マーガリンのおすすめ20選！バターとの違いは？トランス脂肪酸が少ないものも

バターとマーガリンはよく似ていますよね。スーパーでも多くの場合は併売されており、なかなか明確な違いを知る機会はありません。バターとマーガリンの原料は大きく異なり、それぞれに適した使い方があります。

一方で互いに代用できる要素が多いのも事実です。マーガリンは元々バターの代用品として開発されたため、保存スペースや予算によってはマーガリンだけを使うアプローチもあります。

以上を踏まえ、本記事ではバターとの違いに注目しつつ、マーガリンの選び方・保存方法・おすすめ商品20選をご紹介します。盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

大きく分けて2種類あるマーガリン類のうち、農林水産省が「マーガリン」と定義している商品は油脂含有量が80％以上の商品です。主な原料は植物性油脂で、コーン油・なたね油・パーム油などが使われています。ファットスプレッドと比べて風味が薄く、さっぱりした味わいです。

なお、本記事では以下よりマーガリン・ファットスプレッドを総称して「マーガリン」と記載します。

バターとマーガリンは一見するとよく似ているものの、原料・製造方法・味わいなどが異なります。バターとマーガリンの特徴を表にまとめましたので参考にお役立てください。

バター・マーガリンのどちらが肥満につながりやすいか、諸説あるものの結論は出ていません。後述するようにバターは飽和脂肪酸を多く含む一方、マーガリンはトランス型脂肪の含有量が多くどちらか一方が決定的に太りやすいとは言えないためです。

実際のところはバター・マーガリンの区分よりも、商品の質・成分といった問題によるところが大きいと考えられます。パッケージや商品説明の仕様情報をチェックし、内容に納得した上で購入するようにしましょう。

結論から述べると、一般的にバターよりも多くのトランス型脂肪酸を含むのはマーガリンです。ただし、バターはマーガリンよりもたくさんの飽和脂肪酸を含みます。

「どっちが太る？」の話と重複しますが、健康面に関する問題はバター・マーガリンのどちらかを代用するだけでは解決できません。脂肪酸・コレステロールといった包括的な視点で捉えるアプローチが大事です。

先述の通り、マーガリンの原料は植物油脂です。マーガリンに使われる植物油脂の主な種類をまとめましたので、下記をご参照ください。

• コーン油 ー 香り豊かな風味とコクが魅力
• なたね油 ー 日本で最もポピュラーな植物油。口当たりが良く、酸化しにくい
• 大豆油 ー 安価で色・においが少ない。独特のコクと風味がある
• パーム油 ー 風味・香りが少なく酸化しにくい
• 紅花油 ー 味・香り・苦みにクセがない風味でビタミンEを含む。酸化しにくい

マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、過剰に摂取すると体に良くないと言われています。WHOの指標によると、トランス脂肪酸の許容摂取量は総エネルギーの1％未満。成人の場合、1日あたり約2g以内が目安です。

近年のトレンドとして各メーカーともトランス脂肪酸の割合を減らすよう取り組んでいますが、購入する側も商品ごとに含まれる分量を意識するのがおすすめです。

プラスチック容器タイプは主に四角形を基調としたスタンダードなスタイルです。使用時にはフタを開け、バターナイフで必要分だけすくい取ります。チューブタイプと比べると手間がかかる一方、価格が安く容量も大きいのが特徴。使い勝手よりもコスパを優先する方に適しています。

チューブタイプはチューブ式の歯磨き粉のような操作感覚で扱える、スリムでコンパクトなパッケージです。使いたい量だけサッと出せるほか、キャップを外せば片手で扱えるのがメリット。密閉性が高いため鮮度を保ちやすい点も見逃せません。

包装タイプは主に業務用マーガリンに採用されているスタイルです。アルミ箔を巻き付けるシンプルな包装方法が中心で、本格バターの保存方法と同じ要領を踏襲しています。g当たりの単価が最も安い一方、管理・運用はやや煩雑。

また大容量タイプが中心のため、占有スペースが大きいです。あらかじめ小分けされたタイプや業務用の缶入りタイプなどもあるため、扱いやすい商品を選びましょう。

アレルギーを持っている場合は、商品購入前に含有成分をチェックしましょう。マーガリンに含まれる可能性がある代表的なアレルギー物質は乳・大豆・ゼラチン・トランス脂肪酸です。また有塩タイプのマーガリンを選ぶ場合は、食塩量にも要注意。塩分を控えたい方には無塩タイプのマーガリンがおすすめです。

マーガリンは商品によって風味が異なります。特にファットスプレッドは風味付けを許されているため、バター・ガーリック・チョコレートなどの風味が付いているものがあります。多くの場合は添加物が使われているものの、自分で調味しにくいフレーバーを手軽に実現できるのは大きな魅力です。

マーガリンは植物油脂のほかに水分を含みます。水分の蒸発を避けるため、開封後は素早く冷蔵庫に入れて保存しましょう。凍結を避けるため、温度設定は0～10℃程度が目安。なお開封後は徐々に劣化するため、1ヶ月以外に食べ切るのがおすすめです。

バター・マーガリンのどちらでも調味は行えます。マーガリンの方が食塩・添加物を含む場合が多く、手軽に味付けできるのがメリット。バターは風味付けに適しています。火を使う料理の場合はマーガリンがおすすめです。マーガリンは植物油脂のためサラダ油の代わりに使える一方、バターは鍋肌に焦げ付いてしまいます。

お菓子作りに適しているのはバターです。主成分が乳脂肪なので親和性が高く、生地の風味を整えるのに役立つほか、ホットケーキのように焼き上がった洋菓子にトッピングして食べる用途にも適しています。バターは発酵・非発酵タイプに分かれているため、作りたいお菓子のテイストに合わせて好みのタイプを選びましょう。

マーガリンは元々バターの代用品として開発されたものです。先述の通りどちらもトランス脂肪酸を含んでおり、カロリーもほぼ同じで決定的な良し悪しはありません。ただしそれぞれ得意分野は異なるため、予算・冷蔵庫のスペースに余裕がある場合は両方を使い分ける方が望ましいと考えられます。

包装タイプのマーガリンには小分けにカットするアプローチが有効です。そこでバターケースをを用意し、マーガリンの開封後に素早く小分けしましょう。バターカッター付きのタイプがおすすめです。

バターカッターは5gもしくは10gごとにカットするように設計されており、ひと押しで20～40等分できます。小分けしたマーガリンは食事に必要な分だけ取り出し、残りはケース内に入れて冷蔵庫で保存しましょう。

記事の中で解説した通り、バターとマーガリンは相互に代用できます。ただし保存スペース・予算に余裕があるなら、使い分ける方が望ましいです。本記事を参考に、ぜひバターとマーガリンを上手に使い分けてください。

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