寝袋（シュラフ）のおすすめメーカー｜ナンガ・イスカ・モンベルも

キャンプの必需品である寝袋。マストアイテムなだけに購入に迷った人も多いのではないでしょうか。寝袋・シュラフを購入検討する時に必ず出会うのが人気3大メーカー「ナンガ」「イスカ」「モンベル」です。

どのメーカーも高品質な寝袋・シュラフのを展開していて、それぞれファンが多く、アウトドアショップでも勧められる場合が多いです。しかし寝袋・シュラフを発売しているのは3大メーカーだけではありません。数多くのアウトドアブランドから独自の特徴がある寝袋・シュラフがたくさん発売されています。

この記事では寝袋・シュラフの人気3大メーカーの特徴や、注目のその他の海外メーカーなどについて調べました。最後までチェックして自分にぴったりの寝袋・シュラフを見つけましょう！

体のラインに沿ったさなぎのような形のマミー型。体への密着度が高いため気密性が高く、保温性に優れています。頭まですっぽりと収まり外から外気の侵入を防ぐ形のため、オールシーズンで使えますが特に冷え込みの激しい時期におすすめの形です。

封筒型は布団を二つ折りにしたような形の寝袋です。折りたたんだ間に入るため体への密着感はなく、毛布をかけているような快適さで眠れます。一人用からファミリー用までさまざまな大きさがあり、広げた寝袋をチャックで連結もできる自由度の高い寝袋です。

マミー型や封筒型と違って、ジャケットのように手を通す部分と自由のきく足元が特徴的な人型の寝袋。着ぐるみのような見た目で、寝袋に入ったものの消灯のし忘れなど少し動きたいときにそのまま動けるのが魅力です。体にフィットするので保温性が高く、手足が自由に動かせるため窮屈感もないいいとこどりの寝袋です。

寝袋は中綿に使われている素材によって手入れ方法が違います。間違った手入れをしてしまうと寝袋のパフォーマンスが落ちて満足な寝心地を得られないため、中綿の素材もチェックしましょう。

化繊は水に濡れても乾きやすく洗濯がしやすいのが特徴です。比較的安価で手に入りますが、大きく重いため荷物の積載量を考える必要があります。ダウンは保温性が高くコンパクトに収納できますが、洗濯には専用の洗剤が必要で手入れに手間がかかります。自分の扱いやすい寝袋を選びましょう。

寝袋の中に入っている中綿・ダウンなどの量もチェックしておきます。どのくらいの量が充填されているかは、寝袋に表示されているので確認するのがおすすめです。たとえば、ダウンの寝袋の場合、FP（フィルパワー）といった表示がされています。この数値は600～700フィルパワー以上あれば高品質と言われています。

化学繊維であるポリエステルなどの中綿はg（グラム）で表示されており、600g以上を目安に選んでください。
 

寝袋は使用する季節や気温に合わせて使用温度をチェックしましょう。メーカーにより表記は異なりますが、寝袋には快適使用温度と限界使用温度があります。使用する場所の最低気温より5度程低い気温を目安に快適使用温度を選ぶと安心して眠れます。

使用温度が記載されていなくても「夏用」や「3シーズン用」など季節が記載されているので、自分の使用するシーズンに合った寝袋を用意しましょう。

寝袋は自分の体格にあったサイズを選んでください。寝袋のサイズの記載はショート・レギュラー・ロングなど。またはシングル・ダブル・キングと表示されているものや、キッズ・ウィメンズ・メンズとサイズ展開されているものがあります。

サイズはメーカーによって若干異なりますが、身長より少し大きめサイズのものを選ぶのがポイントです。たとえば170cmの身長であれば、寝袋の縦のサイズが180cm以上あるものがおすすめです。体格がしっかりしている方は、商品によってはワイドサイズがありますので横幅サイズも確認してください。

親子やカップルなど並んで就寝したい方は、ファスナーで繋げられる寝袋にすると広く使えます。
 

 

寝袋を持ち運びやすくするなら、収納性もチェックしておきます。寝袋がコンパクトに収納できると持ち運びがスムーズで、荷物が嵩張りません。一番コンパクトに収納できるのは、ダウンやフェザーの寝袋です。形は封筒型よりマミー型の方がコンパクトになります。

通常、寝袋には専用の収納袋がついていますが、収納袋に取っ手がついていればさらに携行性がアップします。また、収納袋に防水加工や撥水加工がされていれば、急な雨にも対応可能です。

寝袋の中綿に使われているダウンは濡れると充分なパフォーマンスができません。化繊の寝袋も濡れたまま使用するとカビや冷えの原因となるため、中綿に水を染みさせないはっ水加工はとても大事な機能です。

他にも貴重品ポケットがついていたり、ファスナーから熱が逃げないような構造になっていたりと独自の機能がついた寝袋があります。細かな機能や構造もチェックしましょう。

ナンガは寝袋が破れたりした際の修理費用が無料です。購入後の期限は定められておらず、生涯保証されるのがポイントです。ダウンの量に物足りなさを感じている人には有料でダウンの増量もおこなっています。

ナンガのUDDバッグシリーズの寝袋はダウン自体にはっ水加工がされおり、万が一羽毛が濡れてもへたらないため、外側の生地の防水機能と合わせてほぼ完ぺきな対応力があり人気です。もっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてください。

イスカの寝袋は見た目は細めの作りですがゆとりのある立体的な構造になっています。立体的な3D構造はイスカ独自のもので、寝袋の中に無駄な空間を作らず体にフィットする構造です。

