モジュラーケーブルのおすすめ10選｜規格の種類・ネット速度を高速化する方法も

生活の中で欠かせない役割をしているモジュラーケーブル。身近なところでは電話機やドアフォン・インターネットに使用する場合もあります。インターネット回線の接続に使用している場合、モジュラーケーブルの選び方で回線速度が変わるのをご存知ですか？

モジュラーケーブルは、機器のパフォーマンスに関わりがあるのでしっかり選び方を知っておきたいところです。しかし「LANケーブルと似ているけどどんな違いがあるの？」「代用できないの？」と思う方も多いはずです。

本記事では、モジュラーケーブルとLANケーブルの違いや、3種類ある規格の見分け方・用途に合った選び方・おすすめ商品10選を紹介します。モジュラーケーブルによってネット速度を高速化させる方法や、ケーブルの自作方法も解説しているのでぜひ最後までご覧ください。

モジュラーケーブルと電話線の違いが何かわからない方もいますよね。モジュラーケーブルとLANケーブルは、一見形状が似ていますが、配線の数や使用用途が全く違う別物のケーブルです。モジュラーケーブルとは電話線で、ケーブルの両端に「モジュラージャック」と呼ばれる透明のプラスチック製のコネクターが付いています。

壁のモジュラーコンセントと、電話機のような機器に接続して使うものです。規格は6極2芯・6極4芯・6極6芯の3つの種類があり、使用する通信機器により使い分けられます。

LANケーブルは、インターネットを使用するためにルーターとパソコン・ゲーム機・テレビなどを有線接続する時に使うケーブルで、モジュラーケーブルより導線が2本多い8極8芯の構成です。ケーブルの見分けがつかない時には、下記の表を確認しましょう。

モジュラーケーブルの規格には3つの種類があり、それぞれのタイプにより使用用途が異なり、芯の数が多くなるほど複雑な通信機器に対応可能です。「6極」は最大で配線できる芯線の数が6本の意味で「〇芯」は入っている芯線の数を意味します。

たとえば6極2芯の場合は、最大で6本配線できるうちの、2本を使用するケーブルといった意味です。芯数が多い規格は少ない規格と互換性がありますが、価格が高くなる傾向にあります。対応表を下記にまとめました。

家庭で使用するモジュラーケーブルは6極2芯の規格がもっとも多く出回っており、一般的な機器を使用する際はこの6極2芯で問題ない場合が多いです。多機能になるほど芯数が多いモジュラーケーブル が必要になりますが、6極6芯は市場に出回っている数や対応の機器が少なくなっています。

モジュラーケーブルを使ってインターネットに接続する場合は、ケーブルの長さを可能な限り短くするのが重要です。モジュラーケーブルはノイズが発生しやすく、ノイズの多さはケーブルの長さに比例します。

ケーブルが長いほどノイズが多くなり、それによりネット回線の速度が遅くなる可能性もあります。回線の速度を落とさず、快適な環境でインターネットを利用するにはケーブルの長さを50cm〜1mの範囲に留めるのが理想です。電話機を接続する場合は1～10mの範囲内であればノイズは気になりません。

フラットタイプのモジュラーケーブルは、厚さが1mm前後と薄くて平らなケーブルで、現在最も普及しているタイプです。やわらかく柔軟性があり、踏みつけにも強いのが特徴です。そのため、曲げやすくてドアの隙間やカーペットの下に通してもゴロゴロせず、スッキリと配線ができます。

ただ、次に説明するスタンダードタイプのモジュラーケーブルに比べて、引っ張り強度が低くノイズにも弱いため、長い距離に使用する場合には不向きです。短い距離をスッキリと配線したい場合におすすめのケーブルですよ。

スタンダードタイプのモジュラーケーブルは、フラットタイプのモジュラーケーブルに比べて丸みがあり、太めの形状をしています。厚みはメーカーによりさまざまですが、約2.5mm前後と、フラットタイプのほぼ2倍です。

スタンダードタイプは、フラットタイプよりもノイズに強いのでモデムやADSLなどを接続する場合に向いています。長い距離の配線が必要な場合におすすめのモジュラーケーブルです。モデムやADSLに使用する場合は、ノイズを極力抑えるために長さを極力短く使うとより効果的です。

メジャーのようにケーブルを巻き取り式に収納できるタイプで、電話回線・モデム・FAXなどを接続できます。

ケーブルがカバンの中で絡まったりかさばったりしないので、コンパクトで携帯にとても便利です。しかし、コードを何回も出し入れして使うので、劣化しやすいデメリットがあります。

モジュラーケーブルの中で最もノイズに強いのが、シールド付きのモジュラーケーブルです。芯線と外側のコード部分の間に金属製の網や膜を巻き付け、外部からのノイズの侵入を防ぎます。モデム・ADSLなどのインターネット機器との接続時に特におすすめです。

