プロジェクター設置は突っ張り棒で！100均でDIY｜スクリーンの吊り下げも

家にプロジェクターを設置するときに問題となるのが設置場所です。天井に設置するのが最も便利ですが、賃貸にお住まいの場合、壁への穴開けは不可能なため、設置を諦めかけている方も多くいます。

そんなときは、突っ張り棒がおすすめです。壁や天井に穴を開けずともプロジェクターの設置が可能になります。DIY初心者でも簡単に設置でき、穴を開けないため設置場所の気軽な変更もできます。

そこで、今回は突っ張り棒を使ってプロジェクターを設置する方法や、強度を高めるDIYパーツをご紹介。100均アイテムを活用した壁掛け方法や、突っ張り棒でスクリーンを吊り下げる方法・三脚やスタンドを使った自作できる置き台も必見です。

プロジェクターを設置する場合、スクリーンの位置と本体の位置にある程度の距離が必要になります。また、スクリーンとプロジェクターの間には当然ながら物を置けません。

これらの点を踏まえると、物が多いリビングや自室にプロジェクターを設置する場合は、高い位置に設置できる天吊りが最も理想的です。しかし、賃貸にお住まいの場合は壁に穴を開けられないため、天吊りが難しい方も多いですよね。

そこでおすすめするのが、今回のメインテーマである突っ張り棒を使用した設置方法です。突っ張り棒を使えば、賃貸にお住まいの方でも理想的な位置にプロジェクターを設置できます。

突っ張り棒を使ってプロジェクターを設置する前に、まずはこの方法のメリットとデメリットを心得ておきましょう。

突っ張り棒を使う方法の最大のメリットは、壁や天井に穴を開けずに高い位置にプロジェクターを設置できる点です。賃貸だと壁や天井に穴を開ければ退去費用が取られますし、マイホームでも壁になるべく穴を開けたくない方は多いです。

突っ張り棒を設置する部分にクッションを設置しておけば、壁傷がつく心配もありません。

壁や天井に穴を開ける設置方法では、場所の変更は手軽にできません。穴を開けた後は、位置の微調整や設置場所の変更がなかなか難しいです。しかし、突っ張り棒を使った方法であれば、手軽に設置場所の変更ができます。

どれだけ位置を変えても部屋が傷つきません。頻繁に模様替えをする方や、細かい位置調整をしたい方にもおすすめの設置方法です。

ごちゃごちゃしがちな配線を隠しやすいのも、突っ張り棒のメリットです。プロジェクターは電源・パソコン・DVDプレイヤーなどと接続して使います。天吊りする場合は配線が宙に浮くため、見た目が悪くなりがちです。

しかし、突っ張り棒なら配線を棒に固定するときれいに隠せます。壁を傷つけたり見栄えが悪くなったりといった問題がなくなるので、おすすめです。

突っ張り棒を使う方法にはデメリットもあります。実際にDIYした後で想像と違ったと後悔しないためにも、デメリットについても把握しましょう。

突っ張り棒はテンションで固定するため、穴を開けて固定するよりも固定力が弱いです。滑り止めシートを使うような対策方法はありますが、しっかりと固定したい方は穴を開けて固定した方がいいです。

また、固定力を高めるために突っ張り棒は床に直接設置しましょう。カーペットの上に設置すると、滑って倒れたりテンションがかかりにくくなったりします。

突っ張り棒はどうしても存在感が出るため、インテリアの邪魔になる可能性があります。反対に、穴を開ける方法ならマウントを設置するだけでいいので、お部屋をスッキリ見せられます。

このデメリットを回避するためには、お部屋の雰囲気に合う色の突っ張り棒を使ったり、DIYで収納も兼ねられるように作ったりするのがおすすめです。

横設置とは突っ張り棒を横に設置し、プロジェクターをぶら下げて使用する方法です。ここでは棚を作ってぶら下げる方法と、天吊用のマウントを使ってぶら下げる方法の2つをご紹介します。

棚を作ってぶら下げる方法は、手軽で安価ですが安定性に欠けるのがデメリットです。天吊用のマウントを使ってぶら下げる方法は、マウントを購入する必要があるため費用がかかるのがデメリットです。これらを把握したうえで、設置方法を決めましょう。

