食器洗い乾燥機の最強おすすめ【15選】口コミ・評価・特徴・比較【2023年最新版】

食洗機は『全自動洗濯乾燥機』『ロボット掃除機』と合わせて現代の『新・三種の神器』のうちの１つとも言われていますが、実際の普及率は全国平均をしてまだ30%程度です。据え置きタイプもかつてはパナソニック、東芝、サンヨー、象印など様々なメーカーが発売していましたが、今ではパナソニックのみとなってしまいました。

では、今後も日本で食洗機が普及しないのかと言われたら、そんなことはありません。実際に、一度食洗機を使用すると無しの生活は考えられないという方が多く、稼働率も高く所有者で毎日使用している方が8割に上る統計すら出ています。また、据え置きから購入しあまりの便利さでビルトインにシステムキッチンごと買い替えたという方もいるほどです。

今は共働きのご家庭が多く、家事を時短させる食洗機は非常に喜ばれています。毎日30分〜50分の時間の節約、水道代に至っては1年で2万円も平均して安くなるため、実はコストパフォーマンスの良い電化製品の１つです。また2、3人家族用のミニサイズも今は人気です。ここではそんな食洗機について、選び方、おすすめの機種をご紹介します。

それでは食洗機を選ぶ前に確認するポイントからご案内します。設置タイプや快適に使用するために必要な庫内容量、またスペースの問題など選ぶ前の前提条件を知ってから、どの機種がいいかを選んでいきましょう。

まず最初にキッチンへの設置タイプが『ビルトイン式』なのか『据え置き式』なのかを確認する必要があります。例えば、システムキッチンでないご家庭にビルトイン式は設置できませんので、どちらを選択すべきかはあらかじめ確認しましょう。

食洗機のビルトインタイプとは、システムキッチンに組み込まれているタイプで、シンク下やキャビネットの１つがそのまま食洗機となる構造です。現在システムキッチンをご利用の方、あるいは新築やリフォームでシステムキッチンを導入する予定の方は、ビルトインタイプから選びましょう。

ビルトイン式のメリットはやはりシステムキッチンに組み込むことによって、見た目がスッキリすることと、後から据え置き用にスペースを考える必要がないということでしょう。後から導入する場合、食洗機のスペース確保は多くの人が頭を悩ませる問題です。

また、庫内容量自体も大型のものが多く、さらに音も静かだという人が多いです。実際は据え置き型とそれほど静音性(db)は変わらないものが多いですが、奥まっていることと足元にあるという理由で静かに感じる人が多いようです。ちなみに、ビルトインの交換には30000円〜50000円ほどの工事費がかかる場合が多いです。

据え置きタイプは現在システムキッチンを使用しておらず、通常のキッチンに食洗機の設置を考えている方、あるいはすでに据え置き型を使用している方が利用するタイプです。ビルトインに比べると、取り付けが簡単かつ価格が低い傾向にあるため、導入が簡単です。

しかし一点、初めて食洗機を導入する方は水道に給水のための分岐水栓の取り付けが必要となります。分岐水栓はその水道の形とメーカーによって対応のものが決まっているため、自分で取り付けるときも工事を頼む時も、対応の分岐水栓を調べておくと手続きがスムーズに進みます。

取り付けが簡単で賃貸のご家庭でも設置できるため、最近の売れ筋はこの卓上タイプです。また、分岐水栓不要の小型なタンク式も発売されています。現在システムキッチンをご利用の方でも、食洗機の故障後に据え置き型への買い換えをされる方もいます。設置スペースの問題さえクリアできれば非常におすすめです。

据え置きタイプには設置スペースが必要だというのは先述した通りですが、寸法以上にホースの大きさなどもあり、『実際の想定よりも奥行きが必要だった』という声が多く聞こえてきます。食洗機は本体幅も大きく高さもあるため、この設置スペースを作ることが一番大変だという人も多いです。

さらに、本体の寸法以上に扉を開け閉めするスペースも必要となります。それなりに重さもありますので、専用に台を作る場合はしっかりしたものを選びましょう。スペースの問題さえクリアできるなら食洗機を導入したいというご家庭も多いほどですので、比較的共通の悩みだと言えます。

食洗機を購入する際に、家族人数に合わせた容量を選ぶことは大切です。設置スペースに制限があるため小さめの機種を購入したものの、食器が入りきらず結局手洗いしているという声もあるほどです。食洗機はほぼ1〜2人用のミニサイズ、5人前後の標準タイプ、そしてビルトインの大型と別れていますので、状況にあった容量を選びましょう。