足元の羽毛は多めに作られており、裁縫を場所ごとに変え熱が逃げるのを防ぎます。首元もマフラーのように包む形になっており空気の流出を防いだり、細部にも細かい工夫があり、抜群の保温性を誇っています。もっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてください。

モンベルではコンパクトでストレッチ性のある寝袋を発売しています。30cmの筒状に収納できるコンパクトさと700g以下の超軽量さが魅力の寝袋は、独自のストレッチ生地がしっかりと伸縮するので体へのフィット感が高く保温性も抜群です。

ダウンと化繊の2種類の寝袋があり、使いたいシーンによって種類が選べるのが嬉しいポイントです。人気のダウンハガーシリーズは縫い目にシームテープをつけて浸水をシャットアウトしてくれます。細部まで工夫された構造で高い保温力を維持しています。もっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてください。

作業服で有名なワークマンは、2022年からキャンプギアの販売を始めました。リーズナブルで高品質、かつおしゃれなギアがそろっていると、評判になっています。

ワークマンでおすすめの寝袋は、フュージョンダウン+（プラス）シュラフです。ワークマンの人気ダウンジャケットのフュージョンダウンを使用している商品で、軽くて暖かいのが魅力です。

日本生まれのアウトドアブランドのロゴスは、日本の気候や自然環境に合わせたアイテムを展開しています。ロゴスから発売されている封筒型の寝袋は、ファミリーでも使えるWサイズやチャックで連結できるタイプなどがあります。

買いやすい価格帯で洗濯機で丸洗いができたり手入れが簡単なので、初心者やファミリーに人気のメーカーです。

BearsRockは使う人に寄りそった製品づくりをコンセプトに企画から製造まで一貫して手掛けているブランドです。BearsRockの寝袋は化繊綿の2層構造になっているため、一般の化繊シュラフよりも空気含有量が多く保温性に優れています。

ダブルキルト構造で外気を遮断して熱が逃げないように工夫されている寝袋は、型崩れしにく3Dファイバー製の中綿なため洗っても乾きやすくお手入れも簡単です。

アウトドアブランドのスノーピークでは布団からヒントを得て作られたオフトンシリーズが人気です。かけ布団と敷き布団の分離が可能な寝袋で、高性能保温素材のアモノフォロファイバーを使用しています。

スノーピークは寝袋のクリーニングサービスも行っており、製造上の欠陥があれば無償で修理をしてもらえます。購入後のアフターサービスも充実しているのは嬉しいポイントです。

コスパ抜群のさまざまなアウトドア商品を発売しているキャプテンスタッグ。スタンダードな寝袋の他にも人型の寝袋も発売しています。着ぐるみのような見た目ですが、機動力も高く体にフィットするため保温力もあり注目を集めている寝袋です。

他にも使用している中綿の量によって細かくラインナップが分かれているため、季節によって使い分けられます。

世界的に人気のコールマンはアメリカ発祥のキャンプ用品専門のメーカーです。発売されている寝袋はしっかりとした作りの割りに安価なため、誰もが手に取りやすく使いやすいと根強い人気があります。

手入れのしやすい化繊を使用しているものが多く、扱いやすさも人気の理由です。約2mの身長の方も対応できるアメリカサイズも展開しており誰もが使える寝袋です。

ミレーはフランスの山岳用バッグメーカーです。バッグパックが有名ですが、登山に関わるさまざまな製品を発売しています。

メンズとウィメンズでサイズが分かれており、より体にフィットする寝袋を選んで熱が逃げるのを防ぎます。寒冷登山や冬キャンプでは小さなこだわりが快適な睡眠には大切です。

最近はアパレルでもよく見かけるザ・ノースフェイスはアメリカのアウトドアブランドです。寝袋には最高品質のグースダウンを使用していて、おしゃれな見た目なのも特徴です。

化繊とダウンの両方が使われているハイブリッドタイプの寝袋もあり、背中部分に化繊お腹部分にダウンを採用してそれぞれの弱点をカバーしています。

アウトドアスポーツメーカーOUTDOOR RESEARCHは、寝袋用のコンパクトなテントを販売しています。寝袋のスペースのみが確保されたミニマルなサイズのテントは上部にしっかりと空間があり見た目ほどの閉塞感はありません。

普通のテントに比べて圧倒的にコンパクトなため、荷物を少しでも少なくしたい人におすすめです。

Carinthiaは約70年前にオーストラリアの登山愛好家が設立した歴史のある防寒具メーカーです。寝袋はヨーロッパの多くの軍で使用されるほど高品質で、ミリタリーシュラフの世界トップシェアを誇ります。独自開発された中綿や素材で高い保温性がありながらもコストパフォーマンスに優れているのも人気の理由です。

Fengze Outdoorは中国発祥のアウトドアメーカーです。ファミリーサイズの寝袋は封筒型でよく見かけますが、Fengze Outdoorではマミー型の2人用シュラフが発売されています。充分な暖かさを確保しながら子供と添い寝できるためファミリーキャンプにおすすめです。

エアマットで有名なアメリカのメーカーKLYMITの寝袋はアウトドアショップだけではなくコストコでも購入できます。身長に合わせて足元の長さを変えられるため使用適応身長が幅広く、どんな人でも対応できるのユニークな作りが特徴です。

キャンプのマストアイテムである寝袋はさまざまなメーカーから発売されています。人気3大メーカーで選ぶのもいいですが、使う季節やシーンによって寝袋を使いわけると快適に眠れます。自分にぴったりの寝袋を見つけてキャンプを夜まで楽しみましょう！