木屋正酒造 日本酒 而今

木屋正酒造は1818年、江戸中期に創業された歴史ある酒蔵です。当時の面影を残したままの店舗は、登録有形文化財となっています。

而今（じこん）は2005年に作られた、比較的新しい日本酒です。酒作りの全ての工程を見直し、新たに作られたのが新ブランドの「而今」です。而今には、過去にも未来にもとらわれず、今を精一杯生きるという意味があり、今できる最高をもって日本酒作りに取り組んでいる姿勢がうかがえます。

酒米の種類によっても日本酒の味は変わります。而今 山田錦無濾過生には、伊賀産の山田錦が使用されています。 山田錦は日本酒造りにもっとも適した酒米で、旨味とコクがしっかりした日本酒が出来上がります。

日本酒には五味のバランス、甘味、辛味、酸味、苦味、渋味があります。而今 山田錦無濾過生はこの五味のバランスのいい日本酒です。

繊細で程よい甘みに心地よい酸味がプラスされ、飲みやすくフルーティーな香りの日本酒です。

「気軽に買えるようにして欲しい」という口コミがあるように、「而今 山田錦無濾過生」は手に入りにくい日本酒です。価格が上がり、720mlでも一万円を超えることがしばしばあります。定価は1800mlで四千円くらい、720mlなら二千円しません。もし、この価格で購入できる而今 山田錦無濾過生を見つけたら迷わず購入してもいいでしょう。

「而今は全体的にエグ味がある」という口コミがありました。日本酒の味に関する好みは人それぞれ、また、味の感じ方もそれぞれ違います。感想としては少数派ですが、マイナスポイントだと感じる方もいらっしゃるようです。

「温度が上がると苦味が増す」という口コミがありました。日本酒に限らず様々なお酒に、口開けと時間が経過してからでは、味や香りに変化が現れる場合があります。

而今 山田錦無濾過生は生酒です。生酒は熱殺菌していないため、人間には無害な菌が入り込むことがあり、日本酒を酸化させたり、香りを変化させたりします。開封後は早めに飲むこと、低温で保管することが美味しくいただく条件です。

而今はブランドバリューの高い日本酒です。それゆえ、期待値が高くなってしまうようで、「期待したほどではなかった」という口コミが数件見られました。評判のお酒ほど、自分で期待値をあげてしまい、ガッカリすることが多いようです。

而今 山田錦無濾過生の香りや味のバランスは高評価です。華やかでフルーティーな香りと、程よい旨味と酸味のバランスが絶妙という口コミはとても多いです。今まで飲んだ中で1番という感想も見られました。

而今 山田錦無濾過生は生酒です。口開けはとてもフレッシュで、みずみずしく、グラスにほのかに気泡が付き、ほのかにピリピリとした炭酸感を感じます。この気泡やピリピリ感は生酒ならではの現象で、好まれている方が多いようです。

「口開けから3日目、甘みと旨味が増して美味しい」や「2週間たっても良い感じ」など口開けから時間が経過しても美味しいと評価している方が多く見られました。

生酒は特に、時間の経過と共に味も香りも変化しやすいタイプの日本酒です。時間の経過と共に増す甘みが苦手という意見もありましたが、この変化を楽しんでいらっしゃる方が多く見られました。

而今の「特別純米 火入れ」は精米歩合が60％の特別純米酒です。

特別純米酒の特別とは、純米酒とどう違うのか気になりますね。純米酒には精米歩合の規定がありませんが、特別純米は60％以下もしくは何か特別な方法で造られていることが規定されています。而今の特別純米 火入れは、酒米に山田錦を20％、五百万石を80％使用し、精米歩合は60％です。濾過されていないため、時に白い沈殿物が見られることがあります。

香りは華やかでフルーティー、旨口で程よい余韻が楽しめる日本酒です。山田錦無濾過生よりサラッとしていて飲みやすいと感じる方もいらっしゃいます。こちらもやはり人気があるため、定価は1800mlで本来約三千円ですが、この価格ではなかなか手に入りません。

山田錦無濾過生は生酒であるのに対し、特別純米 火入れは1度火入れした日本酒です。ピリピリした発泡感はありませんし、時間の経過での味の変化も山田錦無濾過生ほどでなありません。山田錦無濾過生ほど個性的ではなく、程よい甘みとスッキリとした飲み口を好まれる方におすすめの日本酒です。

而今の「愛山 火入れ」は「山田錦無濾過生」と同じ純米吟醸酒です。

山田錦無濾過生との違いは、火入れしている点と兵庫県産の愛山という酒米を使用して造っている点です。愛山を使用した日本酒は濃厚な味わいで、甘みを強く感じます。愛山 火入れは香りにもその甘みを感じることができ、芳醇な旨口のお酒です。

愛山 火入れは限定品の日本酒のため、気軽に手に入れることが難しい日本酒です。愛山の他にも、「酒未来」や「千本錦」など、特別な酒米を使用した限定品が数多く存在しています。それぞれの酒米の特徴によって味の違いが楽しめます。

而今の純米大吟醸は而今の最高峰とうたわれる日本酒です。

純米大吟醸とは、精米歩合が50％以下でアルコールを添加をしていない日本酒です。酒米は中心によるほど雑味が少なくなります。而今の純米大吟醸の精米歩合は40％、雑味の少ないクリアで繊細な旨味の日本酒が完成します。

而今 純米大吟醸は、繊細かつ芳醇な旨味が感じられ、程よく心地いい余韻が残る、まさに而今の王様です。芳醇旨口の日本酒がお好きな方にはおすすめです。

木屋正酒造 而今（じこん）山田錦無濾過生 日本酒ついて、商品情報、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。

而今の種類は、純米大吟醸、純米吟醸山田錦無濾過生、純米吟醸雄町無濾過生、特別純米無濾過生の4種類が定番ですが、その他に、愛山、酒未来、おりがらみ、あらしぼりなど、たくさんの限定品があります。

而今 山田錦無濾過生は定番の純米吟醸酒です。この日本酒の旨味がしっかり感じられる無濾過生はその個性ゆえ、好みが分かれます。フルーティーな香り、しっかりした甘みと旨味、程よく残る余韻、生酒特有のピリピリとした若干の発泡感、時間を経ての香りと味の変化など、様々なアプローチで楽しませてくれる日本酒です。

而今の人気は高く、本来1800mlは約四千円ですが、この価格ではなかなか手に入れられません。美味しい日本酒だからこそ、もっと気軽に手に入るようになると嬉しいですね。

芳醇旨口の日本酒がお好きな方には、ぜひお試しいただきたい一品です。