コーヒーメーカーの掃除方法｜デロンギの除石灰剤で代用できる？100均で買えるものも

コーヒーメーカーを買ってしばらく使うと汚れが目立ってきます。フィルターの溝が黒ずんだり、ドリップ口が白くなってきたりと部位によって汚れ方もさまざまです。

お手入れをしたいと思っても、「コーヒーメーカーの内部をどうやってきれいにしたらいいのかわからない」と掃除が面倒に思う方も多いのではないでしょうか。コーヒーメーカーはパーツによって汚れの種類が異なり、部位によって洗浄剤を使い分ける必要がありますが、主な汚れである水垢はクエン酸洗浄で簡単に落とせます。

この記事では、コーヒーメーカーの水垢を楽に落とせるクエン酸について紹介します。メリタなどのコーヒーメーカーのクエン酸・デロンギの除石灰剤・酢で代用できるか・100均で購入可能かなどの情報も掲載。ぜひ最後までご覧ください。

そもそもコーヒーメーカーはなぜ汚れるのか、疑問に思っている方も多いでしょう。ここではコーヒーメーカーの代表的な汚れの水垢と黒ずみについて、項目にわけて解説していきます。ぜひ参考にしてください。

コーヒーメーカーの白い汚れは水垢です。水道水やミネラルウォーターに含まれるカルシウムやミネラルは、蒸発した水分とは別にコーヒーメーカーに白い汚れとして目立ちます。また、洗わないと雑菌が発生したり、目詰まりによる故障が起きたりする場合もあります。

一見なかなか落ちなさそうな汚れですが、実はクエン酸で簡単に洗浄可能です。原理は、アルカリ性の水垢に、酸性のクエン酸を使用して中和させます。中和させたのちに、汚れを溶かして落とします。クエン酸は無臭なので匂い移りの心配もありません。汚れをそのままにしていると、コーヒーの風味が落ちるので、定期的に掃除するようにしましょう。

コーヒーの粉が酸化すると、コーヒー渋として黒ずみができてしまいます。黒ずみを放置すると落ちにくくなるだけではなく、コーヒーの味が落ちると言われているため、こまめなお手入れが必要です。

毎日は大変なので最低でも週に1回は、パーツを分解して水洗いしましょう。パーツを分解する際は、適当に行うと壊れたり戻せなくなったりする可能性があります。また、メーカーやモデルによっては、分解不可なものもあります。

もし自分で分解して故障した場合は、保証期間内であっても保証対象外になる可能性があります。分解前には必ず取扱説明書を見て、どこまで分解できるかを確認してください。ここでは基本的な水洗いの手順を紹介します。

1. コーヒーメーカーのパーツを外す
2. 本体以外を水洗いする（スポンジで汚れを落とす）
3. 本体は濡らしたタオル・布巾でふく（コンセントに水がかからないように注意）
4. フィルター・ポットを布巾でふいて乾燥させる

パーツを水洗いする際に、台所用洗剤を使いたくなるかもしれません。しかし、台所用洗剤のニオイが残るとコーヒーの風味を損なう可能性があります。パーツを洗う際は、洗剤は使わず水洗いがおすすめです。

洗った後は水気が残っているとカビの原因になりますので、乾いたタオルでしっかりを水気を拭き取ってから元に戻してください。

1. 給水タンクに水を満タンに入れる
2. クエン酸の量をはかり、給水タンクの水に入れる
   

   （※ クエン酸の目安はコーヒー1杯分（約120～150ml）の水の量に対して1g）

クエン酸の計り方は、クエン酸10g＝ティースプーン1杯強（多め）と覚えておくと便利です。計量スプーンの場合は大さじ1杯弱（少なめ）です。給水タンクは1L（7杯～8杯程度）のものが多いので、給水タンク1Lに対しては、スプーン1杯（普通盛り）程度と覚えましょう。

1. 丈のあるスプーンなどでかき混ぜてクエン酸を給水タンクの水に溶かす
2. コーヒー豆やコーヒー粉は入れずにドリップのスイッチを押す
3. クエン酸水でのドリップは3～4回繰り返す
4. 給水タンクが空になって出終わったら、スイッチを切る

