FFストーブおすすめ18選｜北海道など寒冷地で人気のFF式ストーブとは？取り付け費用も

厳しい寒さが続く季節に欠かせないストーブですが、数あるストーブのなかでも安全性・快適性トップのストーブがFF式です。FF式ストーブ（エフエフ式ストーブ）とは『Forced Draught Balanced Flue』の略称で、煙突・給排気筒によって外からの空気を取り入れ、燃焼後の排気を給排気筒を通して室外に出す方法を採用したストーブです。

北海道や東北などの寒冷地で使われることが多く、安全性や快適性に加えて、床暖機能付きやカードリッジ式タイプ・輻射タイプ・温風タイプなどバリエーション豊かなのも特徴といえます。石油ファンヒーターなどは灯油代と電気代が両方かかりますが、FFストーブは電気を使わないので電気代の節約にもおすすめできます。

この記事ではFF式ストーブの特徴・注意すべき点・選び方・取り付け料金をまとめ、さらにおしゃれなFF式ストーブやコロナ・サンポット・トヨトミのおすすめFF式ストーブも紹介していきます。記事の最後にはお手入れ方法も紹介しますので、ぜひ最後まで読んで役立ててください。

FF式ストーブには「ストーブタイプ」と「ファンヒータータイプ（FF式ファンヒーター）」の2タイプあります。ストーブタイプとファンヒータータイプの違いは「ファンの有無」です。ストーブタイプはファンがなく温風を送り出せないものの、その分静かで時間や場所を気にせず使用できます。一方のファンヒータータイプは、ファンで温風を送り出すので、素早く部屋を暖められるのがメリットです。

スピードを重視するのであればファンヒータータイプがおすすめですが、ファンを動かすためには電気代がかかります。ストーブタイプは電源不要で灯油さえあれば使用できるので、使う場所を選ばず、停電時や災害時にも活躍するのがポイントです。

FF式とは、強制給排気（=Forced Draught Balanced Flue）システムです。このシステムは排気口として、煙突のような筒を屋外へ繋げます。そして、この筒を使って換気を行います。

そのため、窓を開けて換気をする必要がないのに空気が汚れないのが特徴です。換気をしても部屋の空気がきれいになっているかどうかは目に見えません。FF式であれば換気の手間もなくなり、お部屋の空気をクリーンに保ってくれます。

FF式ストーブは効率的に部屋を温めるので、暖房能力の高いストーブです。一般的なストーブは定期的な換気が必要なため、せっかく暖まった空気が外に逃げてしまいます。一方のFF式は、暖まるのが速い上に換気を必要としないので、部屋の温度を均一に保てます。

FF式ストーブには、結露の心配がありません。その理由は給排気筒にあります。給排気筒は屋外の空気を給気して、屋内の空気を排気してくれるのです。そのため、ストーブ使用時に換気の必要がないので、せっかく暖まってきたのに、窓を開けて寒いといった思いをしなくて済みます。

FF式ストーブは、吸排気筒とガスの配管をつけているのが必須です。ついていないストーブは、条件を満たしていないため設置できません。設置条件が限られている点はデメリットですが、FF式ストーブを利用する際は気をつけましょう。

FF式ストーブは、屋内と屋外を給排管で繋ぐため、自分で取り付けできません。専用の業者に依頼をして取り付けを行う必要があります。専門の業者に付けてもらったら、自分で取り外せませんので、取り外しの際にもきちんと業者にお願いしましょう。

「取り付け工事などの価格っていくら」と思う方もいますよね。FFヒーター標準工事（タンク内蔵型／ガスタイプ） の場合17,800円・付属の給排気管にて本体取付FFヒーター標準工事（別置きタンク型）の場合20,800円・既存機器の取外し＆処分の場合5,500円、本体・別タンクの取外し及び廃棄処分の場合10,100円となっています。

ただし、これはあくまで一例で、具体的な取り付け費用は業者により異なるので注意しましょう。業者に対して事前に見積もりを依頼してください。

FF式ストーブを使っていて、少しでも臭いと感じたら排気漏れを疑ってください。排気漏れのまま使っていると、一酸化炭素中毒を起こしてしまい、命を落とす可能性もあります。

そのため、排気漏れを起こしていないかどうかは常に確認するようにしましょう。灯油の臭いがする場合もありますが、それは正常なので気にする必要はありません。

FF式ストーブにかかる1ヶ月の灯油代は、使用頻度によっても変わってきますが、大体15,000円から2万円の方が多いです。そもそもFF式ストーブは寒冷地で使われる場合が多いため、それなりに灯油代がかかってきます。

