天井埋め込み型エアコンで省エネ&おしゃれ|費用やメリット・デメリットは?

一家に1台の必須家電アイテムのエアコン。壁掛けタイプのエアコンが多く普及していますが、天井埋め込み型エアコンも家庭用に導入する方が増えてきました。今回は、天井埋込み型エアコンの費用や取り付け方法を紹介していきますので、ぜひチェックしてください。

2022/01/14 更新

汗が止まらない猛暑が続く真夏のシーズンや、震えが止まらないほど寒い真冬に活躍するエアコン。快適に過ごすためには欠かせない家電製品の1つになってきましたね。2020年の内閣府の消費動向調査によると91.0%の普及率で、1世帯あたり3.18台の保有数となっているようです。

 

メーカーや機種にもよりますが、これだけ普及が進んでいるとはいえエアコンは決して安い買い物ではありません。一人暮らしで6〜10畳くらいであれば3〜8万円、吹き抜けのあるリビングや広いダイニングで22畳以上となると40万以上するモデルも出てきます。

 

なかなか高価な買い物になるエアコンなため、買い換える際にはいろいろと比較検討をすることが多いはず。そこで、買い換える際の選択肢に入れて欲しいのが天井埋め込み型のエアコンです。一般家庭で見かけることは少ないかもしれませんが、意外と導入できる場合も多い天井埋め込み型のエアコンの魅力を紹介します。

一般的な壁にかけるエアコンに対し、天井埋め込み型は名前のとおり天井に埋め込むように設置するタイプのエアコンです。メーカーによって、「天井ビルトインエアコン」や「天井カセット」とも呼ばれます。ここでは壁掛けタイプのエアコンと比べ、どのような特徴やメリット・デメリットがあるのかを解説します。

 

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天井埋め込み型エアコンのメリット

まずは、天井埋め込み型のエアコンのメリットから確認していきましょう。いくつかのメリットがありますが、大きくは次の4点が考えられます。

 

  • 見た目がすっきりして、スタイリッシュな空間になる
  • 空気を効率よく循環させ、省エネ効果がある
  • 設置場所を自由に選択可能
  • 室外機の統合ができる

 

それぞれについて、以下で詳しく説明します。

見た目がすっきり、スタイリッシュな空間

恐らく多くの方が1番メリットに感じるポイントが、見た目がすっきりしてスタイリッシュな空間を演出できる点です。アコンが天井の一部となって圧迫感をなくし、部屋を広く見せる効果もあります。デザイン性を重要視する方に特におすすめです。

 

壁掛けタイプのエアコンの場合、おしゃれな空間を演出する際にどうしても気になってしまうことがあります。また、部屋のベースカラーから浮いてしまうことも。その点、天井埋め込み型エアコンであれば部屋の景観を邪魔することはありません

空気を効率よく循環させ、省エネ効果が期待できる

エアコンを使う際に気になるのが光熱費です。特に壁掛けタイプの場合、部屋の奥側に設置することが多いため、空気をまんべんなく循環させるまでに時間がかかります。エアコンは設定温度にするまでの最初の動作に大きなエネルギーを消費するため、空気循環が悪いと光熱費も高くなる傾向があります。

 

そのため、いかに効率よく空気を循環させ設定温度を保つかが重要です。天井埋め込み型エアコンは部屋の中央に設置することで4方向から広角に風を送ることができ、空気循環が効率よくなるよう設計されています。その結果、光熱費の削減が期待できるのです。

取付場所の自由度が高い

壁掛けタイプのエアコンを設置する際に、意外と頭を悩ませるのが取付け場所です。 一見部屋の壁面積は広く見えますが、実際にエアコンの取付け場所に適している箇所は少ないことが多いのです。部屋に効率よく風を循環させるためには、取付け場所はとても重要ですので、設置する場所は限られてしまいます。

 

一方、天井埋め込み型のエアコンは、ほとんどの場合取り付け場所を自由に配置することができ、天井を有効に活用できます。設置する際の自由度が高い点も大きなメリットです。

