ビルトイン食洗機のおすすめ14選｜買い替えはどこでする？【パナソニック】

ビルトイン食洗機は情報が少なく、買い替え・故障時に困る電化製品ですよね。最初の導入はハウスメーカーにおまかせで、ビルトイン食洗機について詳しく知る機会は少ないのが一般的。高価な買い物になるため、選ぶのに苦労するイメージが付きものです。

しかし現在では、家電量販店をはじめとする小売店でもビルトイン食洗機を購入できます。特にパナソニック・リンナイといった、おなじみのメーカー品は高品質で安心。スリムな45cm幅のモデルもあるため、キッチン環境に合わせて好みのものを選びましょう。

そこで本記事では、食洗機の選び方のチェックポイントや海外・国産の人気メーカー、ビルトイン食洗機の人気ランキングを紹介します。また、どこで購入して設置を頼む方法があるのかも紹介しますので、参考にお役立てください。

ビルトイン食洗機を使うメリットを紹介します。

• 時短になる
• 節水できる
• 衛生的
• 手荒れの防止

1回に食器洗いにかかる時間は20分ほどです。夕食後、食器洗いにかける時間を考えたら食洗機があるのは嬉しいですね。使用水量も手洗いと比べると1/9と節水ができるのもポイントが高いです。

食洗機は高温で洗浄するため衛生的です。また手荒れの原因の63％は食器洗いからとパナソニックが調べています。食洗機を普段から使っているなら、食洗機のない生活は考えられません。メリットを考えたら、食洗機が欲しいと思う方が増えているのも納得ですね。

ビルトイン食洗機の主なデメリットは以下の通りです。

1. 導入・交換時のコストが大きい
2. 十分な効果を得るには予洗いが必要
3. 故障を防ぐためにメンテナンスが必要

1.について補足すると、投じた費用に見合った満足を得るには10～15年といった長期利用が前提。そのため賃貸物件には不向きであり、基本的には持ち家の居住環境が適しています。

ビルトイン食洗機とはどういうものなのでしょうか。食洗機には大きく分けて2つの方式があるので、その違いについて説明します。ぜひ参考にしてください。

卓上型はその名の通り、机やシステムキッチンの上に置いて使うタイプの食洗機です。大がかりな工事は必要なく、自分で買って置き、ケーブル等を接続すれば使えます。また、本体も安価な場合が多いです。

一方、机やシステムキッチンの大きな面積を専有するため、料理等の他の作業の邪魔になる場合があります。大型のものが置かれる圧迫感や、ケーブルが這い回るのも見た目的にはあまりよくありません。また、騒音もビルトインタイプに比べると目立ちます。

さらに、ほとんどの商品が手前に扉が開くタイプなため、本体の奥の方に食器を入れたり出したりするのは少々面倒です。

これに対し、システムキッチンの棚の一部に組み込んでしまうのがビルトイン型です。システムキッチンの棚に組み込めるので、閉じれば非常にすっきりします。作業場所となる机やシステムキッチンの天板を占有しません。

また、しっかりと密閉されるため、騒音も据え置き型に比べると小さいです。後付けも可能なので、今あるキッチンにも設置できます。しかし、ビルトイン食洗機は個人での取り付けが難しく業者に頼んで工事をする必要があります。本体価格は10万円前後と高いものが多く、設置にも費用がかかります。

ビルトインタイプを導入するとシステムキッチンの天板はスッキリしますが、システムキッチン内部の収納スペースは食洗機に占領される分、狭くなってしまう点は考慮しましょう。また、引っ越しの際も再工事が必要になります。

ビルトインタイプの食洗機を選ぶ際のポイントを紹介します。ビルトイン食洗機は幅や高さが決まっています。お使いのシステムキッチンでビルトイン食洗機が設置できるか、購入の前に確認しておきましょう。

一般的に国産メーカーのビルトイン食洗機の主流は幅45cmと決まっています。幅60cmのものは海外メーカーが主流です。また、食洗機が設置できるシステムキッチンは、最初から食洗機のスペースが作られています。そのスペースに合わせて食洗機を選びましょう。

しかし、食洗機のスペースが作られていないシステムキッチンもあります。キャビネットが単体ユニットでないと大掛かりな工事が必要になり設置費用も高額になるので、事前にしっかり確認しておきましょう。

海外メーカーで人気のミーレも幅45cm・60cmと取り扱いがあります。45cmタイプはラインナップが少なく主流は幅60cmモデルにになります。海外メーカーの食洗機はオーダーメードのシステムキッチンで設置される場合が多いのが特徴です。

日本のシステムキッチンはJIS規格により高さが、80・85・90・95cmと定められています。海外メーカーでもミーレは85cmに対応していますが、お使いのキッチンの高さが80cmの場合は入らないので、高さも必ず確認しましょう。

スライドオープンタイプはドアがスライドして開くタイプで、本体をまるごとシステムキッチンからスライドして出します。立ったまま食器を出し入れできるので姿勢が楽です。

また、このタイプは国内メーカーで多い方式なので選択肢が比較的多いです。しかし、本体がまるごとスライドして出てくる構造上、どうしても庫内容量が少し小さくなります。また、食器を置くスペースは2段になっており、下から順番に詰める作業に慣れが必要です。

