ダイビングレギュレーターのおすすめ12選｜選び方やおすすめメーカーも解説！

水中で呼吸を行うのに必要な空気を供給する、レギュレーターはダイビング器材の中で最も重要な道具です。しかし、他の器材に比べて構造が複雑なので、どのように選んだらいいか分からない人が多いですよね。今回は、選び方を紹介する前に、各パーツの役割について細かく解説します。

空気が供給されていない状態で、パージボタンを押してしまうと、逆に水が侵入してきて故障の原因となってしまうんです。どの製品も同じような見た目をしているため、商品の違いが分からず困っている方が多いのではないでしょうか。

そこで、レギュレーターの製品の選び方を詳しく解説した上で、熟練度別におすすめ商品を紹介します。レギュレーターの水没を防ぐお手入れ方法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

他のパーツを連結させるファーストステージは、タンクから供給される空気を8～10気圧まで減圧させる役割を持ちます。バランスダイヤフラム・バランスピストン・スタンダードピストンの3種類の機構があり、空気の供給方式で呼吸感が変わります。

残圧が少なくなっても吸いやすい、バランスダイヤフラム・バランスピストンの製品がおすすめです。外観による違いが分かりづらいので、購入前に必ず商品のスペックを確認しておきましょう。

セカンドステージでは、ファーストステージから供給された空気を、周囲の水圧と同じ圧力まで下げる役割を持ちます。バランスバルブ・アンバランスバルブの2種類が存在し、バルブの機構によっても空気の流れ方が変わります。フリーフローしづらく快適なレギュレーターを求めている方は、流量調整機能が付いた、バランスバルブタイプの製品がおすすめです。

予備の空気源であるオクトパスは、セカンドステージと同様の役割を持ちますが、黄色い部品が使われているのが特徴です。基本的に別売の商品となるので、レギュレーター本体と合わせて購入する必要があります。メーカーによって供給される中圧が異なるので、レギュレーターのステージとオクトパスは同じメーカーの製品を選びましょう。

インフレーターホースの金具に連結して使う中圧ホースは、BCジャケットに空気を送る役割を持ちます。カプラーと呼ばれる金具は何種類か形状があり、規格が異なる場合はアダプターを取り付ける必要があります。オクトパスと異なり、BCを購入すると付属品として付いてくるので、互換性があれば追加費用がかかりません。

残圧・水深・方角等を表示するゲージも、安全にダイビングを行う上で欠かせないアイテムです。製品ごとに搭載されている計器が異なり、安いものだと残圧計しか付いていませんが、他の機能はコンパスやダイビングコンピューターでも代用できます。ゲージも別売商品になっているので、オクトパスやレギュレーターと一緒に購入する必要があります。

BismやSCUBAPRO等の高性能レギュレーターでは、呼吸を行いやすいバランスピストンタイプが採用されています。ここでは、バランスピストンタイプの製品の特徴について、分かりやすく解説していきます。

バランスピストンタイプの特徴

一般的なレギュレーターで使われるバランスダイヤフラムタイプは、エアを安定的に供給できるのが特徴です。ここでは、バランスダイヤフラムタイプのメリット・デメリットについて、表を使ってわかりやすくまとめてみました。

バランスダイアフラム方式の特徴

スタンダードピストンタイプは構造が単純で、価格・ランニングコストが安いのが特徴です。ここでは、スタンダードピストンタイプのレギュレーターの特徴について、表を使って簡潔に解説します。

スタンダードピストン方式の特徴

レギュレーターのセカンドステージの機構には、バランスバルブ・アンバランスバルブの2種類の製品が存在します。アンバランスバルブは価格が安いものの、人の呼吸の力だけで空気が供給されるので、呼吸抵抗が大きく吸いづらいです。

一方で、圧縮空気の力も利用するバランスバルブ方式は、呼吸を行いやすい上にフリーフローもしづらいです。呼吸しやすいレギュレーターを求めている方は、バランスバルブが搭載された製品を選びましょう。

体格や運動量によって必要な酸素量が変動するため、レギュレーターの性能が低いと快適に呼吸を行えなくなる場合があります。バルブの部分に流量調整ノズルが付いていれば、呼吸量を調整できるので息苦しさを感じづらいです。酸欠によるパニックも防げるため、安全で快適にダイビングを行いたい方は、流量調整機能がが付いたものを選びましょう。

長時間レギュレーターを使用するとあごが疲れるので、くわえ心地もチェックする必要があります。くわえ心地を左右するレギュレーターのマウスピースは、小型・通常・上あご付き・歯型形成タイプの4種類に分けられます。歯型形成タイプは弱い力で噛むと、自分の歯型に合わせて整形できるため、レギュレーターが外れやすい方におすすめです。

