低周波治療器は危険？首・胸に使えるか解説！やりすぎ・使いすぎるとだめ？【貼り方も】

低周波治療器は、家庭で気軽にマッサージや肩こり・腰痛などのケアができます。しかし「首や胸には使える？」「顔に使うのはOK？」「やりすぎたらどうなる？」といった疑問や「低周波治療器を使用すると症状が余計に悪化した」といった口コミを見かけたりと、危険なのではと不安を感じている方もいるはずです。

低周波治療器には揉む・叩く・指圧などの機能がついているほか、部位別にコース選択ができる製品もあります。周波数や時間も自分で選択できますが、メーカーが推奨する使用法を守らなければかえって体を痛めてしまう可能性があるので注意しましょう。

この記事では、低周波治療器の効果や使用する際の注意点をまとめています。おすすめの低周波治療器も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。危険のないよう効果的な使い方で、体のコリや疲れを癒しましょう。

低周波治療器を使用すると、電気刺激が流れる間は筋肉が収縮し、電流が止まっている間は筋肉が弛緩します。筋肉は動かさなければ血流が滞ってしまうため、収縮と弛緩を繰り返すと血が送り出され、血行が促されるのです。

血の流れが悪ければ、全身に酸素や栄養が届かず筋肉に疲労物質が溜まってしまいます。血行が促進されると、新鮮な酸素や栄養が全身に行き届きます。

低周波治療器で血行が促進されると、筋肉の緊張がほぐれ肩こりなどコリの緩和につながります。低周波治療器はコリを感じる部分に直接働きかけられるので、効果を感じやすいと人気です。

肩こりは、デスクワークで長時間同じ姿勢をとっていたり、運動不足で筋肉が緊張し固まるのが原因で起こります。筋肉が固くなると血管が圧迫され血行不良が生じるため、不調を感じたら早めに対処するのがおすすめです。

低周波治療器は、ピリピリとした心地いい痛みが特徴です。血行を促進しコリをほぐしてくれるため、まるでマッサージを受けているかのような気分が味わえます。強さの調節ができるため、自分好みの圧で心地いい時間が過ごせるのも嬉しいポイントです。

使用時間の目安はメーカーにもよりますが、一般的には10〜15分程度です。毎日マッサージに通うのは時間的にもコスト的にも厳しいですが、低周波治療器があれば忙しい毎日でも隙間時間でリフレッシュできます。

ペースメーカーなどの医療電子機器を装着している場合は、低周波治療器を使うと機械が誤作動を起こしてしまう可能性があります。生命に関わるので、使用してはいけません。また治療中の疾患やかかりつけ医がいる場合は、低周波治療器を使用する前に、医師に相談するのをおすすめします。

多くの低周波治療器では、1回の使用時間は10〜15分程度に設定されています。長時間使用すれば、より効果が出るのではないかと思われがちですが、規定より長く使用すると筋肉を疲労させてしまい逆効果です。適切な使用時間が決まっているため、メーカーの推奨する時間は必ず守りましょう。

低周波治療器は電気が流れるためピリピリ感がありますが、電気が大きければ大きいほど効果がある訳ではありません。低周波治療器には、部位や目的によって適切な周波数の幅は決まっています。痛みに対しては高周波、マッサージなどの目的であれば低めの周波数に設定しましょう。人によって電気の感じ方は違うので、心地いいと感じる強さを探してください。

多くの低周波治療器は、粘着パッドを肌に貼り付けるタイプです。粘着性があるため埃などゴミがつきやすく、こまめに手入れする必要があります。お手入れ方法は、水で濡らした布でパッドの表面を拭き取り、乾かすだけなので簡単です。

しかし、メーカーによって取扱方法が異なるため、必ず説明書をチェックしてください。また、パッドが破損した場合はすぐに使用を中止し、新しい物へ交換しましょう。

低周波治療器を正しく使用するために、使用する前は必ず取扱説明書の注意事項に目を通しましょう。一般的に記載されている禁止事項は以下の通りです。

• 妊娠中や出産直後に使用する
• 金属ネックレスの上から使用する
• 他の器具との同時使用
• パッドを貼り付ける前にスプレーや薬を塗布する
• 電気コタツ、電気毛布などとの併用利用
• 断線したコードを触ったり濡れた手で使用

