金魚水槽のおすすめ16選｜初心者におすすめの金魚飼育セットや金魚の水槽セットも

お部屋に金魚水槽があるだけで、雰囲気が明るくなり涼しげになります。金魚はペットとしては比較的飼育しやすく、かわいくていやされます。金魚自体は、お祭りの金魚すくいやペットショップやホームセンター、WEB通販でも気軽に購入できます。

しかし金魚の飼育も初めての場合、水槽のサイズやプラスチックとガラスではどう違うのか悩んでしまいますよね。生き物の飼育となるとその「命」に対して責任を持たなければならないため、愛情と共に必ず正しい知識も必要です。

この記事ではそんな金魚の飼育グッズの中でも「水槽」について、重点的に解説します。金魚飼育に適した45cmや60cmの水槽や金魚飼育セットなど、初心者向けに分かりやすく紹介します。金魚を飼ってみたいけど躊躇している人も、この記事を読んで自分にぴったりの金魚用の水槽を見つけてください。

まず初めに知っておきたいのは金魚の成魚のサイズです。お祭りの金魚は体長4～5センチですが、この金魚たちは大きくなれば最大で10センチ～30センチまで成長します。この成長は水槽サイズに合わせて成長しますが、成魚までの数ヶ月の間に餌の量を増やすと、特に大きく育つ傾向があります。

そのため、たとえば小さな金魚鉢だと場合によっては狭そうに感じたり、複数飼いに向かない場合もあります。何匹一緒に飼いたいのか、どのサイズまで大きくしたいのか、逆に大きくしたくないのかなどを考えて、水槽選びに臨む必要があります。

金魚の飼育で水槽以外に必要なものがあります。まず、金魚は大食漢と言われており、水が汚れやすいため、それをろ過する「フィルター」が必須です。フィルターは魚が住みやすい環境を作るバクテリアを定着させる役割もあるため、水槽とセットで揃える必要があります。

さらに水中に酸素を供給するエアレーションも必要になります。水槽の中でぶくぶく泡が出ている装置ですね。また屋外で飼育する場合などで、18度以上を維持できなければヒーターも必要です。すべて金魚が元気に育つために必要なアイテムです。

金魚すくいで気軽に持ち帰って簡単に飼えると思われがちですが、飼育するとなると水槽、その他の道具など意外と費用が掛かります。

金魚は屋内・屋外どちらでも飼育可能です。室内飼いの場合は横から見る場合は水槽、上から見る場合は睡蓮鉢といった選択肢があります。また、屋外で飼育する場合は睡蓮鉢に加えて、トロ舟も有力な選択肢の一つです。

「トロ舟」とは建築現場でコンクリートを混ぜるのに使う容器で、屋外の金魚飼いの間では定番です。もっとも、この記事では「水槽」に絞っておすすめ商品を紹介しますので、主に室内飼いの方用の記事となります。

金魚の水槽は、何匹飼育するかによって大きさが決まります。以下の表に、水槽の大きさ応じた金魚の飼育数をまとめています。なお、金魚の大きさは5cm程度の場合です。

一般的に、金魚1匹に対する水の量は7Lといわれています。水槽の大きさに比例して水の量が多くなると、水換え作業の頻度が減るので手入れが楽になります。こまめな水交換は、水質が安定しないので控えましょう。

金魚を病気にさせないように、水質管理の面で初心者さんにおすすめのサイズが60cm水槽です。この大きさなら水量があり、水質が安定するのが大きなメリットで、水換えの回数は週1で水量の1/3とする人が多いです。複数飼育も可能、またレイアウトを楽しむだけの空間の余裕もあります。

またこのサイズの水槽は、アクアリウム業界では一番初心者向けの基本サイズとして扱われる場合も多く、ろ過フィルターやLEDライトがセットになっている商品も多く発売しています。大きい印象もありますが、金魚を大きく育てたい方や複数の金魚を飼育したい方に特におすすめです。

45cm以下の小型水槽は設置しやすく場所の自由度も高いのがメリットです。しかし、飼育数によっては水が汚れやすいため、頻繁な水換えが必要になります。また水換えの量が多くても水質が変わりやすく安定しにくいので、少量の水を頻繁に換える必要があります。

さらに小さめサイズの水槽であれば30cm未満のものがおすすめです。コンパクトで置き場所を選ばず、水槽を清掃するのも楽ちんです。場所を移動する際も、軽いためスムーズにできます。デメリットは水槽が小さいため水質の悪化スピードがはやく、掃除を怠ると水が濁ってしまう点です。掃除は楽ですが回数的には多くなってしまいます。

