転に必要な音、または声が聞こえない状態での運転は交通事故につながる危険性もあるため違反となります。

 

片耳イヤホンや、ヘッドホンやイヤホンの使用形態や音量にかかわらず、自転車に乗りながらの使用を禁止しており、さらに神奈川県での自転車による罰金は、加害者になると高額になっている判例が多くあります。

 

自転車での違反行為について警察官の注意に応じなかった場合は、罰金として刑事処分が予定される交通違反切符(赤切符)が公布されます。違反者が未成年の場合は家庭裁判所に送検され、5万円以下の罰金が科せられるなど厳しく対応しています。

従来のヘッドホンやイヤホンは耳を塞いで使用するものでしたが、耳を塞がずに音楽を楽しめる機器があります。骨伝導技術を使ったヘッドホン・自転車に装着するタイプ・ネックレスのように首周りに装着するタイプがあるので以下で詳しく見ていきましょう。

 

骨伝導ワイヤレスヘッドホン・イヤホン

骨伝導のワイヤレスヘッドホンやイヤホンはこめかみ部分に装着する形状が一般的で、空気を伝って鼓膜を振動させることで振動が頭蓋骨に伝わり、音が聴覚神経に伝わる仕組みです。直接耳に当てる必要がなく、耳を塞がない状態でも音楽を楽しめます。

 

骨伝導のワイヤレスヘッドホンやイヤホンは、音楽だけに集中することはできませんが周囲の音や声もしっかり把握できるのがメリットです。中には、自転車用のヘルメットとオーディオが一体型になった商品もあります。

ワイヤレススピーカー(サイクルスピーカー)

ワイヤレススピーカーの種類であるサイクルスピーカーは、ヘッドホンやイヤホンのように身につけるものではなく自転車に直接装着して使う機器です。ワイヤレスなので、自転車のドリンクホルダーやハンドル部分に装着して使います。

 

また、サイクルスピーカー自体にカラビナが付いていてキーホルダーのようにバッグに取り付けられる商品もあります。ただし、サイクルスピーカーは一般的なスピーカーと同じで周りに音が漏れてしまうのがデメリットです。

Anker

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価格:2,399円 (税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ネックスピーカー

ネックスピーカーは、ネックレスのように首周りに置くようにして装着して使用する音楽機器です。ネックスピーカーは、両サイドにあるスピーカーから音楽が流れ、耳が塞がらないので、周囲の音や声にも反応することができ、音量さえ気をつければ安全です。

 

装着も簡単で、ネックレススピーカー自体が軽量なので圧迫感もなく首にかかる負担も少ないです。首周りにフィットする形状なので、落ちる心配もありません。ネックスピーカーをスマートフォンと接続すればハンズフリーで通話をすることもできる商品もありますよ。

自転車は、日常の交通手段としてもとても便利な乗り物ですが、歩行者や自動車が通る同じ道路を使用するため、自分の身を守り、そして他人を事故に巻き込まないためにも細心の注意を払って運転しなければなりません。

 

自分の好きな音楽を聴きながら運転することはとても気持ちのいいことではありますが、ヘッドホンやイヤホンを使用し耳を塞いでしまうと、周囲の音や声を聞き取ることが難しくなり事故になる可能性が十分あります。

 

自転車に乗りながらのヘッドホンやイヤホンの使用は違反になりますが、違反になるかどうかよりも、安全かどうかをよく考え正しく安全に、そして規則を正しく守って自転車走行やヘッドホンやイヤホンの使用をしましょう。

自転車を運転しながらのヘッドホンの使用は事故の原因にもなるため、片耳だけの装着や音量に関わらず禁止にしている都道府県がほとんどです。「少しくらいいいだろう」という気の緩みが大きな事故につながる可能性があります。ヘッドホンは正しく使用し、各都道府県のルールをよく確認しましょう。