【動画付き】ズボンプレッサーの使い方を解説！CORBY 3000や東芝も

シワのないピシッとしたスラックスやズボンは、社会人の大切な身だしなみのひとつです。しかし、忙しい現代人にとっては毎日ズボンをアイロンがけするのは大変ですよね。実は、ズボンプレッサーがあれば挟むだけで手軽にズボンのシワ伸ばしや折り目付けができます。

ズボンプレッサーは、東芝やCORBY（コルビー）など有名メーカーのものを選ぶのがおすすめです。しかし、正しい使い方をしないと上手にシワを伸ばせないだけでなく、変な折り目を付けてしまう可能性があります。

そこで今回は、ズボンプレッサーの使い方を動画付きで詳しく解説します。ズボンプレッサーを使う前から使った後まで詳しくまとめましたので、ぜひ参考にしてください。シャツやスカートへの使い方も紹介します。

「ズボンプレッサーって本当に必要？」と疑問に思うかもしれませんが、ズボンプレッサーを一度使うとその便利さに驚かされます。こちらではズボンプレッサーのメリット・デメリットを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ズボンプレッサーは、ズボンのシワを伸ばすための製品です。高温でシワを伸ばすアイロンとは異なり、ズボンプレッサーでは60～70℃前後の低温な温度でプレスします。そのため、ズボンの生地が傷みにくいメリットがあります。

ズボンプレッサーにズボンを挟むだけで、シワを伸ばしてくれます。また、アイロンでのシワ伸ばしよりも時間がかかりません。センタープレスと呼ばれるズボンの中心ラインをきれいにつけられる点も魅力です。ただし、ほとんど折り目がなくなっている場合は、アイロンで軽く折り目を付けてからズボンプレッサーを使用しましょう。

モデルによって高価なものもありますが、長く使っていくものなので、同じ頻度でクリーニングに出すよりもコスパに優れています。機種によって除菌消臭できるタイプのモデルもあり、より清潔感を保てます。また、ご家庭用に購入しても、コンパクトに収納できます。

手軽にズボンのシワを伸ばせて便利なズボンプレッサーですが、デメリットもあります。ズボンプレッサーのデメリットをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

【ズボンプレッサーのデメリット】

• 生地によってはテカる
  生地によっては、ズボンプレッサーがテカリの原因となる場合があります。特にウール素材は繊維が押しつぶされてテカりやすいので、使用には向いていません。また、シルクやアンゴラなどの動物繊維も熱に弱いためズボンプレッサーにはかけられません。
• 大きいので置き場所をとる
  一般的なズボンプレッサーは大きいため広めの設置スペースが必要ですが、小型や横型のズボンプレッサーも販売されています。省スペースで使用できるので、チェックしてみてください。
• 「きれいに仕上がらない」などの意見がある
  ズボンプレッサーの仕上がりに不満がある場合、正しい使い方ができていない可能性が高いです。ズボンプレッサーの使い方をあらためて確認してみましょう。

ズボンプレッサーは、シワやヨレを防ぐ機能付きのものがおすすめです。ズボンを挟んでプレスするズボンプレッサーは、ヨレに気づかないままセットしてしまうと変なところにシワや折り目が付いてしまう場合があります。

シワやヨレ対策には、シワが付かないようにズボンを自動で引っ張ってくれる機能が便利です。また、ロック直前にズボンの状態を確認できる2段階ロック機構が搭載されているモデルもあるので、ぜひチェックしてみてください。

衣類のにおいが気になる方には、除菌・消臭機能付きのズボンプレッサーがおすすめです。ズボンプレッサーでプレスされたズボンは高温になるため、除菌効果が期待できるといわれています。

この除菌効果に力を入れているメーカーでは、除菌性能をきちんとチェックして除菌効果や消臭効果のあるモデルを販売しています。除菌・消臭機能付きのズボンプレッサーは、汗をかきやすい季節や外回りの多い仕事の方に最適です。

ズボンプレッサーには、ハンガーや棚が付いているモデルがあります。ネクタイハンガーやジャケットハンガーが付いていると、スーツ一式を同じ場所にまとめて置けるので着替えやすいです。

また、帰宅したらすぐにズボンプレッサーを使用したい方には、棚付きモデルも便利です。鍵やICカードなど毎日必要なポケットの中身を置いておけば、翌朝そのままポケットに入れて出かけられます。

ズボンプレッサーを選ぶときは、プレス温度もチェックしましょう。60℃前後の低温モデルは生地へのダメージが少ないですが、時間がかかるので夜のうちにセットする方に向いています。70℃前後の高温モデルは短時間でプレスできますが、生地へのダメージが大きいので高級スーツには使用しない方が無難です。

