IHクッキングヒーターおすすめ15選｜オールメタル対応・卓上タイプも

ガスコンロから火を使わずに料理できるIHクッキングヒーターに買い替える方が増えています。磁気の力を使って調理器具を加熱するため、近くに紙があっても燃える心配がありません。また、安全性が高いだけでなく加熱面が平らで調理後の掃除も楽です。

IHクッキングヒーターの人気に伴い各メーカーがさまざまな商品を出しています。卓上タイプやオールメタルなど機能面も商品ごとに違いがあるため、どれを購入すべきか迷う方も多いはずです。また、ガスコンロより火力は強いのかなども気になりますよね。

そこで、この記事では設置タイプや機能、メーカーの違いや購入する際のポイントを解説しています。おすすめのIHクッキングヒーターも紹介しているので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

IHクッキングヒーターって何か分からない方も少なからずいますよね。まず、IHは「induction heating」の頭文字をとってIHとなっており、電磁誘導加熱とも呼ばれています。IHクッキングヒーターは、1998年頃から販売が開始され、今ではオール電化の一環として導入されるケースも増えてきました。

また「卓上型」「据え置き型」「ビルトイン型」と種類があります。それぞれ家庭の環境などライフスタイルによってタイプは異なります。そのため、この記事を参考に家庭に合ったIHクッキングヒーターを選んでみてください。なお、IHクッキングヒーターのメリットやべメリットは以下の通りです。

【メリット】

• 加熱が早い：IHクッキングヒーターは熱伝導により加熱スピードが早い
• 安全性が高い：ガスコンロと違いIHクッキングヒーターは火を使わない
• 手入れしやすい：IHクッキングヒーターは基本的に拭き掃除だけで済ませられる

【デメリット】

• 調理器具が異なる：IH専用のフライパンや鍋を購入する必要がある

システムキッチンを利用している家庭はビルトインタイプがすでに設置されています。間口のサイズは60cmと75cmに決まっており、その大きさに合わせた商品ラインナップから選びます。IHタイプとラジエントヒータータイプの構成が機種によって違うので注意しましょう。

据え置き型と比べると、ビルトインタイプの方が高性能な場合が多く、また価格も高い傾向にあります。また、ビルトインのIHクッキングヒーターの下には同じメーカーの電気オーブンが設置されているタイプも多く、オーブンとメーカーを揃える必要があります。

ビルトインタイプはすでに電気工事が済んでいて機種交換のみ必要であれば、ドライバーで取り付けるだけなので自分での設置も可能です。しかしオーブンの交換が入ると業者への依頼が必要となります。簡単に工事費の目安をまとめました。参考にしてください。

据え置きタイプはガステーブルから買い換えた方が多く利用しています。安全面やガス代を考慮しIHクッキングヒーターへの買い換えを検討している方もいるはずです。据え置きタイプは場所の変更がなくそのまま交換できるため、施工が非常に簡単です。

機能自体はビルトインタイプよりも少なく、コンロは二口タイプが主流になります。設置は簡単ですが、コンセントに単相200Vが必要となるため現在ガステーブルをご利用のご家庭は、コンセントの増設工事が必要となる場合が多いです。

卓上型は、一人暮らしの方はもちろん、家族で鍋料理をする際に一口ガスコンロの代わりに使えます。一口タイプが多く使い方は非常に簡単で、価格も1万円以下と低価格から存在するため、1台持っているご家庭も多いはずです。

価格は安いですが、とろ火から強火といった火加減やタイマーなども使える機種が多いです。最近ではおしゃれなIHクッキングヒーターも発売されており、人気を集めています。さまざまなデザインから選べる点も卓上型のみの魅力です。

すでに現在ビルトインや据え置き型のIHクッキングヒーターをご利用であれば大丈夫ですが、これから導入する方は電源に単相200Vのコンセントが必要です。また、消費電力の強い機器であるため、エアコンのコンセントと同じく増設工事もあります。

これから導入するという方はご家庭のアンペア契約も確認しなければなりません。IHクッキングヒーターは、電化製品の中でもエアコンに次いで消費電力が大きく、調理中に他の電化製品もたくさん使うのであれば、大きめのアンペア契約が無難です。

ヒーターの数についてチェックしましょう。ビルトインタイプのIHクッキングヒーターは3口が主流で、据え置きタイプは2口が主流です。また三菱の一部機種はヒーターの配置が少々変わっているなど個性的なものもあります。

IHクッキングヒーターは機種によって火力が違うため注意が必要です。ガスコンロの強火で換算すると『2kW』程度となるため、それ以上であればガスコンロよりも強い火力となります。卓上型は2kW未満、ビルトインと据え置きタイプは3kW以上の機種が多いです。

プレートの下にニクロム線を渦状に埋め込んだ3口コンロの中央にあるラジエントヒーターは、IHヒーターとは違い直接発熱するためプレートが熱くなります。火傷のリスクは上がりますが、土鍋などIH非対応の調理器具でも使用できるメリットがあります。

