災害用におすすめのストーブ14選｜停電時の暖房・その他の暖の取り方は？

寒い時期に災害に見舞われ電気やガスがストップしてしまうと、電気やガスを使用する暖房器具は使えません。災害によるダメージが大きいほど復旧するまでに時間がかかるため、復旧までは暖房器具なしの生活を強いられてしまいます。

電気やガスが使えないと、暖を取れないだけでなくお湯も沸かせませんし料理もできません。災害はいつなんどき起きるかわからないため、普段から備えておく必要があります。そこでおすすめしたいのが、屋外でも使えるストーブの購入です。一台あれば、もしものときも暖をとれます。

この記事では災害時に役立つストーブの種類や使用時の注意点を解説。また、おすすめの商品をランキング形式で紹介しています。停電時の暖の取り方や停電時の暖房の代わりにできるものについても必見です。災害に備えて災害用のストーブを準備をしておきたい方はぜひ参考にしてください。

カセットガスストーブや石油ストーブであれば、災害時でも使用できます。普段から石油ストーブを使用していた場合には、灯油の備蓄があるため、災害が起きても暖をとれます。

一方、通常時に使用する暖房器具としては、エアコン・ファンヒーター・こたつ・ホットカーペットなどが挙げられます。これらのエネルギー源は、電気やガスのものが多く、災害時は使えない可能性が高いです。災害時に使えない暖房器具は以下の通りです。

【災害時に使えない暖房器具】

• エアコン
• 電気ストーブ
• こたつ
• ホットカーペット
• ファンヒーター（石油・ガス）

カセットガスストーブは、食卓で使用するカセットコンロと同じガスボンベをエネルギー源にしています。停電時でもカセットボンベがあれば使用できますし、ポータブル仕様でどこにでも持っていけるのがメリットです。

カセットボンベは、ホームセンターやコンビニなどでも販売されているため、入手しやすく災害時に備えて備蓄しておけます。カセットコンロと同じガスボンベを使用するため、カセットコンロも用意しておけば、お湯を沸かしたり料理をしたりするのも可能です。

カセットガスストーブのデメリットは、限られた範囲しか暖かくない点です。ピンポイントで暖めたいときは便利ですが、広範囲は暖められません。広範囲を暖めたい場合は、ファンヒータータイプを選ぶのがおすすめでです。

カセットボンベは価格も手頃なので多めにストックしておきたいと考えますが、使用期限があるため注意が必要です。ガスボンベにはガスが漏れないようゴムパッキンを使用しており、本体は問題なくてもゴムパッキンが劣化するとガスが漏れる可能性があります。

ガスボンベの使用期限は約7年とされていまので、まとめて備蓄しておく場合は使用期限を確認してください。

カセットガスストーブの連続燃焼時間や発熱量は製品による違いはあるものの、屋内用でも屋外用でも大きな違いはありません。ただし、屋内で使用する場合は一酸化炭素中毒のリスクがあるため注意が必要です。

連続燃焼時間は90分～260分と実にさまざまですが、室内では1時間に1回～2回換気をしましょう。換気をしないと酸素が不足して一酸化炭素が発生します。一酸化炭素は無色無臭で気づきにくく、一酸化炭素中毒になると命を落とす可能性もあるため注意が必要です。

石油ストーブはカセットガスストーブに比べてパワフルであるうえ、灯油さえあれば停電時にも使用できます。屋外に持ち出せば災害時にも使えるため、防災グッズとして優秀。燃焼時の炎は灯り代わりにもなり、停電で照明が使えないときも重宝します。

天板が平らなものであれば、お湯を沸かしたり料理をしたりするのも可能。反射式は前面を暖められ、対流式は360°広範囲を暖められます。いろいろなタイプがあるので、用途に合わせて選べるのもポイントです。

石油ストーブは便利な反面、災害時は灯油が入手しにくくなるのがデメリットです。災害時に備えて灯油を備蓄する場合は、保管方法に注意が必要です。基本的に灯油は使用期限がありませんが、保管方法が悪いと劣化による不完全燃焼を起こす可能性があるため、保管期間は長くても次の冬くらいまでにしましょう。

ストーブタンクに入れた分はシーズン中に使い切るようにしてください。保管する場合は灯油用のポリタンクに入れ、直射日光が当たる場所や高温多湿の場所を避けて保管するのがポイント。石油ストーブを室内で使用する場合も、1時間に1回～2回換気をしましょう。

先ほども説明したように、災害時は灯油が手に入りにくくなります。そのため、石油ストーブを持っていても使えない事態が起きかねません。かといって、災害用に灯油を長期保存すると劣化によるリスクを伴います。

そこでおすすめなのが非常用の灯油缶詰。保証期間内であれば安心して保管できます。通常の灯油より価格は高いですが、災害時に安全な灯油を使えるよう準備しておきましょう。

キャンプストーブは基本的に屋外での使用を前提に設計されているので、災害時にも役立ちます。カセットガスストーブや石油ストーブもありますし、薪ストーブや焚火台も暖を取るときに便利です。

薪ストーブや焚き火台は薪を燃料にしますが、ペレットを使用できるものなら燃料も入手しやすいです。薪ストーブも焚き火台も、調理に使えるので災害時でも温かい飲み物や食べ物を胃に入れられます。

薪ストーブには室内用に向いているものやキャンプ用として便利なものなどいろいろな種類があります。薪ストーブについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

災害時、ストーブなどの暖房器具を使わずに暖をとりたい場合は、ステンレス製の湯たんぽやハクキンカイロなどがおすすめ。ステンレス製の湯たんぽは熱伝導率がいいほか、直火で温めて使用できます。そのため、災害時などお湯が沸かせない場合でもバッチリです。

ハクキンカイロは、ベンジンを利用して発熱させるカイロで、繰り返し使用できるうえ、使い捨てカイロの約10倍以上の暖かさがあると言われています。

災害時は停電が起きやすいので、電源を必要とする暖房器具は使いものになりません。いつ起きるかわからない以上、各自で備えておくのが大切です。石油ストーブやカセットガスストーブは、災害時にも役立つのでまだ持っていない方は購入を検討してみてください。