硬いラバーホースを使った通常の製品は、首を動かした時にレギュレーターが引っ張られる場合があります。レギュレーターが口から外れるのを防ぎたい方は、ホースの柔らかさや回転機能も考慮して選びましょう。

飛行機にダイビング器材を持ち込む場合は、20kgの重量制限があるので、レギュレーターの重さも考慮する必要があります。一般的なレギュレーターは1kg台の重量を持つものが多いですが、チタンでできた製品の中には、800g程度の商品が存在します。そのため、旅行でダイビング器材を持ち運ぶ方は、チタン製のレギュレーターがおすすめです。

メーカーによって基準となる中圧が異なるので、違うメーカーの製品を選んでしまうと、フリーフロー等の不具合が生じる場合があります。安全にダイビングを行いたい方は、レギュレーターとオクトパスのメーカーを合わせましょう。BCジャケットやゲージは中圧調整を行う必要がないので、違うメーカーの製品でも問題なく使えます。

一般的なレギュレーターのファーストステージは真鍮でできていて、濡れたまま放置すると錆が発生してしまいます。そのため、レギュレーターの塩抜きが苦手な方は、素材の錆びにくさも重要な選び方のポイントです。

アルミ合金・チタン・カーボン等の耐食性の高い素材であれば、錆びにくいので長い間使えます。しかし、一般的なレギュレーターにくらべて価格が高くなるため、気軽に購入しづらいのがデメリットです。

大手ダイビング器材メーカーであるTUSAでは、信頼性の高い日本製のレギュレーターを取り扱っています。ヨーロッパの空気供給の安全基準である、EN250規格を満たしているため、深い場所でも快適に呼吸を行えます。激安価格で販売されているレギュレーターセットもあり、予算が少ない方でも気軽に購入できるのも魅力です。

アクアラングのレギュレーターは、抵抗が小さく呼吸を行いやすいことで定評があります。深度に応じて中圧を上げる、オーバーバランスドダイヤフラムを搭載した製品であれば、深い場所でも楽に呼吸を行えます。レギュレーター内部が凍結しづらい寒冷地仕様の商品も存在するので、流氷ダイビングを行う方におすすめです。

アメリカの大手ダイビング器材メーカーであるスキューバプロでは、耐久性が高く故障しづらいのが特徴です。10万円程度で購入できる安価なレギュレーターが充実しているので、コスパを重視する方に向いています。最高級モデルはレギュレーター全体がチタンでできていて、錆びづらく超軽量なので海外旅行にも持ち運びやすいです。

日本のダイビングメーカーであるBismでは、多機能で使いやすいレギュレーターを販売しています。セカンドステージが360°回転する製品も販売されているので、あごが疲れにくいレギュレーターを探している方におすすめです。TUSAと異なりCE規格に適合していないので、深い場所では空気が供給されづらくなるのがデメリットです。

ダイビングレギュレーターのお手入れ方法を間違えると、水没して錆びるので慎重に洗浄を行う必要があります。ここでは、ダイビングレギュレーターの寿命を延ばす、正しい洗浄方法を解説するので、しばらく海に行っていない方はチェックしましょう。

洗い方の手順

1. 洗浄する前に説明書を読んで洗浄方法を理解する
2. 水に漬ける前にダストキャップが閉まっていることを確認する
3. ファーストステージ以外のパーツを水に入れる
4. 稼働部分を動かして塩や汚れ等を取り除く（パージボタンは押さないこと！）
5. ホースの水を使ってレギュレーターのマウスピースを洗浄する
6. レギュレーター全体にホースの水を流して洗う
7. カビが生えないように風通しの良い日陰に干す

レギュレーターのオーバーホール（定期点検）は、LINEや電話等で、ダイビングショップに予約の連絡を入れると行なえます。保証書がないと点検費用が割高になるので、ワランティーカードも用意しましょう。

申込み店・器材の器材の状態等によって費用が変わりますが、10,000円～20,000円程度のオーバーホール費用がかかります。部品点数が多くなるほど費用がかかるので、レギュレーターセット全体を点検する場合は、2万円以上用意しましょう。

ダイビングでは軽器材・スーツ・重器材以外にも、水中カメラやダイビングアクセサリー等の小物も用意する必要があります。ここでは、ダイビングをより楽しく行えるようになる、グッズをいくつか紹介します。旅行でダイビングを行う機会が多い方は、アクセサリー用品や関連グッズもチェックしてみましょう。

ダイビングレギュレーターは、高性能な製品ほど空気を供給しやすくなり、呼吸を楽に行えるようになります。レギュレーターの選び方を参考にした上で、自分の体に合った製品を手に入れて、安全で快適なダイビングを行えるようにしましょう。

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