エアコンは、日常生活に欠かせない電化製品の1つです。一家に1台あると言っても過言ではないほどの高い普及率で、蒸し暑い夏や寒さの厳しい冬も快適に過ごせます。なかでも対応畳数が10畳のエアコンは、寝室や広めの自室への設置におすすめです。

近年では、ダイキン・パナソニック・日立・三菱など、さまざまな大手電機メーカーがエアコンの取り扱いを行っています。他社との差別化を図るために、自社独自の機能を搭載したモデルをラインナップしているのが特徴です。

そのため、どこのメーカーのどんな10畳対応エアコンを選べばよいのか迷いがちですよね。そこでこの記事では、おすすめの10畳対応エアコンを紹介します。選び方やおすすめのメーカー、設置方法も解説するので、ぜひ最後までごらんください。

10畳用エアコンの選び方を解説します。ポイントをしっかり抑えることで、後悔のないエアコン選びをすることができますよ。下記の項目に沿って紹介するので、気になる内容があればクリックして確認しましょう。

1. 最初にチェック！エアコンを設置できる環境になっている？
2. 対応畳数は必ず確認しよう
   
3. 電気代が気になるなら省エネ性能をチェック！
   
4. 「工事費込み」か確認して賢く購入！
   
5. 便利機能をチェックして選ぶのもおすすめ
   

10畳用のエアコンを購入する際には、設置する場所のスペースや本体のサイズをあらかじめチェックしておきましょう。10畳用のエアコンはメーカーやモデルによってサイズがさまざまです。また、エアコン本体と併せて室外機のサイズもチェックが必要です。

サイズをチェックしないまま購入すると設置場所のスペースとエアコンのサイズが噛み合わず、最悪の場合設置が不可能になることもあります。購入から設置までをスムーズに行なうためにも、サイズをチェックすることは非常に重要です。

サイズの他にはエアコン専用のコンセントがあるか、エアコンのホースを通す配管穴があるかも確認しましょう。エアコンの設置スペースをしっかり考えることで節電にも繋がりますよ。下記の記事で設置方法に関してさらに詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。

エアコンには8畳用・10畳用・12畳用など、さまざまな対応畳数のモデルがあります。エアコンを購入する前に、設置する部屋の畳数と購入するエアコンの対応畳数が合致しているかどうかもあらかじめ確認しましょう。

エアコンのスペックに欄には「8〜12畳」のように、幅を持たせて対応畳数の目安が記載されています。低い方の数字は和室を想定しており、高い方の数字は洋室を想定しているのがポイントです。

そのため、10畳の和室に設置する場合は、低い方の数字を確認しましょう。また、10畳の洋室に設置する場合は高い方の数字を確認します。単に10畳用のものを選べばいい訳ではないので、環境に合ったモデルを選ぶことが重要です。

エアコンをはじめ、冷蔵庫やテレビなどの家電には「統一省エネラベル」が表示されています。統一省エネラベルとは、省エネ法で定められた目標基準の達成度合いをラベルに表示しているものです。

統一省エネラベルに記載されている省エネ基準達成率や多段階評価の星の数を見ることで、そのエアコンが省エネ性能に優れているかどうかが判断できます。省エネ性能に優れているモデルほど年間の目安電気料金が低く、ランニングコストが抑えられるのが特徴です。

家電量販店やネットショップでは、エアコンの表示価格に取り付け工事費用が含まれている場合があります。初期費用を少しでも抑えたい方は工事費用込みかどうか確認してエアコンを選ぶのがおすすめです。

この際、追加料金が必要になる場合もあるのでしっかり条件を確認しましょう。価格を重視してエアコンを購入したい方は次のリンクのチェックもおすすめです。

エアコンを選ぶ際に、備わっている機能内容をチェックしましょう。ハイグレードなモデルほど多機能で、価格も高くなります。必要な機能が搭載されているかを確認することで、無駄なくエアコンを選ぶことができますよ。人気のおすすめ機能を下の表にまとめました。

ここからは、人気メーカーの特徴を解説します。好みや気になるメーカーがある方は下記の項目をクリックするとすぐに確認したい内容をチェックできますよ。

1. 機能豊富なパナソニック
2. 温度コントロールが優秀！三菱
   
3. お手入れ簡単で清潔！日立
   
4. 空気清浄機能も優れた東芝
   
5. 唯一の換気機能があるダイキン
   
6. コスパに優れたアイリスオーヤマ
   
7. プラズマクラスターで人気のシャープ
   

パナソニックのエアコンは、「室温みはり」や「ロングワイド気流」など、さまざまな機能が搭載されているのが特徴です。また、「アクティブクリーンフィルター」をはじめとする空気をきれいにするオプションも備わっています。

また、近年ではスマホ連動のモデルやAIが搭載されたモデルも登場しています。スマホ連動型のエアコンは、外出先からエアコンを操作できるのが魅力です。また、AI搭載モデルを選べば、自動で温度調節を行います。

なかでも人気なのがナノイーX搭載のエオリアシリーズです。カビ菌や花粉などの物質を抑制する効果が期待できます。内部クリーン機能もあり、清潔さが保てるのも魅力です。

三菱が手掛けているエアコンは、センサーで人の気配をキャッチする「ムーブアイ」を搭載しているモデルが販売されていることが特徴の1つです。1℃単位で人や部屋の環境に適した温度に自動で調節します。無駄なエネルギーを使わず、省エネに繋がるのも魅力です。

