プリンターの寿命は何年？｜10年持つ？エプソンのメンテナンスボックスも

プリンターはパソコンの周辺機器としてポピュラーなアイテムの1つです。頻繁に使うアイテムではないものの、ないと困る周辺機器です。使う機会が多くないからこそ、1台買ったらできるだけ長く使いたいですよね。CANONやEPSONなど信頼できる人気のメーカーの商品でも使用方法を間違えると寿命が短くなります。

ただし、プリンターは正しい使い方をすれば寿命を伸ばすことができ、交換頻度を減らせます。「寿命を延ばす」といっても、プリンターの平均寿命を知っている方は少ないです。そこで本記事では、プリンターの平均寿命や寿命間近になったときに起きやすい不具合をご紹介します。

さらに、プリンターの寿命を延ばすためにおすすめしたい方法も解説します。どれもすぐに実践できる方法ばかりなので、寿命の伸ばして無駄な買い替えをしなくて済むように、ぜひこの記事を参考にチャレンジしてください。

プリンター本体の平均寿命は3〜5年といわれており、メーカー側もこの平均寿命を想定しています。ただし、機械本体を正しく使えば5年以上使える可能性が高いです。プリンター本体の寿命はヘッドの摩耗が大きな原因になるので、使用頻度が少なければそれだけ長く使用できます。

一方で、プリンターの使用頻度が高ければ5年持たずに寿命を迎える可能性があります。そのため、プリンターの寿命や買い替え時期は使用頻度によって大きく差が出るのです。

前述の通りプリンターを5年以上使い続けられたとしても、メーカー側の都合で寿命を迎えるケースがあります。それはメーカーによるサポートが終了した場合です。メーカー側はプリンターの想定寿命を3〜5年と設定しているので、サポートもそれに合わせています。

古いモデルを購入した場合、サポートの終了などが原因でほかのモデルに比べて寿命が短い可能性があるので気を付けましょう。サポート期間を超えると修理するにも部品がないので、壊れた場合は買い替えを要求されます。

プリンターの寿命を迎える原因の多くは、ヘッドの摩耗です。あまり使用頻度が高くなければ摩耗が少なく済むので、長い間使い続けられます。中には10年前のプリンターを使える場合もあります。つまり、寿命を延ばすには使用頻度を減らすのが重要です。

しかし、使わなすぎてもよくありません。印刷をするとヘッドにインクが付きますが、これを放置しすぎるとインクが固まってヘッドの故障の原因となります。そのため、多少は稼働させるのがおすすめです。

プリント枚数で寿命を数える場合は、A4用紙で1万枚が目安です。しかし、印刷の質によってはこの枚数よりも早く寿命を迎える可能性があります。

たとえば、写真印刷のように印刷面積が大きい場合は、より多くヘッドを摩耗させるため目安の枚数よりも早く寿命を迎える可能性が高いです。ヘッドの交換は修理が高額になるので、買い替えの方がお得であるケースが多くなります。

家庭用プリンターといわれるインクジェットプリンターの寿命は、約3〜5年程度で不具合が多くなるようです。一般的にインクジェットプリンターの修理対応期間は生産終了から5年ほどなので、5年間が寿命と考えられます。

また業務用プリンターとして使用されるレーザープリンターの寿命は5年といわれています。多くのメーカーがレーザープリンターの部品の保有期間・耐久期間を5年としているからです。また印刷可能な枚数よりも大幅に印刷枚数が少なくなった場合は、寿命が近づいている可能性があります。何枚印刷できるのかを一つの目安にするのもおすすめです。

プリンターから普段と違う音が出る場合は、故障の前兆と考えられます。印刷のかすれと共にキュルキュルと音がしたりガリガリと音が出たりするので、これらの音が出たら寿命を疑いましょう。

これらの異音は、劣化したヘッドを無理やり動かすために発生します。ヘッドクリーニングで直る場合もありますが、改善されないようなら寿命と判断しましょう。

ヘッドに摩耗が生じると、印刷が通常通りにできなくなります。たとえば、プリンター用紙が真っ白の状態で出てきたり、印刷された文字の色が薄かったり、印刷が途中で途切れていたりと症状はさまざまです。これらの症状が発生した場合も寿命を疑ってください。

