キャノンプリンターのヘッドクリーニング方法｜かすれが直らない場合の対策は？

一家に1台あると便利なプリンター。しかし、一般のご家庭では一定のペースで使い続けることは少ないケースが多いですよね。年賀状の印刷でしか出番がなく、あとは放置という方も大勢いるのではないでしょうか。

久しぶりに使ってみるとインクのかすれがあったり、色がおかしかったりすることがあります。故障かと修理に出すと、高い場合は2万円以上かかる場合も。しかし、初心者が扱うとなると修理に出すべきなのか分からない方も多いですよね。

本記事ではキヤノンのプリンターのヘッドクリーニングの仕方を解説します。ヘッドクリーニングしても直らない方に向けて、自分でプリントヘッドを取り外して洗浄する方法も併せて解説するのでぜひ参考にしてください。

キヤノンのプリンターはインクが掠れていたり、色がおかしいと感じたりしたときがヘッドクリーニングを行うタイミングです。その際、純正のインクを使用しているか・インクの使用期限は過ぎていないかも併せてチェックしましょう。

ヘッドクリーニングは、普段の印刷時よりも強い力でインクを出し、ヘッドの詰まりを流す機能です。インクの掠れや特定の色が出ていない状態は、プリントヘッドにホコリや砂などの異物が詰まっているかインクが乾燥していることが原因で起こります。

以下の記事でもプリンターから色が出ない時の原因と対処方法をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

キヤノンのプリンターのヘッドクリーニングをするには、プリンターのユーティリティから操作しましょう。ユーティリティからクリーニングを選び、クリーニングを行うインクを選びます。

次に確認事項をチェックして実行し、完了したらノズルチェックパターンを確認して異常がなければ終了です。クリーニングして改善されない場合、もう1度クリーニングしてください。

クリーニングを2回してもだめな場合は、強力クリーニングを行う必要があります。ユーティリティから強力クリーニングを選び、あとは通常のヘッドクリーニングと同じ手順です。

• 最近目詰まりの症状が出だした
• 互換性のあるインクは使用したことがない
• インクが掠れたり特定の色だけ出ないが、まったく出ない訳ではない

このような場合はヘッドクリーニングで改善されることが多いです。早めの対処というのは、どの場面においても重要になります。また、互換性のあるインクではなく、純正インクのみを使用している点もポイントです。

• 目詰まりしていることを知っていて、長期間放置していた
• すべての色が出なくなった
• 1度改善したものの、今回はダメだった
• 長期間互換性のあるインクを使用していた
• 型番の違うプリンターのインクを使用していた

このような場合は、ヘッドクリーニングや強力クリーニングを行っても改善されない可能性があります。では、改善されなかった場合はどのように対処すればいいのでしょうか。

キヤノンには通常のクリーニングよりもさらに強力なクリーニング機能があります。この強力クリーニング機能とは、通常よりも多くのインクを消費しますが、プリントヘッドのノズルの目づまりを改善するのに最適な機能です。

インクの残量があるのにかすれてしまう・特定の色だけ出にくいといった症状がある場合に、強力クリーニングをぜひ試してみてください。

1. キヤノンのプリンターのヘッドクリーニングでプリントされたノズルチェックパターンが改善されていないことを確認。
2. プリンターの電源を切り、インクタンクをすべて取り出す。
3. ガードを外してプリントヘッドを取り出す。（※プリントヘッドとは、プリンターにインクを流す注入口のこと）
4. 適当なトレイにヘッドクリーナー洗浄液を入れ、その中に基盤を濡らさないようにプリントヘッドを浸す。洗浄液はマジックリンで代用可能。
5. インクが出てきたらプリントヘッドのインク噴出口を拭き取る。
6. インクの取り付け部分に溢れない程度の水をスポイトで注ぐ。
7. トレイにインクが流れ出てくるので、数分放置してインクの噴出口を拭き取る。この作業を色がつかなくなるまで繰り返す。
8. 水分をよく拭き取り、しっかり乾かしてからプリンター戻す。
9. ノズルチェックパターンを印刷して異常がないか確認する。

下記の記事ではドライヤーを使った目詰まり直し方法を解説しています。ぜひ参考にしてください。

ご自分でヘッドクリーニングを行う際は、インクが溶けやすいのでお湯を使うことがおすすめです。ただし、プリンターのパーツは精密機器なので、基盤を濡らさないよう丁寧に扱ってください。

また、誤った手順を行うと壊れてしまう可能性もあるので、ご自分でヘッドクリーニングを行う際は、自己責任の上で行いましょう。

インクが目詰まりを起こしたら、以下の方法も有効なケースがあります。

1. 電源を切りすべてのインクカートリッジを外し、コンセントを抜く
   • 出にくい・出ないインクは軽く振る
2. 数十分放置する
3. その後もう一度ヘッドクリーニングをして印刷を試す

これを行うと、プリンター内に詰まっていたインクが馴染み、インクが出るようになる可能性があります。すぐに効果が出る方法ではありませんが、自己責任で試してください。

キヤノンのプリンターのヘッドクリーニングをしても改善されない・自分でヘッドクリーニングをしても改善されない場合は、修理や買い替えも検討しましょう。

またキヤノンは公式ホームページからお客様相談センターにアクセスできます。ヘッドクリーニングに関して不明点があれば以下のリンクから問い合わせましょう。

買い替えを検討している方は、買い替えにおすすめの時期も下記の記事で紹介しているのでチェックしてみたください。

キヤノンのプリンターは、ヘッドクリーニングをしたからといって必ず不具合が改善されるわけではありません。また、修理や買い替えにはある程度の出費が伴います。修理や買い替えを行う前に、この記事を参考に1度ご自分でヘッドクリーニングを行いましょう。