洗濯機で紙おむつを洗った時の対処法｜柔軟剤はなぜ有効？縦型・ドラム式についても

「洗濯機で紙おむつを洗ってしまったけれどそのまま干すべきなのか分からない」「洗濯機を回した後に洗濯槽の中を見たら、ゼリー状の物が洗濯物にくっついてた」子育てをしていてこんな事態に遭遇した経験がある方は少なくないですよね。

紙おむつを洗濯機で洗うと、おむつの中身の吸水ポリマーが出て、衣類や洗濯槽にくっついてしまいます。これらはなかなか取れないので、朝の時間がないときや疲れているときだと、とても大変な思いをしますよね。

そんな時のために、この記事では紙おむつを縦型やドラム式の洗濯機で洗ったときの対処法や柔軟剤がなぜ有効なのか、また洗濯槽クリーナーを使ってもいいのかなどを紹介します。ぜひこの記事を、今後洗濯機を回す際の参考にしてください。

「洗濯機でおむつを回してしまったけど、吸水ポリマーって人体に害はないのかな」「小さい子どもが着る服にも吸水ポリマーがついてしまい、吸水ポリマーがついてしまった服は子どもに着せていいいのか不安になる」そう考える方も多いですよね。

ここでは、吸水ポリマーは人体に悪影響があるのかについて説明します。

結論から言いますと、吸水ポリマーは人体に悪影響がないことが科学的にも証明されています。万が一子どもが食べてしまっても、害のない成分でできています。

ただ使用済のおむつだと衛生的に良くないので、触れた部分はしっかり洗浄してください。

衣類や洗濯槽についた吸収ポリマーは、完全に取り除かなくても大丈夫です。吸収ポリマーが全く取れていないと、洗濯機の故障や排水ホースの詰まりの原因になりますがある程度取れていてすすぎの時に再度取り除けばとくに問題はありません。

手作業で吸収ポリマーをある程度取り除けたら、洗濯物を高水位ですすいでください。すすぎで上に浮かんできた吸水ポリマーはしっかり取り除きましょう。

まず気を付けるべき点は、洗濯機でおむつを回してしまったときに「塩や重曹を入れて洗濯機を回さない」ことです。塩や重曹の成分が吸水ポリマーを小さくして、お手入れがしやすくなるという意見もありますが、特に塩を入れて洗濯機を回すと、洗濯機の金属部分が錆びてしまい故障の原因になります。

また、塩や重曹を入れても吸水ポリマーが消えないので、排水ホースや排水溝の詰まりの原因になり故障を引き起こす可能性があります。

ポリマーのついた衣類を手で絞らないようにも気をつけましょう。吸水ポリマーがたくさんついた状態で、衣類の水分を取ろうと両手で絞るのはおすすめしません。吸水ポリマーが衣類の繊維に入り込んでしまう可能性があるからです。

吸水ポリマーは、水に濡れるとゼリー状になります。衣類の繊維に入り込んでしまうと吸水ポリマーを取るのがもっと大変になってしまうので、衣類を絞るのは控えましょう。

ドラム内にポリマーが残ったまま乾燥機を使うのはやめましょう。高熱でポリマーが溶けて、ドラム内にこびりついたり、乾燥して一時的に縮んだポリマーが、排水口内で再度膨張して詰まったりする場合があります。

まずは、衣類や洗濯槽についた吸水ポリマーをできるだけ取り除きます。吸水ポリマーがついたまま洗濯機を回してしまうと洗濯機の排水ホースや排水溝が詰まってしまい、故障の原因になりかねないからです。

吸水ポリマーは、水分を吸水するとゼリー状になりとても取りにくくなります。粘着テープやブラシなどでできるだけ取り除きましょう。

洗濯槽についた吸水ポリマーは、キッチンペーパーで取り除きます。ティッシュペーパーだと繊維が残ってしまう可能性があるため、キッチンペーパーがおすすめです。

次にするのは、糸くずフィルターの中身のチェックです。吸水ポリマーが糸くずフィルターに入っているとフィルターが詰まってしまい、故障の原因になるのでできるだけ取り除きましょう。

ティッシュだと水に濡れてしまい上手く取れない場合があるので、キッチンペーパーがおすすめです。フィルターについているほこりや汚れも一緒に掃除をすると今後洗濯機を回すときに衣類にほこりや汚れがつきにくいです。

吸水ポリマーがある程度取れたら、洗濯機に衣類を入れてすすぎを行いましょう。すすぎコースを選択して、1分ほど経ったら洗濯機を止めて上に浮いている吸水ポリマーを取りましょう。これを2回ほど繰り返します。

すすぎをするときは、洗濯物を半分の量にして高水位ですすぎをするのがおすすめです。手間はかかってしまいますが、洗濯物の量を減らせば上に吸水ポリマーが浮きやすくなり取りやすくなります。

すすぎが終わったら、洗濯物を外に干します。吸水ポリマーは乾燥すると小さなプラスチックに戻るので、乾いたら掃除機で吸うか、はたいて残りの吸水ポリマーを取り除きましょう。

外で吸水ポリマーをはたいて落とすときは、下に新聞紙やビニールシートを敷いて落とすと後片付けが楽です。

すべての洗濯物が回し終わったら、次は洗濯槽の掃除を行います。洗濯槽にも吸水ポリマーはくっついてしまうため、お手入れが必要です。洗濯槽の掃除はある程度の吸水ポリマーが取れたら、いつもの洗濯槽の掃除を行えば大丈夫です。

