ソニー プロジェクター MP-CD1

MP-CD1は小さいため、高い位置に置きたい時は三脚が便利です。

箱や本などを台にするよりも見栄えが良くなります。

MP-CD1の明るさは105ANSIルーメンを誇ります。ANSIルーメンとは米国国家規格協会が定めた、プロジェクターの照明器具の明るさを表す単位です。

ANSIルーメンでは画面を9分割してそれぞれが均等に明るい事を要求しますが、MP-CD1は105ANSIルーメンあるため、画面の隅々まで均等に明るくすることができます。

MP-CD1は電源を入れてから映像が投写されるまで約5秒しかかかりません。プレゼンテーションや会議などのビジネスにおいて、時間を有効活用できます。

MP-CD1はとても小さなコンパクトサイズで、スマートフォンと同程度の大きさです。手軽に持ち運ぶことができます。また重さも280gと軽く、片手で軽々と持ち上がります。

MP-CD1の画面は暗いという指摘が多くあります。あくまでもモバイル製品であって105ANSIルーメンしかないため、2000ルーメンあるような大型のプロジェクターと比較すると当然、暗いと感じるでしょう。

ただ、ビジネス用途としているが性能的には少人数の打ち合わせでしか使えない、それならノートPCの方が良いという意見もありました。むしろ文字表示の無いエンターテイメント向けの方が、手軽に使えて良いと言う声も多いです。

MP-CD1の設定についての不満が多く見受けられます。音量や画面の高さの変更はできず、台形補正は上下のみ、明るさは2段階だけ、ピント調節が手動で合わせるのに慣れが必要と、様々な不満点を上げられています。

音にこだわる場合はイヤホンか外付けスピーカー接続が必須でしょう。また充電表示がランプ点滅回数で判別という仕様がわかりにくいと言う声もありました。

MP-CD1の無線接続できないという仕様への不満が多く見られました。接続できるのは有線のHDMI接続のみで、付属のHDMIケーブルがごついと感じると言う人もいます。

またUSB-C端子は充電用のみにしか使えず、アダプタがついてないという不満を挙げる人もいました。

MP-CD1は小型なモバイル製品だけに誰でも満足できる性能では無い割に、値段は決して安くないです。実勢価格が4万円台しますが、この価格帯であれば、大型で起動が遅くても良ければ、ずっと性能の良いプロジェクターを購入できます。

ソニーは値段を高めに設定することも多く、小型であることを最重視しない限りは避けた方が良い製品と言われても仕方が無いでしょう。

サイズの小ささはMP-CD1の最大の魅力でしょう。またファンの音の小ささも好評です。ただし、小さい割に重いと言う声もあります。ポケットに入れるのは無理がある重さということです。

起動の早さもMP-CD1の大きな魅力でしょう。起動だけでなく終了の早さも好評です。電源オフ時に大型プロジェクターのような冷却時間が不要のため、すぐに落ちてくれます。

MP-CD1の明るさは105ANSIルーメンで、2000ルーメンあるような大型プロジェクターと比べると見劣りするスペックに感じます。しかしANSIルーメンとは画面全体の明るさを示す単位のため、使用してみると意外と明るくて見やすく感じるようです。

文字もちゃんと読めると好評ですが、とても小さい字は無理とのことです。むしろ文字情報が無いTV番組や映画やゲームといったエンターテイメント映像に使う方が、小型で起動が早いメリットが生かせるという声も多くあります。

MP-CL1AはMP-CD1の2年前に発売されたモバイルプロジェクターです。MP-CD1との違いは、まずレーザー光源（LBS）を採用した短距離投映型であり、フォーカスフリーで投影距離を選ばないことです。

またMP-CL1AはMP-CD1とは違い無線接続が可能で、スマートフォンやゲーム機の映像をWi-Fiにより投影できます。音声についてもBluetooth対応で、ワイヤレススピーカーやヘッドホンと無線接続できます。

またMP-CL1Aは前面にキックスタンドがついています。これがレンズカバーになっていて、これを回すと斜めに置く時の支えにもなります。

問題点としてはMP-CL1Aは日本では未発売であるため輸入品を買うしかなく、マニュアルは英語になります。価格もMP-CD1よりかなり高くなります。

結論としては、いくら高くても良いからソニーの無線対応のモバイルプロジェクターが欲しい人は、MP-CL1Aを検討してみるとよいのではないでしょうか。

キヤノンのM-i1はソニーのMP-CD1の1年前に発売されたミニプロジェクターです。M-i1は明るさは70ANSIルーメンとMP-CD1の105に少し劣り、HDMI端子は無いですが、それ以外の様々な面で勝っています。

まずM-i1は対応解像度がフルHDで（MP-CD1はWVGA)、Wi-Fi対応で無線でスマートフォンなどから映像を投影可能、AndroidOS搭載でブラウザやPDFビューワ等がインストールされています。また4GBの内蔵メモリを搭載しているので文書のファイルを本体に保存できます。さらにBluetoothスピーカー対応で無線で音を鳴らすことができます。

そしてM-i1の価格はMP-CD1よりずっと安くなっています。しかし、M-i1はこれほど多くの点でMP-CD1に勝りながら、口コミの評判は非常に悪いです。すぐ充電切れになる、HDMI接続が無くWi-Fiが不安定、画面が暗い、ブラウザのバージョンが古いがOSをアップデートできない、新しいバージョンのiOSに対応していない…と言った多くの不満点が挙げられてます。

ただ、これはM-i1がなまじ多機能だから言われてしまっているだけで、MP-CD1よりずっと低価格で多機能なのに酷評しすぎに思います。充電がすぐ切れると言われていますが、MP-CD1も2時間しか持ちません。どうもMP-CD1に限らずソニー製品のレビューはソニーファンが多いせいか全体的に甘く感じますが、もしM-i1がソニー製品だったらもっと好評かもしれません。

結論としては、低価格で多機能であれば、色々と問題点があったとしてもそちらの方が良いと思う人は、M-i1を購入されると良いと思います。ただiPhoneと連携して使いたい人は避けた方が良いと思われます。

ソニー MP-CD1 プロジェクターについて、商品概要、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。

MP-CD1の概要は以下になります。

サイズがコンパクトで、起動が5秒と早く、画面の明るさもモバイルプロジェクターとしては十分であること。

口コミでも小さなサイズと起動の早さは好評であるものの、画面が暗い・機能が少ない・値段が高いと言った不満も出ていること。メーカーはビジネス向けとしているが、テレビやゲームといったエンターテイメント向けとして利用している人も多く、手軽に使えるプロジェクターとしての評価が高いこと

以上のことから、

・コンパクトサイズで起動が早いプロジェクターを求めている人

・大型プロジェクターのような明るさやコントラストの高さは必要ではなく、少人数の会議や個人的な趣味で気軽に使える小型プロジェクターを求めている人

そんな方々には是非、このMP-CD1をおすすめしたいと思います。