エアコンの最適な位置はどこ?取付費用やサーキュレーター活用法など解説

リビングや寝室などに設置されているエアコンは、1年を通して生活を快適にしてくれます。しかし、位置が悪いと効率が下がるため、設置の際には理想的な取り付け位置を理解する必要も。本記事ではエアコンの運転効率を高める取り付け位置や、位置決めで失敗しないためのチェックポイントを解説します。

2022/01/14 更新

エアコンは快適な家庭生活には欠かせませんが、電気代がかかります。できるだけ電気代を抑えながら、効率よく室温を調節したいですよね。しかし、エアコンが備え付けられている賃貸住宅では、エアコンの場所が固定されています。

 

持ち家に住んでいる方や新築時は、ある程度自分で位置の選択が可能です。そのため、取り付け場所の決め方に悩んでいる方も多いです。とくに、エアコンは取り付け位置によってエネルギー効率が変わります。

 

エネルギー効率の差は電気代に影響する重な要ポイントです。今回はエアコンの設置可能な場所の条件や、理想的な設置場所について解説します。室外機の置き場所にも触れているので、失敗や後悔しない設置場所を見つけたい方はぜひ参考にしてください。

エアコンはどこにでも設置できるわけではなく、一定の条件を満たす場所にしか取り付けられません。また、条件が揃っていても、取り付け位置によって運転効率が変わります。適切な位置に取り付ければ、高い運転効率で運転可能です。

 

同じ室内環境でも運転効率のいい方が、設定した温度になるまでにかかる時間や消費電力が少なく済みます。したがって、エアコンの設置箇所を選べる環境にある方は、運転効率がよくなる取り付け位置を理解しましょう。

エアコンの取り付け位置は、次の3つの条件を満たすことが大前提です。条件を満たさない位置ではエアコンにトラブルが発生します。また、エアコンそのものだけでなく、他の設備にも重大な影響を与えてしまうこともあります。

 

  • 配管の穴よりも高い位置
  • エアコン用コンセントの近く
  • 火災報知器から離れた場所

 

エアコンの配管が本体より高い位置にあると、ドレン水の逆流により水漏れの原因になります。また、火災報知器がエアコンの風に影響されると、煙を検知できなくなる恐れがあり危険です。そのため、少なくとも1.5mはエアコンを火災報知器から離す必要があります。

マイホームを新築する場合は、エアコンの取り付け位置を自分で選べます。そのため、どこに設置すれば効率よくエアコンを動かせるのか理解しなければなりません。新築時のベストな取り付け位置を解説しますので、チェックしてみましょう。

 

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横長リビングでは短辺かつ真ん中に設置する

エアコンの運転効率を上げ電気代を安くするには、エアコンの風が広い範囲に送られるようにするのがコツです。長方形の横長リビングでは、辺が短い側の中央に設置すると部屋全体に風が届きやすくなります

 

取り付け位置を長辺側に決めてしまうと、部屋の一部分にしか風が送られません。そのため、部屋全体が設定温度になるまでに時間がかかります。エアコンを長時間回すこととなり、無駄に電気代がかかってしまいます

通気スペースを確保する

エアコンは室内の空気を取り込み、温度を変えて室内に送ります。室内機のすぐ近くに天井やカーテンレールなどがあると、空気を十分に取り込めません。その結果、風量が少なくなり効率の悪い運転になります。

 

室内の空気をしっかり取り込むには、室内機の周りに少なくとも5cmほどの隙間を作るのがおすすめです。また、暖房時は下向きに風が出るので、エアコンの下に家具を置かないようにしましょう。

室外機と窓の近くに設置する

新築時は室外機との位置関係も確認しましょう。室内の風を取り込むのは室内機ですが、取り込んだ空気を冷やしたり暖めたりしているのは室外機です。室内機と室外機が離れた場所にあれば、その分長い配管を設置する必要があります。

 

長い配管を通っている間に温度が変わるため、運転効率がよくありません。室外機の近くなら、室外機で作った空気をそのまま室内に送れます。また、基本的に外の暖気や寒気は窓から伝わるため、運転効率を上げるには窓付近の設置がおすすめです。

エアコンは天井近くの高い位置に設置されるのが一般的です。暖気は上の方に溜まるので、高い取り付け位置の方が冷房の運転効率がよくなります。エアコンを低い位置に設置すると、手が届きやすくお手入れに便利です。

 

また、取り付け位置を下げることで、暖かい空気が足元に届きやすくなります。デメリットは天井付近の暖気の吹き下ろしがなくなり、暖房の運転効率が下がることです。さらに、目線の近くにあることで邪魔に感じる方もいます。

運転効率のいいエアコンの設置位置について解説しましたが、運転効率を意識すればいいだけはありません。エアコンは気軽に場所を変えられないので、さまざまな影響を考慮する必要があります。そこで、後悔しないためのエアコンの位置決めについて解説します。

 

