浴室暖房おすすめ10選｜工事不要・後付け可のものは？

ヒートショックによる死亡例など、高齢者だけの事故と思われがちですが、実はどの年齢層でも起こっている健康被害です。暖かい部屋からひんやりとした浴室・脱衣所への移動は、血圧が急変動し、体への負荷がかかり、脳梗塞といった重篤な症状を発現してしまうのです。

こんなヒートショックによる事故を未然に防げるのは、家庭でも対策可能な「浴室暖房」です。浴室暖房があるだけで、快適な入浴タイムを過ごせるので、検討しておきたいところ。ただ、工事が必要だったりめんどくさいイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

浴室を暖房付きにリフォームする設置費用は、業者によりばらつきがあり、工事費のみでも2～4万円ほどかかります。本体価格に標準工事費を含めている場合が多く、電気式のタイプであれば合計10万円以内、ガス温水式のタイプは10万円以上が目安です。

浴室を暖房付きにリフォームする場合、多くが壁掛け型か天井付け型です。ただし、換気扇がない浴室などは、配線・配管工事が別途発生します。そのため、浴室のタイプや商品のグレードによっては、本体と施工費を含め、総額35～40万円位になる場合もあります。

実際にリフォームを依頼する前に、複数の業者から見積もりを取得し、比較してみるのをおすすめします。メーカー希望小売価格から割引する業者もありますよ。

工事タイプは商品の選択の幅が広いです。乾燥機・ミスト・涼風機能・プラズマクラスターなど、暖房以外の機能が一体になっているものがほとんどです。また、光熱費に影響する熱源も電気やガスなど選択肢がありますので、生活スタイルによりお好みのタイプを選べます。

さらに、後付けでもビルトインと呼ばれる埋め込み式も選択できるのも嬉しいポイント。リフォームの場合、多くが壁掛けや天井付けなど設置するタイプになりますが、浴室を少しでもスッキリ見せたい場合には、ビルトインタイプが◎。

いかにも設置してます感を出さないビルトインタイプは、圧迫感を出さずスタイリッシュな浴室のままにできます。工事タイプは好みのタイプを選べるので、こだわりたい方におすすめです。

DIYタイプは設置の簡単さがメリットです。簡易約なハロゲンヒーターでフックで吊るすだけのタイプなど、暖房のみの機能は単純なため、故障の心配も軽減されます。また、機能性が単純な分、安くて工事不要な点も嬉しいポイントです。

幅広いラインナップがあるわけではありませんので、選択肢の幅は狭いです。安く済ませたい方にはおすすめのタイプです。

工事・DIYの性能の違いなど前述していますが、工事タイプ、DIYタイプのどちらで選ぶのもおすすめです。賃貸など、工事までするのはハードルが高かったり、同居する高齢者のためにも機能性を重視した商品を選びたいなど、諸事情はそれぞれ。

工事とDIYのメリット・デメリットを踏まえ、選んでみるのもいいですね。

パナソニックは国内を代表するメーカーで、家電も業務用から個人用まで幅広いラインナップを持ち合わせています。国外での人気も高く、その性能のよさと知名度の高さは他メーカーにない魅力のひとつです。

浴室暖房機では、1台4役の浴室換気機能・衣類乾燥機能・涼風機能を備えた万能アイテムが人気が高いです。うるおいモードなどがあり、肌ケアが気になる方にもおすすめのメーカーです。

TOTOは、衛生陶器を筆頭に、浴室暖房などの住宅設備機器の製造販売を行う国内メーカーです。浴室暖房以外でも幅広いラインナップを持ち合わせ、機能性だけでなく、デザイン性も高い製品が多く人気が高いです。

TOTOの浴室換気暖房乾燥機｢三乾王」は、埋め込みタイプ・壁掛けタイプなど種類も豊富。多機能な浴室暖房機をお探しの方にはおすすめです。

マックスは、航空機のウイング部品メーカーとして生まれ、浴室暖房など家電品のほか、事務用品・福祉用品など多種多様なラインナップをもち、近年、浴室暖房換気乾燥機にも注力しています。