食洗機には専用洗剤が必要となります。通常の手洗い用の石鹸は、主成分に界面活性剤を使用しており、しっかり食器を洗浄するためにスポンジでこするということが必須となります。しかし、食洗機の洗剤には、『漂白成分』や『高pH（アルカリ性）』など殺菌除菌効果の高い成分を合わせることによって、水圧のみでの洗浄が可能となるのです。

ここまで、食洗機を選ぶ前のポイントについてご案内してきました。次は食洗機の選び方について、大きさやドアの開き方、静音性などの観点からご紹介していきますので参考にしてください。

上ではじめに家族人数に適したサイズを確認するとご案内しましたが、それと同じでまずご家庭で必要となる庫内容量を選ぶ必要があります。パナソニックなどの主要メーカーは、収容可能な食器点数なども数値で公表していますので、しっかりと一度に洗浄できる容量をチェックしましょう。

また、庫内容量が増えれば当然本体自体も大きくなりますので注意が必要です。最近話題の小型の食器洗浄器もありますが、本体サイズが小さいということは内容量も小さいということになりますので、ご家庭にあった大きさを選ぶ必要があります。

次は食洗機のドアの開き方を確認しましょう。主流は据え置き型であればパナソニックが基本的に採用している前開き式、ビルトインであれば引き出し式のものとなります。

今の据え置き型食洗機の主流はこの前開き式です。前方から扉を下に向けて引いて開けるタイプで、扉を開くだけのスペースが必要となります。据え置き型のシェアをほぼ独占しているパナソニックは、上下の２枚扉が同時に稼働し重ねる仕組みとなっているため、実際の必要スペースは扉の大きさの半分です。

引き出し式はシステムキッチンに組み込まれているビルトインタイプの食洗機に見られます。収納庫の一室がそのまま食洗機となるタイプで、左右のヒンジではなくスライドの引き出し式となっていることがほとんどです。食器を上から出し入れすることになるため多少の慣れが必要となります。

食洗機を導入する際に気になるものの１つに静音性(db)もよく挙げられます。集合住宅で使用して大丈夫なのかと気になる方も多いかと思いますが、基本的に今の食洗機は環境省の定める住宅地での環境基準をクリアしているものばかりです。参考までに、基準値をまとめましたのでご覧ください。

食洗機自体手洗いと比べると、水の使用量は一回あたり約半分と絶大的な節水効果があります。しかしそんな食洗機の中でも節水性能の違いがありますので、気になる人は確認するようにしましょう。傾向としては、庫内容量の小さいミニタイプが使用水量が少ないのは当然ですが、高性能なビルトインも非常に節水効果が高いです。

機種の中には乾燥機能がついていない洗浄のみのタイプが存在します。もともと乾燥用のヒーターがついておらず価格が安いため、洗浄のみでいいという方に人気です。しかしながら、逆に乾燥まで含めた機能で探されている方は、しっかりと乾燥機能付きのものを選ぶようにしましょう。

次は食洗機をメーカーで選ぶ場合について、その違いや特徴についてご紹介します。もっとも、卓上型に関しては毎年発売するラインナップをもっているのがパナソニックのみで、ほぼ市場は独占状態です。ビルトインに関してはパナソニックとリンナイの二強状態となっています。

パナソニックは現在も据え置き型の食洗機を作り続けている唯一のメーカーです。昔は象印なども据え置き型の食洗機を製造していましたが、日本での食洗機導入率は依然30％と低くメーカーの撤退が続き、今ではパナソニックしか残っていません。

そのような状態でも、パナソニックは通常の5人分サイズと3人分のミニサイズの2種類のサイズ展開、そしてそのサイズの中でもランク展開をしており、エントリーモデルからナノイー搭載の高級機種まで様々な機種を発売しています。設置スペースの問題さえクリアできればあらゆるご家庭におすすめできますのでおすすめです。

また、ビルトインタイプに関しても、このパナソニックとこの下でご紹介するリンナイの二強状態となっています。国内の主流は奥行きが65cmのビルトインですが、60cmからの買い替えにも対応しており、サイズのことで買い替えで困ったらまずパナソニックで探してみるのをおすすめします。

