ホルソーおすすめ11選｜インパクトドライバー・電動ドリル対応【セット商品も】

DIYで自分の思い通りのアイテムを作るためには、使いやすい道具や便利なアイテムが欠かせません。狙った所に穴を開けたい時にはホールソーが便利です。ビス打ちや穴あけにに使う電動ドリルドライバーやインパクトドライバーと一緒に使う手軽さもあり、DIYする方にとって1つは持っておきたいアイテムです。

しかし、長く愛用していきたい道具だからこそ、選び方のコツを押さえて納得の値段でホールソーを購入すべきです。そこで今回は、ホールソーを購入する際に見るべきポイントや、インパクトドライバーと使用する際の注意点などを紹介します。

自分のDIYスタイルに合うホールソーを選ぶことで、DIYの出来もこれまで以上にアップするはずですので、ぜひ好みのホールソーに出会うべく、ポイントを押さえておいてください。

ホルソー(ホールソー)とは、どのようなものなのでしょうか。その特徴を解説していきます。よく似ている工具・コアドリルとの違いも気になるポイントです。

ホルソーとは、ホールソーとも呼ばれる木材・金属・樹脂材の穴あけ作業に便利なアイテムで、ドリルビットよりも大きくてきれいな円形の穴を開けられます。

きれいな穴をあけられる理由は筒型形状の切削ビットです。筒の先端のギザギザの刃を回転させることで鉄板やコンクリートなど硬い素材にも円形の穴を開けられます。ビス打ちや穴あけに使用される電動ドライバー(電動ドリルドライバー・インパクトドライバー)にセットして使う手軽さも魅力です。

ホルソーとよく似た工具に、コアドリルがあります。いずれも穴をあけるための工具ですが、穴あけの対象になる素材が違います。ホルソーの対象が木材・金属・樹脂材などであるのに対して、コアドリルはそれらよりも頑丈なコンクリートや石材へも穴をあけることができます。

このように、コアドリルはとても強い力を持っています。そのため、頑丈な部位は切断せずに残しつつ木材に穴をあけたい場合などには、ホルソーが適しています。

ホルソーと組み合わせて使う電動ドライバーは基本的にドリルドライバーがおすすめです。インパクトドライバーは回転にさらに打撃も加えるため、材料が割れたり刃が消耗しやすいデメリットがあります。

どうしてもインパクトドライバーで使用する場合、打撃をしないようにトリガー操作と適切な荷重を意識して行うのが大事です。打撃のタイミングが遅い18Vのインパクトドライバーの方が、コンパクトタイプよりも打撃をしないようにコントロールしやすくなります。

また、インパクト用ホールソーは軸が六角形のタイプなので、丸軸のホルソーを使用したい場合はドリルチャックが必要です。一方でドリルドライバーについては、安全のために回転数1500回転以下の製品と組み合わせることが推奨されます。

木工用のホルソーは一般的に刃が薄く刃数が多いのが特徴です。刃が薄く木の繊維に食い込みやすいので、素早く穴をあけられます。複数枚の刃のセットでも1,000円以下で購入できる価格の安さも魅力です。

一方で錆びやすいので、長く使うなら使用後のメンテナンスが大切です。使用後には刃についたゴミや水分をとりましょう。さらに防錆スプレーをしておくのが理想です。

薄いアルミやプラスチック素材に対して穴をあけるならバイメタルソーがおすすめです。バイメタルソーは刃にハイス(HSS)を用いたホルソーです。ハイスは高速での金属の切断に適した鋼で耐摩耗性に優れています。

木工用のホルソーよりも丈夫にできている点も魅力です。切断の精度の高さを求めるなら刃の薄いタイプを、長く使用するため耐久性の高さを求めるなら刃の厚いタイプを選びましょう。

超硬ホルソーはハイスよりもさらに硬度の高い超合金を刃の素材に採用しています。硬度が高いので厚みのある鉄板・鋼板の穴あけにおすすめです。耐摩耗性に優れている反面、ねじれや衝撃に対しては割れやすいデメリットがあるので、無理な負荷がかかる作業をしないようにしましょう。

頑丈な素材とは言え、ドリルの威力を高くし過ぎないように丁寧に扱うのが大切です。鉄・ステンレスだけではなく、FRP素材や塩ビ素材の材料の穴あけにも向いています。

多段式ホルソーは一般的なホルソーと異なり、ドリルの形状をしているためステップドリルとも呼ばれます。ドリルの先端をあてれば穴あけができ、ドリルの側面をあてれば面取りが可能です。木材・プラスチック・アルミ(やわらかい金属)などの素材に対応しています。

刃の素材にはチタンコーティングのハイスが採用され、切断のしやすさと耐久性の高さを実現しています。4～12mmの穴あけができる5段や4～32mmの穴あけが可能な15段の製品などがあります。

