【2023年】ダイビングフィンのおすすめ21選｜スキンダイビングにも！

ダイビングを始めるなら、軽器材を揃えて快適に泳げるようになりたいですよね。効率よく推進力を生み出せるダイビングフィンを手に入れれば、スキンダイビングを含めた幅広いシーンで、楽に泳げるようになります。

しかし、高性能なフィンは強い脚力が必要な製品が多く、上位モデルを選んだとしても効率よく進めるとは限らないんです。ダイビングフィンには、さまざまなデザイン・機能を持った商品が存在するので、商品選びで迷う方も多いですよね。

そこで今回は、ダイビングフィンの選び方を詳しく解説した上で、ガル・TUSA等の人気メーカーのおすすめ商品21選を紹介していきます。ダイビングフィンのお手入れ方法についても取り上げるので、ぜひ最後までご覧ください。

フィンは足を入れるフットポケットと、水中で推進力を得るためのブレードの2つの部分で構成されています。形状によるタイプの違いやメーカーによる違いはあっても、この基本構造はどれも共通です。

フットポケットは靴を選ぶ時のようにサイズで選べば問題ありません。ただし、ブーツのサイズを考慮する必要があります(詳細は後述)。フィンのサイズはS・M・L・XLとサイズ分けされているのが一般的です。何cmの足に何サイズが適しているかはメーカーによって異なります。

こだわりたいのはブレードで、長さや形状で泳ぎやすさが変わってきます。サイズに伴ってブレードの長さが変わる場合も多いので、さまざまなメーカー・ブランドで比較検討するのがおすすめです。具体的なポイントについては後述します。

フィンを選ぶ前にまず大切なのは、足に合ったダイビングブーツ選びです。足・ブーツ・フィンのサイズが合わないと痛みやストレスに原因になります。「足に合ったブーツをしっかり選び、ブーツに合ったフィンを選ぶ」の順番で揃えるのがおすすめです。

ブーツは水によって縮むので、その上で隙間ができないぴったりのフィンを選びましょう。なおボートダイビングで素足に直接フィンを履くケースもありますが、基本的にブーツは必須アイテムです。どうしても素足で履く場合は、隙間ができないようなフィンを推奨します。

初級者や子供には、弾力のあるフィンがおすすめです。ちょっとした力でフィンがしなり、推進力を生み出してくれます。

短いブレードは長いブレードよりもスピードは出せませんが、スタミナを温存しやすいメリットがあります。水の抵抗を減らす先割れタイプ(フィンの先が割れている)も体力に自信がない人におすすめです。

素材は目的によっておすすめが異なりますが、中性浮力をマスターできるぐらいまでは水平姿勢を保ちやすいプラスチック製やウレタン製が無難です。

ダイビングの回数をこなして慣れてきたなら、ステップアップとして目的や環境に合わせてフィンにこだわるのも楽しみといえます。

体力が付いてきて流れのあるポイントを泳ぐ機会があるなら、硬めで長めのフィンがおすすめです。推進力を得やすいので、スムーズな潜水が期待できます。一方で柔らかいフィンは取り回しの良さが魅力で、スタンダードに使いこなせる常備向けタイプです。

漁師の素潜りや競技としてのフリーダイビングでは、垂直姿勢を保つのも重要です。そのためダイビングフィンの中には垂直姿勢向けの商品もあります。

その一例としてはカーボン素材でできたロングフィンです。感度が良く酸素消費を抑えられるメリットがありますが、フィンの素材の中でも最高峰の素材で高価なため、一般的なダイバーには向きません。海に関わる職業や競技者として必要になった時にはチェックしてみましょう。

ストラップフィンはかかと部分がストラップになっているタイプのフィンです。足のサイズに合わせてストラップを調整可能で、ブーツの上にも装着できるので、ドライスーツを着用していても使えます。

また、ビーチダイビングのように、陸の上から歩いてエントリーするシーンでも使いやすいです。片手で引っ張るだけで簡単に着脱を行える、金属製スプリングや、ゴム製バンジーコードのストラップが付いたものもあります。

