【徹底解説】おすすめコードレス低周波治療器｜効果や注意点は？

在宅勤務が増え、「家での慣れないデスクワークで肩こりがひどくなった」「運動不足で体が重い」という方が多くなってきました。接骨院やマッサージ店でプロの手業を受けるのもいいですが、自宅でケアができたら手軽で時短にもなりますよね。

そこでおすすめなのが低周波治療器です。肩こりや腰痛対策としてマッサージ機を選ぶ方も多いと思いますが、筋肉のこりや疲れに深く働きかける低周波治療器を使えば、揉み返しも少なく心地いい時間を過ごせます。

今回は数ある低周波治療器の中でも、持ち運びに便利でコードの煩わしさもないコードレスタイプに焦点を絞って紹介します。また、低周波治療器の効果や選び方、おすすめ商品も詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

低周波治療器を検討中の方に、コードレスがおすすめな理由は主に2つあります。1つは、使用中にコードが体にまとわりついて煩わしい思いをしなくて済む点。もう1つは電源を必要としないため場所を選ばず使用でき、持ち運びもしやすい点です。

特に就寝前に使用する場合、コードレスならそのまま寝てしまっても事故の危険性を少なくできます。一方で、「コードレスは連続して使える時間が短いのでは？」という心配もあると思います。

しかし、低周波治療器は1回の使用時間が決まっており長時間使うものではないため、あまりデメリットになりません。こまめな充電が必要な点だけ注意しましょう。

低周波治療器は体の表面につけた電極を通じて皮膚から通電します。人間の体は、低周波の電流が流れると電極付近の筋肉が収縮し、電流が止まると弛緩する性質があり、これを繰り返すことで老廃物が流れて肩こりや筋肉の疲れを緩和していきます。

また、比較的高い周波の電流を流すと、痛みの伝達を即効的に遮断する効果が期待できるので、急な外傷による痛みの緩和にも効果を発揮します。

低周波治療器を使って外部から電流による刺激を与えると、筋肉の収縮や弛緩が促されます。筋肉は血液を送り出すポンプのような作用があり、収縮と弛緩を繰り返すことで血行を改善する効果が期待できます。

血行改善が促されると体が温かくなるため、寝つきが良くなったり食欲が湧いたりとより健康的な生活が送れるようになります。

体に電気を流すと聞くと少し怖い気もしますが、家庭用の低周波治療器で流れる電流は1200Hz以下と微弱な周波数です。痛みを感じない強さに調節して電流を流せば、筋肉疲労やこりが緩和し、マッサージをされているような心地よさを感じます。

また、指圧マッサージのような体を圧迫される息苦しさや揉み返しによる痛みを感じにくく、心も体も深くリラックスできるという特徴があります。

体に貼り付けて電気を流す部分であるパッドには、主に湿式パッドと粘着式パッドの2種類があります。湿式パッドはスポンジやシリコンを水で濡らして体に当てるタイプです。

粘着性はないので、取り外す際に体毛が抜けてしまう心配はありませんが、ベルトやテープで固定しないと使用中にずれてしまうことも。最近は、湿式パッドを採用した低周波治療器が減りつつあり、代わりに粘着式パッドが増加しています。

粘着式はゲル状のパッドを体に貼り付けて使用します。さまざま部位に貼り付けやすく、1人でも簡単に取り付けられます。ただし、埃や皮脂などで汚れやすくこまめなお手入れが必要な点や、剥がすときに体毛が抜けやすい点などデメリットも存在します。

低周波治療器は使用する場所によってパッドの大きさや形状が異なります。肩や腕、脚など狙った場所をピンポイントで施術したい場合は小型パッドが便利です。また、腰や背中など広範囲に使用したい場合には、大きめのパッドを選ぶと広くカバーできます。

全身タイプより局所タイプの方がコンパクトで価格もお手頃ですが、全身タイプは使用部位を限定されないというメリットがあります。最近では、パッドのみ交換が可能な機種もあるのでぜひチェックしてください。

