ステンレス製電気ケトルおすすめ10選｜内側のみステンレスの二重構造も

お湯を沸かすのに便利な電気ケトルには、プラスチック製・ステンレス製・ガラス製の3タイプがあり、どれを選ぼうか迷いますよね。機能性はもちろん、デザイン性も高いおしゃれな電気ケトルを選びたい方にはステンレスケトルがおすすめです。

耐久性に優れ保温力が高いので、長く使えるのも魅力です。ステンレス製には2タイプあり、すべてステンレスで作られているタイプと、内側のみステンレスで外側が他の材質の二重構造タイプがあります。

本記事では、ステンレス製電気ケトルのメリット・デメリットや選ぶときのポイント、お手入れ方法などを紹介します。おすすめのステンレス製電気ケトルも紹介しますので、購入を考えている方はぜひ参考にしてください。

ステンレスの材質はプラスチックやガラスより熱伝導率が高いのが特徴です。そのため、ステンレス製の電気ケトルは他の材質に比べて早くお湯を沸かせます。

機種によってはカップ1杯分が沸騰するのに1分かからないほどスピードが速いものもあります。お湯を沸かすときに待ち時間が短いメリットは大きいですよね。速さを求めるならステンレス製の電気ケトルを選びましょう。

プラスチック製の電気ケトルを使用していて臭いが気になる方は、ステンレスの電気ケトルに変えるとその悩みを解消できます。臭いの原因は、プラスチックの一部の添加物がお湯を沸かしたときに溶け出してしまう点が考えられます。

プラスチックの溶け出した成分は人体に影響はありません。しかし、せっかくのティータイムにプラスチック臭が気になると残念ですよね。このような経験がある方には、ステンレス製の電気ケトルがおすすめです。

ステンレス製の電気ケトルはほかの材質に比べて強度がいいので、長く使えるのがメリットです。たとえば、ガラス製の電気ケトルは落として割れてしまうとそれ以降使用できません。プラスチック製は熱に弱く、傷がつきやすいのが難点です。

ステンレス製はうっかり落としても壊れにくく、熱に強いため安心です。さらに、サビにくくて汚れを落としやすいので、清潔さを保ちながら使用できます。

ステンレスは保温性があり、一度沸騰させると残りのお湯が冷めにくい特徴もあります。通常、電気ケトルには電気ポットのように保温機能がついていないので、使いたいときに使う分のみ沸かしますよね。

しかし、ステンレス製の電気ケトルは沸かしたあと1時間たっても急激に温度が下がりません。多めに沸かしておけば、もう一杯コーヒーを飲みたくなったときに早く沸騰するので便利です。沸騰までの時間が短縮する分、電気代も節約できます。

ステンレスの電気ケトルはメリットがたくさんある反面、デメリットがいくつかあります。購入前にしっかりと確認してください。

オールステンレスのタイプはスタイリッシュな見た目が魅力的な一方、本体が熱くなるのでやけどのリスクが高くなります。やかんと同様、お湯を注ぐときに取っ手以外は持てません。

ご家庭で設置する際は必ず小さいお子様やペットの手の届かないところに設置しましょう。やけどが心配なら、外側がプラスチック・内側がステンレスの二重構造のタイプを選ぶと安心です。

上記でステンレス製だとプラスチック製のような独特の臭いは発生しないとお伝えしました。しかし、臭いに敏感な方であればステンレスの金属臭が気になる可能性があります。ステンレス製のやかんや鍋を使用したとき、臭いが気になった経験がある方は注意が必要です。

ステンレス製もプラスチック製と同じように、人体に有害な物質は溶け出しません。しかし、臭いが心配な方はガラス製の電気ケトルを選ぶのをおすすめします。以下の記事はおすすめのガラス製モデルを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

まず、一度に沸かす必要量をあらかじめ計算しておきましょう。1人暮らしなら飲み物1杯あたりの150ml程度と、カップ麺1人前に使う400ml程度が同時に沸かせる0.6L前後の容量が適しています。

上記と同じ計算をすると、2人では0.8L～1.2L、3人以上では1.2L～1.8Lの容量が目安になります。もし、一度に2.0L以上沸かしたいなら、容量が多い電気ポットを視野に入れましょう。ただし、他の素材よりステンレス製の方が重い傾向にあるので、本体重量も考慮して選んでください。

電気ケトルは早くお湯が沸くのが特徴ですが、電気ケトルの中でも製品によって沸く時間は異なります。中にはカップ1杯分の量であれば1分以内に沸く製品もあり、頻繁にお湯を沸かす方におすすめです。

素早くお湯を沸かせる製品を選ぶなら、消費電力に着目しましょう。電気ケトルの消費電力は400〜1,300Wが主流です。消費電力の数値が高いほど早く沸かせられるため、素早く沸かしたい方は1,200W以上の製品がおすすめです。

コーヒーを飲むのがメインか、調理に使うのがメインかで注ぎ口が異なります。自分の用途に合ったものを選びましょう。

飲み物メインで使用する場合は、注ぎ口が細いタイプを選ぶのをおすすめします。コーヒーをドリップするときは、まず少量のお湯を注いで蒸らしたあとに少しずつお湯を回しかけるので、お湯の量をコントロールしやすい点が大切です。

細い注ぎ口なら狙ったところにピンポイントで注げるうえ、お湯が飛び散りにくいメリットがあります。カフェでコーヒーを入れているような気分をたのしめそうですね。コーヒーに最適な電気ケトルは以下の記事で紹介しています。