フルフットフィンはかかとまで覆われたタイプのフィンです。サイズが合っていればストラップタイプよりも密着度が高く、自分の体の一部のような感覚でキックできる気持ち良さがあります。

隙間ができにくいので足の力がフィンに伝わりやすく効率的に推進力を得られるのも魅力です。一方でストラップのようにサイズ調整は利かず、持ち運びにくいデメリットもあります。ボートダイビングや暖かいリゾート地で使用される機会が多いタイプです。

プラスチック製のフィンの最大のメリットは軽さです。一時は初心者には扱いにくい素材といわれていましたが、近年はキックがしやすいように設計されたモデルが多く登場しています。

ゴム製フィンに比べて比重が小さく軽量なので、ダイビング中に水平姿勢を保ちやすいのも利点です。また、ダイビング器材一式は非常に重たいため、少しでも軽量化を図りたい人にもおすすめの素材です。

ウレタン製はプラスチックより重く、後述するゴム製よりも軽い中間的な素材です。姿勢のコントロールと推進力のバランスが良く、さらに耐久性にも優れています。また、透明感・光沢感が出せる素材のため、デザイン性に優れた商品も多いです。

ロングフィンを検討している人は、グラスファイバー素材をぜひチェックしてください。大きな水流を生み出すのを得意とし、劣化しにくいのが特徴です。

航空機・船舶にも使われるほどの高い強度を誇りながら、競技者向けのカーボン製よりも安価なため、多くのダイバーに人気があります。

ゴム製は重さがあるため、垂直姿勢を維持しやすいのがメリットです。垂直姿勢を保ちやすいからといって水平姿勢が保ちにくいわけではなく、キックがしやすいため安定感もあります。

水中写真を撮るならできるだけブレのない写真を撮影したいものですが、重さのあるゴムフィンなら安定感があるので撮影者のフィンとしてもおすすめです。

硬いフィンほど上級者向けになります。長さも水中での推進力に影響しますが、硬さの方が影響力は大きいです。ブレード幅も推進力に影響し、幅広の方が上級者向けです。なおスピードが出る上級者向けのフィンほど脚力を必要とし、スタミナを消耗しやすい点も覚えておきましょう。

先述でも触れましたが、ダイビングフィンはフットポケットのサイズで全体の長さが決まっているケースが多いです。1つのメーカー・ブランドに絞らず、さまざまな商品を比べながら自分に合ったものを見つけましょう。

ダイビングフィンの形は板状のものが一般的ですが、穴があいたジェットフィンや、先が割れたスプリットフィンも存在します。板状のフィンは潮の流れが激しくても進めるので、中級者・上級者の方におすすめです。

一方で、ジェット・スプリットフィンは、少ない力で効率よく推進力を生み出せるため、初心者の方に向いています。スプリットフィン以外のタイプでは、足を大きく動かさないと効率よく進めないので、バタ足で泳がないように気をつけましょう。

ドライスーツ用のダイビングブーツは甲高に作られているため、フィンもブーツに合わせて甲高なものが推奨されます。また、スーツ内に水が入らず断熱性の高いドライスーツは、その構造上足が浮きやすくなっています。そのため、重さのあるゴム製フィンがおすすめです。

とはいっても、ドライスーツに初挑戦する時は選ぶのが難しいので、一般的なダイビングフィンではなく、ドライスーツ専用のフィンを選べば問題ありません。

シュノーケリング用のフィンとダイビングフィンは一見しただけでは違いがわからないかと思いますが、実際に性能面では大きく異なります。シュノーケリング用のフィンは、重い器材を身につけて深い水の中で推進力を得られるように作られてはいません。

最悪の場合、水中での負荷に耐えられず潜水中に破損する可能性も考えられるため、ダイビングでは必ずダイビングフィンを使う必要があります。逆にダイビングフィンをシュノーケリングで使用する分には問題がありません。

