サイフォン式コーヒーメーカーおすすめ9選｜原理・使い方・火を使わない電気式も！

サイフォンコーヒーはおいしさだけでなく、抽出過程も楽しめるのが大きな魅力です。フラスコ内を上下に行き来する過程は科学実験をしているかのようで、ワクワク・ドキドキさせてくれますよね。抽出を目で楽しんだあとは、熱々のおいしいコーヒーを味わえます。

喫茶店やカフェでサイフォンコーヒーの魅力を知り、自宅でも味わえたら･･･と思う方も少なくないでしょう。家庭用のサイフォン式コーヒーメーカーには、手軽で扱いやすい電気式のタイプや本格的な雰囲気を楽しめるアルコールランプを熱源としたものがあります。

本記事では、おすすめのサイフォン式コーヒーメーカーをご紹介します。淹れ方や注意点も併せて解説するので、ぜひチェックしてくださいね。

喫茶店でサイフォンコーヒーを飲んだ経験があっても、「サイフォンコーヒーってどのようにして淹れてるんだろう？」と疑問に思っている方は多いでしょう。そこでまず、サイフォンコーヒーの原理やを解説します。

サイフォンコーヒーは気圧の変化を利用して抽出したコーヒーです。コーヒーメーカーの本体は、下部のガラス容器「フラスコ」・フラスコを支える「スタンド」・上部のガラス容器「ロート」で構成されます。フラスコの下には、アルコールランプや電気ヒーターなどの熱源を置きます。

下部のフラスコの水を熱源によって沸騰させるとフラスコ内部には蒸気圧が発生し、この蒸気圧によってお湯が上部のロートへ移動。そして、ロートに入れておいたコーヒー粉とお湯が混ざり合って、コーヒーが作られます。

その後、加熱を止めると蒸気圧が収まり、フラスコ内は真空状態に。そうするとコーヒー粉はろ過され、コーヒーのみが降りてきて抽出が完了します。サイフォンコーヒーはこのような仕組みで作られるのです。

ドリップコーヒーは時間をかけてゆっくりとお湯を注ぐとコクがあり飲みごたえのある味わいになります。自力でおいしく淹れるにはコツが必要なので、ドリップ式コーヒーメーカーを使う方も多いです。

一方、サイフォンコーヒーはドリップコーヒーに比べて口当たりがまろやかです。これは蒸気圧を利用し、高温で抽出することでコーヒーオイルがより多く含まれるためです。ドリップコーヒーに比べてマイルドな味わいなので、ブラックが苦手な方でも飲みやすいでしょう。

そして、高温抽出するサイフォンコーヒーはコーヒーの香りが強く、自宅が喫茶店のようなコーヒーのいい香りに包まれます。その日の気分でドリップ式コーヒーメーカーとサイフォン式コーヒーメーカーを使い分け、味の違いを楽しむのもおすすめですよ。

サイフォンコーヒーは出来上がるまでの工程が多いため複雑に感じやすく、「初心者には難しいのでは」と思う方が多いかもしれません。しかし、サイフォンコーヒーを淹れるのにコーヒーバリスタのようなテクニックは不要です。

一度使い方を覚えれば、自宅でも安定しておいしいコーヒーを淹れられます。プロが淹れても一般の方が淹れても、抽出時間が同じであれば味に差は出にくいため、喫茶店で飲むような本格サイフォンコーヒーが自宅でも味わえますよ。

必要な器具と淹れ方の流れについては、記事の後半でご紹介します。

家庭用におすすめのサイフォンコーヒーの熱源には、アルコールランプ式や電気式があります。また、業務用にはハロゲンやガスが使われていることが多いです。下記でそれぞれの熱源の特徴を詳しく解説します。

家庭用のサイフォン式コーヒーメーカーはアルコールランプ式が主流です。ライターやマッチで着火して使用します。アルコールランプを使えば本当に科学実験をしているような気分で、見ているだけで楽しめますね。

デメリットは燃料用アルコールのランニングコストがかかること。燃料用アルコールは本体とセットになっていない場合が多いので、薬局などで購入する必要があります。また、エアコンなどの風によって簡単に火が揺らぐので、加熱に時間がかかる場合があります。