少しでも灯油代を少なくするためには、後ほど紹介するエコモードを搭載している商品がおすすめです。

FF式ストーブは、主に寒冷地で使用されます。そのため、そうでない地域とは若干異なってきます。また、木造かコンクリートかによっても変わるので、実際に住んでいる家の床面積を参考に畳数を見極めてください。

12畳用なら10畳くらいの部屋で使うといったように、実際の畳数よりも少し大きめを選ぶのがおすすめです。

FF式ストーブを選ぶ大切なポイントの一つが「いかに灯油を節約できるか」です。そこで、エコモードや人感センサーについて紹介していきます。

エコモードは、灯油を節約しながら使えるモードです。最大火力を80%に抑えて室内を暖め、設定温度に近いたら運転をセーブし温めすぎを抑えます。そして、設定温度より室温が高くなると火が消え再び室温が下がれば点火するため、灯油の無駄を失くし省エネを実現できるのです。

人感センサーが搭載されている機器を選べば、人の動きに合わせて自動で運転切替を行ってくれます。人がいるかいないかを自動で判断するため、人がいない部屋を無駄に温め続ける場合がありません。そのため、無駄を省き灯油代を節約できます。

床暖房機能が付いている機器では、屋外に捨てていた排気の熱を再利用して足元をヒーターで温めます。もともと捨てているエネルギーを利用するためエコで快適な室温を保てるのがメリットです。頭寒足熱を可能にするため、体の芯まで温めたいときに活躍します。

FF式ストーブは大変便利ですが、不完全燃焼が起きると死亡事故の危険性もあります。そのため、安全性にこだわりたい方は「排気管抜け検知」機能を搭載しているモデルを購入してください。

FF式ストーブはもともと、うるさい暖房器具ではありません。しかし、赤ちゃんのいる家庭など、静音性が高いものがいい方向けモデルも発売されています。静かさを売りにしているものは、40db以下に設定されている場合が多く、運転しているのがわからないレベルの商品もあります。

コロナのFF式ストーブは、他の2メーカーと比べて種類の豊富な点が特徴です。エコモードの搭載はもちろん、床暖・輻射式・温風式とさまざまなモデルを発売しています。手軽な値段で買える温風式と比べ、床暖が搭載されているモデルになると高額にはなりますが、快適な室温をキープできるのが魅力です。

サンポットのFF式ストーブは、ビルトインタイプの床暖機能がついたものが多いです。パワーがパワフルにも関わらず、稼働音が静かなモデルもあり機能性に優れています。しかし、アマゾンなどの販売サイトでは、温風タイプのものはすぐに買えますが、床暖モデルはお取り寄せとなる場合が多く購入までに時間がかかるので意識してください。

トヨトミのFF式ストーブは、遠赤外線を使ったものが中心となっています。種類は他の2メーカーと比べて少ないですが、確かな人気です。カートリッジを使うタイプが多いので、油配管が必要ない点がポイントです。

油配管が不要なモデルだと、2階で使う時にも設置がしやすいです。カートリッジ式のタンクサイズは適用畳数によって変わるので、使用したい部屋の広さとのバランスをチェックしましょう。

FF式ストーブは1週間に一回はフィルター掃除をしましょう。フィルターランプが点灯していなくても、こまめな掃除し、暖房性能を落とさず使用できます。また、フィルターだけでなく、温風吹出口のホコリやゴミも掃除機などで吸い取るようにしてください。

オイルフィルターにゴミや水がついていないかどうかの点検も必要です。もし、汚れていた場合にはきれいな灯油で洗い流す必要があります。3～4年に一度は分解掃除ををおすすめします。

FF式ストーブの寿命は約8年ほどです。しかし、使用する地域などによっても寿命が異なる場合があります。長いタイプだと10年以上使えるものも存在しますが、基本的には購入して10年以内で買い替えを検討しましょう。

寒冷地に住む人にとっては、身近な存在のFF式ストーブ。さまざまな性能のものがあり、パワーも機器によって異なります。静音設計やエコモデルなど自分にあったものを選んで快適な冬をお過ごしください。他にも寒冷地におすすめなパワフルな暖房がありますので、ぜひ下記の記事を参考にしてください。