洗濯機の蛇口を混合水栓にするメリット|マンションでの交換は可能?

洗濯機用の単水栓を水とお湯が出せる混合水栓にできれば、洗濯をする上でさまざまなメリットがあります。しかし洗濯機用水栓を混合水栓に交換できるのか、悩む方も多いでしょう。また1つしかない単水栓を混合水栓に交換できるのかという点も、この記事であわせて解説します。

2021/07/21 更新

水が出る蛇口とお湯が出る蛇口が洗濯機用に1つずつ付いている場合、お湯を使って洗濯したい時にはホースを差し替える必要があります。もしこの面倒な手間をなくして、1つの蛇口で水もお湯も使い分けられればとても便利ですよね。

 

そんな時は、1つの蛇口から水とお湯の両方を出し止めできる混合水栓に交換する方法があります。また、洗濯機用の蛇口は水しか出ないが、水もお湯も出せる混合水栓に交換したいという要望も多く上がっています。

 

そこで今回は、単水栓を混合水栓に交換することのメリット・デメリットや、実際に混合水栓を使用した方の意見などをご紹介します。さらに1つしかない単水栓を混合水栓に交換できるのかという点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

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普段何気なく使っている水道ですが、水栓には「単水栓」と「混合水栓」という種類があります。それぞれの基本的な特徴を解説します。

水かお湯どちらかのみを出せる単水栓

単水栓とは、水かお湯のどちらか一方だけを吐水口から出し止めする水栓です。単水栓はハンドルを緩めると水栓器具内のスピンドルが上がり、水圧によってコマが押し上げられ水が出る構造になっています。単水栓には、「横水栓」や「自在水栓」などさまざまな種類があります。

 

単水栓はハンドルをひねると水かお湯が出ますが、水栓で温度の調節はできません。この単水栓は、飲食店の厨房や屋外でも良く使われています。

混合水栓は温度調整が可能

混合水栓は水栓内で水とお湯の量を調整できるので、1つの水栓から水とお湯の両方を使用でき、好みの温度でお湯を出せます。家庭内では、単水栓よりも混合水栓が多く使われています。

 

混合水栓は、1つのハンドルで水の量や温度を調整できる「シングルレバー」が主流となっています。他にも、水用とお湯用で2つのハンドルが付いた「ツーハンドル」や、自動温度調節機能が付いた「サーモスタット」などの混合水栓もあります。

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混合水栓であればお湯を出せますが、お湯を使って洗濯することでさまざまなメリットを得られます。ただしお湯を使うからこそのデメリットもあるので、混合水栓を利用して洗濯した場合のメリット・デメリットをしっかり押さえましょう。

メリット

混合水栓からお湯を出して洗濯時に使うことで、水で洗濯するよりも洗浄効果が大幅に上がります。ただしお湯の温度には注意が必要なので、状況に応じて水で調整しましょう。

 

洗濯槽にお湯を溜めるのが楽

お湯を使って洗濯したいけれど洗濯機用の水栓が水しか出ないタイプの場合、洗濯槽へお湯を溜めるには手間を要します。例えば風呂場からお湯を運んできて入れる必要があったり、沸騰させた熱湯を冷水で中和し適温のお湯を作ったりといった作業が、単水栓では不可欠です。

 

その点、洗濯機用の水栓がお湯も出せる混合水栓であれば、離れたところからお湯を運ぶ必要はありません。

洗濯物の汚れ落ちが良くなる

お湯と比較すると、洗剤は水に溶けにくいため、洗濯の際の洗浄力に限界があります。特に粉末タイプの洗剤は、液体洗剤に比べ水の中に残りやすくなります。

 

しかしお湯であれば洗剤が溶けやすいため、洗剤の効果をさらに上げられます。衣類に付着した皮脂汚れも40℃以上の熱で溶けやすくなるので、お湯を使えば洗濯物の頑固な汚れもきれいに落とせます。