またスライドオープンタイプにはディープタイプ（深型）とミドルタイプ（浅型）があり、デープタイプは通常のミドルタイプよりも奥が深く作られているため、大きめのフライパンや鍋をよく洗浄器で洗う方におすすめです。

フロントオープンタイプは海外メーカーが主流ですが、国産メーカーのリンナイからも販売されています。リンナイのフロントオープンタイプは価格も安く、国産メーカーで人気のモデルです。フロントオープンタイプの食洗機は、ツインラックになっています。上下のカゴが独立してスライドするのが特徴です。

食器のセットも出し入れも簡単にできます。フロントオープンタイプは、本体の前面の扉を前に倒しながら開きます。フロントオープンタイプは1度に洗浄できる食器の数が多い点がメリットで、特に大家族におすすめです。

最後がシステムキッチンの上部に蓋をもうけ、そこから出し入れをするトップオープンタイプのビルトイン食洗機です。このタイプの食洗機は昔は主流だったのですが、最近はほとんどのメーカーが新製品を出していないため、入手は困難です。

一度に洗える食器の数を示す「容量」も重要な要素の1つです。基本的に容量に関しては公式サイトに目安が書かれています。ただし、あくまで目安なので、大きめの食器を持っている場合はショールームなどで、きちんと入るのか試しましょう。

また、この容量は食器の容量なので、調理器具を合わせて洗いたいのであれば余分の場所が必要となります。なお、容量が大きくなるとシステムキッチンの占有部分が大きくなるため、棚などの他のものを置くスペースを考える必要があります。

ビルトイン食洗機に備わっている搭載機能やコースを紹介します。

• 乾燥機能
• 節水モード
• エコモード
• 洗剤なしコース
• タイマー

乾燥機能が付いているモデルは食器を拭く手間が省けるのは嬉しいポイントです。布巾を使わないため、食洗機で洗った後の食器を清潔に保管できます。節水モードの付いたモデルなら水道料金の節約にもなりますよ。

また、洗剤なしコースはランニングコストを抑えられ、エコモードが付いているものだと電気代も抑えられます。搭載機能をうまく使って、家計も時間も節約しましょう。

パナソニックは日本で初めてビルトイン食洗機を開発した会社で、国内シェアも高いです。一度でもビルトイン食洗機の調査や見積もりをした方は、パナソニックが候補に入っていたのではないでしょうか。

パナソニックの特徴は、まず、節電・節水性に優れたエコナビを搭載している点です。エコナビは食器の汚れ具合、食器量、室内温度に合わせて最適な洗い方を自動的に判断する技術です。これにより、必要な水の量を自動判断しその水を温めるエネルギーも節約できます。

また、ドアをノックするとドアが自動で開いたり、酵素が働きやすい温度管理で洗剤の力を引き出すバイオパワー除菌があったりと、最新技術も盛りだくさんです。とくにおすすめなのが、フロントオープンタイプのNP-60EF1Wです。2023年12月発売予定なので、これから購入する方はぜひチェックしてください。

コンロで有名なリンナイもビルトイン食洗機を出しています。リンナイの特徴は、まず、スライドオープンタイプだけでなくフロントオープンタイプも販売しているところです。日本ではなかなか見かけないのでフロントオープンにこだわりがある方は、リンナイを選ぶのもおすすめです。

また、シャープとの協業でプラズマクラスターを搭載している機種もあり、浮遊カビ菌やニオイなどを抑制できます。専用洗剤を使わずに重曹で汚れを分解するコースも搭載されており、人間にも自然にも優しい洗い方ができます。

ドイツのビルトイン食洗機メーカーであるミーレは根強い人気を誇っています。海外メーカーらしくフロントオープンでおしゃれな見た目は、憧れのシステムキッチンの一部にふさわしい風格を持っています。

ミーレには特許技術がいくつかあり、その中の1つが3Dカトラリートレイです。可倒式のピンが設置されており、それを下げるとカトラリーを収納できる仕組みになっています。また、洗浄プログラム終了後に自動的にドアが開くオートオープン乾燥も特許技術の1つです。

数多くの電化製品を取り扱っている三菱も、ビルトイン食洗機を販売しています。洗う食器の種類に合わせて上カゴの形状を変形させられるため、どんな大きさの食器やプライパンでも形状を考えずに楽々洗えます。

また、奥の奥まで汚れをふやかすシャワーミスト機能や、どんな角度でもしっかり洗えるターボ噴射機能など、しっかりと洗浄する点に関して抜け目がありません。また、食器の汚れや量を自動で判断して洗うおまかせエコ機能や、ドアに触れずに開けるタッチDEラクドア機能など、洗浄以外でもおすすめ機能が盛りだくさんです。

パナソニックはエコナビを搭載しています。洗浄モードを自動で判断するので節電・節水したい方におすすめ。洗い物に合わせてカゴを設置できるため、洗い物が増えてしまったときでも対応できます。