シールド付きのモジュラーケーブルの中には、上の図のように「ツイストペア」といった方法で、内部の芯線同士をよじる構造になっています。

並行に芯線を並べるよりも内部のノイズを抑えたり「フェライトコア」といったコード内のノイズを吸収する部品が取り付けられていたり、さまざまな工夫が加えられているものもあります。

環境汚染などが気になる方は、使用されている素材が環境に優しいものかチェックしておきましょう。素材がポリオレフィンであれば、燃やした際にダイオキシンが発生する心配がありません。購入前にポリオレフィンが使われているか確認してみてください。

モジュラーケーブルを選ぶ際は、価格もチェックしておきましょう。100均など1mほどの長さであれば販売している場合があります。ただし、100均など安いものは長くても1mほどの長さに限られているので状況に応じて購入してください。

なお、モジュラーケーブルの長さは価格によってある程度決まっています。ですので、長いモジュラーケーブルが必要な場合は自作するのがおすすめです。

ここからはおすすめのモジュールケーブルを10個紹介します。価格は、それぞれを比較するために、すべて「ケーブルの長さ5mの価格」で統一してあります。

インターネット接続などで一般的に使用するモジュラーケーブルの寿命は、新品のもので丁寧に敷設されていれば10年ほどです。ただし、抜き差しを繰り返したり、引っ張ったり踏んだりすると消耗して寿命が短くなります。

使用環境がよければそれ以上持つ可能性もありますが、消耗以外にも衝撃や紫外線による劣化も考えられます。コネクタの破損や色褪せなどが目立つようであれば、なるべく新しいものに取り換えるべきです。

どれくらいの目安で交換するかはビル・オフィス・家庭によって異なりますが、あくまでもモジュラーケーブルは消耗品です。高価過ぎるものではないので、接続が悪いと感じるなら交換するようにしましょう。

ネット回線の速度が遅いと感じた場合、モジュラーケーブルの長さが影響している可能性があります。ADLS（電話回線を使いインターネット接続を行うサービス）や、VDSL（集合住宅で、建物内の電話回線を利用して光回線を導入する方法）の場合、インターネットへの接続にはモジュラーケーブルを使用します。

モジュラーケーブルはノイズが発生しやすいデメリットがあり、ケーブルが長いほどノイズが多く発生し、ネット回線の速度を低下させるのです。このような理由から、モジュラーケーブルの長さは極力短くするといいです。

ただ、ネット回線が遅い理由はケーブルの長さだけではなく、プロバイダー側の問題・LANケーブルのスペックが低い・混雑している時間帯にインターネットを使用しているなど、さまざまな原因が考えられるので、一概にモジュラージャックだけが原因とは言い切れません。

モジュラーケーブルはダイソーなどの100円ショップでも購入できます。100円ショップでは主に「PCグッズコーナ」で販売されている場合が多いですが、店舗によっては置かれている場所が異なる場合や取り扱いがない可能性もあります。

100円ショップのモジュラーケーブルは100円～300円で販売しているので品質に不安を感じる方もいるかもしれませんが、実際は問題なく使用できます。ただし、長さが1mや1.5mのものが多く、もっと長いケーブルが必要な場面では不向きです。

モジュラーケーブルは長さを求めれば値が張りますが、短くてもいい場合には100円ショップのモジュラーケーブルを購入すればコストパフォーマンスは最高です。

市販のケーブルだとコードが余って邪魔・短いケーブルがいくつかあるなどの場合には、モジュラーケーブルを自作するのもおすすめです。コネクタなしのケーブルを用意しましょう。

モジュラーケーブルを短くする場合には、使いたい長さにカットした後、モジュラーペンチを使ってコネクタを取り付けます。難しい工程は一切ないので、簡単に希望に合った長さのモジュラーケーブルを自作できますよ。

複数のコードを繋いで1つのコードにするには、コネクタの差込口が両端に付いた「モジュラー延長アダプタ」を使って、コード同士を繋げると長さを変えられます。

モジュラーケーブルを用意したけど長さが足りなかった・予定していた配線場所を変更して、用意したモジュラーケーブルと必要な長さが違うなどの場合もありますよね。

そんな時は延長用の「中継アダプタ」を使用すると簡単にケーブル長さを変更できます。すでに用意したモジュラーケーブルの長さが合わなかった場合に、とても便利でおすすめです。

より効率よく使用したい方は、モジュラーケーブルを分配・変換するアダプタも活用しましょう。家庭用モジュラコンセントを2つに分配するタイプ・コネクタを変換して使用範囲を広げるタイプなど、使いやすいものが揃っています。自分が求めるものをチェックしてみてください。

モジュラーケーブルの特徴や選び方・おすすめ商品を紹介しましたがいかがでしたか。とくに、インターネットを使用する場合には、長さ・ケーブルのタイプ・シールド付きかどうかなどが重要になります。この記事を参考に、使用する機器に合ったモジュラーケーブルを選んでください。