90cm以上の水槽は、広いリビングなどでゆったりと金魚を複数飼育したい場合に向いています。水質は安定しやすく、水換えも頻繁にしなくていいところがメリットです。しかしかなりの重さになるため、場合によっては設置する床などの補強も必要ですし、水換えの管理も大変です。

こちらは水槽のサイズと水量の目安となります。水質の安定を考えると、初心者さんは最低でも30cm水槽以上がおすすめ。もちろん飼育数にもよりますが、30cm規格水槽(水量12L)なら金魚2~3匹までなら無理なく飼育できます。

ただし、中にレイアウト用品を入れたり水草を設置する場合、その分水量が減り金魚の遊泳スペースも減るため、サイズアップが無難です。また10匹以上で飼育したい場合は60cm水槽以上が望ましいです。

水槽は高さも重要です。ハイタイプや横長で水深の浅いタイプなどがありますが、管理しづらかったり、飼育する金魚の種類や特性などによっては適さない高さもあります。次に、ハイタイプ水槽とらんちゅう水槽について解説します。

水槽の縦型タイプは、置く場所を取らずに水量を確保できるメリットがあります。しかし光が水槽の底まで届きにくいので、水草の育ちが悪くなる可能性があります。水槽全体のレイアウトを考えるときに、どうしても水槽上部が寂しい印象になるため、どちらかといえば上級者向きの水槽です。

金魚を水槽の上から鑑賞したい場合は、「らんちゅう水槽」がおすすめです。高さは20cm～30cm程度です。金魚のなかでもらんちゅうは上から見ても楽しめる品種なので、高さが低く作られているところが特徴です。

また、金魚自体があまり泳ぎが得意ではないので、水深が深いと身体に負担がかかり、病気になる懸念もあります。そのため、らんちゅう水槽くらいの高さがちょうどいいと言われています。

ガラス水槽は一番商品数が多く一般的な水槽です。アクリル水槽よりも安いため、最初の選択肢となり得ます。表面に傷がつきにくく、長年使用しても透明度の悪化もありません。寿命は約5〜7年程度といわれています。

ただしデメリットもあります。単体でもそれなりに重量があるため、30cmキューブであっても一度水を張ると移動は一苦労です。もちろん落とせば割れてしまいますし、中のレイアウト用品に尖った石を使用している場合、ガラスが傷つく恐れもあります。

また何より、小さなお子さんのいるご家庭ではぶつかって破損の危険があり、また地震で倒壊する恐れもあらかじめ考慮する必要があります。

アクリル水槽のメリットは強度が高く軽い点です。水換えなどの取り扱いがしやすく、価格もお手頃なので気軽に飼育を始めたい人にはおすすめです。また、加工のしやすい材質なので、デザイン性のある水槽が見つかります。90cm以上の大きい水槽の場合、重量が軽いアクリル製がおすすめです。

ただしアクリルのデメリットとしては表面に傷がつきやすい点が挙げられます。水槽の清掃をする場合などは傷がつかないように丁寧に取り扱わなければいけません。また水を入れ過ぎたり過度な力が加わるとたわんでしまいます。

プラスチック水槽の大きなメリットは価格の安さです。セットで1000円台のものもあります。そしてアクリルよりも重さが軽いので取り扱いがしやすいですね。

しかし傷が付きやすい点がデメリットです。アクリルよりさらに傷が付きやすく、透明度も長続きしにくいので長く使用するのは難しいかもしれません。サイズも小型のものに限られます。

水槽の重さにも注目しましょう。水や底に敷く砂や岩、フィルターなどが加わると総重量が重くなります。たとえば60cm水槽なら、およそ80Kgにもなってしまいます。よって、水槽を置くテーブルや水槽台の耐荷重も確認が必要となります。床についても、水槽の重さに耐えうるかどうかをチェックしておきましょう。

金魚が成長したり途中で数が増えたりするなど、状況の変化に伴って水槽の選定が変わる場合があります。次に、複数飼育や隔離飼育を想定した場合の水槽選びについて解説します。

金魚は1匹で飼うより、複数で飼育する場合が多いです。金魚は思っている以上に大きく成長するので、それらを想定して水槽選びをしなくてはいけません。

買ってきたばかりの小さい金魚ならば、ある程度たくさん入れても水槽に余裕がありますが、金魚が成長し大きくなると、狭そうで窮屈そうに泳いでいる印象になりますね。

見た目にもあまりきれいではないし、金魚にもストレスがかかります。複数飼育をする際は、金魚の数と成長を考えて、水槽のサイズやタイプを選ぶようにしましょう。

金魚を複数飼育する場合に、病気になる金魚が出てくる可能性もあります。また金魚は種類によって性格が違い、同じ種類でも個体によって性格が違うので、いじめたりいじめられたりします。

