ポータブルストーブおすすめ13選｜キャンプに使える電池だけで動くストーブも

石油ストーブは昔から多くの人に使われている製品ですよね。ただ、少し部屋に比べて大きくて邪魔に感じたりしたことはありませんか？そこで、コンパクトで軽量なストーブを探している方におすすめしたいのが、ポータブルストーブです。

「サイズが小さいと性能が劣りそう…」と思われがちですが侮ってはいけません。ポータブルストーブは小さくてもほかの暖房器具に引けを取らない性能を持っています。キャンプなどのアウトドアや防災対策として人気があり、さまざまな場面で活躍します。

この記事では、ポータブルストーブの種類・比較・メリット・選び方・人気メーカーからおすすめ商品まで詳しく解説していきます。電池だけで動くストーブにも注目です。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

ポータブルストーブは、持ち運びができるように軽量・小型に作られたストーブです。アウトドアや軍隊などで携行し、調理や暖を取るために使用されてきました。電源がない場所でも使用できるため、特に災害時などに野外で活躍します。

ポータブルのストーブには「石油ストーブ」と「カセットガスストーブ」の2種類に大きく分けられます。サイズや燃焼時間・燃料の保存期間などが違うので、どんな用途で使うのかを明確にして見ていきましょう。

石油ストーブは燃料の灯油があれば使えます。ただ変質しやすいため保管や扱いは慎重にしてください(1年前の灯油は推奨されません)。ポータブルなら7kg前後くらいが持ち運びがスムーズで使いやすく、7畳前後のお部屋の室温を暖める「強力な暖房力」と、燃料費の安さが特徴です。

ガスストーブは3kgほどの軽さで持ち運びしやすい上に、ガスボンベも手に入りやすく保存も簡単です。電源ケーブルの届かないお風呂場や、トイレなどに置くといいでしょう。ただし燃焼時間が短く、カセットガスボンベ1本で3~4時間程度しか持たない点がデメリットです。

ポータブルとして使う場合、石油ストーブとカセットガスストーブを比べると、どちらも一長一短あるので、それぞれの用途で選んでください。アウトドア用として使う場合は軽いかどうか、災害時用として使う場合は保存期間を重視してください。

石油ストーブは暖房能力も高く、満タン時で燃焼時間が12時間を超えるものがほとんどで、長時間使用できます。ただ灯油が変質しやすく、持ち運ぶ時は灯油を抜かないと漏れる場合があります。

カセットガスストーブは軽く3kgほどなので持ち運びやすく、キャンプや登山で使用する人が多いです。しかし、3時間程度しか持ちません。また、ガスボンベの保存期限は、ガスそのものは劣化しませんが、ゴムが劣化するので7年程度です。使用用途に合わせて、選びましょう。

トヨトミは名古屋に本社のある大手暖房器具メーカーです。石油ストーブはコンパクトから大型まで、ハイパワーの種類が多いのが特徴です。油を入れるタンクは独自の内部の弁で油がこぼれにくい構造で安全です。

また、トヨトミの芯は「ガラス芯」という芯を使っているので、最後まで灯油を使っても綿芯のように燃えてしまう心配はありません。対流型や反射型のストーブなど、求める温かさによって、選べるバリエーションの多さもあります。

優れた暖房機器が多くある「総合住宅設備メーカー」のコロナのポータブルストーブは、小型の反射式はもちろん、単1電池だけで動く電池式ストーブもあります。小さくてもしっかりした多機能で、ニオイも少なく安いお手ごろな価格も魅力です。

給油時に手が汚れない「汚れま栓」は、タンクに栓をカチッと入れるだけのコロナ独自の安全な栓です。カラーサインで、ロックがかかっているのかを確認することができます。給油のタイミングもサインで一目でわかるなど、有名メーカーならではの使いやすさがあります。

石油燃料機器を販売しているアラジンの灯油ストーブは、環境に優しいエコな商品が多いのが特徴です。早く燃えて酸素が供給された「青い炎」は、不完全燃焼が起こりにくく、ニオイを抑える効果があります。

通常サイズや小型、大型の灯油ストーブから、ポータブルカセットガスストーブも販売しています。クラシックでおしゃれなフォルムが人気の「ブルーフレームヒーター」は90年もモデルチェンジしない完成された商品です。

イワタニはカセットコンロを多く取り扱うパイオニアメーカーで、「日本最大のLPガス取り扱いメーカー」です。もちろんガスメーカーなので、安全機能もしっかりしていて操作も簡単です。屋内用、屋外用とも使えるタイプが多いです。