また、スマホと連動できるといったような、ユーザーに寄り添った機能を搭載しているモデルもラインナップされています。離れた場所から電源の操作ができるほか、温度の調節も行えるのがポイントです。

近年では、スマートスピーカーに対応したモデルも登場しています。話しかけるだけで操作できる点にも注目です。

日立のエアコンは「白くまくん」の愛称で広く知られています。寒冷地仕様のモデルをはじめ、さまざまなモデルがラインナップされています。室内の状況を画像で分析する技術を用いているのが特徴です。

日立のエアコンの機能のなかで注目なのが「凍結洗浄」です。凍結洗浄とは、熱交換器を凍らせてから溶かし、汚れを洗い流す機能を指します。熱交換器の洗浄は業者に頼むのが一般的ですが、凍結洗浄が備わっているモデルを選べば業者に頼む必要がありません。

また、菌や汚れ、においを抑制する効果が期待できるステンレスがパーツに採用されています。お手入れが楽に行えるのも魅力です。

東芝のエアコンは、質の高い空気清浄機能が搭載されているのが特徴のひとつです。スペック欄に空気清浄に関する性能が具体的に記載されています。「プラズマ空清」などの機能が備わっており、空気清浄器のような役割を担えるのが魅力です。

東芝のエアコンはマットな質感の前面パネルが搭載されており、スタイリッシュな印象のモデルがラインナップされています。インテリアに馴染みやすく、和室・洋室どちらにもマッチするデザインも特徴です。

また、東芝のエアコンは多機能ながらも価格が安く設定されており、コストパフォーマンスに優れています。購入費用を安く抑えたい方におすすめです。

ダイキンのエアコンは基本性能が高く、部屋全体をムラなく均一な温度に調節する技術が用いられています。外の気温に左右されることなく部屋をしっかりと冷やしたりあたためたりするパワフルな室外機が備わっているのもポイントです。

また、ダイキンエアコン最大の特徴は、換気しながら加湿や暖房ができる機能を備えていることです。新鮮な空気を取り入れつつ部屋の温度を快適に保ちます。あたためながら給気するため、冷たい空気が侵入しにくいのも魅力です。

アイリスオーヤマのエアコンは、音声操作対応モデルやスマートスピーカー対応モデルなど、搭載されている機能によってシリーズ分けされているのが特徴です。そのため、ユーザーは迷うことなく目的のエアコンが購入できます。

また、アイリスオーヤマのエアコンはシンプルなデザインのモデルが多いので、幅広いインテリアに馴染ませられます。和室・洋室問わず設置でき、部屋の空間や雰囲気を崩さないのもポイントです。

加えて、価格が安く設定されており、コストパフォーマンスに優れているのも魅力のひとつに挙げられます。購入費用を抑えたい方におすすめです。

シャープのエアコンは、空気中のカビやアレル物質を抑制するプラズマクラスターで有名です。冷房・暖房の運転をしていない時も空気清浄機能のみの運転ができるので、エアコンのオフシーズンにも活躍します。冷暖房機能だけでなく、空気清浄機能も重視してエアコンを選びたい方におすすめです。

また、シャープのエアコンはCOCORO AIRという人工知能と繋ぐクラウドサービスを提供しています。対応している機種ではスマホとの連携・好みの設定の学習・お部屋の状態の学習をすることが可能です。使えば使うほど快適に過ごしやすくなるのが魅力ですね。

エアコンを購入したり買い替えたりする際に、迷いがちなのが設置についてです。基本的には業者へ依頼することになりますが、先述した工事費込みの場合を除き取り付けにも費用がかかることを覚えておきましょう。工事内容によっては別途費用が発生する場合もあるので注意が必要です。

また、エアコンのプラグは平行型やアイエル型など、形状がモデルによってさまざまです。プラグが合っていないと別途工事が必要になるケースもあるので、あらかじめプラグの形状は確認してください。

エアコンには100V仕様と200V仕様の2種類あります。200Vのエアコンを設置するためには200Vのコンセントが必要です。しかし、家庭用コンセントは100Vが一般的のため200Vのコンセントが部屋にない場合が多く、別途工事を行って設置しなければなりません。

200Vエアコンは100Vエアコンよりもパワフルというメリットはありますが、工事費用を抑えたい場合は100Vのエアコンを選びましょう。

エアコンをできるだけ安く買うなら「型落ち」が狙い目です。型落ちエアコンとは、新モデルが発売されることで価格がぐっと下がる一世代前のモデルのこと。

基本的な機能は最新モデルに劣らないので、安いエアコンが欲しい方におすすめです。上位機種のモデルチェンジは10月〜11月が一般的。この時期の少し前から型落ちエアコンの価格が下がり始めます。

ただし、型落ちは多くの人が狙っているので、型落ちになるとすぐに売り切れる可能性があります。事前にリサーチをしてタイミングを逃さないようにしましょう。

以下の記事では、型落ち以外でエアコンを安く購入する方法について詳しく解説しています。こちらもあわせて参考になさってください。

10畳用のエアコンは寝室や広めの自室への設置がおすすめです。さまざまなメーカーから多くのエアコンが登場しているため、自分のライフスタイルに合った機能を備えているモデルを選びましょう。ぜひこの記事を参考に、10畳用エアコンの購入を検討してください。