【洗い方は？】電気ポットの掃除方法｜重曹・クエン酸・酢の賢い使い方も

基本的に電気ポットにはお水しか入れないので、電気ポットの掃除はあまりしたことがないという方も多いのではないでしょうか？しかし、ポットの中をよく見ると底の部分に白いカスが溜まっていることがあります。実は、この白いカスの正体は「水垢」です。

水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が、水の沸騰によって白いカスとして固まってしまったものなので、中性洗剤などでは落としにくい汚れです。この電白いカスを放置しておくと、次第にお湯の味が悪くなったり、お湯の出が悪くなったり悪影響が出てきます。

蓄積した汚れは落としにくくなるので定期的なお手入れを心がけましょう。この記事では電気ポットの簡単な掃除方法や掃除に便利な商品を紹介します。手軽にできる方法ばかりなので試してみてください。

まずご紹介するのは電気ポット専用の洗浄剤を使用した掃除方法です。シンプルな方法ですが、しっかりきれいになりますのでぜひ試してみてください。

1. 掃除をする際には電源プラグを抜きましょう。約40℃程度のお湯をポットいっぱいに入れ、錠剤を投入します。
2. フタは開けたままの状態で6〜10時間ほど放置します。就寝前に錠剤を入れて、朝まで放置するのがおすすめです。
3. しっかり放置したら、4〜5回ほどポット内部に水を入れてすすぎます。パイプもきれいにするため、一度満水にした水を給湯ボタンを押してすべて排水しましょう。

これで内部の掃除完了です。※それぞれの商品に付属された説明書を参考にしてください。

次にご紹介するのは電気ポットメーカーも推奨するクエン酸・レモン汁を使った掃除方法です。クエン酸・レモン汁は酸性のため、ミネラル成分が固まってできたアルカリ性の水垢をきれいに落とします。クエン酸は食品添加物ですので、万が一口に入ってしまっても安心です。

1. まずクエン酸大さじ2〜3を1カップのぬるま湯で溶かします。
2. 次に溶かしたクエン酸溶液をポットに入れ、ポットいっぱいまで水を入れます。一度沸騰させ2時間ほど放置します。
3. そして電源コンセントを抜き、内部のお湯を捨て再度満水にします。最後に給湯ボタンを押して排水しパイプ内をすすぎましょう。
4. 残った水をきれいに捨てて掃除完了です。

レモン汁を使う場合はクエン酸の代わりにレモンの絞り汁大さじ2〜3を用意しましょう。掃除手順はクエン酸使用時と同じです。熱いお湯を捨てる際はやけどに十分気を付けてください。

「今すぐ電気ポットの掃除をしたいけど、専用洗浄剤もクエン酸も家にストックがない…」という時に代用できるのがお酢です。お酢はクエン酸と同じく酸性のため、ミネラル成分を溶かす働きをしてくれます。お酢を使った掃除方法は次の通りです。

1. 電気ポットいっぱいに水を入れ、10倍希釈になる量のお酢をポットに入れます。（ポットが2.2L容量の場合お酢220g）
2. 一度沸騰させ、そのまま保温で数時間放置します。
3. あとは水ですすいで完了です。

お酢を使ったお手入れは手軽ですが、お酢のにおいがパッキンにうつることがあります。においうつりが気になる方はご注意ください。

ポット内部の掃除と合わせてポット本体外側もきれいに掃除しましょう。ポットはキッチンに置いておくだけで油汚れが付着しがちです。またお湯を注ぐ際に食品が飛び散ってお湯の注ぎ口付近に汚れが付着することもあります。重曹・セスキ炭酸ソーダを使った掃除方法を紹介します。

アルカリ性の性質を持つ重曹は、手垢汚れなど酸性の汚れを落とすのに最適です。ポットについた手垢や黄ばみを重曹で落としましょう。

1. まず水100mlと、重曹小さじ1の比率で必要な容量の重曹水を作ります。
2. 出来上がった重曹水をタオルに染み込ませ、ポットの外側を拭きましょう。
3. 汚れがある程度取れたら乾拭きをして掃除終了です。

重曹水を作るのが面倒という方は、重曹が含まれたウェットシートで拭き取り掃除をするのがおすすめです。手軽にサッとお掃除できますよ。

重曹を使ってポット内部の掃除はできないか？という質問がありますが、内部の掃除に重曹はおすすめできません。重曹の研磨効果が内部のコーティングを傷つけてしまいます。また重曹を加熱すると炭酸ガスが発生し、お湯が吹きこぼれる危険があるため外側掃除にのみ使用しましょう。

重曹を使ってもこびりついた油汚れが取れない…という場合に活躍するのがセスキ炭酸ソーダです。セスキ炭酸ソーダも重曹と同じくアルカリ性の性質を持っていますが、重曹よりもアルカリ性の度合いが高いため重曹で落ちなかった酸性汚れを効果的に落とします。

1. セスキ炭酸ソーダ小さじ1と水500ccを混ぜ合わせてセスキ液を作ります。
2. セスキ液を含ませた布で電気ポットの外側を拭き掃除します。
3. 汚れが取れたら水拭きをして掃除完了です。

自作のセスキ液をスプレー容器に入れて汚れに吹きかけながら拭き掃除することもできます。

忘れてしまいがちな電気ポットの掃除ですが、理想的な掃除頻度はどれくらいなのでしょうか？電気ポットの使用頻度などによっても異なりますが、一般的に1ヶ月に1回掃除するのが好ましいとされています。汚れがこびりついてしまう前に掃除するようにしましょう。

またよくある質問に「電気ポットの内側を、シンプルにスポンジで洗ってはいけないの？」というものがあります。スポンジで洗うと内側を研磨してしまい、コーティングが剥がれます。直接スポンジで洗うのは避けましょう。

そして電気ポットを掃除している際の初歩的な注意点ですが、洗浄中にはポットを使わないよう「洗浄中・ポット使用禁止」などポットに張り紙をしておくことをおすすめします。うっかり飲んでしまったという失敗を避けられます。

「電気ポットの掃除方法をいろいろ試してみたけど、臭いだけが取れない…」ということがたまにあります。目に見える汚れはきれいに落ちているため、残った臭いを取るために電気ポットのどこを重点的に掃除すればいいのか分かりにくいと感じます。

電気ポットの臭い対策としてほかにできることがあるのでしょうか？電気ケトルや電気ポットの気になる臭いについては以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてください。

電気ポットの中への水のつぎ足しはやめましょう。お湯が残っていても、すべて捨てて新しい水を入れてください。また、ミネラルウォーターやアルカリイオン水は中に含まれるミネラル成分が結晶化されやすいのでこれらの水を使う場合は、なるべく頻繁に掃除をしてください。

ホットドリンクが恋しい季節は特に電気ポットの使用頻度が上がります。定期的にお手入れをして電気ポットのきれいを保ちましょう。電気ポットがきれいになるとホットドリンクがさらに美味しくなりますよ。