ズボンプレッサーの主要メーカーは、コルビー(CORBY)・東芝・ツインバード(TWINBIRD)の3社です。各メーカーの特徴を表にまとめました。メーカー選びの参考にしてください。

以下の記事ではコルビー・東芝・ツインバードのおすすめズボンプレッサーをご紹介しています。気になる方は、こちらもあわせてチェックしてくださいね。

ズボンが汚れている場合は、ブラシを使用して汚れを落としましょう。また、アイロンとは異なり密閉してシワを伸ばすズボンプレッサーでは水分は厳禁です。雨で濡れている場合は、乾燥させたり湿気を取ったりしてから使用しましょう。

また、ズボンの素材についても確認しておきましょう。スーツなどのウール素材はデリケートで傷みやすいため、ズボンプレッサーを使用するとテカリの原因になります。さらに、アイロンの熱もNGです。長持ちさせたい場合は、スチームのみ当てて吊るすのがおすすめです。

両足でズボンの折り目が同じになるように合わせます。スラックスなど最初から折り目のついているものでは、ズボンの両足の裾をもって逆さにすると、元々ついていた折り目を確認しやすくなります。

折り目がズレているとセンターラインが二重なってしまったり、ズボンの形自体が崩れたりしてしまいます。なお、折り目はポケットの下までと覚えておいてください。正しい位置に折り目をセットしておけば、スタイリッシュな仕上がりになります。

ズボンプレッサーにズボンを挟みます。プレスシートと呼ばれる半透明の薄い板状のシートが1枚、もしくは2枚入っている場合があります。シート1枚ではズボンの両足の間にプレスシートを挟み、2枚の場合はプレスシートとプレスシートの間にズボンを挟むようにします。

ズボンにたるみがないようにピンと伸ばしながら、先述で合わせたズボンの折り目がずれないように挟みます。縦置き型ではプレス板にズボンをひっかけるようにして、横置き型ならズボンを真っすぐにした状態で、プレス板を閉じます。

プレス板を閉じてフックなどで開かないように固定したのを確認したら、ここで始めてズボンプレッサーの電源を入れます。時間は自動で設定されるモデルと、自分で設定するモデルがあります。

自分で時間を設定する場合の時間の目安は、夏物のスラックスが15分、冬物のスラックスが30分、ジーパンやチノパンでは30分が一般的です。ただし機種によって、適した設定時間が異なる場合もあるので、使用前に製品の説明書などを確認しておきましょう。

ホテルの備え付けのズボンプレッサーは時間が決まっている場合が多いですが、使用前にズボンプレッサーに貼っている説明書をよく読むようにしましょう。また安全装置が働き連続使用ができない製品もあるので、失敗しないよう丁寧に作業しましょう。

プレスが終了してもすぐに開かずに、ある程度冷めてから、ゆっくりと丁寧にズボンを取り出します。この時、プレス板がまだ熱くなっている可能性もあるので気をつけてください。変な跡がつかないように、ハンガーにかけて熱を冷まします。以下の動画を参考にしてください。

※音が出ます

動画は最初、製品の組み立てからスタートし、使用方法は0:40からご覧いただけます（音が出ます）。動画の製品はシンプルな縦置き型のズボンプレッサーで時間設定を自分で選ぶタイプです。タイプが異なる場合でも、基本的には動画のように簡単にズボンのシワを伸ばせます。

センタープレスとは、ズボンの真ん中に入っている折り目です。ズボンプレッサーは、シワをとると同時にこの折り目をきれいにつけ役割があります。ここをしっかり合わせておきましょう。

気を付けてほしいのは、ズボンをはいた時に中心にくる位置で折ることです。ズボンの横の縫い目をあわせた時に中心にくるラインはセンタープレスではありません。

ズボンの折り目は、下は裾までついていますが、上はどの辺までつければいいのかと悩む方も多いのではないでしょうか。ラインの上側の正しい位置は、ポケットの下までです。全部つければいいというわけではありません。プレッサーで挟む際は、ポケットの下までに留めましょう。

ズボンをプレッサーで挟んだら、軽く引っ張るのがきれいに仕上げるコツです。縦置き型・横置き型どちらの場合も行いましょう。これによって、ズボンをプレスしたときの余分なたるみやシワをなくせるので、仕上がりに差が出てきます。せっかく行うなら、ぜひこのひと手間を忘れず行ってください。

縦置き型も横置き型もズボンの折り目を合わせてからずれないように挟んでプレスする一連の流れは基本的に同じです。ただし、横型は重力の関係でズボンをきれいに伸ばせません。そのため、横型を使用する場合は縦型よりも丁寧に伸ばすようにしましょう。

さらに横置き型では、ずれたりたるみが発生しないように気をつけてセットしなければいけません。ズボンの裾をつまんでピンと張り、左右の足を揃えるようにしてください。プレス板を閉じた後、軽くズボンを引くとさらに整いやすくなります。