断線したコードや濡れた状態での使用は、感電の危険性があるので十分注意してください。

心臓に負担・負荷がかかる危険性があるため、心臓や胸まわりで使用しないでください。ペースメーカーを使用している方や心臓に疾患を抱えている方など、医療用電気機器を使用している場合はとくに注意が必要です。また、子供さんが誤って使用しないよう、低周波治療器は小さな子供の手が届かない場所で保管しましょう。

傷口の近くで低周波治療器を使用すると、電気刺激によって傷口が広がり出血してしまう可能性があります。また、皮膚の炎症や発疹などの症状が出ている部分、デリケートな陰部へのパッド装着はしないでください。

皮膚が弱くアレルギー体質の方も注意が必要です。粘着パッドを貼るとかぶれや赤みが出る場合もあるので、症状が出た場合はすぐに使用を中止してください。

首から上の部分である頭部・顔に使うのも禁忌です。とくに高血圧の方や脳に疾患を抱えている方は、低周波治療器を頭部に貼り付けると大変危険です。電気刺激により脳出血を引き起こす可能性があります。そのため、使用するのは首の付け根までとし、首から上の部分での使用はやめましょう。

顔の表情筋ケアなどを目的に使用したい場合は、美顔器などの購入をおすすめします。以下の記事では、おすすめ美顔器をご紹介していますので気になる方はチェックしてください。

肩こりがひどい場合は、コリを感じる部分にパッドを貼り付けましょう。肩甲骨や肩など、気になる部分に左右対称に貼るだけです。より効果を感じたい場合は、首〜肩に広がる筋肉である僧帽筋辺りに貼るのもおすすめです。

心地いいと感じる強さに合わせ、叩く・揉むなどのモードを好みで選択しましょう。長時間同じ姿勢をとったり、スマホを見る時間が長く、つい猫背になってしまう方はぜひ試してみてください。

背中や腰まわりのコリは、コリや怠さを感じる部分にパッドを貼り付けましょう。背骨の筋肉の外側に貼るとより効果的です。低周波治療器の腰モードから、揉む・押すなど自分に合ったモードを選択し、パッドは背骨を中心に左右対称に当てます。

パッドを貼る向きは縦でも横でも構いませんが、より患部にフィットする向きを選択してください。強さは、心地いいと感じるところでとめておきましょう。腰モードは、デスクワークや立ち仕事で腰に負担のかかる方におすすめです。

肘や肩など痛みがある関節をはさんで、上下もしくは左右に貼りましょう。パッドの向きは、痛みがある部位を包み込むように横向きに貼るか、筋肉の繊維に合わせて縦向きに貼ってください。ハリやコリを感じる部位に貼ってもかまいません。

ふくらはぎに痛みがある場合は、痛みを感じる部位にパッドを貼り付けてください。2個のパッドで患部を上下に挟むみこむように貼ると効果的です。ひざの裏よりも下〜アキレス腱の上側辺りの範囲で貼り付けるよう意識しましょう。

脚モードを選択し、心地いい強さを見つけてください。ふくらはぎが固く張っている場合は、血流が滞っているサインです。足の疲れを感じている方や、長時間座りっぱなしで血流が悪くなっている方はぜひ試してください。

膝などの関節はスポーツなどで特に痛めやすい部分です。走る・かがむ・跳ぶなどの激しいスポーツなどは関節に大きな負担をかけてしまいます。痛みのある部位を上下、もしくは左右で挟むようにパッドを貼り治療していきましょう。

低周波治療器は、正しく使用すると効果が発揮されます。メーカーによって細かな使用方法は異なるので、体に危険が及ばないよう取扱説明書には必ず目を通しましょう。低周波治療器は、家で気軽に毎日マッサージができるので、おうち時間を快適にするグッズとして便利です。正しく使用して体のコリをほぐし、心地いい時間を過ごしてください。