室外機をまとめられる

壁掛けタイプのエアコンを設置する際、通常は室外機も同じ数だけ必要になります。複数の部屋にエアコンを設置する家庭では、庭や外に室外機がずらっと並ぶ光景も珍しくありません。その場合、外観も気になる上に置き場所に困りますよね。

 

一方、天井埋め込み型エアコンには、ドレンホースをまとめて、1台の室外機ですべてのエアコンをまとめられるため外観もとてもすっきりします。

天井埋め込み型エアコンのデメリット

天井埋め込み型エアコンのさまざまなメリットを見ていくと、とても魅力的に感じますね。しかし、大きな買い物になるため、メリット部分だけで導入を判断してしまうのはおすすめできません。以下に挙げるデメリットについてもしっかり確認して、最終的な決断を行いましょう。

壁掛けエアコンに比べ、選択肢が少ない

壁掛けタイプのエアコンはメーカーごとに多機能多機種の商品が豊富に揃っており、機能もグレードアップしています。一方で、天井埋め込み型のエアコンは取り扱いのあるメーカーも限られており、機能面でもやや劣るのがデメリット。家庭用として普及が進んでいる壁掛けタイプに比べ、どうしても選択肢が少なくなります。

設置にかかる工事費用が高額

天井埋め込み型のエアコンは天井に本体を設置するため、壁に取付ける壁掛け型エアコンに比べると、工事に手間がかかります。当然ながら、作業工程に手間がかかる分、工事費も高額になる傾向にあります。

 

特に新規で取り付ける場合は、天井の化粧板をエアコンの本体サイズに合うように裁断したり、室外機へつなぐ配管や配線作業が必要です。壁掛け型エアコンで行う一般的な交換工事よりも、作業工程が多くなり費用がどうしても高くなってしまいます

天井裏でおこるトラブル

天井埋め込み型エアコンを導入する際に見落としがちな懸念が、天井裏で起こる故障トラブル時の対応です。最近のエアコンは非常に壊れにくくなってはいますが、5〜10年と長く使い続けていれば何かしらのトラブルが起こる可能性は否定できません。

 

配管工事を天井裏で行っているため、水漏れした場合には天井にシミがついてしまう恐れも出てきます。万が一トラブルが起きた際には、天井裏から確認しなければならないため、時間も修理費も多く費やすことになる点もデメリットです。

修理やメンテナンス時の負担

壁掛け型、天井埋め込み型に関わらず、エアコンの定期的なメンテナンスは欠かせません。壁掛け型エアコンはクリーニングやメンテナンスの需要が多くあり、価格競争の観点から費用も抑えられることが多いです。

 

一方、天井埋め込み型エアコンは洗浄経験が豊富な業者が少なく、依頼先が限られてきます。業者間での競争も起こりにくいことから、メンテナンス料金も高い傾向が多く、費用負担がネックな点が挙げられます。ただし、最近では自動清掃機能がついた天井埋め込みエアコンも多く、設置してから数年はメンテナンスが不要です。

固定資産税が高くなる

天井埋め込み型エアコンも固定資産税評価の対象となるため、壁掛けタイプをつけている場合と比較すると高額になります。その際に、市町村によって課税の判断基準が異なる場合があるので注意が必要です。建物新築と同時に設置した場合、建物の構造上、一体のものと判断する市町村の場合、建物評価額に含まれて固定資産税がかかります。

 

逆に、建物と別で一体評価をしない場合は償却資産として申告する必要があります。二重課税を防ぐためにも、判断に迷ったら市町村の担当窓口に問い合わせてみましょう。

設置する部屋の広さや環境にもよるため一概にはいえませんが、基本的な取り付け工事費(新規)の内訳には以下のような項目が含まれ、工事費の目安は10~20万円程度といわれています。ただし、室外機の設置場所によっては配管延長のため、追加費用などが加算されることがあります。

 

  • 室内機取付け工事費
  • 室外機設置費
  • ドレーン配管工事費
  • 冷媒配管工事費
  • 配管貫通工事費
  • 既存エアコンの処分、運搬費など

天井埋め込み型エアコンの寿命は?