アイロンかけをする時には、よく蒸気を活用してシワ伸ばしをします。しかし、ズボンプレッサーの場合水分を含んだ衣類への使用はNGとなっています。ズボンプレッサーは衣類を密閉させ、しわを伸ばします。濡れたズボンや、シワ伸ばし用の霧吹きスプレーを使ったズボンにはかけないようにしましょう。

ウールの素材を取り入れているズボンへの使用は避けましょう。ウール素材は湿気に応じてウロコのような構造が開閉し、調湿してくれるメリットがあります。しかし、ズボンプレッサーにかけてしまうとウロコのような構造が溶け、テカリが出てしまいます。

また、シルク・アルパカ・アンゴラ・カシミヤ・モヘアなどの動物繊維を使用した毛織物製品も、ズボンプレッサーにはかけられません。動物繊維は熱に弱く傷みやすいため、高温でプレスするズボンプレッサーとの相性がよくありません。ズボンプレッサーを使用するときは、ズボンの素材を必ずチェックしましょう。

残念ながら、お尻周りや股下のシワはズボンプレッサーでは伸ばせません。お尻周りや股下のシワが気になる場合はアイロンで伸ばしましょう。アイロンを使用する際は、必ずアイロン表示を確認して適切な温度に設定してください。

ズボンプレッサーのタイマーが鳴っても、冷めるまではそのままにしておく状態が重要です。温かい状態のまま取り外して履いてしまうと、生地にしわができやすくなってしまいます。また、ズボンプレッサーの使用後、すぐに履いてしまうと火傷の危険性もあります。必ず冷めたのを確認してから、取り出すようにしましょう。

ズボンの生地を傷めないように長く使っていくためには、ワンシーズンに1回プレスするのが理想的な使用頻度です。ズボンによっては折り目が消えやすく、きれいなセンタープレスをつけたい場合もあるかもしれませんが、それでも1～3ヶ月に1回の範囲での使用がおすすめです。

頻繁にズボンプレッサーを使用し過ぎると、ズボンの生地が傷みテカリが発生してしまいます。そのため一度ズボンプレッサーを使用したら、次の使用まで日常的にはズボンの折り目を合わせてハンガーに吊るすようにしてください。

シャツの場合は、袖や前身頃などプレスできる場所が限定されますが、シワ伸ばしは可能です。スカートの場合、プリーツスカートはおすすめできませんが、タイトスカートなどスリムタイプの場合は使えます。ただし、セットがズボンよりも難しくリスクも高いのでアイロンのほうがおすすめです。

ジャケットは、折り目をつけたい場合や除菌・殺菌したい場合におすすめです。しかし、ズボンプレッサーでプレスするとジャケットのシルエットや立体感が損なわれてしまうため、アイロンがないなどの時に応急的な使い方をするのがおすすめです。

ズボンプレッサーの寿命は使用頻度にもよりますが、約5年が目安と言われています。あくまでも目安で大きく前後する場合もあり得ますが、その際の修理代は、新品を購入するのとあまり変わらない場合が多いです。

ズボンプレッサーがない場合は、アイロンで代用できます。無料で貸し出しているホテルも多いですが、事前に確認しておくと安心です。アイロンなら、ウール素材のズボンにも使用できます。ハンカチや手ぬぐいなどであて布をして、低温からかけるとテカりにくいです。

【アイロンを使ったズボンのシワの伸ばし方】

1. ズボンのタグを確認して、指定されているアイロン温度に設定する。
2. スチーム機能がない場合は、霧吹きで湿らせる
3. 腰回り→膝→裾の順番でアイロンをかける
4. 折り目（センターライン）をつける
5. ハンガーに吊るして、シワが伸びていない部分にスチームをあてる

どうしてもテカリが気になる方は、アイロンを使用しないでズボンを逆さに吊るす方法もあります。また、はじめからシワがつきにくい形状記憶タイプのスーツを選んだり、オーダースーツに折り目が取れにくい加工を施しておくのもひとつの方法です。

家具・家電を多く取り扱っているニトリですが、ズボンプレッサーは販売していません。しかし、『2WAY衣料用スチーマー エフェ』は、ズボンプレッサーの代用にできます。ハンガーに吊るしたままスチーマーとしてシワを伸ばしたり、アイロンとして使えばズボンの折り目をしっかり付けられるので、気になる方はチェックしてみてください。

ズボンプレッサーできれいな仕上がりを実現するためには、ズボンのセッティングの仕方がポイントです。準備段階でズボンを整えておくと、ズボンをきれいにセッティングできます。清潔感のあるズボンを着用して、快適なビジネスライフを過ごしてください。