電気ケトルのにおい取り方法を解説｜プラスチック臭は落とせる？【原因は？】

温かいコーヒーやお茶を飲みたい時にボタンを押して簡単にお湯が沸かせる電気ケトル。お湯が短時間で沸くため、忙しい朝に便利に使えるだけでなくインスタントスープやヌードルなどを作る時にも活躍しています。

そんな便利な電気ケトルですが、「お湯を沸かすと嫌な臭いがする」「新品の使い始めはプラスチック臭がする」「お湯の味が変・まずい」などの声が多くあがっています。「においだけでなく体にも害があるのでは？」と心配する方もいるようです。確かに菌が繁殖してるのかもしれないので不安になりますよね。

こちらの記事では、電気ケトルの臭いの原因や臭い取りの方法、臭いの予防方法や臭いが付きにくいおすすめの電気ケトルを5選ご紹介します。臭いが付きにくいと言われるステンレス製や人気のティファールもピックアップしています。電気ケトルの臭い問題を解決していつでも便利に安心して電気ケトルを使いましょう！

電気ケトルの臭いの原因の1つが水垢です。水垢は、電気ケトルを使った際に内部の底に残った水が蒸発したあとに、水に含まれるミネラル成分が固まってできてしまいます。ケトル内部の底に水垢が残ると雑菌が繁殖しやすくなり、それが臭いの原因になってしまいます。

電気ケトルはプラスチック製・ガラス製・ステンレス製などさまざまな素材でできています。その中でも臭いが出やすい素材がプラスチックです。プラスチック製の電気ケトルは、プラスチックに含まれる成分が熱に反応してプラスチック臭が発生します。

それが電気ケトルを使用する時の、気になる臭いの原因の1つになります。プラスチックに含まれる樹脂は、熱に反応して添加物が溶けだして臭いがでますが、人体には影響がないためその点は安心です。　

電気ケトルの底を見てみると、白や青、あるいは黒色の汚れが見つかる場合があります。一見すると、カビだと思ってしまいがちですが、定期的にお湯を沸騰させているケトルであれば、カビは極めて生育しにくい環境だと言えます。

ではこの白や青色の正体は何なのか。実はこちらも上記でご紹介した水垢ですのでご安心ください。ただし、カビ菌自体はどんなご家庭でも空気中に常に存在していますので、水気を残したまま放置した場合は、カビが好む環境となり、カビが発生する可能性が高いです。

新品の電気ケトルなのに「プラスチック臭」がするケースはよくあります。これは、加工段階で使用するプラスチックの添加剤が微量に溶けだしているからであり、本体のプラスチックが溶けて臭いがする訳ではありません。身体に影響はないのですが気になりますよね。

対処方法としては繰り返し使用するしかありません。使い始めに水量をマックスにして何度かお湯を沸かして捨てると少しプラスチック臭は緩和されます。何回繰り返せばプラスチック臭がなくなるかは個人差がありますが、とにかく繰り返し使用しているうちに気にならなくなります。お酢や重曹で臭いを取る方法もありますので下記の記事を参考にしてください。

重層はキッチン周りのいろいろな場所のお掃除に使えます。重層で電気ケトルの臭いも取れます。重層で電気ケトルの臭いを取る3つの手順は以下の通りです。

1. 水が一杯まで入った電気ケトルに重層を入れてよくかき混ぜる。（重層の量は1.2Lで20～30グラムが目安）
2. 電気ケトルを沸騰させて、12時間ほど置いておく。
3. 水を捨てて内部をきれいに水で洗い流す。

以上の3ステップでできます。頻度は電気ポットの使用頻度にもよりますが、1～2週間に1度を目安にお掃除すると、臭いが気にならなくなります。

クエン酸を使っても電気ケトルの臭いをとれます。クエン酸を使う方法は、重層よりも時間がかかりません。手順は以下の通りです。

1. 水が一杯まで入った電気ケトルにクエン酸を入れてよくかき混ぜる。（クエン酸の量は1.2Lで大さじ1杯が目安）
2. 電気ケトルを沸騰させて数時間置いておく。
3. お湯を捨てて、内部をきれいに水で洗い流す。

以上の3ステップで短時間で掃除ができます。掃除の頻度は、重層と同じく2週間に1度を目安にします。

重層やクエン酸がない場合はお酢で代用できます。お酢を使用する時は、クエン酸を使った方法と同じ様に、お酢を入れて12時間ほどおくと臭いがとれます。

しかし、重層やクエン酸ほどの効果がありませんので、お酢を使う時は1週間に1度など頻繁に掃除をするのがおすすめです。電気ケトルのお手入れ方法については、以下の記事でも紹介しています。

象印・タイガー・ティファールなど電気ケトルを扱うメーカーでも、掃除方法が紹介されています。クエン酸で電気ケトルの臭いを取る方法や電気ケトル用のポット内洗浄剤を使用する方法など詳しく手順が書かれています。公式ホームページに公開されていますので下記のリンクから参照してください。

電気ケトルにカビが発生する原因は湿気です。電気ケトル内が濡れているのに、そのまま蓋をするとカビが繁殖してしまいます。カビ臭くなった電気ケトルの清掃方法を見ていきます。

1. 見えているカビをしっかり落とす
2. 電気ケトルの外せるパーツをすべて外して金属部品以外はキッチンハイターなど家庭用塩素系漂白剤で除菌する
3. クエン酸を大さじ1杯入れて沸騰させる
4. 1時間ほど放置しておく
5. 流水で数回注いで洗う
6. 乾燥させる
    

次にカビが発生しないようにするため、使用後は蓋を開けておくようにし、パーツは外して別で乾燥しておく。乾きにくいパーツは水分を布巾やキッチンペーパーなどで拭き取っておきます。

 

電気ケトルの嫌な臭いを防ぐには、日ごろのお手入れが大事になります。まずは、電気ケトル内部に水を残さない。水を多めに入れておいて何度か使うと便利ですが、水を内部に残してフタをしめておくと、カビの原因にもなってしまいます。そのため、まずは内部に水を残したままフタを閉めないのが大事です。

そして、使うごとにしっかりと乾燥させましょう。さらに、重層やクエン酸で定期的に掃除をすれば、臭いの原因となる水垢やカビがつきにくくなり、臭いの心配はなくなります。

電気ケトルの気になる臭いは、濡れたままにしておかない、重層やクエン酸を使った定期的な掃除で防げます。これから購入を考える方は、臭いの付きにくいガラス製やステンレス製の製品がおすすめです。