導入費用が高額になるだけあって、寿命も気になりますよね。寿命とはいわゆる耐用年数のことですが、各メーカーが定めている壁掛け型エアコンの耐用年数は9~10年となっています。一方、天井埋め込み型エアコンは13~15年です。

 

両者の耐用年数に差が生じるのは、天井埋め込み型エアコンは天井に配管工事を施すことにより、建物の一部とみなされるためです。建物区分となることで、償却資産として扱われる壁掛け型よりも、4~5年程度法定耐用年数が長くなる点を理解しておきましょう。

天井埋め込み型エアコンの交換にかかる費用は?

交換工事の場合も新規同様に基本的な工事費用はあまり変わらないことが多いです。ただし、既存配管が活用できる場合はその分の費用が割り引かれるため多少は抑えることができます。

 

また、天井に穴を開ける工事を行わないため、この費用についても必要ありません。注意点としては、既存のエアコンの撤去及び処分費用が意外とかかることと、取り外し後のクロス張り替えも見積もっておきましょう。

天井埋め込み型エアコンを取り付ける際には、以下の点に注意して導入の際の知識として役立てて下さい。

 

  • 天井裏に本体を埋め込むスペースの確保
  • 下地補強が必要な場合がある
  • 配管および配線などの設計をしっかりと行わなければならない
  • サイズが違う機種に交換する場合は、別に天井工事が必要になる

 

天井工事を伴うため、天井裏のスペースを確認したり、下地補強が必要になったりする場合があります。さらに、本体と室外機をつなぐための配管配線ルートなどは綿密に設計しなければなりません。設置場所によっては、照明の位置も変更が必要です

天井埋め込み型エアコンも、一般的な壁掛けタイプのエアコンと同様に定期的な掃除が必要です。掃除をしないと汚れが溜まってしまい、さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。安全に快適に使うためにも、天井埋め込み型エアコンの掃除をするタイミングや手順をチェックしましょう。

 

掃除のタイミング

エアコンを使っていて、臭いが気になるタイミングで掃除をしていたりしませんか。使い始めてから掃除をするより、使い始めるシーズン前に掃除をする方がおすすめです。ホコリやカビが付着したままだと運転効率が悪く、電気代も高くなりエアコン自体への負荷も増えてしまいます。

 

また、業者に依頼する場合は、多くの方がエアコンを使うシーズンに入ってから依頼するため、混み合うことが予想されます。業者に依頼する場合は早めに問い合わせましょう。

掃除の手順

ご自身で天井埋め込み型エアコンの掃除をする場合、ブラシや掃除機、雑巾などの布を準備し、以下の手順でフィルター部分の掃除を行いましょう。

 

  1. パネルからフィルターを取り外す
  2. ブラシや掃除機などで埃を取り除く
  3. 細かいホコリは、流水で洗い流す
  4. フィルターを陰干しし十分に乾燥させる
  5. 完全に乾いたらパネルに取り付ける
  6. エアコンの表面を柔らかい布などで水拭きする

 

ブラシでホコリを取る際は、新品のブラシだとフィルターを傷つけてしまう恐れがあるので、使い古しの歯ブラシなどが適しています。また、フィルターを乾燥させる際も直射日光に当ててしまうと、変形や変質の原因となるので注意しましょう。

エアコン内部の掃除は業者に任せよう

エアコンのフィルターは自分で掃除することはできても、内部の細かい部分までは専門的な部品も多く、なかなか難しいです。万が一の故障を防ぐためにも、エアコン内部は業者に任せることをおすすめします。

 

また、使用時の異音や効きが悪い場合、2年以上洗浄していない場合などもそのまま放置せず、業者にクリーニングを依頼しましょう。費用はかかりますが、エアコンの故障を未然に防ぐことができます。

ここまで天井埋め込み型エアコンについてさまざまな観点から紹介してきましたが、実際は費用面や導入工程などハードルが高いのも事実です。天井埋め込み型だけで検討せずに、壁掛けタイプでもおしゃれで機能性も高いモデルが充実しているので、ぜひ以下の記事をチェックしてください。

天井埋め込み型エアコンはお部屋の見た目がすっきりして、スタイリッシュな空間が演出できたり、省エネ効果も期待できたりとさまざまな魅力があります。本記事を参考にエアコン買い替えの機会にはぜひ天井埋め込み型エアコンも検討してください。