アルコールランプの使用に抵抗がある方は電気式を選ぶといいでしょう。火の取り扱いがないので安全な上、タイマーで時間を管理できる便利なタイプもあります。初心者の方でも安心して簡単に扱えるため人気です。

ただし、電気式のサイフォン式コーヒーメーカーの種類はまだ少なく、アルコールランプ式より選べる商品が限られます。そんな中でも人気メーカーから発売されている商品もこの後ご紹介するので、安心してくださいね。

サイフォンコーヒーを提供する喫茶店やカフェでは主にビームヒーターと呼ばれるハロゲンランプやガステーブルを使用しています。ビームヒーターは火力調整ができる上、光による演出効果で見た目も美しいですが、値段が高いので初心者の方が使うにはハードルが高いでしょう。

ガスを熱源とするものはガステーブルとガストーチがあります。ガステーブルはLPガスや都市ガスと接続し、複数口が使える業務用です。家庭で使うならガスボンベを使用してガスを注入するガストーチがおすすめです。

サイフォン式コーヒーメーカーの容量は少ないもので1杯、多いもので5杯です。一人用なら1杯タイプで良さそうですが、1杯タイプは小型なため使える熱源が限られます。

扱いやすいのは2～3杯タイプで、初心者にもおすすめ。5杯タイプは濃いめになるので濃度の調節が必要になります。

サイフォン式コーヒーメーカーは部品が多く、形が特殊なためお手入れのしやすさも大切なポイントです。分解できたり、食洗機に対応していたりすると掃除の手間が減ります。

また、交換部品が入手しやすいかも確認しておきましょう。ガラス製の部品は慎重に扱っていても破損してしまう可能性があります。また、こまごまとした部品は失くしやすいです。購入前に、交換部品の入手先や価格のチェックをおすすめします。

※ここからはサイフォン式コーヒーメーカーの選び方の補足的な内容を解説していきます。失敗せずサイフォン式コーヒーメーカーを購入したい方はぜひご覧ください！

どのコーヒーメーカーを選べばいいかわからない！

この記事にたどり着いた皆さんも、同じ悩みを抱えているのではないでしょうか？

本記事の目標はズバリ、

簡単にコーヒーメーカー選びの失敗をなくすこと

です。

今回の記事では、選び方の解説に加えて実際にコーヒーメーカーを購入した方500名を対象に行ったアンケート結果も取り上げ、購入前の不安を解消できる内容になっています。ぜひ最後までお付き合いください。

☆この記事を読めば失敗しないコーヒーメーカーを選べます！

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実は、たった3つのポイントを意識するだけでコーヒーメーカー選びを失敗する確率がグッと下がります。

その3つのポイントとは、

①作りたいコーヒーが作れる種類を選ぶこと

②1度に作れる量が自分に合ってる容量を選ぶこと

③お手入れが簡単なものを選ぶこと

これだけです。疑問に思う部分も多いかと思いますが、じっくり解説しますのでご安心ください。詳細はこのあと述べますが、

【結論】

• 作りたい種類のコーヒーを必要な量分作れる、お手入れしやすいコーヒーメーカー！

最終的に【結論】のコーヒーメーカーに行き着くことになります。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは全て目を通してください！