リンナイは据え置き型は製造していませんが、ビルトインの食洗機の2強メーカーのうちの１つです。リンナイはシステムキッチンのガステーブルのシェアトップで、この流れで同じリンナイのビルトインを使用している方が多いという背景があります。

リンナイのビルトイン食洗機の特徴は、扉が引き出し式のスライドオープンではなく、ヨーロッパに多いフロントオープンの機種があること、そして8人分などの大容量機種もあるということでしょう。フロントオープンは現状リンナイのみが製造しているため、このタイプを利用したい方からの人気が集中しています。

もう１つビルトインの国内メーカーをあげるとしたら、三菱が次に選ばれています。シェア自体は上の2メーカーと比べると大きく落ちると言わざるを得ませんが、昔からビルトインの食洗機を製造しており根強い人気があります。特に喜ばれているのが静音設計で、とにかく稼働中も音が静かだと人気です。

エレクトロラックスは正式名称『AEG（アーエーゲー・エレクトロラックス）』といい、ドイツの大手メーカーです。ドイツは食洗機の普及率が80%以上と日本と比べると非常に高く、エレクトロラックスは高い技術で高性能な食洗機を製造しています。

高性能というだけでなく、国内メーカーのものと比べると大容量の機種が多く、9人〜13人分などの機種が主流です。容量が多くフライパンなどの調理器具も一緒に入れることが出来るため使い勝手がとてもいいです。またフロントオープン式なので、扉の手前の素材をキッチンに合わせて選ぶこともできるなど、機能性だけでなくデザイン面でも人気が高いです。

食洗機を使用したことのない方は実際の使用感を気にされる方が非常に多く、導入後に後悔はないのかは特に気になるところだと思います。そこでここでは、実際の利用者の方の口コミを中心にまとめてみました。

使えない食器に代表されるものはプラスチックが挙げられますが、今は低温ソフトコースなど対応できる食洗機が増えています。しかしながら、上絵が付いているものや漆の食器、木製の食器、竹製の菜箸、クリスタルも傷になったという口コミが多く見受けられますので注意が必要です。

また、テフロン加工のフライパンもフッ素加工が剥がれてしまうので洗うことが出来ません。しかし慣れてしまえば食器を設置する時に自然と選別出来るようになるためそれほど気にならないという声が多いです。手洗いする食器が減ること自体は間違いありませんので、家事の大きな時間短縮につながります。

静音性は製品によると言えます。低価格な機種は夜中には使用できない、テレビと同じ部屋で使用しているときは音量を上げるなどの実際の使用感の口コミがある一方で、ある程度の機能のある機種であれば夜中でも使用できる、寝ている間にタイマーをつけて朝には完成しているという口コミもあります。

予備洗いに関しては、最近のモデルであればほとんどの機種が不要だと思って大丈夫です。未だ食洗機は予備洗いが必要だと謳う前提もありますが、実際のところ洗剤の進化と機種自体の高性能化もあり、最近の機種を購入されている方は洗浄力の進化に驚かれている方が圧倒的に多いです。

しかしながら、食洗機が苦手な汚れの筆頭に『焦げ付き』があります。調理器具の焦げ付きはもちろんのことグラタン皿や茶碗蒸しなどの焦げ付きも苦手ですので、このような汚れに関しては落とし残しがあると言えます。また機種によっては茶渋も苦手です。

時間に関しては機種によると言えます。中には1時間かかる機種もありますが、標準タイプであれば30分を切るスピーディーコースがついています。時間の面を気にされるならどんな機種であれ導入した方が、ご自分の家事の時間の短縮になります。

ビルトイン食洗機の中にゴキブリが見つかったということは実際に起こりうるようです。これは食洗機だからというわけではなく、システムキッチン自体がゴキブリに好まれる環境にあること、暖かい熱源やモーターなどに寄ってくるという条件が揃っているためです。

しかしながら、稼働中の暖かい電化製品は食洗機だけとは限りませんので、ご家庭の場所の中でも食洗機が特別にゴキブリを引き寄せるというわけではありません。出現のリスクは家のどこでも同じですので、進入路自体を塞ぐ対策が必要だと言えます。

ここまで食洗機について選び方やおすすめの機種、実際の使用感の評判などをまとめてきました。日本は世界的に見ても普及率が低い食洗機ですが、家事効率を大きくアップさせることは間違いのなく、満足度が非常に高い電化製品の１つです。ぜひ食洗機で効率を挙げてゆとりのある生活をしてくださいね。