ヘッドホン端子の変換グッズおすすめ6選｜イヤホンジャックの種類や端子の違いも

音楽再生だけでなく、テレビ視聴や映画鑑賞など、幅広いシーンで活用できるヘッドホン。ヘッドホンのケーブルとスマホやウォークマンのイヤホンジャックを接続するだけで、簡単に再生ができるのが特徴です。

しかし、ヘッドホンのケーブルの端子には実はさまざまな種類やサイズがあり、接続する機器と規格が合っていないと再生できない場合もあります。さらに、「種類も豊富でどれを選べばいいのか分からない」といった方も多いです。

そこで今回は、4極から3極に変換する方法や、テレビのヘッドホンジャックからスピーカーがつながるかどうかなども解説しつつ、記事の後半ではおすすめのヘッドホン端子の変換アイテム6選も紹介します。ヘッドホン端子とイヤホン端子の違いも要チェックです。

ヘッドホン端子とイヤホン端子は、名称は異なりますが同じものになります。ヘッドホン端子の先端についている金具を「プラグ」といい、スマホ・ウォークマン・PCなどの差し込む側の穴を「ジャック」といいます。

プラグは使用する機器によってサイズや規格が変わるのが特徴です。サイズは2.5～6.35mmまで幅広くあり、機種に合わせて変換もできます。基本的にはヘッドホン端子とイヤホン端子は同じなので、再生する機器によって変換させます。

2極プラグはモノラル用に適合したプラグになります。また、2極×2で4極としてバランスで使用も可能です。2極プラグは2.5mmと3.5mmの端子で使用されています。ステレオ再生の用途には適合できないので、購入の際には気をつけましょう。

3極は1つの端子で3つのチャンネルを扱えるタイプの端子です。黒や白の横線が2本入っていて、金属部分が3分割されているものが3極プラグになります。3極はステレオ再生ができるステレオミニプラグで、スマホや一般的な小型機器で使用できます。

3極プラグには一番先端のL（左チャンネル）と中央のR（右チャンネル）のプラスと、根本部分のGND（グランド）のマイナスがあり、電池と同じ仕組みです。

4極プラグは3極にマイク1極が加わったもので、スマホやタブレットなどのイヤホンマイクとして使用できます。4極プラグには「OMTP規格」と「CTIA規格」の2種類があります。この種類が違うとマイクが使用できない場合があるので、特徴を覚えておきましょう。

4極プラグのOMTP規格は、先端から「左音声」・「右音声」・「マイク・リモコン」・「アース」の順番になります。Xperiaの旧型機やNOKIAなどの海外製品などにはOMTP規格が使用されています。CTIA規格のものにOMTP規格は使用できない場合が多いので、購入の際にはよく確認しましょう。

CTIA規格は、先端から「左音声」・「右音声」・「アース」・「マイク・リモコン」の順番になっています。OMTP規格と比べて、アースとマイク・リモコンが逆になっているのが特徴です。iPhoneをはじめ、ほとんどの4極プラグにはCTIA規格が使用されています。

5極プラグは先端から金属部分が5つに分割されており、ステレオ再生に合わせてノイズキャンセリング機能が使えるのが特徴です。現在5極プラグが採用されているのは、ソニー製のスマホとウォークマンのみになります。機器本体にノイズキャンセリング用のマイクが搭載されている場合は、5極プラグを選ぶ必要があります。

2.5mm端子は、現在使用されているプラグの中では最も小さいサイズで、超小型機器に多く採用されています。従来のウォークマンのリモコン部分や、カード型ラジオのイヤホン端子などに使われており、中には2.5mm2極×2（左右別接続）で4極にしてバランス駆動対応になるポータブルヘッドホンアンプもあります。

3.5mm端子はポータブルオーディオの主流として、ほとんどの機器で採用されています。音声品号を送るだけでなく、4極や5極でリモコン・マイクや、ノイズキャンセリングに対応しているのも特徴です。幅広い用途で活用できるので、多くのメーカーで販売されています。また、変換プラグを使用して太い6.3mmへの交換も可能です。

4.4mmプラグは3.5mmよりも大きなバランスタイプになります。ほとんどは3.5mmプラグなので採用されているものは少ないです。しかし、ソニーが海外でポータブルオーディオ用バランス駆動端子の業界標準として推奨しています。気になる方はチェックしましょう。

