ドライヤーを使ったプリンターの目詰まり解消方法｜エタノールや綿棒を使ったやり方も

久しぶりにプリンターを使おうとしたら、インクが目詰まりしていて印刷できずに困った経験はありませんか？プリンターのヘッドクリーニング機能で対処できればいいのですが、それでも解決しなければ、最終的には専用の洗浄液を使用してプリンターヘッド洗浄を行うことになります。できれば、もう少し手軽に行いたいものです。

インク詰まりで応急処置が必要なとき、まずはドライヤーを試してみてください。ドライヤーの温風を当てるとインクが溶けて目詰まりが解消される可能性があるのです。しかし、メーカーや使用しているインクでも対処法や結果は異なります。

そこで、この記事ではプリンターの目詰まりをドライヤーで解消する方法や、主なプリンター人気メーカーのエプソン・ブラザー・キャノンのFAQなども紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

インクはなるべく乾燥しないような素材でできていますが、プリンターヘッドが収納されない状態で電源を切ると、インクが乾燥して目詰まりの原因となります。こまめに利用するだけでなく、プリンターヘッドが収納されてから電源を切りましょう。

安い互換インクの中には、非常に劣化が早く乾燥しやすいインクがあり、安物の互換インクを使うとプリンターの故障の原因になります。互換インクを使ったプリンターは保証期間内でも有償修理となるので、保証期間内は互換インクを使わないようにしましょう！

プリンターの裏側を清掃していないと、プリンターの裏側にほこりが溜まり、プリンターヘッドにほこりが混入しやすくなります。プリンターヘッドにほこりが混入すると、インクの流路を塞いでしまい印刷できなくなるので、なるべくプリンター周りのほこりを減らしましょう！

固まったインクを固まっていないインクと馴染ませるのに時間がかかるため、初めにインクカートリッジを取り外してから、インクを軽く振って馴染ませるようにします。インクを振る時は、袋に入れてインクが飛び散らないようにしましょう。インクがなじむまでに数十分程度時間がかかるため、インクを振ったらしばらく待ちましょう。

次に、取り外したインクカートリッジを元に戻して、プリンターヘッドのノズル部分を水を含ませたティッシュで洗浄します。このとき、プリンターヘッドの基盤部分に水がかかると短絡してしまうため、基盤部分に水がかからないようにしましょう！

その次に、ドライヤーを活用すれば水の温度を上げて洗浄効果を高めるとともに、水分をしっかり乾燥させて短絡が起きないようできます。インクカートリッジは耐熱性の低いプラスチックでできているため、ドライヤーを近づけすぎなてカートリッジを溶かさないように気を付けましょう。

最後に、プリンターヘッドのノズルをドライヤーで乾燥させた後は、ヘッドクリーニングを行ってインク詰まりを解消します。ヘッドクリーニングは何回も行うとプリンターに悪影響が生じるため、ヘッドクリーニングが上手くいかない場合は洗浄液等でインク詰まりを解消する必要があります。

ドライヤーは強い風が吹くため、プリンターヘッドを固定しておかないと、プリンターヘッドが動いてしまい、うまく風を当てられません。ドライヤーを使用するときには、プリンターヘッドの固定レバーを動かして、固定した状態にしてから行ってください。

ドライヤーの吐出口周辺は温度が非常に高くなり、インクカートリッジは耐熱性の低いプラスチックでできているため、部品が溶けだすおそれがあります。ドライヤーを利用する時は風を弱くして、少し離れた場所から熱風をあて、部品を溶かさないように心がけましょう。

ヘッドクリーニングには、通常のヘッドクリーニングに加えて、強力ヘッドクリーニングといった手法が存在します。強力ヘッドクリーニングでは、通常ヘッドクリーニングよりも洗浄力が強いですがインクの消費量が多いため、通常のヘッドクリーニングの後に行いましょう。

ヘッドクリーニングで取れないインク詰まりを解消する便利な道具として、インクカートリッジのような見た目をした洗浄液があります。洗浄液はインクカートリッジと交換して印刷を行うと洗浄を行えますが、別売りになっているので通販サイトで購入する必要があるのが留意点です。

インクの目詰まりが解消されても、溶けたインクをそのままに印刷すると仕上がりに影響する可能性があります。目詰まりの原因となったインクとカートリッジは、綿棒を使ってきれいに拭き取っておきましょう。

大まかな汚れはティッシュや汚れてもいい布でもOKですが、綿棒を使う前に軽く水で先端を濡らしてから使用します。また、インクの色ごとに、新しい綿棒を使わないと色が混ざるので、色ごとに綿棒を交換してください。

ノズルクーニングや綿棒でカートリッジを掃除しても解決しない場合は、エタノールを使う手段もあります。手順としては、使用済みのインクカートリッジにエタノールを注入し、プリンターにセットし、ノズルクーニングを行うだけです。

ノズルクーニングの際にエタノールが目詰まりしているインクを溶かしてくれる可能性があります。ただし、エタノールを使う方法は自己責任となるので、不安な方は純正の洗浄カートリッジを使用してください。

家庭用洗剤ではプリンターに悪影響を及ぼす恐れがありますが、洗浄液では解消できないインク詰まりを解消できます。家庭用洗剤を利用する時はプリンターに悪影響を与えないように、希釈した家庭用洗剤を利用してください。

ここまでの方法を試して改善する兆しがない場合は、残念ながらプリンターヘッドを交換する必要があります。プリンターヘッドを交換する場合は、数万円と非常に高額な修理費がかかる場合があるため、インク詰まりを発見したら悪化しないうちに対処しましょう。

インク切れで追加購入する場合、最低でも1日は印刷できない状態になってしまい困った経験はありませんか？インクが切れたカートリッジにドライヤーを当てると、何枚か印刷できるようになるので、急いで印刷したいものがあるときに役立ちます。

小型で無線印刷が可能なインクジェットプリンターは窓際に置くと、冬場の窓際は温度が低いため結露が発生し、正しく印刷できなくなるので注意が必要です。結露が発生した時はドライヤーの温風で、結露が解消されて印刷できる場合があります。

残念ながら100均にはプリンター洗浄液は販売されていません。その代わり、ダイソーにはプリンタ―用のクリーニングシートが売っています。105円で購入可能であり、使用後に紙がスムーズに通るようになったと好評です。

今回紹介した、ドライヤーで目詰まりを解消する方法は、正規の方法ではありません。試す前に、まずはメーカーのFAQを確認をおすすめします。以下に、エプソン・ブラザー・キャノンの人気メーカー3社のFAQリンク先を紹介するので、こちらもあわせてご覧ください。

洗浄液を使ったインク詰まり解消方法は、ヘッドクリーニングよりも高い洗浄効果を持ちますが、追加費用がかかるのが欠点です。一方で、ドライヤーを使ったインク詰まり解消方法は、ヘッドクリーニングよりも効果的で、洗浄液のように追加費用もかからないため経済的です。