【2024】餅つき機のおすすめランキング13選｜小型から大容量の業務用まで

お正月に欠かせない食べ物であるお餅。市販の切り餅もいいですが、つきたてのお餅の美味しさを知ってしまうと手作りが恋しくなります。しかし、「杵と臼を使って餅をつくのは時間も労力もかかる…」そこで活躍するのが餅つき機です。

最近では小型サイズの餅つき機も多く発売されており、年末・お正月のみでなく季節を問わず常用できる商品もあります。しかし、進化の少ないキッチン家電であるため、商品ごとの違いも少なく選びにくいです。

そこで今回は餅つき機選びのポイント点や、餅つき機のおすすめモデルを紹介します。餅つき機選びに失敗したくない方はぜひ最後までご覧ください。

最近ではホームベーカリーでも、餅・パスタ生地対応の羽根がついている機種も増えてきています。では、専用餅つき機ともち対応ホームベーカリーとではどう違うのか気になります。

一番の違いはその容量で、餅つき機が一升～三升程度の機種が多いのに対して、ホームベーカリーでは2～3合の餅に対応機種が多いです。一升あれば、消費量にもよりますが3～4人家族で半月から1ヶ月程度もちを楽しめます。

また、ホームベーカリー兼用のデメリットとして匂いがつく点が挙げられます。ホームベーカリーはバターの匂いが染み込んでいる場合が多く、おもちへの匂いうつりが気になる場合も。1台2役と省スペースになるのは魅力的なので、よくご検討ください。

「ホームベーカリーで餅つき機の代用をしよう…」と考える人が多いですが、実は餅つき機もホームベーカリーの代用になる機種が多いです。もちろんホームベーカリーのように「焼く」機能はありませんが、生地のこねならお手の物。

餅つき機でこねて自分でガス抜き・発酵・成形し、オーブンで焼くなら、ホームベーカリーは不要になります。

【餅つき機でパン生地をこねる時の注意】

• 大前提：パン生地対応の機種であること
• ある程度ボールで材料をまとめた状態で入れる
• 手ごねよりも短時間で設定
• 生地の様子を見つつ時間を覚える
• 醗酵・ガス抜き工程は不可能

もち米は販売されるときに一升(約1.4kg)の袋として販売されている場合が多いです。では、「これで餅を作った時の個数はいくつくらい？」と思いませんか。1.4kgのもち米は、餅にするために給水させると約2kgになります。個数に加算すると、目安は以下の通りです。

一升(1.4kg)の場合

注意点としては、レシピによって「一升」が1.5kg・1.4kgの場合、さらに1.8L表記の場合があるため、同じ一升でもでき上がりに違いが出る場合が多いです。蒸し水を入れる時には「kg」の方を確認して測ってください。

(※「升」とは重さではなく体積の単位のため違いが出ます)

餅つき機を選ぶうえで、まず見ておきたいのが容量です。先述のとおり一人前の量はおよそ1合。一度にたくさんのお餅を作るのなら最大容量1升～4升クラスのモデル、一人暮らしや少人数世帯であれば3合～1升クラスの少量モデルがおすすめです。

容量によって、餅つき機が占有するスペースも変化します。設置するスペースが狭い場合は容量が小さなものを選びましょう。

餅つき機の中には、蒸す機能がないモデルがあります。特に三升以上の大容量モデルに多く、「つく」「こねる」のみで、蒸し終わった餅米を入れる使い方です。イベントや地域の行事などで大容量が必要な場合はこちらが選択肢となりますが、家庭用なら大きくても二升サイズで蒸すまで全自動タイプがおすすめです。

餅つき機のマイコン制御とは、自動でさまざまな工程を担ってくれる機能です。顕著なものは「蒸し時間」などで、マイコンがついていないと、自分で時間を計って蒸し上げなければならくなります。またマイコン搭載のモデルには、餅つき機以外のさまざまな機能が設定されている場合があります。餅つき機によっては、パン生地の一次発酵も可能です。

味噌づくりができるモデルも非常に多いです。「味噌羽根搭載」などの表記があるものは、味噌づくりができます。味噌づくりは茹でた大豆を餅つき機に入れて、潰してから容器に移し替えて発酵させる手順です。餅つき機によって豆を潰す工程が時短になり、かなり作業が楽になると評判です。

象印は「力もち」のブランドで餅つき機を展開しています。一升・二升の二通りのサイズで、蒸す・つく・こねるまですべて行う全自動です。昔からマイナーチェンジを繰り返している機種で、前モデルから数えると10年以上続くロングセラーなので安定感も抜群。

ただし、餅の仕上がりは「つぶが残る」などの口コミがしばしば見受けられます。水切りが足らず蒸すときに蒸気が行き渡らない、また浸しが足りないなど理由があるため、仕上がりに不満が覚えたら機械でスタートする前に調節する必要があります。