株式会社タバタのメインブランドTUSAは、ダイビング器材の国内シェアNo.1を誇ります。お手頃価格な初級者向けの商品からプロ向けモデルまで品揃えが豊富で、一式を揃える際におすすめできるブランドの一つです。

ダイビングフィンにおいては、ストラップタイプが市場に多く出回っています。ブレードの取り外し(交換)が可能なものや、着脱の簡単なものなど機能性を追求したモデルが多いです。取り回しの良さが魅力のブランドといえます。

株式会社キヌガワのダイビングブランド「GULL」は、日本国内では非常にポピュラーなブランドとして位置付けられます。ダイビングフィンのラインナップが豊富で、特にフルフットフィンの品数は群を抜いています。

ラバー素材や硬度の異なるハイブリッドラバー素材を主に採用。全般的に推進力を得やすい設計になっているのが特徴的です。また、1つのモデルから派生したモデルが存在するケースも多く、微妙な違いにこだわりたい人にもおすすめできます。

先述のGULLの中でも、ロングフィンを極めたい人におすすめのラインが「BARRACUDA」です。世界最長クラスのロングブレードを採用したエキスパート向けのフルフットフィンで、Amazonや楽天などの通販サイトには出回っていません。

最高品質のスーパーXラバーを採用しており、キックのアップダウンに素早いリアクションを示してくれます。流れの激しいポイントに挑戦したい熟練ダイバーはぜひチェックしてください。

ダイビングフィンの寿命は商品の耐用年数によっても異なりますが、おおよそゴム素材で早くて2～3年程度、プラスチック製で5～10年程度が一般的です。できるだけ長く使えるようにお手入れはしっかり行いたいものです。下にメンテナンスのポイントをまとめています。

• 使用後は真水で塩分をきれいに洗い流す
• 金属部分は錆が発生しやすいので特にしっかりと
• 水洗い後は陰干し(屋外に干す場合は時間経過で日なたにならないような場所で干す)
• フィン先を上に向けて干せば型崩れしにくい
• 他の器材に触れないように干す(色移り防止)
• 保管場所は冷暗所がおすすめ(色褪せ・劣化防止)

ダイビングフィンの価格相場は5,000～2万円前後と決して安くはありません。レンタルでは軽器材一式でも1日2,000円程度なため、いきなりフィンを購入するのが不安な人はレンタルで試してみるのもおすすめです。

またダイビングをこれから始める場合、インストラクターやガイドの指導・案内の下にステップアップしていくのが一般的です。ダイビングスクールやショップで一式をレンタルできるケースが多いので、その時にフィンの装着感を確かめておきましょう。

マジックで名前を書くのに抵抗感がある人や、ペイントは面倒だと感じる人はシールやステッカーをフィンに貼るのはいかがでしょうか。わずか数秒で作業は完了し、フィンの素材にも影響がない簡単な方法です。フィンに合うデザインを選ぶ楽しみもあり安く済みます。

ただし、耐水のものであっても、使用を重ねるうちに剝がれてしまう可能性がある点は覚えておきましょう。

デザイン性にこだわりたい人にはペイントもおすすめです。保証付きでフィンのペイントを請け負っている業者もあり、プロの仕上がりが期待できます。

DIYでもマスキングテープを施し、好きなデザインに切り抜いた紙やテープの上からペイントすればキレイに仕上げられます。フィンペイント専用のペンもあるのでチェックしましょう。

注意したい点は、塗料とフィン素材の相性です。たとえば油性塗料はゴム素材を溶かしてしまうため、特殊な塗料が必要です。素材との相性をしっかり確認した上でペイントしましょう。

ここまで、ダイビングフィンの選び方を紹介してきましたが、自分に合った製品を見つけられましたか。スキルによっても泳ぎやすさは変わるので、初心者の人は経験豊富なインストラクターの話も参考にするのがおすすめです。自分の脚力に合ったフィンを手に入れて、快適なダイビングを楽しんでください。