そのような場合には隔離が必要です。一時的な隔離かもしれませんが、サブの水槽を準備しておくのがおすすめです。安価な小型のものでも一つあると稚魚用にも使えるなど役に立ちます。

水槽にはフレームがあるタイプとないタイプがあります。フレームの有無による違いは、見た目のスマートさだけでなくそれぞれメリット・デメリットがあります。

フレーム水槽はふちや底が補強されているので頑丈です。水圧に対する強度も強く、水換えなどのとき水槽の角をぶつけてもガラスが欠けたりせず安心です。またフレームで補強されているためガラスが薄くフレームレスに比べ軽いところもメリットです。

フレーム水槽のデメリットはインテリア性が低いところです。水槽内のレイアウトに凝っても、枠が視界に入るためフレームレスに比べてスマートさがなくおしゃれな雰囲気にはなりにくいのです。

フレームレス水槽はフレームのある水槽に比べて、水圧に対する強度は弱くなります。そして強度を高めるためガラスが厚めになっているので重さは重くなります。また枠の補強がないので、ぶつけたりしないよう取り扱いに配慮してください。

フレームレスのメリットは何といっても見た目のスッキリさです。水槽レイアウトをおしゃれに美しく演出できます。一枚の絵のようにレイアアウトを楽しめます。

水槽には一般的な立方体以外にもさまざまなデザインがあります。壁掛けタイプ・円筒・球状などで、インテリア性に優れ、置くだけでおしゃれな雰囲気です。しかし立方体に比べて強度が弱く掃除がしにくいなどのデメリットがあります。

球状の金魚鉢だと和の雰囲気を楽しめます。こちらの記事ではおすすめの金魚鉢をご紹介しています。ぜひご覧ください。

水槽にはさまざまなサイズ、種類があり迷ってしまう方、飼育に必要な道具を一緒に揃えたい方におすすめなのが金魚水槽セット商品です。セットなので価格的にもバラバラで揃えるよりもお得感があります。金魚飼育初心者には飼育に必要なものが一度で揃えられておすすめです。

飼育セットは商品によって内容が異なります。ろ過装置が付属していてもフィルターやろ材が付属していないものがあるのでしっかり確認してください。ろ過装置には装置に合ったろ材を選ぶ必要があるため、どちらもついた飼育セットであれば迷わずに済みます。

ジェックスは観賞魚用品のほか、犬猫用品なども販売するメーカーです。観賞魚用品に関しては国内トップシェアを誇っており、ペットショップのみならずホームセンターなどでも大体ジェックスの水槽やスターターセットが並んでいます。購入しやすい価格帯なので、初めて水槽セットを揃えるのにおすすめのメーカーです。

寿工芸は大阪に本社を置く観賞魚用品のメーカーです。水槽はシンプルなフレームレスから個性的なデザインまで幅広く揃えており、多様なニーズに対応できる豊富なラインナップが強みです。また、アクアリウム用品はリーズナブルな価格設定も魅力の1つです。

テトラはドイツ発祥のアクアリウムメーカーであり、高い知名度を誇っています。1951年創業の老舗なので、世界中のアクアリストから愛されているブランドです。インテリア性の高い水槽をはじめ、エサなど関連用品が充実しているので、一式を揃えられます。

プレコ(プレココーポレーション）はアクアリウム用品の専門メーカーです。金魚鑑賞に非常に重要な透明度にこだわっており、水槽のひとつひとつに職人の技術が光るクオリティの高さがうかがえます。フレームレスなデザインはインテリアにも溶け込みやすいので、見た目にこだわる方におすすめです。

金魚を飼育するには水槽のほか、さまざまな飼育用品が必要です。どんなものを揃えるべきか、簡単に以下の表にまとめています。

• 飼育フード
• ろ過フィルター
• 砂利
• 照明
• ヒーター
• 水草

ヒーターについては、熱帯魚ではないので不要かもしれませんが、寒冷地など気温が低い地域は必要な場合があります。このほか、掃除用品も用意しておきましょう。なお、スターターセットにはある程度の用品が一式組み込まれていますが、過不足がないか中身の確認が必要です。