6.35mmプラグは、据え置き機のヘッドホン端子として一般的なタイプです。プロオーディオのスタジオ機器やエレクトリック楽器などは、モノラル・ステレオ・バランス伝送の標準的な端子として幅広く使用されています。エレクトリックギターやエフェクター、ギターアンプなども6.35mmの2極が使用されています。

端子には外径の種類だけでなく、形状の異なる端子もあります。一般的には「IRIS」と「XLR」の2種類です。それぞれの特徴を詳しく解説します。

IRISは小柄な角型の中に4極4ピンを搭載した端子を指します。ポータブルでのバランス駆動端子として数は多くはないですが、最近ではPioneerのポータブルアンプ「XPA-700」で採用されています。イヤホンのリケーブル端子MMCXと同じく、本来はオーディオ用途を想定したものではない端子です。

XLRはヘッドホンのバランス駆動の端子として活用される場合の多いタイプです。3極端子の場合では左右別の2端子、4極端子ならその1端子でバランス駆動用の接続が可能になります。6.35mm標準フォーンと同じように、XLRの3極はプロオーディオでの標準とされています。

テレビを見る際に離れた場所から音声を出したい場合や、迫力のある音質で楽しみたいときにスピーカーを繋ぐ場合もありますよね。テレビに外付けのスピーカーを付ける方法は、テレビの外部機器端子に繋ぐ方法とイヤホンジャックに接続する方法の2種類です。

テレビの背面または側面にある、イヤホンジャックと同じようなプラグを指し込む部分にスピーカーを接続するだけで、スピーカーから音声を流せます。

ヘッドホン端子は接続する機器に合わせて、プラグサイズの変換が可能です。たとえば、6.35mmを3.5mmに変換する場合も、必要なアダプタを使用すれば変換可能です。また、4極から3極に変換すれば3極しかない機器でもマイク付きのイヤホンやヘッドセットが使えます。延長と変換を同時におこないたい方向けにオーディオ変換ケーブルも販売されていますよ。

中にはUSBタイプのイヤホンジャック変換プラグもあり、所有している端末によって対応しているUSB規格が異なります。最近では、スマホや最新のMacBookパソコンなどで採用されている「Type-C」規格が主流です。

プラグ変換アダプターはAmazonや楽天だけでなく、100均でも購入できます。たとえば、ダイソーの3.5mmから6mmに変換できる『ステレオプラグ変換アダプタ』が販売されています。「100均だとすぐに壊れそう」「ちゃんと使えるのか心配」と思う方も多いですが、金メッキで耐久性もあり、音の伝達もいいのでおすすめです。

100円で手軽に購入できるので、ぜひダイソーの『ステレオプラグ変換アダプタ』もあわせてチェックしてみてください。

ヘッドホンの修理代金を節約したい方・メーカー保証が切れている方・工作に自信のある方はご自身で修理する方法もおすすめです。

必要なもの

• はんだごて
• 3.5φ（ファイ）ステレオミニプラグ（例：NEUTRIK NYS231G）

修理手順

1. 断線したプラグを切断する（勢いをつけたほうがキレイに切れます。）
2. 導線をむき出す（多くの場合、緑もしくは青（左音声のケースが多い）・赤（右音声のケースが多い）・ブロンズ（GND：アース）の3本線が出てきます。GNDが2本ある場合は指でねじり1本にします。）
3. 購入したプラグカバーを忘れずにコードへ通す
4. はんだごてを準備する（温度設定できるなら350℃前後がおすすめです。）
5. はんだづけする（事前に線とプラグへ少しはんだをつける「予備はんだ」をするとつきやすくなります。上記NYS231の場合、プラグのサイドに伸びた長い突起にR線(右側の音。基本的に赤)、短い突起にL線(左側の音。基本的に緑もしくは青)、下の大きな突起にGND（ブロンズ）を繋ぎます。）

ヘッドホンの端子はアダプタを使えば、使用したい機器に合わせてサイズを変換できます。ケーブルタイプやUSBタイプのものなど幅も広く、急速充電に対応しているものなど、用途に合わせて選びやすいのも魅力です。目的に合ったヘッドホン端子を活用して、多彩に音楽や音声を楽しみましょう。