ドライヤーの音がうるさい｜静かにする方法を紹介【騒音レベルは何デシベル？】

ドライヤーは濡れた髪を清潔に乾かしてくれる、日常生活には欠かせない家電製品です。しかし、使用する際の騒音が気になるアイテムでもあります。特にマンションに住んでいる方や赤ちゃんがいる家庭などは可能な限り音を抑えたいものです。

今回はそんな方に役立つ、ドライヤーを静かにする方法について紹介していきます。記事前半では、ドライヤー音の騒音レベル・デシベル数がどれくらいの大きさなのかや、ドライヤーの音が大きい理由などのについて解説するので、ぜひ参考にしてください。

また、記事後半では、静音性の高いドライヤーの選び方やおすすめ商品について解説していきます。他にも、ドライヤーの使用は何時までが適した時間帯かなどについても紹介するので、ドライヤーによる騒音が心配な方はぜひチェックしてみてください。

そもそもドライヤーの騒音レベルはどのくらいなのかご存知でしょうか。音の単位であるdB(デシベル)に換算すると、ドライヤーの音は70〜90dBの間だといわれています。ちなみに、70dBはやかんの沸騰音やセミの鳴き声、90dBは犬の泣き声やカラオケの店内に相当します。

ドライヤーを使うときは基本的にターボ・強温風モードが多いので、90dBに近い音が鳴り続けると考えられます。そうなると、別の部屋にいても家族が使用しているドライヤーの音に気づくのは当然です。

そもそもなぜドライヤーが大きな音を発してしまうのか、それは搭載されているファンに問題があります。ドライヤーで採用されている多くのファンは「プロペラファン」と呼ばれているものです。プロペラファンは羽の枚数が少なく、風を送り出す際の風切音がうるさくなりがちです。

しかし、安価でコストを抑えられる理由から、プロペラファンを使っているドライヤーが多く販売されています。また、小さな機械から髪が乾くほどの風を出すためには、モーターをフル稼働させなくてはいけないので、どうしても駆動音が大きくなってしまいます。駆動音と風切音が重なるのが、ドライヤーの騒音の原因です。

簡単な解決法なら、ドライヤーの風量を弱めて使いましょう。強風で使うとどうしても音は大きくなりますが、弱風だとものによっては近隣にまったく聞こえないレベルまで音を抑えられます。

しかし、髪を乾かすまでに時間がかかるのがデメリットです。特に髪が長い場合は、乾かすのに30分以上かかってしまう可能性もあり、人によっては騒音以上にデメリットに感じる場合もあるでしょう。

ドライヤーを弱風モードで使うのは、音を小さくするための効果はあるものの、乾かす時間が長くなる一長一短な側面があるのを覚えておいてください。

もう1つの方法なら、タオルドライをしてドライヤーの使用時間を短縮しましょう。ドライヤーの音が鳴り続けるのがマイナスに感じますが、すぐに使い終わるなら我慢できる方も多いです。それに加えて、タオルドライはドライヤーの熱によって髪・頭皮がダメージを受けるのを抑えられます。

騒音を減らすだけではなく、きれいな髪をキープする上でもぴったりです。タオルドライをするときは、髪の根本の水分を取るように意識すると、乾かす時間をより短くできます。髪の中間・毛先はタオルを挟むようにしてやさしく水気をとってあげましょう。

周りが静かで音が響きやすい早朝・深夜はできるだけドライヤーの使用は控えた方がうるさいと思われず済みます。大体人が起き始めて活動する午前7時くらいから寝る準備をする午後10時くらいまでの間でドライヤーを使うようにするのがおすすめです。

人によっては仕事柄、どうしても早朝・深夜にシャワーを浴びる場合があるかもしれません。その場合は、時間帯をずらす方法はあまり有効的ではないので違う対策が必要です。

早朝・深夜にシャワーを浴びる人や近隣・家族にうるさいと思われたくない方は、静音ドライヤーを使うのが1番の解決法でしょう。音の聞こえ方は人それぞれなので、一概にはいえませんが、静音性が高いドライヤーは音がまったく気にならない方もいます。

最近では、静音性の高いドライヤーの種類も多くなってきているため、自分の好みにあるスペック・デザインを見つけられる可能性も高いです。

静音性が高いドライヤーだと髪が乾きにくいのでは、と不安になる方もいるでしょう。結論をいうと、音を静かにさせる分、風量が出せず一般的なドライヤーよりは乾きにくいです。

そのため、時間帯によって静音性の高いドライヤーと普通のドライヤーを使い分けるのもおすすめです。早朝・深夜など、音が響きやすい時間帯や家族がいる時間帯は静音性の高いドライヤーを、それ以外で普通のドライヤーを使うと対策になります。

また、最初に普通のドライヤーでサッと乾かしてから、仕上げは静音性の高いドライヤーを使う方法もあります。

静音性の高いドライヤーを選ぶときに見るべきポイントは主に2つです。では、どのようなポイントなのかそれぞれみていきましょう。

まず1つ目のポイントとして、シロッコファンを使用しているドライヤーを選びましょう。シロッコファンは羽の枚数が多いため、少ない力でも風を起こしやすい作りになっています。また、風が真っ直ぐに届くのでシロッコファンが搭載されたドライヤーの方が髪の根元を乾かしやすく効率もいいです。

プロペラファンは広範囲で温度ムラができやすく、シロッコファンは範囲は狭いものの温度ムラがなく静音性が高いといった違いがあります。

音の大きさはdBの数値で判断できます。一般的なドライヤーは70〜90dBありますが、静音性の高いドライヤーは50〜60dBのものが多いです。中にはターボを使うと一般的なドライヤーと同じ風量になるものもあるので、2台持つ必要はなくコスパもよくなります。

ただし、ドライヤーはそもそも音が大きい家電です。静音性が高いとはいえ、まったく音がしなくなるわけではありません。あくまで、一般的なドライヤーより音が小さくなる程度だというのを覚えておいてください。

マンションやアパートなどの賃貸物件に住んでいる方は、特に騒音が気になるものです。近所の方に迷惑をかけないためには、ドライヤーを使用する時間帯に気をつけましょう。一般的にドライヤーの使用が適しているのは、午前7時から午後10時とされています。

ただし人によって生活パターンは異なるので、この時間は あくまでも目安としてください。早朝や深夜でなくても、日ごろから騒音に気を付けるのが大切です。時間帯を考慮しつつ、ここまで紹介してきた音を静かにする方法などもあわせて活用しましょう。

また、入浴する時間は24時までがおすすめです。入浴時はシャワーの音をはじめ、排水溝に水が流れる音や給湯器の稼働音がします。これらの音を深夜や早朝に出してしまうと他の住人に迷惑をかけてしまうので、要注意です。

音が静かなドライヤーを使えば、周囲にも迷惑をかけず快適に髪を乾かせます。静音性の高いドライヤーは風量が落ちてしまう点はデメリットです。しかし、タオルドライをしっかりすればカバーできますので、早朝・深夜に使いたい方はぜひ検討してください。