浴室暖房機の「ドライファン」ではシェアNo.1を誇るほどの人気アイテム。高性能でありながらリーズナブルな価格が人気の理由です。価格面重視の方にもおすすめです。

リンナイは、浴室暖房のほか、給湯機器・厨房機器など、熱エネルギー機器を扱う国内の大手メーカーです。リンナイの商品アイテムを使ってる家庭も多いかもしれません。リンナイの浴室暖房は、ビルトインタイプから壁掛けタイプまで豊富なラインナップです。

熱エネルギーを得意とするメーカーなので、どの商品でも機能性は抜群で、暖房機能だけでなく、プラズマクラスターやカビガードミストなどさまざまな機能が満載。機能を重視したい方にもおすすめです。

乾燥機能があるものがおすすめです。衣類乾燥・浴室乾燥と2つの役割を担い、雨が続く梅雨などにも洗濯物を干せるなど、快適な生活レベルをキープできます。近年、PM2.5や黄砂対策としても浴室乾燥機での衣類乾燥を求める人が増えています。

涼風機能は、扇風機の役割も果してくれます。夏場の暑い時期でも快適な入浴ができます。夏場でもしっかり湯舟につかって入浴して疲労回復につなげたいですよね。入浴後でも快適になれる涼風機能はおすすめです。

一番熱がこもりやすい浴室に、涼風機能があるのとないのでは快適さが違います。暑がりの方にもおすすめの機能です。

最近では、室内でもプラズマクラスター機能付きの空気清浄機を使う人も多いですが、浴室の機能としても人気が高いです。プラズマクラスターは空気中に存在するプラスと̠マイナスのイオンをプラズマ放電により放出する技術で、空気中に浮遊する汚れの元の浮遊カビ菌を分解してくれます。

湿気がこもりがちでカビが一番気になる浴室だからこそ、プラズマクラスターは重宝する機能。カビ取りのグッズを購入するよりあらかじめプラズマクラスター機能を搭載しておくのもおすすめです。

工事ナシタイプを選ぶ場合は、防水と電源を確認しましょう。どうしても暖房機能やその他の気になる機能ばかり注目しがちですが、浴室・脱衣所に電化製品を設置する場合、防水でないと意味がありません。また、電源の種類・コンセントの長さなどもチェックポイント。

コンセントに接続加工が必要なタイプもありますので確認が必要です。購入後に失敗しないためにも、浴室のタイプにより防水と電源まわりを確認しておくと安心です。

ヒートショック対策は、浴室内だけでなく脱衣所も必要です。浴室のみではなく、脱衣所も温める必要があります。寒い脱衣所はヒートショックの恐れがありますので、脱衣所にも小型の暖房器具などを設置しておくと安心です。

脱衣所は電源も確保しやすいので、設置できるスペースを考慮して選ぶと◎。リーズナブルな価格などいろいろなタイプも販売されていますので、ひとつ設置しておくと重宝します。浴室全体として、脱衣所にも対策をしておきましょう。

浴室暖房の気になる電気代を見ていきます。電気料金は一般的な目安である27円/kWhで計算したものです。

浴室暖房のお手入れは1ヶ月に1回くらいを目安にしてください。お手入れの手順を見ていきます。

• 運転を停止
• 分電盤のブレーカーをOFF
• フィルターを取り外す
• ほこりを掃除などで取り除く
• ぬるま湯で濡らして絞った雑巾やタオルで拭く
• フィルターを元に戻す
• 分電盤のブレーカーをON

汚れが目立つ場合は中性洗剤などを使用します。本体に水をかけると故障の原因になるため、かからないようにしてください。

浴室でのヒートショックなど事故が多発しています。浴室暖房は危険な事故を未然に防げる重要なアイテム。面倒な工事不要のタイプもありますので、こちらを参考に、ぴったりの浴室暖房機を見つけて、快適な生活空間にしましょう。

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