まず金魚の飼育に適した水質は中性～弱アルカリ性です。底砂は面積が広く、水質に一番影響を及ぼしやすいため、この中性～弱アルカリ性になるものを選ばなければなりません。具体的には「砂利」がおすすめで、「金魚用」とされている砂利を選べば心配ありません。他にも、大磯砂利も金魚の飼育用としては定番です。

ただし、アクアリウムコーナーに売られている「ソイル(焼成土)」は水質を賛成に傾ける性質があるためおすすめできません。もちろん、ソイルを使用してもうまく中性付近でバランスが取れればいいですが、ソイルは使用していくにつれて弱酸性にこなれていくため、金魚の飼育では上級者向きです。

金魚に与える餌の量に配慮が必要です。金魚は大食漢で、いくらでも食べてしまうのでどんどん成長します。餌を与えすぎた際の影響は以下の通りです。

• 金魚が大きくなり、水槽が狭くなる
• 食べ残した餌や排泄量が増え、水質が悪化する
• 水槽内の水が富栄養化し、コケが生える

過剰な餌やりには、数々のデメリットを生んでしまうので気を付けましょう。なお、金魚が水面でパクパクと口を開けるのは、餌がほしい理由だけでなく、酸素が足らなかったり、エラに異常がある可能性があるため注視してください。

水槽の水をきれいに保つ方法を3つ見ていきます。

• 飼育数を見直す

水槽に金魚が多すぎても、こまめに掃除ができるなら問題ありませんが、普段忙しくメンテナンスが定期的にできない場合、水を汚してしまう原因になります。その場合は飼育数を減らすのがコツです。30cmの水槽であれば4cmの金魚が3匹程度に抑えるのが目安です。

• 餌をやり過ぎない

餌をやりすぎて食べ残しが出ると水が汚れてしまいます。また、餌を食べた後のフンによって水質が悪くなります。しかし、餌を与えた後に排出されるフンによって汚れる水を軽減してくれる餌もあるため、餌の見直しをするのもおすすめです。

• 水槽の環境に配慮

水中には餌の食べ残しを分解する生き物やコケの発生を予防する水草などがあります。バクテリアが定着すれば水質浄化能力はアップします。バクテリアを増やしやすくする商品もうまく併用するのもアリです。水槽についたコケを食べてくれるオトシンクルス・プレコなどを一緒に飼育する方法もおすすめです。

水槽にフィルターを使用すると必然的に水流が発生しますが、金魚は強い水流を嫌います。金魚の丸いフォルムを見て分かるように、泳ぎが得意でないため、水流によって流されたり逆らって泳いだりするとストレスがかかります。病気の原因にもなりかねません。

かといって、フィルターがなければ水質が落ちるので、なるべく穏やかな水流のフィルターを選ぶのがおすすめです。

金魚水槽にレイアウトとして水草をいれたい人も多いですよね。しかし、金魚は大食漢で水草も食べます。柔らかめの水草の場合、たいていは金魚に食べられてしまいます。具体的には、ロタラやパールグラスなど熱帯魚の飼育で定番の水草は難しいです。

金魚が食べない水草となると、葉の硬いアヌビアス系が挙げられます。またフェイクグリーンで雰囲気を出すのも一つの方法です。

金魚とメダカは共に中性～弱アルカリ性が適正のため、水質面のみであれば理論上は一緒に飼育が可能です。またこれらは、同じ水質を好むグッピーやプラディなどの熱帯魚も同様です。ただし、「理論上」と前置きしたのは、好む水質が同じでもトラブルなく混泳できるとは限らないためです。

たとえば、金魚は口に入るサイズの魚は餌と認識します。また、餌への欲求が強く、混泳相手に餌が行き渡らない可能性もあります。金魚は元気でも、混泳相手となるメダカが元気に育つとは限らず、メダカが産卵した場合も即座に食べられてしまう可能性が高いです。

飼い始めて1カ月くらいは、水槽内にバクテリアが定着しないので水質が不安定になりがちです。安定しないうちは大量の水交換が金魚にとって負担になりかねないので、汚れやコケが目立たない場合は控えるのが無難です。なお、最初の水換えは、全体の1/5程度でOKです。このとき水合わせを忘れないようにしましょう。

その後は1～2週間に一度くらいのペースで、1/2～1/3くらいの水を抜いて水換えをしましょう。同時に水槽内部の掃除や、必要に応じてフィルター交換などをおこないましょう。

金魚を飼い始めるときに大切なのは、金魚がすごしやすい環境を整えるといった点です。金魚のおうちである水槽を用意し、金魚が元気に育っていくために水質を管理していくのがとても重要になります。そのための道具も必要です。なにより、毎日愛情をかけてお世話してあげるのが大切です。