カセットガスストーブの種類は反射型に似たハイパワー型、温風が出るファンヒーター型、使いやすいスタンダード型など種類豊富なラインナップです。5kg前後のものが多くて持ち運びしやすく、用途にあったものを探せば、お気に入りがきっと見つかりますよ。

ポータブルストーブの燃料には一般的に利用されている「灯油」と、まだあまり広まっていない「カセットボンベ」があります。それぞれ一長一短がありますので詳しく見ていきましょう。

灯油はなんと言っても安く購入できるのがメリットです。タンクを満タンにすれば一般的なストーブで約15時間程度も持つほど長時間稼働できます。ただ、1年たった灯油は古くなり変質してしまっているので、使用不可です。そのため灯油は備蓄には向いていません。

石油ストーブ本体が小さいと当然タンク容量も小さくなるので、燃料切れを起こす頻度が高まります。長時間使いたい場合や燃費を考えるなら、タンク容量が4L以上あるタンクにすれば、燃費効率が良くなります。

カセットボンベの使用期限は7~10年と長期保存がききます。1本で3~4時間程度しか持たないので、お部屋で長時間使用するのには向いていません。でも1本で約250gしかなく、登山やキャンプ、電源のない離れた場所で使うのに優れています。ただ灯油と比べるとコストがかかります。

石油ストーブの反射式は、燃焼筒の背面に反射板が置かれていて一方方向に非常に強い熱でピンポイントに暖められます。多くは横長で長方形をしており壁際に置くと暖まりやすく、万一の火事にも最小限で抑えられます。

対流式は中心に燃焼筒があり、暖かな空気の上昇で自然対流させ、お部屋を360度の熱の放射で全体を効率よく暖められます。円筒形になっていて、本体とタンクが一体になっているものが多くあります。

対流式の方がお部屋全体を暖めるのには優れていますが、反射式の方が価格がリーズナブルで人気があります。サイズも反射式の方が小型なのでポータブルとして利用するなら、反射型の方がおすすめです。

ポータブル石油ストーブは7kg前後のものが多いですが、使用頻度や移動が多い時はできるだけ軽量のものを選んだほうがいいです。キャンプで使用する場合は、テント内は狭いのですぐ暖かくなります。無駄に大きいと運ぶに苦労するので、適応サイズを見極めてください。

地震大国の日本では、耐震自動消化装置は必須の機能と言ってもいいくらい重要です。軽くぶつかって衝撃が加わるだけで、本体が感知して自動で停止する仕組みになっています。倒れた時の引火を防ぎ二次災害防止するので安心です。

カセットガスストーブの場合は転倒時消化装置とも言われ、その他不完全燃焼防止や圧力感知などもあります。通販には海外製のものもあるので、購入する際は必ず耐震自動消化装置があるかチェックして選んでください。

石油ストーブで気になるのが消火時のニオイですよね。ニオイセーブ消火機能があれば、その原因の未燃ガスを燃やしきるため、完全消臭ではありませんが、ほぼニオイが残りません。尚、カセットガスストーブはニオイが全くないので、気になる方はこちらを検討してみてください。

ストーブを使用している時に気を付けたいのが子供による誤操作です。誤操作によって怪我をしたり、事故に繋がったりする危険もあります。石油ストーブにはすべて備わっている訳ではないので、小さいお子さんがいるご家庭なら、この機能を優先して備えておいた方がいいでしょう。

寒い季節はポータブルストーブを持参してテント内で暖かく過ごしたいですが、基本的に石油ストーブ・ガスストーブ・薪ストーブを使用するのは推奨しません。換気機能がしっかりしていてストーブが使えるテントもありますが、確実に使用できるかどうか・正しい使い方かどうかをしっかり確認してください。

電気ストーブであっても、ストーブの前に物を置かないようにする・就寝時はスイッチを切るなどテント内で使用する際は十分な配慮が必要です。安全を重視し、転倒すると自動的にオフになるものなど機能性もチェックしておくのがおすすめです。

ここではポータブルストーブの掃除方法を紹介します。シーズンオフで収納する際には、掃除をしてから片付けると、翌シーズンも気持ちよく使えます。

1. 灯油を抜く
2. 空のタンクをセットして、しんを空焼きする
3. 乾電池を取る
4. 内部を柔らかい布で拭く
5. 耐震自動消火装置を作動させて完了

ここまでポータブルストーブについて選び方やランキングを紹介してきましたが、いかがでしたか。使用頻度や燃料の保存期間などを考えて、災害緊急時やキャンプに備えておけば、万一の時や趣味にも必ず役に立ちます。素敵な1台を見つけて、どこでも気軽に暖まってください。