基本的には、洗濯槽用の洗剤を使用して、槽洗浄のコースを選びましょう。そのときに忘れていけないのは、排水ホースと排水溝に吸水ポリマーが詰まっていないかの確認です。もし詰まっていたら、排水ホースと排水溝も掃除をしましょう。

しかし、オムツを洗ってしまった時の対処法は、各メーカーによって異なります。メーカーによっては、洗濯槽クリーナーの使用を推奨せず、水だけ毛のすすぎ洗いだけを行うよう支持するメーカーもあるので、各メーカーのHPを確認するようにしてください。

おむつを回してしまったときの対処法は、縦型とドラム式どちらも同じ方法できます。縦型とドラム式どちらも同様に、まず衣類や洗濯槽についた吸水ポリマーを取り除きます。手作業で取り除いた後に、高水位ですすぎをして浮いてきた吸水ポリマーを取ってください。

洗濯機が終わったら、洗濯物を外に干します。衣類が乾燥したら、外で吸水ポリマーをはたいて落とすか掃除機で吸い取りましょう。

おむつを洗濯だけでなく乾燥運転までしてしまった場合は、上記で紹介した手順にに加え、「乾燥」機能のみを、短時間に設定して運転する必要があります。乾燥が終了したら、フィルターや経路に詰まりがないか確認し、詰まりがあった場合は取り除きましょう。

おむつを洗濯機で洗濯してしまった際は、正しい方法での対処が何よりも大切です。もし、おむつを洗濯してしまった場合は焦らずに、必ずお使いの製品のメーカーが推奨する方法を参照してください。ここからは洗濯機やおむつを製造する各メーカーが推奨する対処法をご紹介します。

パナソニックの洗濯機でおむつを洗ってしまった場合は、パナソニックが推奨している正しい方法で対処しましょう。以下のサイトでは洗濯物と洗濯機それぞれの対処法が紹介されています。ぜひ参考にしてみてください。

ユニ・チャームのおむつを洗濯してしまった場合は、洗濯機の中に散らばった資材やゼリー状のものを雑巾等で拭きとりましょう。以下のサイトでは推奨の方法が詳しく記載されているので、ぜひこちらを参考に対処してください。

おむつを洗濯機で洗うと、直接故障の原因にはなりません。しかし、メーカーが推奨していない方法で対処をすると、洗濯機の故障の原因になりかねません。。

柔軟剤で吸水ポリマーを取り除きやすくできます。柔軟剤には静電気を抑える力があるためです。柔軟剤はいつも家庭で使用している柔軟剤で大丈夫です。ここでは、人気の高い「フレアフレグランス」を紹介します。

柔軟剤で簡単に吸水ポリマーは取り除けますが、念のため衣類についた吸水ポリマーは取り除いておきましょう。吸水ポリマーが排水溝や排水ホースを詰まらせてしまう可能性があるからです。

上記で説明した通り、粘着テープやブラシで吸水ポリマーを取り除きます。ある程度吸水ポリマーが取れたら、洗濯機に入れてすすぎコースをして残りの吸水ポリマーを浮かしていきましょう。

すすぎコースをしているときに、排水ホースからしっかり水が排水されているかどうかチェックしてください。もし、水がうまく排水されてなかったら、排水ホースが詰まっている可能性があります。

留意してほしい点は、柔軟剤を使用しても吸水ポリマーは消えません。柔軟剤の役割は、あくまで静電気を抑えて、吸水ポリマーを取りやすくするものです。

吸水ポリマーが完全に消えるわけではないので、あまりにも衣類や洗濯槽に吸水ポリマーが残った状態ですすぎをしてしまうと、排水ホースを詰まらせてしまう原因になりかねません。

赤ちゃんの洗濯物を大人用と同じところに入れている方は、洗濯かごを分けてみましょう。まずは大きな洗濯物を洗濯機に入れ、次に赤ちゃんのものを入れるようにすると紙おむつが紛れていても見つけやすくなるのでおすすめです。

1つ目は「洗濯する前に中身を確認する」です。毎回洗濯する前に、カゴから洗濯物を出して確認しながら洗濯機に入れます。洗濯機を回す前に中身を確認すれば、衣類以外の物が入っていても気づけるからです。

毎回洗濯物を確認するのはとても大変ですし時間がないときはしたくないと思っていまいがちですが、きちんと確認をすれば紙おむつを洗濯機で回すのを防げます。

2つ目は「洗濯機の蓋を開けっ放しにしない」です。洗濯機の蓋を開けっぱなしにすれば、衣類以外の物を子どもが入れてしまう可能性があるからです。

洗濯機に衣類以外のおもちゃや壊れやすい物を入れて回してしまうと、中に入っている物はもちろん、洗濯機本体の故障の原因になりかねません。紙おむつも例外ではありませんので、洗濯機の蓋は閉めておくようにしましょう。

紹介した方法は参考になりましたか？洗濯機でおむつを回してしまったときの絶望感は壮絶です。洗濯機を回すときはできるだけ中身を確認してから回しましょう。また、もしおむつを入れたまま洗濯をしてしまったときでも、この記事を見て冷静に対処するようにしてください。