低周波治療器には、電流の強さを表す出力を段階的に調節できるものがあります。この出力は弱すぎると効果を感じにくく、強すぎると痛みや痺れに繋がるため、自分に合った丁度いい強さに設定できるのが理想です。

中でもダイヤル式や画面付きの低周波治療器は、より細かく調節できるのでおすすめです。また、出力や持続時間を調整して波形パターンを変えられると、マッサージのように「揉む」「叩く」といったさまざまな使い方ができます。

また、アプリと連携できるものを選べば、低周波治療器の強度をスマホで変えられます。簡単に接続できて、便利に使用できるアプリ連携モデルもおすすめです。

温熱機能付きの機種は、パッドが発熱して使用部位を温めながら電流を流します。温熱効果により血行が促進されるため、電気刺激とも相まって筋肉のこりや痛みの緩和を早める効果が期待できると言われています。

また、体を温めることでよりリラックスできたり、胃腸の調子を整えたりする効果も期待できるため、普段から冷えで悩んでいる方には特におすすめの機能です。

低周波治療器を使用中、パッドからは電流が流れているため濡れた手で直接触れてしまうと感電する恐れがあります。緊急停止機能があれば、すぐに取り外したいというときでもパッドに触れず、ボタン1つで停止できるので安心して使用できます。

低周波治療器は使用時間が長くなるほど効果が高まるというものではなく、機器ごとに推奨する使用時間をきちんと守ることが重要です。そのため、オートオフタイマーが搭載されている機種が多くなっています。就寝前に使用していてうっかり寝てしまった場合でも、1回の使用時間経過後に自動で停止する機能が付いていると安心です。

低周波治療器の効果的な使い方を解説します。部位ごとに紹介するので、ぜひ参考にしてください。

• 肩：首から肩にかけてある僧帽筋の周辺や肩甲骨の上部にパッドを貼る
• 腰：ウエストの少し上部分の脊柱起立筋付近に腰骨に沿って、背骨にあたるように横向きにパッドを貼る
• 関節：痛みのある部分の上下・左右に挟むようにパッドを貼る
• すね：縦向きにパッドを貼る
• 太もも：肉離れした場合は、お尻の下からひざ裏までを3分割し、ひざ裏に近い1/3の位置に横向きにパッドを貼る
• ふくらはぎ：肉離れした場合は、筋肉のふくらみの下部分を中心に横向きにパッドを貼る

低周波治療器はパッドを直接肌に貼り付けて使用するため、常に清潔を保つことが大切です。パッドに皮脂や体毛、ほこりなどが付着すると粘着力の低下に繋がるだけでなく、肌へのダメージも心配です。

そのため、こまめに水洗いをして汚れを落とす必要があります。パッドの種類によっては水洗いができないものや、お手入れ方法が指定されているものもあるので、取扱説明書を読んで事前に確認しておきましょう。

患部の疲労やこりなどを和らげる低周波治療器ですが、体調が優れないときに使用するとさらに体調が悪化することもあります。また、皮膚疾患や電流刺激がふさわしくない怪我を負っているときも使用を控える必要があります。

事前に健康状態を確認し、体調不良や怪我のないときに使用してください。持病があり通院している場合には、主治医に確認するのをおすすめします。その他、使用できない基準については取扱説明書の記載に従って判断しましょう。

低周波ではあるものの、体に電気を流すので多少のピリピリ感はあるかもしれません。出力が調節できる機種であれば、まずは最低出力で試してみましょう。徐々に強くしていき、自分が心地いいと感じる強さで使用するのが理想的です。

ただし、最低出力でもピリピリ感が不快な場合や痛みを感じる場合は、低周波治療器が身体に合っていない可能性があります。このようなときは使用を控えてください。

低周波治療器は機能性の高いものや持ち運びに便利な小型のものなど、さまざまな商品が展開されています。その中でも商品ごとの特徴を見極め、自分に合った1台を見つけてください。自宅や外出先でのリラックスタイムを楽しみましょう。