ちなみに、象印のホームベーカリー《BB-ST10》でも2合・3合の少量でしたらお餅もつけます。

タイガーは「力じまん」ブランドで一升・二升・三升サイズで展開しています。やはりこちらも10年以上続くロングセラーで、前回からの買い替えでも同じタイガーを選ぶ人も多いほど完成度が高いです。

他メーカーでは粒が残るのが気になるけれど、タイガーは何もしなくてもつやつやに仕上がるとの声も多いです。唯一の欠点は、取り出すときに羽根が餅に埋もれて外れてしまい、外すのが熱い…といった声があります。これさえ気にならなければタイガーはとてもおすすめです。

エムケー精工は餅つき機の開発、販売に40年以上の歴史を持つ、餅つき機メーカーの老舗です。「かがみもち」「もちプッチ」などラインナップが非常に豊富で、小型から大型のモデルまで多種多様。しかも自社工場で基盤からすべて製造しています。

エムケー精工の餅つき機がロングセラーとなっている理由は、上蒸し式によるコシの強さにあります。蒸す・つく・こねるに徹底的にこだわり、上蒸し式によって余分な水分を含ませずコシの強さを実現しました。

最近では少量の餅つき&残り物のもちのアレンジに特化した「もちブレンダー」も発売。なんとスープ餅が作れます。商品開発が停滞しつつある餅つき機のジャンルにおいて、一歩先を行くメーカーであるのは間違いありません。

東芝の餅つき機の特徴は「マイコン一気ひたし」です。通常は餅米を6～12時間ほど水にひたすのですが、マイコン一気ひたしだと40分で完了します。ひたしを入れた全工程は、わずか90分と驚異の速度。

つく・こねるの工程でスチームが自動で手水代わりになり、いちいち手水を手動で足さなくていいのも嬉しいポイント。また仕上がりのかたさも、標準と柔らかめから選べます。他にもパンやうどんの生地をこねたり、パンの生地の一次発酵や味噌作りができたりなど、多彩な機能も特徴の1つです。

餅つき機はついて終わりではなく、そのあとに「丸める」「切る」などの作業が必要です。その作業でも特に大変なのが、熱々のうちに餅を丸める作業です。こんな時に自動餅切り機(まる餅タイプ)があると、作業が一気に楽になります。

イベントや町内・学校での餅つき大会といった、衛生面が気になる時にも重宝しますよ。餅つき機を購入するときには、できあがった餅をどう処理するかも一緒にご検討くださいね。

餅つき機は蒸す・つく・こねるの3つの作業をします。細かな使用方法はメーカーやモデルによっても異なりますが、大まかな使い方は以下の通りです。

1. 洗って吸水・水切りした餅米を餅つき機のねり容器に入れる
2. 蒸すための水を、ねり容器の横の水を入れる箇所に入れる
3. 蒸すボタンを押して、蒸し上がるまで待つ
4. 蒸し上がったら蓋をあけて、つくボタンを押す
5. 表面につやが出るまでつく
6. できあがったらのし台に上げて、切り分けてお餅の形に成形する

餅つき機は餅米を水にひたす時間を除けば、およそ1時間で蒸す・つく・こねるの作業を終わらせて、お餅ができあがります。また、参考にタイガーの公式動画を紹介しますのでこちらも一緒にご覧ください。

全自動餅つき機で餅を作ったのに、なぜか粒が残る…といったケースがあります。もち米に古米やうるち米が混ざっていて起こるのは理解できますが、新しいもち米でもこうなると納得いかない方も多いはず。

もちろん粒が残るものが手作りらしく好みの方もいますが、つやつやなものを食べたいです。この粒が残る原因は以下の通りです。

• 吸水時間が短い(芯まで吸水されていない)
• 水切りが甘い(蒸気が行き渡らなくなる)
• 機種の癖によって満杯が苦手(象印など)

粒が残るのは、こね以前にうまく蒸せていないためです。説明書通りに使用してもダメなら、癖を見極めて吸水・水切りで調整するしかありません。

昔ながらの杵と臼でついた餅と餅つき機でついた餅との違いは、弾力性です。餅つき機は内部の羽根が回転して練るように餅をつきます。そのため、もち米の柔らかい部分が先に潰れ、硬い部分が粒として残ってしまいます。さらに、空気が多く入るため米の密度は低くなります。

一方、杵と臼は米を叩くように潰すため、空気が抜け密度が高いのが特徴です。出来上がった餅はしっかり叩いているため弾力が生まれます。

餅つきは日本の風物詩。「杵と臼を使った餅つきは無理でも、餅つき機が気になっている…」方は多いです。餅つき以外にパン生地や味噌などさまざまな使い道がある、なによりつきたてのお餅が食べられるなどの魅力を考えて、ぜひご家庭に導入してください。