印刷用紙が正しく送れない場合は、寿命の可能性があります。しかし、印刷用紙が正しく送れないのにはいくつかの理由があるため、必ずしも寿命といい切れません。

印刷用紙の大きさや保護材に原因がある可能性もあるので、メーカーのサイトで原因と思われる事柄を確認してください。

ここからはプリンターの寿命を決めるための要素をご紹介します。ご自宅に5年以上使っているプリンターがある場合には、以下の要素を確認してください。

プリンターは本体が使えたとしても、パソコンのOSに対応していなければ使えません。古くなりすぎて対応を終了したプリンターは、OSをバージョンアップしたら使えなくなる可能性があります。

この場合、修理や交換もできなくなるので新しくプリンターを購入する必要があります。プリンターを買い替える際には、どのOSに対応しているのかを確認してから購入してください。

プリンターの故障の多くは、ヘッドを交換すれば解決されます。そのため、メーカーがヘッド部分の交換に対応しているかどうかは重要なポイントです。プリンターが故障した場合は、ヘッドの交換ができるかどうか、メーカーに問い合わせましょう。

安価で交換できる場合は修理に出せば、プリンターの寿命を延ばせます。しかし、安価で交換できない場合や交換するヘッドの取扱が終了している場合は、寿命と判断してプリンターを買い替えましょう。

プリンターは正規のメーカー推奨インクを使用すれば寿命が長くなります。メーカー推奨でない質の悪いインクを使用していると、ヘッドの摩耗が早くクリーニング頻度も高くなり、寿命を縮めてしまう恐れがあるので気を付けましょう。

正規のメーカー推奨インクの使用は長い目で見れば、質の悪いインクを使うよりもコスパがいいです。プリンターをご自宅にお持ちの方は、ぜひ今からでもメーカー推奨のインクに切り替えてみてください。

定期的にヘッド部分をクリーニングしないとインクが詰まるので、ヘッドクリーニングをしてきれいにしましょう。クリーニングの仕組みは古いインクと新しいインクを溶け合わせる方法を取ります。インクが詰まった状態で使用していると寿命を縮めてしまうため、定期的なクリーリングが大事です。

プリンターにはメンテナンスボックスがあります。メンテナンスボックスは余分なインクを吸収するもので、きれいに印刷するために必要です。容量がいっぱいになると印刷が荒くなります。容量はインクの残量を確認するところに表示されるプリンターが多いので、たまに確認して交換するようにしましょう。

また、メンテナンスボックスのエラー内容によっては、自分で交換できない場合もあります。エプソンの公式サイトでは、メンテナンスボックスの型番と交換方法を紹介しています。修理センターや出張修理サービスの方法も載っているので、エプソンのプリンターを使用している方は以下のリンクを参考にしてください。

最もオーソドックスな処分方法は粗大ゴミです。粗大ゴミで処分する場合は地方自治体のホームページで処分方法を確認し、既定の方法に従って正しく捨ててください。

また、プリンターはリサイクルできるため無料で回収してくれる業者もいます。粗大ゴミと業者の2つを確認して、お得な方を選んでの処分をおすすめします。

簡単な修理で直る場合は、修理に出すのがおすすめです。OSとドライバがまだ対応していてヘッドを安価で交換できる場合は、買い替えるよりも修理に出した方がお得な場合があります。修理する場合と買い替える場合の合計額を比較して、お得に済む方法を選びましょう。

メーカーによってはお得に買い替えができるキャンペーンもあります。修理にお金をかけるよりも、新しいプリンターを購入するほうがお得な場合もあるので、修理を検討中の方は買い替えキャンペーンを確認してみてください。

たとえば、過去にブラザーではキャッシュバックキャンペーンを行なっていました。プリンターのモデルによってキャッシュバックされる金額が違い、最大5,000円のキャッシュバックでとてもお得でした。

また、キャノンでは自宅に居ながら下取り、買い替えができる「らくらく買い取り便」があります。プリンターの下取りでポイントが貰えるなど、お得がたくさんなのでぜひ確認してください。

この記事では、プリンターの寿命について解説しました。プリンターの壊れる箇所や原因がわかれば、長くプリンターを使い続けられます。プリンターは昔に比べれば安くなりましたが、余計な出費を減らすためにも正しく扱って長く使いましょう。