プロジェクターの配線を隠す方法｜スピーカーケーブルの配線隠しはどうする？

自宅でも大画面で映画やテレビを楽しめるプロジェクターですが、購入した方の多くが挙げる悩みごとの1つに、配線の多さがあります。プロジェクターだけでなくスピーカーもあるので、どうしたらきれいにまとめられるかは難しい問題です。

実は、プロジェクターの配線をきれいにまとめるためのグッズはたくさん販売されていますし、壁の中に配線を入れて隠すのも可能です。うまくグッズを使ったり配線処理をしたり、ストレスなくプロジェクターを使用できますよ。

また、プロジェクターの配線処理をするにあたって、いくつかのコツや知っておくべきポイントがあります。この記事では、プロジェクターの配線処理の方法や、おすすめの便利グッズについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

まずは、映像を映す出力元になる再生機を決めてください。DVDやブルーレイレコーダーが一般的ですが、テレビの接続も可能です。また、プロジェクターによってはAndroidが搭載されていて、再生機不要のものもあります。

特におすすめなのは、ゲーム機です。プレイステーション4にはAmazonプライムやYouTubeのアプリをインストールできるので、手軽にさまざまなアプリを楽しめます。もちろん、大画面でゲームを楽しむのも可能です。

映画やテレビを楽しむには、映像だけでなく音も必要です。内蔵スピーカーが組み込まれているプロジェクターもありますが、内蔵スピーカーでは物足りない方もいます。外部スピーカーやサウンドバーを接続するのであれば、接続用の配線も必要です。

スピーカーの位置によって音の聞こえ方はまるで変わります。スピーカーを置く位置によってスピーカーケーブルをどこに這わせるかが変わるので、配線場所も一緒にイメージしましょう。

プロジェクターをテレビやDVDプレーヤーなどの複数の機器に接続して使うのであれば、AVアンプやセレクターを使いましょう。AVアンプとは音声を各スピーカーに割り振ったり、音声出力を切り替えたりするためのプロジェクターの中心となるパーツです。

また、セレクターとは、プロジェクターにつなげたコードをいちいち差し替える必要がなくワンボタンで機器を切り替えるパーツです。日常で使うのであればコードを差し替える作業は面倒なので、複数機器をつなげるならセレクターの活用をおすすめします。

プロジェクターにスピーカーが内蔵していたら、HDMIケーブルかRCAケーブルの接続だけで大丈夫です。ただし、プロジェクターと接続したい機器の端子がちゃんと対応しているかはしっかりと確認しましょう。

最近ではスマホを接続する方も多いですが、スマホに接続する場合は専用のケーブルが必要になります。ただ、Wi-Fi接続ができるプロジェクターであればコードも必要ないので、ケーブルそのものをなくしたい方はWi-Fi対応を選びましょう。

プロジェクターと再生機にプラスして、さらにスピーカーをつなぐ方法です。基本的にはプロジェクターと再生機をつなぐ方法に、ステレオミニプラグケーブルを使用してスピーカーをつなげるだけです。

再生機は映像を出力する端子と音声を出力する端子が別々なので、端子をつなげるだけで接続完了です。スピーカー側はアクティブスピーカーであれば直接つなげられますし、パッシブの場合は間にアンプが入れば接続できます。再生機側にHDMI端子が2つあるならそれを利用するのもおすすめです。

プロジェクターとテレビを切り替えて使いたいと考えている方は、セレクターを使用しましょう。まずはDVDプレーヤーなどの再生機をセレクターにつなぎ、セレクターにプロジェクターとテレビの両方を接続してボタンで切り替えられるようにします。

また、セレクターはAVアンプにもできます。AVアンプはスピーカーをつなげられるので、音をより良質にしたい場合は、AVアンプを使用してスピーカーもつなげましょう。

プロジェクターを設置するにあたって、特に注意したいのがプロジェクターとスクリーンの焦点距離です。焦点距離が狂うとピントがズレてしまって映像がぼけてしまいます。プロジェクターに焦点距離を調節する機能はありますが、それも限界があります。

基本的には大きなスクリーンに映像を映したければ、プロジェクターとスクリーンの距離をあける必要があります。レンズによって投写できる距離は変わるので、プロジェクター購入前に投写距離の項目を確認してから購入しましょう。

プロジェクターやAVアンプを置く位置と、コンセントの位置が遠ければ遠いほどケーブルの長さは長くなります。ケーブルは、長くなるほど隠し方や這わせ方が難しくなります。しかし、コンセントの位置が近ければ1m程度の長さで十分です。

できるだけケーブルを長くしたくない方は、コンセントの位置を基準にプロジェクターやスクリーンの位置を決めるのがおすすめです。スクリーンの位置が限定されますが、ケーブルを隠す手間は省けます。

コンセントの位置を基準にすれば配線の長さは短くできますが、配線の数までは少なくできません。プロジェクター・AVアンプ・ピーカー・再生機と、多くの場合は複数本のケーブル接続が必要です。

そんな時は、ケーブルにメモをつけておくのがおすすめです。メモをつけておくと、間違えて抜いてはならないケーブルを抜いてしまう事故を防げます。また、配線を整理する際にもわかりやすく簡単な作業で終わるので、できればメモをつけておきましょう。

プロジェクター・スクリーン・ケーブルの長さが決まった後はケーブルを隠しましょう。部屋のあちこちにケーブルが何本も無造作に散らかっているのは見栄えがよくない上に、つまづいて転ぶ危険もあります。

配線を隠すオーソドックスな方法は、配線隠しグッズの利用です。さまざまなメーカーから、ケーブルをまとめたり配線を隠したりできるグッズが数多く販売されています。そのため、自分の環境に合った配線隠しグッズが見つかます。

配線隠しの最大のメリットは、賃貸物件を傷つける必要がないところです。壁の中に配線する方法は賃貸ではできません。しかし、配線隠しのグッズであれば賃貸物件を破損させずにケーブルを隠せます。

複数のケーブルをスッキリまとめるにはケーブルボックスがおすすめです。ケーブルボックスは、床に置いて使用するため、床に垂れたままの長すぎるケーブルをまとめられます。隠したいケーブルの本数に合わせてボックスのサイズを選びましょう。

機器の設置位置に合わせてケーブルを長くとらなければならない場合は、配線フラットモールがおすすめです。ケーブルを部屋に這わせなければならない場合は、ケーブルボックスでは対応できません。しかし配線フラットモールであれば、見た目をスッキリできるだけでなく壁伝いに固定して配線できるためつまずき防止にもなります。

ケーブルを完全に隠したい場合におすすめの方法が、壁面や天井裏にケーブルを通す方法です。この方法なら完全に配線を隠せるので、家の中をすっきりさせられます。しかし、デメリットも多くあるので注意が必要です。

まず、壁や天井を穴をあけるので家が傷つく点です。賃貸では物件破損になるのでこの方法は使えません。また、配線を簡単に動かせないので配置変更も難しいです。

戸建てなら使えますが、それでも1Fの天井裏は難しいです。費用もかかりるので、新築やリフォームの際にあらかじめ組み込むのがおすすめです。

配線の方法や隠し方について解説しましたが、やはり配線が面倒だと感じる方もいます。そんな方には、ワイヤレス対応プロジェクターがおすすめです。ここではおすすめのワイヤレスプロジェクターを2つご紹介します。

プロジェクターの配線の接続方法や配線を隠すための方法について解説しました。配線処理をしっかりと行えば、部屋をすっきり見せられます。まずは手軽にできるところから始めましょう。