また製造コストが安いため、3口すべてがIHのタイプよりも比較的値段が安いといったメリットも挙げられます。しかしIHと比べると火力が低く、あまり使用しない方も多いです。焼き網を置いて餅を焼けますが、推奨していないメーカーもあるので注意が必要です。

ガステーブルに魚焼きグリルがついているように、IHクッキングヒーターにもグリルにあたる『ロースター』が設置されています。ヒーターが上下に設置されているタイプと片面のみのタイプがあります。

掃除などのメンテナンスを気にする方は、網なしのグリル皿タイプであれば庫内の汚れが少なく、拭き掃除も断然楽になるでしょう。パナソニックの『ラクッキングリル』搭載の機種などは庫内が平らで掃除が楽なため人気で、火力も強く使用感もいいです。

ガステーブルに搭載機種の多いタイマーですが、IHクッキングヒーターもタイマー搭載機種が多数発売されています。何分茹でるなど時間が決まっているレシピ料理をする場合、特に便利です。タイマー搭載機種は料理をよくする方におすすめです。

こちらもガステーブルのミドルクラス以上の機種には搭載されている機能ですが、IHクッキングヒーターでも同じくミドルクラス以上の機種には標準で搭載されている場合が多いです。10℃刻みに温度を設定する機種が多く、揚げ物を作る時に便利です。

沸騰したらブザーで知らせると同時に自動的に保温へと火力を切り替える自動湯沸し機能を持つ機種があります。IHクッキングヒーターはガステーブルよりも火力が強いものが多く、お湯の沸騰時間も短いため保温への自動切り替えはとても便利です。

ガステーブルは左右どちらかのみが高火力といった制限があります。IHクッキングヒーターの場合、制限がないため壁の位置に関わらず快適に使用可能です。ちなみに左右同時に使用する場合は総電力が一定数値を超えないように、左右の火力を調節する安全装置がつけられています。

子供がいる家庭で必須なのがこのチャイルドロックです。子供がいたずらしたり誤って操作したりしても電源が入らないようにします。ガステーブルに比べると火を使用しない分、危険は少なくなりますが調理後はチャイルドロックをすると安心です。

通常IHクッキングヒーターで使える調理器具は鉄とステンレスのものに限られます。しかしオールメタル対応のものであれば、銅やアルミ、多層鍋などさまざまなものが使用可能です。

1つのみオールメタル対応のものを『シングルオールメタル』、両側ともに対応しているものを『ダブルオールメタル』と呼びます。オールメタル一つにつき本体価格が1.5〜2万円ほど高いです。また、銅の調理具は加熱効率が悪いため、消費電力が上がってしまいます。

パナソニックはビルトイン式のIHクッキングヒーターの代表的なメーカーで、シェアの半分を獲得しています。注文住宅や建て替えのパナホームと連携する住宅設備部門を持っており、幅広いラインナップのシステムキッチンを取り扱っています。

パナソニックのIHは『IH&遠赤ラクッキングリル』といった高性能のグリル機能を備えているのが特徴です。両面から遠赤とヒーターで熱し、パンなどを外はカリッと中はふっくら焼き上げられます。また、網が不要でメンテナンスも簡単です。

『光火力センサー』は鍋底の温度を高精度で感知し、直ちに火力を調節します。そのため鍋振りをした際、鍋の温度が低下してもすぐに上がるので炒め物がおいしく仕上がります。

日立はビルトインのIHクッキングヒーターでパナソニックに次いでシェアを獲得しているメーカーです。商品ラインナップ数自体はパナソニックと比べ少ないですが、火力は強く、最大3.2kWをミドルクラスモデルの機種でも搭載しています。

日立のラク旨グリルもパナソニックと同じく網なしでグリル皿タイプとなっており、両面から焼き上げます。『とろ火』『弱火』『中火』『強火』の火加減ワンタッチボタンがあり、ボタンを連打して火加減を調節する必要がありません。

欠点は下側にニクロム線を金属パイプで覆ったシーズーヒーターがむき出しになっています。庫内が平らでないので掃除しづらいのがデメリットです。

三菱のビルトイン式のIHクッキングヒーターは、パナソニック、日立に次いで第3位のシェアを誇っているのが最大に特徴です。また『びっくリング』といった大きいヒーターが左に付いており、自動的にかき混ぜ効果のある対流を起こし、焦げ付きを防止する役割を担っています。

しかしグリル機能に関してはパナソニックや日立とは違い、熱風循環加熱方式(コンベクションオーブン方式)を採用しています。焼き網は必要ですが、風を循環させることで庫内の隅々まで均一に温めることができるので、ムラができにくいです。

今までご紹介してきた3メーカーは主にビルトイン式、そして据え置き式のIHクッキングヒーターの主流メーカーでしたが、アイリスオーヤマは卓上式の1口タイプで人気のあるメーカーです。また、価格が安いのも魅力の1つです。

デザインがおしゃれでかわいいため女性から人気があります。家電量販店だけでなく雑貨屋の調理器具コーナーなどにも置いている場合があります。