1. 水をタンクにためて再びスイッチを入れサーバーにすすぎのお湯を落としてすすぎ洗いする
2. すすぎ洗いの作業を2回繰り返して、終わったらスイッチを切る

※クエン酸は食品に入れるものなので口に入れても少量なら安全ですが、気になる方は数回繰り返してもOKです。

本体は水洗いできないので、しっかり絞った温かい濡れタオルで丁寧に拭きとってください。キッチンに毎日コーヒーメーカーを置いたままにしていると、本体にはほこりが付着します。ほこりがコーヒーに入らないように、清潔さを保つよう心がけましょう。

コーヒーメーカー本体のほこりは、いつの間にか溜まってしまうものです。意識したいのは、乾いた布巾で拭いてまうと、ほこりが舞ってしまい、舞ったほこりが再び本体につくので注意してください。飲み物にほこりが入るのを防ぐためにも、本体のほこりは濡れ布巾で拭き取りましょう。

ミル付きのコーヒーメーカーは、コーヒーを抽出し淹れるまで全自動で行います。しかしその分、汚れが溜まりやすいのも特徴です。そのため、使用するその都度、バスケットを取り外して、丸洗いするのを心がけましょう。

重曹で洗うためには、重曹水をあらかじめ作っておく方法が便利です。以下のものを準備します。

• 重曹（掃除用）
• 水（水道水でok）
• スプレーボトル
• ブラシ（いらなくなった歯ブラシでもいいです）
• 掃除用ポリ手袋（素手で掃除しないように気をつけましょう）

コーヒーメーカーを分解すると、紙のフィルターを乗せるプラスチック製のフィルター・フィルターカバー・ サーバー・水タンク・機械本体に分けられます。まずは、フィルター・フィルターカバーを取り出しましょう。掃除をするときは、紙のフィルターや活性炭フィルターなどは取り外します。

掃除用の手袋をして、スプレーボトルに作った重曹水をフィルターにかけます。しばらくするとシュワシュワと汚れが泡で浮き出てきますが、汚れがひどい時には少し時間をおいてからブラッシングしてください。その後、水でしっかり洗い流しましょう。

フィルターは濡れたままにしておくと、細かい突起の間の水分が腐ったり、カビが生えたりする原因になります。 水切りネットなどで水切りをして、自然乾燥してから使いましょう。

コーヒーメーカーのお手入れをさぼっていると、パーツがカビだらけになってしまうことも。そのような場合でもコーヒーメーカーを捨てずに、掃除をしてカビを落としましょう。コーヒーメーカーのカビの落とし方を紹介しますので、参考にしてください。

1. オキシクリーンなどの酸素系漂白剤を用意する
2. 漂白剤を約1gを50℃くらいのお湯1リットルに溶かす
3. コーヒーメーカーのパーツをつけ置きする（約30分）
4. 水でよくすすぎ、しっかりと乾燥させる

デロンギのコーヒーメーカーは、数年間使用し続けていると除石灰ランプが点灯します。こちらは内部に蓄積した水のミネラル分を取り除くために、除石灰剤で掃除する必要があるときのサインです。専用の除石灰剤もありますが、実はクエン酸でも代用可能です。気になる方はぜひ挑戦してみてください。

クエン酸の成分は、レモンや梅干しなどにも含まれる「酸っぱい」と感じる成分です。そもそも食品に含まれている安全な成分なので、コーヒーメーカーやポットなどの飲料水の機器の洗浄に適しています。

クエン酸には食用と掃除用があるので、パッケージを確認して購入しましょう。コーヒーメーカーの水垢を洗浄できるクエン酸は、コーヒーメーカーの製造元で販売しているもののほか、スーパー・通販・100均でも購入できます。

クエン酸を切らしてしまった場合や、手に入らなかった場合は、台所にあるお酢でも代用できます。ただし、お酢なら何でもいいわけではなく、砂糖や果汁が入っている果実酢・うまみエキスが入っているすし酢などは向いていません。

お酢だけの成分からなる、穀物酢を使いましょう。お酢ですっきり汚れは取れますが、ツンとした匂いが残るデメリットがあるため、お酢の匂いが気になる方は、匂いのないクエン酸がおすすめです。

コーヒーメーカーの汚れは、放っておくとコーヒーの味の劣化につながります。クエン酸や重曹を利用して、定期的に洗浄しましょう。常備しておくと便利な洗浄用のクエン酸をぜひ探してください。定期的に掃除をすると、いつでもコーヒーメーカーで美味しいコーヒーを飲めます。