カップ麺を作るときにお湯を注ぐには、大きめの注ぎ口のタイプが使いやすいです。一般的に多く使われているタイプは注ぎ口が大きめで三角になっている電気ケトルです。

お湯が早く沸く電気ケトルは、パスタをゆでるときなど調理で使うためのお湯を沸かす場面でも活用できますよね。電気ケトルで沸かしたお湯を鍋に移し替える際には、大きめの注ぎ口のタイプが便利です。

転倒ロック機能は、沸騰したお湯が入った電気ケトルをもし誤って落としてしまったときに、お湯がこぼれないようにします。安全のために国内メーカーの製品では多く搭載している機能です。一方、デザイン性が高い機種や、海外メーカーの機種ではついていない場合がほとんどです。

小さい子どもがいる家庭では、万が一のやけどのリスクを考慮して転倒ロック機能がついていた方が安心できます。

眠い朝など、誤って水を入れずにスイッチを押してしまった経験がある方もいますよね。水が入っていない状態で空焚きすると、電気ケトルの故障や思わぬ事故につながる危険性があります。

空焚き防止機能がついている電気ケトルは、水が入っていない状態ではスイッチが押せなくなるので安全です。万が一の事態を考えて、空焚き防止機能がついた機種を選びましょう。

上記の「ステンレス製の電気ケトルのデメリット」でお話したとおり、オールステンレスのタイプは本体が高温になります。安全面を重視する方は、内側のみステンレスで外側がプラスチックなどの二重構造のタイプがおすすめです。

また、オールステンレスでも本体底部に熱くならない素材を使用している機種があります。手を添えてお湯を注ぎたい方は、本体底部の材質をチェックしましょう。

ステンレス製電気ケトルで淹れるコーヒーやお茶のおいしさにとことんこだわりたい方は、以下の機能をチェックしておくのがおすすめです。

ステンレス製にかかわらず、電気ケトルは沸騰後すぐに電源がOFFになるのが一般的です。沸騰直後は水道水のカルキが残ったままなので、中にはカルキ臭が気になる方もいますよね。

カルキの臭いは沸騰後30秒ほどで消えるため、沸騰後30秒程継続するカルキ飛ばし機能がついた製品がおすすめです。また、カルキ飛ばし機能があれば、赤ちゃんのミルクを作るときにも重宝します。

電気ケトルは温度調節できないイメージが強いですが、好みの温度になるように調節できるタイプがあります。コーヒーは95℃・煎茶は80℃といった、それぞれの飲み物が一番おいしく飲める温度で沸くと嬉しいですね。

温度調節機能はお茶やコーヒーのおいしさにこだわりたい方や、猫舌で低めの温度で飲みたい方におすすめの機能です。以下の記事では温度調節機能付きモデルを紹介していますので、ぜひご覧ください。

象印(ZOJIRUSHI)は1918年創業の老舗メーカーで、電気ポット・炊飯器などさまざまな生活家電・雑貨を販売し不動の人気を誇ります。象印の電気ケトルは、消費電力が1,300Wでカップ1杯分であれば約1分・満水でも約4分ほどで沸くのが特徴です。また、「蒸気セーブ構造」により注ぎ口から出る蒸気を防ぎ、結露を抑えられます。

さらに、安全に使える「転倒湯もれ防止構造」・「給湯ロックボタン」のほかに、外側が熱くなりにくい「本体二重構造」により本体に手を添えて注げるのも特徴です。商品によっては沸騰してから1時間、約90度に保温してくれる便利な機能もあり、使いやすさ・安全性・高性能と非常にバランスがいい商品展開が魅力です。

タイガー（TIGER）も1923年に創業した老舗国内メーカーで、炊飯器などの生活家電や独自の真空断熱技術を駆使したポット・水筒も定評があります。タイガーの電気ケトルは、カップ1杯分の量が約45秒で沸く、業界トップ水準の早さが特徴です。

また、独自技術「ドリップロジック構造」で細かくなめらかにお湯注げるため、ドリップコーヒーを淹れる際にストレスを感じません。さらに、安全機能を多数搭載し、中でも本体が傾いたらフタにロックがかかる「傾斜ふたロック」が他社にはない特徴です。電気ケトルを使用するうえで大切な安全面にこだわっているのが魅力です。

ティファールはフランスの調理器具・家電メーカーですが、日本でも絶大な人気を誇ります。電気ケトルは消費電力が1,250Wで素早く沸き、商品によっては90・95・100度などの8段階の温度設定が可能な点が特徴です。また、水垢がつきにくい「ウルトラポリッシュ底面」を採用するなどお手入れのしやすさにもこだわっています。

ティファールの電気ケトルはカラーバリエーション・サイズが豊富なのも魅力で、中にはドリップコーヒー専用モデルもあります。さまざまな商品から選びたい方は、ティファールの電気ケトルから探してみてください。

ステンレス製電気ケトルは使用していると次第に内部が変色します。これは水分中のカルシウムなどが結晶してこびりつくのが原因です。有害な物質ではありませんが、蓄積すると沸騰するまでに時間がかかる場合があるため定期的にお手入れしましょう。

ケトル内部のお手入れ方法は、まず満水でお湯を沸かしてから大さじ1～2杯のクエン酸を入れてかき混ぜます。数時間放置してから水を捨て、内部をよくすすいだら完了です。お手入れするときは、底部の電気回路の部分に水がかからないように注意してください。

ステンレス製電気ケトルを紹介しました。デザイン性が高いオールステンレスのタイプと、安全に扱える内側がステンレスの二重構造タイプがあるので、希望に合わせて選んでくださいね。おしゃれなステンレスの電気ケトルで、楽しいティータイムを過ごしましょう。

以下の記事ではステンレス以外の電気ケトルも網羅的に紹介していますので選ぶ際の参考にしてみてください。