洗面所におすすめのヒーター14選｜脱衣所や浴室の寒さ対策も

冬になると、冷えた体を温めようとお風呂に入りますよね。ですが浴室から出た先の脱衣所が寒いと、せっかくお風呂で温めた体もすぐに冷えてしまい、結局「寒い…」なんて経験をした方も多いと思います。

そんな思いをしないためにも、なんとか脱衣所を暖かくする方法はないかと考える人も多いはず。また寒暖差により、病気を引き起こす要因のヒートショックを起こしてしまう可能性も高まります。ヒートショックから身を守るためにも、洗面所・脱衣所に暖房器具の設置がおすすめです。

この記事では、洗面所・脱衣所の寒さ対策におすすめなヒーターについて口コミと一緒にご紹介します。赤ちゃんや小さな子供がいる方向けの商品も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

玄関や廊下のように空気の通り道が寒いのは何となく理解できますよね。ではなぜ空気がこもりやすいはずの洗面所が冷え込みやすくなるのでしょうか？

これは洗面所が日光の入り込みにくい場所に作られる傾向にある、日本の住宅事情特有の理由です。水回りを北側に設置するケースが非常に多く、気密性や断熱性が特別に高い住宅でない場合は、冷え込みやすくなります。

またリビングや寝室と異なり、人が長時間滞在しないため暖房機器を完備していない場合が多いのも一因と言えます。

ヒートショックとは、急激な温度変化によって心臓や血管などの疾患が起きる現象です。具体的には、温かい部屋から寒い洗面所・脱衣所に移動すると血圧が上昇、その後、温かいお風呂に入ると血圧が低下します。

このように血圧の上下によって心臓や血管に負担がかかり疾患が起きる原因に繋がります。そのため、洗面所・脱衣所をヒーターで温めておけば、血圧の上下を緩やかにできるのでヒートショック対策になります。

電気を使用して部分的に温める暖房器具であり、スイッチを押すだけですぐに温まるのが特徴。内部のセラミックに電圧をかけて、熱を発生させます。ガスストーブのように導入工事をしたり、灯油などの補給の必要がないため、誰でも気軽に使用しやすいです。

遠赤外線ヒーターも電気ストーブのひとつであり、熱くなりやすい「シーズ」やピンポイントに温める「ハロゲン」などをはじめ、4つのタイプがあります。電気ストーブの中でも立ち上がりが速く、本体価格も比較的安いのが特徴です。

石油ファンヒーターは部屋全体をすばやく温められる暖房器具です。灯油を燃やして発生した熱を、ファンで行き渡らせます。室内の空気を使うため、定期的に室内の換気も必要。専用のタンクに灯油を入れて給油すれば使用できます。

ヒーターについているセンサー機能には以下のような種類があります。

• 人感センサー
• 室温センサー

人がいると感知して自動で運転するものが「人感センサー」です。電源をわざわざつける必要がありません。また、「室温センサー」は室温が安定するように、一定の温度に到達したら自動で電源をオフにしたり温度が低くなったら、自動で電源をオンにしてくれる機能です。

ヒーターには「壁掛け用」と「置き型」があり、それぞれ使う家庭によってタイプを選びましょう。壁掛け用ヒーターであれば省スペースで、かさばらず室内がすっきりとします。

また、赤ちゃんがいる家庭の場合は、置き型を選ぶと誤って倒してしまいケガをしてしまう恐れがあるので注意が必要です。安全面を考慮して選びましょう。

ヒーターを選ぶときのポイントのひとつは「サイズで選ぶ」方法です。ワンルームなどに住む、1人暮らしの人にはスリムなヒーターがおすすめ。狭い場所でも省スペースに設置できます。また、部屋の広さによって温かくなる空間の範囲が異なってきます。

お風呂に入る時や、上がったときに、洗面所が温まっていないと意味がありません。すぐに温まるような立ち上がりの速いヒーターを探しましょう。立ち上がりが速いものがいい人は、ヒーターの種類の中だと遠赤外線タイプのものが立ち上がりが速いのでおすすめです。

ヒーターを計画的に利用するには、タイマー機能が欠かせません。たとえば入タイマー付きのヒーターなら、風呂上りのタイミングに合わせて洗面所を暖めるのに役立ちます。また切タイマーを設定しておけば、電源を切り忘れた場合でも無駄が少なく、防災面でも効果的です。

生後9か月の赤ちゃんは、よちよち歩きを始める時期なので活動量が増えます。つかまり立ちしたときに転んで、ヒーターが転倒してしまったり、スイッチをいじってしまったりする恐れがあります。チャイルドロック機能や転倒時自動オフ機能が付いたものを選んで、赤ちゃんの事故を防ぎましょう。

ヒーターの種類別に電気代を紹介していきます。電気代を抑えたい人は参考にしてください。

電気代は単位「W」で表示される消費電力によって決まります。電気代を効率よく節約したい場合は、W数を細かく設定できるモデルを選ぶのがおすすめです。

石油ファンヒーターの電気代については1時間使用した場合およそ0.5円と低価格ですが、灯油代がかかる点に注意。灯油価格を1L当たり100円で、石油ファンヒーターの燃費消費量を1時間当たり0.449Lで計算した場合、1時間当たり45円前後の灯油代がかかります。

赤ちゃんがいる家庭では、洗い場にベビーバスを設置して、バスルームのドアを開けっ放しで洗ってあげる方も多いです。そんな時におすすめなのが、安全な壁掛けタイプのヒーターです。

ヒーター本体が転倒してしまう恐れがなく、赤ちゃんや子供も冷えずにお風呂タイムを楽しめます。赤ちゃんがいる家庭でも安心の壁掛けヒーターも紹介します。

湿気を逃がすために入浴後は換気扇をつける人も多いですよね。ですが換気扇をつけていると空気の流れができるので、湿気と共に暖かい空気が逃げてしまいます。またお風呂上がりの水気を含んだ肌に風が当たると、より寒さを感じやすくなります。入浴の前後は換気扇を止めておきましょう。

シャワーからお湯を出しておけば、浴室に蒸気がたまりますよね。これを利用してお風呂に入る前に浴室の扉を開けた状態でシャワーからお湯を出しておけば、脱衣所まで温められます。ただし湿気が蔓延するとカビが発生しやすくなってしまうので、脱衣所から出るときはきちんと換気を行うのを忘れないようにしてください。

脱衣所に窓がある場合は、そこから外の寒さが伝わったり室内の温かさが逃げるといった現象が起こりがちです。普段の使用では問題はないようなわずかなすき間でも、テープなどでふさいでおけば無駄に室内を冷やさずに済みます。

また意外とすきま風が入っている場合もあります。お風呂上がりの身体に風が当たると非常に寒く感じるので、そうした対策としても有効です。

洗面所と同様に冬のトイレは冷え込みがひどく、ヒートショックの危険性もあります。洗面所用としてご紹介してきたヒーターをトイレに設置しても基本的に問題ありません。しかし、洗面所用とトイレ用ではヒーターを選ぶときのポイントが異なります。

以下の記事ではトイレ用ヒーターの選び方やおすすめモデルを詳しく紹介していますので、トイレにもヒーターを設置する予定の方は、こちらを参考にしてくださいね。

洗面所・脱衣所をしっかりと温めておけば、寒さで慌てて着替える心配がありません。また、ボディクリームをゆっくり塗ったりする時間もとりやすくなります。ヒートショック対策としても、今回のおすすめ商品を参考にしつつ自分の家に合ったものを選んでみてくださいね。