クローゼットや収納家具との位置関係

クローゼットや収納家具は、手前に引くタイプの扉を採用していることが多いです。扉のすぐそばにエアコンを設置する場合は、扉との位置関係を確認しましょう。具体的には、開けた扉がぶつからないかどうかのチェックが必要です。

 

和室の押し入れであれば、ふすまを左右にスライドさせるだけなので問題になりません。しかし、洋室にエアコンを取り付ける場合は要注意です。エアコンの取り付け位置を決める時は、扉が開いた状態を想定して決めましょう

窓との位置関係

エアコンは高い位置の方が暖かい空気を効率よく取り込めます。窓付近に設置すると運転効率がいいため、エアコンは窓の上に設置するのがおすすめです。一般的な日本の家屋は、天井の高さが2.4m、窓は2mの高さに上端が来ます。

 

そこにカーテンレールが付くと、エアコンを取り付ける余裕がなくなります。また、完成した家の天井を高くするのは困難です。したがって、窓の上にエアコンを付けたいなら、あらかじめ天井を高く設計しなければなりません。

照明との位置関係

マイホームはダウンライトを導入して、おしゃれな雰囲気を作りたいと考える方は多いはずです。また、壁を照らす間接照明を設置することもあるかもしれません。照明の場所もエアコンの位置決めと関係があります

 

照明を設置する際に注意すべきなのは、壁にエアコンの影ができることです。エアコンの取り付け位置を考慮しないと、おしゃれな雰囲気づくりの邪魔になります。したがって、エアコンのそばに照明を付けないようにするのがおすすめです。

エアコンの温度センサー

エアコンの温度センサーは、室温を感知して風量などを自動で調節できるので便利です。しかし、設置場所によっては温度センサーをうまく活用できなくなります。温度センサーは本体に付いており、本体付近の温度に基づき制御する機能です。

 

空気の循環が悪い場所では、エアコン付近だけが急速に温度変化することに注意しましょう。他の場所が設定温度になっていないのにセンサーが反応し、運転を制御する可能性があります。そのため、快適な室内環境を作りにくくなります。

寝室のエアコンは、ベッドに風が直接当たらない位置に取り付けましょう。エアコンの風に直接当たり続けるのはデメリットが多いです。免疫力の低下や肌のトラブルなど、健康面でさまざまな悪影響を受けます。

 

そのため、エアコンをベッドの真上に設置するのは、健康面のリスクを伴うでしょう。あらかじめ、寝室のベッドをどこに置くか決めるのが理想です。設計時にベッドの位置を決められない場合は、エアコン設置位置を避けてベッドを置きましょう。

エアコンの下にテレビを置く方も少なくないですよね。しかし、テレビの上にエアコンがある位置関係は避けるのがおすすめです。暖房時は風が下向きに送り出されるため、テレビの熱に温風の熱が加わります。

 

2重の熱により、テレビの配線がショートする恐れがあるので危険です。また、エアコンの水漏れによるリスクも考慮しましょう。ドレンホースの詰まりなどで水漏れした場合、水がテレビに浸入し故障する場合があります。

賃貸住宅なら運転効率のよくない位置にエアコンがあっても、通常は位置を変えられません。しかし、エアコンの位置はそのままで運転効率を上げる方法があります。扇風機やサーキュレーターを利用しましょう。

 

暖房運転時は、エアコンに向かって上向きに風を送ると暖気が循環します。冷房運転時は、冷気が低い位置に降りる性質を利用します。エアコンに背を向け、水平方向に風を送ればエアコンの冷気を循環させられます

新築時は、室内機だけではなく室外機の置き場所も工夫しましょう。安全に効率よく運転させる設置場所として、次の4点を意識することをおすすめします。

 

  • 直射日光が当たらない
  • 風通しがいい
  • 地盤が安定している
  • 音や振動が響きにくい

 

直射日光が当たる場所に置くと冷房の効率が悪くなります。風通しが悪いと熱がこもり、運転効率の低下と故障のリスクを伴うので避けましょう。地盤が不安定な場所は転倒の恐れがあり、音や振動は隣人とのトラブルを招く可能性があります。

エアコンの移設は、エアコン専門の事業者や運送会社などで作業を受け付けています。取り外しと取り付けの2工程を合わせて、15,000~30,000円程度が相場です。ただし、状況によって追加の作業料金が必要になることがあります。

 

例えば、配管の長さが足りなくなれば、配管の取り付けに1mあたり2,000円程度の費用が必要です。化粧カバーを付ける場合は、1mあたり2,000~4,000円程度の費用がかかります。どんな作業にいくらかかるのか確認し、移設するかどうか決めましょう。

エアコンを適切な位置に取り付ければ、運転効率がよくなり電力の無駄遣いを防げます。ポイントを押さえれば、どこに取り付けるのが最適かわかります。これからエアコンを設置する方や家を建てる方は、後悔しないようにじっくり設置場所を考えましょう。