洗濯槽の掃除がスムーズ

洗濯槽の中は湿気が多く、洗剤や汚れが残っていると雑菌が繁殖しやすくなります。次に洗濯機を回した際に雑菌が衣類に付着すると、生乾き臭の原因を作ってしまいます。雑菌は熱に弱いので、混合水栓のお湯を使えば洗濯槽の雑菌繁殖を抑えやすくなります。

 

ただし、使用するお湯の温度は50℃以上にしないよう注意しましょう。

デメリット

混合水栓でお湯を使うと、水で洗濯していた時には見られなかったデメリットが分かります。デメリットを理解して対策をしましょう。

 

洗濯物が色落ちしやすくなる

混合水栓のお湯を使って洗濯すると汚れをきれいに落とせますが、その分濃い色や木綿製の衣類は色落ちしやすくなるという欠点があります。

 

洗濯物の色落ちを避けるには、濃い色の服や木綿製の服は分け、水洗いをしましょう。もしくは40℃以下のぬるま湯を使えば、色物と一緒に洗濯しても色落ちを防げます。

光熱費が上がる

混合水栓からお湯を出せるようになると、その分お湯を沸かすための電気代・ガス代が上がります。ガス給湯器の中には水流センサーや温度センサーがありますが、これらは電気で動くため、お湯を使うたびにセンサー分の電気代がかかります。

 

他にも空気を送り込むファンモーターや、ガス・水の量を調節する制御弁なども電気で動きます。また、ガス給湯器は使用していない時も待機電力を消費します。そのため、使用しない時はこまめに電源を切っておくことで、電気代を節約できます。

電気温水器の場合湯切れの可能性がある

電気温水器を使っている場合、洗濯に使用するお湯は電気温水器で作ったお湯でまかなうことになります。すると、洗濯機用水栓からお湯を出すことでお湯の消費量が多くなり、湯切れを起こす可能性があります。

 

湯切れになると、シャワーやお風呂でお湯が出ない状況に陥ります。湯切れを防ぐためには貯水タンクの容量を検討し直したり、入浴時に使うお湯の量が適切であるかどうか見直したりする必要があります。

実際に、洗濯機用の単水栓を混合水栓に交換した方の意見をご紹介します。

 

  • お湯を使って洗濯しただけで衣類がまっさらな状態になった
  • 高い洗剤を使うよりも、たまにお湯で洗濯する方が汚れ落ちには効果的
  • 寒い季節は冷たい水で洗濯するよりも、お湯を使った方が汚れを落としやすい
  • セーターなどをネットに入れてお湯で洗濯しソフト仕上がり機能を使うと、クリーニング代の節約になる
  • お湯を出していると急に水になったり水流が弱まったりして、うまく扱えない
  • 業者に頼まず自分で混合水栓を取り付けて洗濯機に使用したら、あとで壊れた

 

といったさまざまな声が上がっています。やはり洗濯でお湯を使えることのメリットは大きいようですが、一方で慣れが必要という意見もあります。

まず混合水栓のお湯側のハンドルを開きます。お湯が高温になり湯量も安定したら、水側のハンドルを開けて温度調節を行いましょう。給湯温度は50~60℃の範囲で設定することをおすすめします。

 

特に85℃以上の高温で使用すると水栓の破損や漏水を起こす恐れがあり、水栓の寿命が短くなります。火傷防止のためにも、吐水初めは事前に温度を確認しましょう。また、水栓の開閉を急に行うと水圧が高まり、大きな音が出ることがあるため、水栓はゆっくりと開閉しましょう。

「マンションで水しか出ない洗濯用単水栓が1つしかないけれど、お湯も使える混合水栓にリフォームしたい」という意見も少なくありません。そもそもお湯が出ない単水栓を、混合水栓に交換することはできるのでしょうか。

 

洗濯機用水栓の近くに給湯管がない場合、お湯を出すための配管敷設工事が必要です。具体的には、一番近くの給湯管または給湯器から洗濯機用水栓まで配管を振り分けます。

 