この記事を読んでいる方はサイフォン式のコーヒーメーカーをお探しと思いますので、その他の種類についての解説は割愛します。

サイフォン式以外のコーヒーメーカーについても知りたい！という方は以下の記事を参考にしてください。

コーヒーメーカーってどれくらいの容量を確保すればいいの？

と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

サイフォン式の場合、初心者の方は容量2～3杯がおすすめと紹介しましたが、ここではカップごとの容量について確認しておきましょう。

カップごとの主流の大きさは以下になります。

• マグカップ：200ml~250ml
• コーヒーカップ：120ml~150ml
• エスプレッソカップ：30～60ml

使うカップがどれくらいの容量で、そのカップ何杯分を作れればいいのか、上記を目安に確認しておきましょう。

コーヒーメーカーにお手入れって必要なの？

と疑問の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

コーヒーメーカーは水垢や黒ずみが発生しやすく、お手入れを怠れば最悪の場合はカビも発生します。よって、こまめなメンテナンスが必要な道具になります。

先述したとおり、お手入れのしやすいサイフォン式コーヒーメーカーには以下のような特徴があります。

• 本体から分解できるパーツが多い
• 食洗機対応

サイフォン式で用いられるフィルターは基本的に布フィルターです。布フィルターは使用後に手洗いする必要があるため手間がかかります。

使い捨ての紙フィルターを使用することもできるため、お手入れをラクに済ませたい方は紙フィルターの使用がおすすめです。

ただし、布フィルターと紙フィルターではコーヒーの味わいが異なります。味わいとお手入れの手間のどちらを優先させたいかで使用するフィルターを決めましょう。

他に気にすべき項目があるのではないか

と不安の方もいるのではないでしょうか。

そこで、コーヒーメーカー購入者500名が「もっと気にして買うべきだった」と後悔した項目を見てみましょう。

一人暮らしが購入するときに、特に気をつけた方がいいことはある？

と疑問を持たれている方もいるのではないでしょうか。

一人暮らしでコーヒーメーカーを選ぶなら、最も注目したい点はコーヒーメーカーのサイズです。狭いキッチンに置くなら必ずサイズを確認しましょう。

コンパクトタイプのコーヒーメーカーも販売されていますが、その場合、最低限の機能しか付いていない場合があります。購入前に自分に必要な機能が付いているかチェックしてくださいね。

近年、家電を選ぶ際にデザイン性を重視する方が増えつつあります。

コーヒーメーカーは高級感のあるデザインやシンプルなものなど、デザインが豊富です。キッチン家電は数が増えると生活感が出てしまいがちなので、自分の部屋の雰囲気にあったデザイン選んでください。

部屋に置いたときの雰囲気を考えて、購入するのもおすすめです。

サイフォンコーヒーを作るときに必要な道具には以下のものがあります。

• ロート
• フラスコ
• スタンド
• アルコールランプなどの熱源
• 布もしくは紙フィルター
• 竹べら
• ろ過器

このように使用する道具が多いため、保管場所の確保が必要です。特にろ過器やフィルターは細かな道具なので、失くさないよう保管する際は注意してください。

ここではサイフォン式コーヒーの基本的な流れをご紹介します。布フィルターを使用する場合は下準備を行った上でロートにろ過器をセットしてから以下の流れで抽出します。

1. フラスコに杯数分のお湯を入れて火にかける
2. ロートをななめに差し込み、ろ過器のチェーンを垂らして沸騰するのを待つ
3. あらかじめ量っておいたコーヒーの粉をロートに入れる
4. お湯が上がりきったら、ロートをまっすぐに差してゆっくりと数回かき混ぜ、コーヒー粉をお湯になじませる
5. 30秒～1分ほど経ったらアルコールランプを外す(電気式は電源をOFFにする)
6. 粉はろ過されてフラスコに自然とコーヒーのみが降りてくるので、コーヒーが落ちきるのを待つ

多少工程が前後することもありますが、このようにしてサイフォンコーヒーは出来上がります。最初は戸惑うことがあっても慣れてきたら自然と流れが身につくので、誰でも簡単に行えますよ。

上記で解説した通り使用する道具が多いので、洗いものが多くなることが難点です。フラスコ・ロート・布フィルター・ろ過器などを毎回丁寧に洗う必要があります。フラスコは中まで洗いにくいですが、油分が残ったままだと次に使うときに雑味が生じてしまう可能性があります。

そのため、洗剤を入れて何度かすすぐか、フラスコ専用スポンジを用いてしっかり油分を落としましょう。また、ほかの器具も洗剤で洗いますが、布フィルターだけは洗剤ではなく水洗いしかできないのでご注意ください。

今回は、サイフォン式コーヒーメーカーにスポットをあてて、使い方からおすすめの商品までご紹介しました。慣れれば誰でもおいしく淹れられるので、自宅でも気軽に喫茶店の気分を味わえますよ。演出効果たっぷりのサイフォン式コーヒーメーカーで、休日にゆっくりとカフェタイムを楽しんではいかがでしょうか。