【棚を作ってぶら下げる方法】

1. 2本の突っ張り棒を天井に固定する
2. ワイヤーバスケットをぶら下げる（または台となる木材を固定する）
3. プロジェクターを乗せる

【天吊用のマウントを使ってぶら下げる方法】

1. 突っ張り棒を2本、天井に設置する
2. マウントの穴（本来ネジで固定するための穴）に結束バンドを通し突っ張り棒に固定する

縦設置とは、突っ張り棒を縦に設置する方法です。この方法には、カメラ用のマジックアームを使うのがおすすめです。しかし、カメラ用のマジックアームは対荷重が弱いので機種によっては使えない可能性もあります。

そこで、固定力の強いクランプを使用する方法をご紹介します。クランプを使えば重いプロジェクターをしっかりと支えられます。ただし、突っ張り棒を2本使う他に棚のスペースも必要になるので、邪魔になりやすい点がデメリットです。

【クランプを使用する縦設置方法】

1. 木材の両端にクランプを取り付ける
2. 突っ張り棒を2本固定する
3. クランプで突っ張り棒に木材を固定する

ここでは、プロジェクターを設置するために必要な材料をまとめました。マジックバンドのような細かい材料は、100均で購入すれば費用を抑えられます。

土台となる突っ張り棒は、できるだけ耐荷重が大きいものがおすすめです。30kg程度あるとプロジェクター以外のものも収納できるので便利です。

また、カメラ用のマジックアームやクランプを使う場合は太さも重要なので、あらかじめ使う部品の見当をつけてから購入しましょう。

プロジェクターのマウントは耐荷重のチェックがポイントです。天井に固定するための穴が剥き出しのマウントなら結束バンドで固定できます。

高さは突っ張り棒の位置を工夫して調整ができ、高価なモデルを選ぶ必要はありません。スクリーンの位置が決まっていない方や、頻繁に模様替えをしたい方は回転可能なモデルを選びましょう。

2×4材を使えば、さらに強度が増します。2×4材は木材で、突っ張り棒よりも面積が広いため丈夫で、穴あけタイプのマウントも使用可能です。ただし、2×4材は横向きには設置できません。

2×4材を使うときはディアウォールかラブリコを使用します。どちらをつけるかは好みで選びましょう。ディアウォールはバネで突っ張らせるパーツで、緩みの確認をする手間がありません。ラブリコはネジ式で位置の調整がしやすいのがメリットです。

プロジェクターに欠かせないスクリーンは、専用のスクリーンを用意すると、迫力あるきれいな映像をより一層楽しめます。スクリーンも突っ張り棒を使えば簡単に設置できます。壁を傷つけることがないため賃貸にもおすすめの方法です。

突っ張り棒を使う場合は、軽量なタペストリー型のスクリーンがおすすめです。手動巻上げ型は強く引っ張ると突っ張り棒ごと落ちる恐れがありますので、十分気をつけたうえで設置しましょう。

【突っ張り棒を使ったスクリーン設置方法】

1. 突っ張り棒を横にして天井近くに設置する
2. スクリーンが引っかかってしまう障害物がないか確認する
3. S字フックを2個、突っ張り棒にかける
4. スクリーンの穴にS字フックをひっかける
5. 実際にスクリーンを下げ、干渉する障害物がないか確認する

以下の記事では、プロジェクターのスクリーンや代用アイデアを紹介しているので、ぜひ併せてチェックしてください。

専用スクリーンは、突っ張り棒式のロールスクリーン（ロールカーテン）でも代用できるのでおすすめです。ロールスクリーンと突っ張り棒が一体化したような商品があり、この場合は突っ張り棒を別で購入する必要がありません。

詳しくは、以下の記事を参照してください。プロジェクター専用のスクリーンでなくとも、プロジェクターで映像を投影して楽しめるロールスクリーンに関する情報を詳しくまとめています。

穴を開けないプロジェクター設置方法の中でも、最も簡単なのがスタンド台や三脚を利用する方法です。プロジェクターを使用するときだけ設置すればいいのでインテリアの邪魔にならず、設置方法も簡単なので手間もかかりません。

プロジェクターを置けるなら専用のものにこだわる必要はなく、設置コストを抑えたい方にもおすすめです。中にはニトリのコーナーボックスをスタンド代わりに使っている方も多くいます。

ただし、この設置方法は高さがないため、映像を遮るような棚や机がお部屋にある場合には不向きです。プロジェクターにおすすめの三脚や台は以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

突っ張り棒を使えば、天井や壁に穴を開けずに手軽にプロジェクターを設置できます。天井にプロジェクターを設置すれば、本体の動作音も気になりません。プロジェクターを使って大迫力の映像を楽しみましょう。