スピーカー吸音スポンジおすすめ5選！バスレフポートを塞ぐ効果【吸音材の設置についても】

スピーカーは映画や音楽などを楽しむために欠かせない存在です。機器に内蔵されているものが多いですが、音質の良さを求めるなら別途スピーカーを用意するのがおすすめですよ。しかし、せっかくスピーカーを用意しても実際に使用すると思った音質とは異なり、頭を悩ませることも少なくありません。

そんな時に便利なのが、手軽に音質を調整できる吸音材であるスポンジを活用する方法です。スピーカー自体に組み込むこともできますが、スピーカーの背面に設置するだけで音質を調整できるアイテムもあります。すぐに効果を感じられるのもポイントです。

本記事では、室内に設置するスポンジの役割や設置場所について解説します。記事内ではカースピーカーの音質改善にも触れているので、車で音楽を楽しみたい人は必見です。吸音材として人気のおすすめ商品やバスレフポートを塞ぐ効果についても紹介します。

スピーカーには、吸音材としてスポンジが取り付けられています。一見、矛盾しているように見える作りですが、音質の改善に吸音材は欠かせません。吸音材にはスピーカー内部の反響音を吸収することで余計な音を減らし、より鮮明な音を響かせる役割があります。

使用される素材はさまざまで、ウレタン・グラスウール・ロックウール・合成ゴム・ポリウレタンなど。素材によって吸音する音域が異なるため、それぞれの吸音効果を知ることが重要です。最も一般的な吸音材なのはウレタンで作られたスポンジで、スピーカーだけでなく、多様な場面で使用されています。

スポンジタイプの吸音材は広く使用されており、人を選ばず扱いやすいのが特徴です。中でも、ウレタンスポンジは吸音性や耐久性に優れており、軽量・加工しやすい・入手しやすいなど、さまざまなメリットを備えています。

また、スポンジは燃えやすい印象がありますすが、吸音材のスポンジは燃えにくい素材を使ったり加工が施されていたりするので、ほとんどが難燃性の製品です。初めて吸音材を設置するなら、取り扱いやすく安全面にも配慮された、スポンジタイプがおすすめですよ。

どの音域を吸音するかにより、吸音スポンジを設置する場所が変わります。特に、低音を吸音する場合は適切な場所に設置しなければ期待する効果が望めません。まずは、どの音域を調整したいのかを知っておくことが重要です。

スピーカーから出た音は、壁への反射を繰り返すことで反響音となり音の鮮明さを失います。そのため、壁に吸音スポンジを設置することで反響音が減り、音質の改善が可能ですよ。

吸音スポンジの効果をより高める設置場所は、スピーカーの正面にある壁です。更に、音楽を聞きたい場所・スピーカーとの両脇の壁・スピーカーの後ろなど、ベストな位置に吸音スポンジを設置すると、より多くの反響音を抑えられます。

低音を抑えたい場合は、部屋の四隅に吸音スポンジを設置してください。床や天井の四隅に設置すると高い効果が望めますが、床の四隅だけでも十分な効果が期待できます。

スピーカーを置く位置は、壁から30㎝以上離してください。壁の位置が近いと音が強く反射するため、吸音スポンジの効果が充分に発揮されません。また、スピーカーは台の上に置き、更にインシュレーターのような絶縁体を置いて振動を遮断するのがおすすめ。

床からスピーカーへ反射する音の振動を断つことができ、鮮明な音になります。スピーカーの位置を決めた後は、音楽を聞く時の位置にもこだわりましょう。スピーカーと人が正三角形になる位置が好ましいです。

正三角形が実現できない場合は、スピーカーを人がいる方向へ内向きにすると、正三角形に近い効果を得られます。スピーカーの置き方については、下記のリンクで詳しく解説していますよ。

スピーカーの中には、穴(バスレフポート)がある商品が存在します。この穴には低音の響きを高める効果がありますが、場合によっては低音が効き過ぎて聴き辛くなることも。

吸音スポンジを穴に詰めるだけで、低音の響きを抑えることができます。スピーカーにスポンジが同梱されている場合がありますが、なければ吸音スポンジを穴の形に切って詰めてください。低音の響きを少し残したい時は、ドーナツ型の吸音スポンジが効果的です。

特別な道具を使わずに、手軽に設置できる吸音スポンジを紹介します。形状や密度の違いで吸音の質が異なるため、用途に合わせて選びましょう。また、インテリアにこだわりたい人は、選ぶ際に色にも注意して購入を進めてください。

吸音スポンジは壁や床に設置するのが一般的ですが、中にはスピーカー自体に設置できる吸音スポンジがあります。スピーカーの背面に取りつけるため、部屋のインテリアに影響を与えません。

振動を抑える・防音・吸音、この3つの役割を持つ万能型の吸音スポンジですが、本来はカースピーカーに使用されることが多いため、広い部屋に対しては効果が薄くなることがあります。本格的な音質改善を望む人は、背面に取りつけるスポンジと部屋に設置するスポンジの両方を取り入れてください。

吸音スポンジの主な劣化の原因は水分による経年劣化です。室内に設置した吸音スポンジが劣化した場合は、速やかに交換してください。スピーカー内部にある吸音スポンジも、自分で交換することが可能です。

しかし、スピーカー内部の吸音スポンジは高音や低音を調整するために、材質の違いも考慮して取り付けられています。専門知識がなければ音のバランスが崩れるため、自分で交換することはおすすめできません。どうしても気になる場合は専門業者に頼む方が無難です。

カースピーカー(車のスピーカー)も、吸音スポンジを使うことで音質改善ができます。スピーカーの背面やまわりに吸音スポンジを取り付けて、ドア内部の空洞に反響する音を抑えて音質を改善。また、反響音を抑えることで防音にもなり、車外への音漏れを軽減できます。

これらの作業をデッドニングといいますが、ドアの内側を外して施工するため、車に詳しくない人には難しい作業です。配線が必要になる場合もあるため、自信のない人は専門業者に依頼しましょう。

吸音材の種類はスポンジだけではありません。吸音材の種類によってもその効果は変わります。吸音材の定番と言われるのはウール素材です。ご紹介してきたスポンジと比較して密度が高く、吸音性が高いのが特徴になります。スポンジの苦手とする低音域の吸音もできるのでバランスがいいです。

特定の音程の吸音をしたい場合にはヘルツホルム共鳴器がおすすめ。開口部のある容器になっていて、内部に入った音の共鳴を利用して吸音します。低音の吸音には振動板を使用することが多いです。板で音を受けて振動させることにより吸音する仕組みです。

何よりもコスパを優先したい場合はニードルフェルトを選びましょう。吸音効果は穏やかですが、サイズや厚みの種類が豊富で選びやすいです。目的に合わせて吸音材の種類を選ぶことで、目的の効果が得やすくなりますよ。

100均で購入できる吸音材の代わりになるアイテムは、熱帯魚用のろ過シートです。ろ過ウールは、吸音材の基本となる多孔質タイプの素材で作られているので、吸音材の代用品になります。

手芸用のフェルトでも、吸音材の代用ができます。フェルトはカラーバリエーションも豊富なので、見える部分にも使える便利なアイテムです。

室内や車の音質を改善するには、吸音スポンジは欠かせません。劣化した吸音スポンジは効果が落ちるため、早めに交換しましょう。スピーカーや室内に少しの工夫を施すことで、今以上に耳に心地いい音を作りだすことができます。吸音スポンジには、多少の防音効果もあるため、音が気になる人は吸音スポンジを部屋に取り入れましょう。