リンナイはプラズマクラスターや銀イオンカートリッジを搭載しているため、カビ菌やニオイを抑制し、お手入れの手間を軽減できるのが魅力。また、ドアタイプも選べるので見た目もこだわりたい方もおすすめです。

どちらのメーカーも洗浄機能・除菌力共に引けを取らない性能を兼ね備えているので迷ってしまう方も多いです。各ご家庭の状況もあわせて最適な食洗機を選んで、少しでも家事の負担を軽減していきましょう。

海外製のビルトイン食洗機を導入する際の注意点を紹介します。

• 価格が高い
• 設置できる業者が限られる
• 60cmサイズはシステムキッチンが対応してない
• 乾燥機能がない
• 延長保証が高額
• 10年延長保証は77,000円

海外メーカーのビルトイン食洗機は本体価格が高い上に工事費も高くなります。設置できる業者は基本的にはオーダーキッチンメーカーです。海外メーカーでも幅45cmモデルの場合は日本のシステムキッチンでも対応してますが、幅60cmモデルはシステムキッチンが対応していません。

食洗機を設置するために、ユニットを外したり、隙間を塞ぐキャビネット造作などの手間とお金もかかります。乾燥機能は付いていません。延長保証も77,000円と高額です。海外メーカーの導入は高額になる傾向があるので、しっかり考慮して選びましょう。

ビルトイン食洗機の一般的な取り付け方法をご紹介します。

【ビルトイン食洗機設置方法】

1. キャビネットを外す
2. 脚ユニットの設置
3. 給排水の分岐設置
4. 給排水の分岐設置
5. 排水管の準備
6. ビルトイン食洗機本体セット
7. 給排水管の接続
8. 電源コンセントへの接続
9. 完成

ビルトイン食洗機の設置工事は、専門のリフォーム業者や工務店に依頼するのが安心ですが、設置料金は業者によって変わります。納得できる業者を探すには相見積もりを取るのがポイントです。

また、商品のみ購入し、地元の工務店などに頼む方法もあります。その際には、ビルトイン食洗機の取り付け工事を対応しているか事前に確認してから見積もりを依頼しましょう。

家電量販店やホームセンターでビルトイン食洗機を購入した場合は、業者指定になる場合が多いため、価格設定が1番わかりやすいです。ただし、購入したビルトイン食洗機とご自宅のキッチン環境によって設置価格は変わります。

事前に設置費用が明確にわかると、高額な金額を請求される心配がないです。しかし、設置業者を自分で選べない点や、設置業者を比較できない点はデメリットだといえます。

ここでは、家電量販店の工事費用相場を紹介しています。ぜひ参考にしてください。工事費用に関して、食洗機の機種などによっても価格は異なる点は留意しておきましょう。また、ホームセンターで購入する際は、食洗機が販売工事対応かも合わせて確認するといいです。どちらも工事日まで時間がかかる可能性がある点も知っておいてください。

WEBで業者を探す場合、多くの業者はビルトイン食洗機と工事費用をセット販売しています。ビルトイン食洗機を同時に購入すると、工事費も安くなるシステムが取られています。ビルトイン食洗機をネットで購入する場合は、設置工事費込の業者を探すのが安く購入できる方法です。

【ネットで本体・工事費込みで販売されているビルトイン食洗機の価格】

※モデル・業者によって金額は異なります

（価格は税込）

しかし、インターネットで頼む場合は、しっかりと業者を見極める必要があります。見極めるポイントとして、「創業年数が長く、施工実績が豊富である」「見積書の内容が的確で説明が丁寧」「受付から設置まで一貫して対応してくれる」などが挙げられます。大きな買い物などで、購入の際にはしっかり信用できる業者か吟味してくださいね。

ビルトイン食洗機の寿命は約10年と言われていますが、10年も経たず寿命を迎えるケースもあります。しかし、日々のお手入れによって10年以上使用できる場合もあるようです。

長年使用していて、以前よりも洗い残りが増えたり、水漏れが発生したりなど、不具合が増えたらそろそろ買い替えの時期かもしれません。修理を依頼しても型落ちで部品がない場合もあるので、定期点検をおすすめします。

修理部品の保管期間は約10年です。そのため、もし10年以上使用して壊れた場合は、寿命がきたと考え、修理よりも交換がおすすめな場合もある点を留意しておきましょう。

食洗機の交換には9万〜20万円程度と高額な費用が必要となります。また、同じタイプか以前と違うタイプの食洗機に交換したいかにもよって費用も大きく変わるので、寿命年数も踏まえて検討してください。

10年程使用している場合、修理するより思い切って交換を選んだ方が費用がかからない場合があります。修理したのにまた壊れてしまい交換…となると費用も時間も倍近くかかる可能性もあります。交換する際は専門業者に相談して見積もりをしてもらいましょう。

さまざまなメーカーが製品を出しているビルトイン食洗機ですが、一度設置すると頻繁に交換するものではありません。機能や仕様面での選び方についてはこの記事を参考に、長く快適に使えるものを選んでください。