給湯管が近くにない場合は離れたところから引き回す必要があり、状況によっては給湯管を出すための穴開け工事が必要です。ただし、これらの工事費用は決して安くないので、どうしても混合水栓に交換したい場合は業者に見積もりを出してもらいましょう。

エコキュートとは、ヒートポンプ技術を使用して電気でお湯を沸かす給湯器です。空気の熱を利用して水を温め、貯湯タンクで保温する仕組みで、電気料金が安い夜間にお湯を沸かしておけるので電気代が安く済みます。

 

エコキュートは省エネ性能に優れた電気給湯器である一方で、設置費用が高くつく上に設置場所も確保しなければなりません。そのため、既存の住宅に設置するよりも新築住宅の方が設置しやすいといえます。

 

実際にエコキュートの取り付けを行った人の紹介ブログも多く存在するので、ブログの内容をチェックするのもおすすめです。

混合水栓の取付費用は、水栓の状況や業者によっても変わります。また、水しか出ない単水栓を混合水栓のしたい場合は、高額な費用がかかります

 

「混合水栓自体の価格+工事費用」で15,000~30,000円が相場

もともと水用とお湯用の単水栓が1つずつ付いている場合は、混合水栓の購入価格と工事費用がかかります。混合水栓は5,000円程度のものから20,000円以上のものまでさまざまですが、「混合水栓自体の価格+工事費用」で15,000~30,000円ほどが相場になります。

 

業者によっては廃材の処分費用やキャンセル料などが発生することもあるので、事前に確認しましょう。

新たにお湯を出したい場合はさらに費用がかかる

近くの給湯管から洗濯機水栓までお湯を引っ張りたい場合は、上記の費用に加えてお湯を出すための工事が必要です。見映えを気にしないのであれば、洗面台など給湯管がある場所の近くに穴を開けてお湯を分岐させ、洗濯機用水栓に繋げます。

 

分岐水栓の取付費用は10,000~14,000円ほどかかります。配管を見えるところに露出させず壁や床下に隠してお湯を引っ張る工事もできますが、費用はさらに高額となります。

ドラム式洗濯機は蛇口の高さ上げが必要な場合も

通常、洗濯機より低い位置に単水栓があっても、水栓の高さ上げが可能な「壁ピタ水栓」を取り付ければ問題ありません。縦式洗濯機であれば多くの場合水栓は洗濯機よりも上の位置にあるため、そのまま混合水栓に交換しても問題ありません。

 

しかし、高さがあるドラム式洗濯機の場合、混合水栓が低い位置にあると置けなくなってしまうため、混合水栓の高さ上げが必要になるケースがあります。この場合、壁を開口しての工事が必要になると数万円以上の費用がかかります。

洗濯をする上でメリットの多い混合水栓ですが、中には混合水栓は必要ないという意見も上がっています。具体的な例をご紹介します。

 

  • 水栓からお湯が出るようにしたかったが、洗濯機自体に温水機能が付いたタイプを購入したため、混合水栓がなくても洗濯機の中でお湯を作ることができる
  • 洗濯のたびにお湯で洗う必要はなく、都度できればいい
  • 混合水栓の取付費用が高く、また取付後の電気代も余計にかかる

単水栓を使い続けていると、部品の摩耗や劣化により水漏れを起こす可能性があります。もし水漏れが悪化した場合、水道局に連絡して元栓を閉める段取りを行ったり、修理業者に応急処置をしてもらったりといった対処が必要になります。

 

単水栓からの水漏れを防止したいのなら、緊急止水弁付きの洗濯機用水栓がおすすめです。万が一ホースが外れても緊急止水弁がすぐに水を止めてくれるので、水浸しになる恐れがありません。誤って結合器が外れないように工夫されているので、安心して使用できます。

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洗濯機でお湯を使うことによるメリットは多いため、混合水栓でお湯と水の両方を使えれば最適ですが、洗濯機では水しか使えなくても特に支障はありません。混合水栓を取り付けるためにわざわざ配管を引き直す必要がある場合は、お湯を引く要否に加えて費用をよく検討しましょう。