ホルソーで開けられる穴のサイズ(直径)は、製品によって異なります。一般的には16mm～100mm以上の穴あけが可能です。幅広いサイズに対応しているので、自分の用途に適したサイズのホルソーを選びましょう。

50mm以下では数mmごとの異なるサイズの刃が揃ったセット商品も多くあり、価格も手頃です。いくつかのサイズで迷っている方にはホルソーセットをおすすめします。なお、100mm以上の大きなサイズは単品販売です。

ホルソーで開けられる穴の深さは製品ごとに決まっており、それ以上深く穴を開けようとすると刃に無理な負荷がかかります。刃を破損したり、刃を引き抜くのが困難になったりとトラブルが起こりやすくなってしまいます。

開けられる穴の深さは木工用でも最大50mmまでです。表面から一気に貫通させず、裏面からも穴を開けることで厚みのある材料にも対応できます。木材の場合は仕上がりもきれいになるのもメリットです。

表と裏を合わせてもホルソーでは対応できない分厚い材料の穴あけには、円筒状の穴あけが得意なコアドリルがおすすめです。ホルソー同様にドリルドライバーと組み合わせて使用できるので、ぜひチェックしましょう。

金属の材料に穴を開けた時、切り取られた部分(切りくず)がホルソーにピッタリとはまってしまう場合があります。はまった切りくずを取り出す作業に時間と労力を費やすのは快適とは言えません。そのため、切りくずがはまりにくいように内部にスプリングを設けているホルソーもあります。

また、刃の側面に穴(切りくず排出穴)があいているホルソーも切りくずがはまりにくいのでおすすめです。連続的な穴あけ作業をスムーズに行いたい方は、切りくずによるストレスのない機構を備えた製品を選びましょう。

なお、切りくずがどうしても取れない時は、切りくずの左右2箇所にドリルで穴を開け、長い木ネジを挿し込むことで切りくずが取り出しやすくなります。

ホルソーは用途によって単品購入の方がお得な場合とセット商品の購入の方がお得な場合があります。他の材料と組み合わせるために穴を開ける必要があり、穴のサイズも決まっている場合は単品購入の方が無駄がありません。

長い目で見て穴あけ作業をする機会が多い場合は、セット商品も選択肢として有力です。ただし、ある程度、頻繁に使用するサイズが限られる場合も考えられます。そのため、その都度必要なホルソーのサイズを買い足していくのもスマートです。

一方で、穴のサイズが重要ではない場合や飾りやデザインとして穴を開ける場合は、セット商品の方が作業中に思いついたアイデアにすぐに対応しやすいメリットがあります。自分にとってメリットの大きい方を選びましょう。

ホルソーは電動ドライバーと接続する軸部分・刃を固定するためのベース部分(ダイカスト)・材料を切断する鋸刃部で構成されます。以下に基本的な使用方法を記載するので、初めて使用する方は参考にしてください。

1. 刃はダイカスト側部の2つのピンで固定されており、マイナスドライバーでピンを外せば刃を外せる
2. 目的の刃をピンでしっかりダイカストに固定する
3. 軸部を電動ドライバーに固定する
4. 穴あけする材料をしっかり固定する(※固定にはクランプの使用を推奨)
5. 一気に貫通させず少しずつ穴をあける。途中で回転が止まりそうなら一度話してやり直す
6. 穴があいたらホルソーを引き離す(摩擦で材料が熱くなっているので素手で触らない)

通常の家庭用エアコンの取り付けの場合は65mmや70mmのもので十分ですが、業務用となるとより大きな80mm以上のものが必要になってきます。しかしいずれの場合にせよ、プロでない人が自己判断で設置を行うのは事故・故障等の危険性が非常に高いため、おすすめしません。

回転速度が速いと焼けてしまいます。ホールソーは切削中の木材とホールソーの側面部が触れることにより、機械の摩擦熱で刃が焼けて摩耗しやすくなるのです。

ホールソーの側面部の温度が高くなりすぎないように気をつける必要があります。使用後は熱を持っていますが、温度を下げるためにも熱が冷える前に連続して穴あけをしない、こまめに削りカスを取り除くようにするなど意識してください。

DIYは作りたい作品や自分のレベルに合わせてアイテムを使い分けることで、より満足度の高い作品が作れるはずです。

DIYをやる方としては1つは持っておきたい憧れのアイテムから、普段使いにもってこいのアイテムなど、おすすめのものを以下では紹介しています。これから道具を新調する方も、新たに購入する方もぜひ参考にしてみてください。

歪みのないきれいな円をあけたい時、ホルソーなら糸鋸やジグソーなどの他の工具よりも効率的で精度の高い穴あけが可能です。電気工事や配管工事でも活躍するホルソーをDIYに取り入れて、よりさまざまな加工に挑戦してください。