スピーカーキットおすすめ11選｜自作キットで手作りしてみよう！

音楽が好きだからこそ、本格的な音を楽しみたいですよね。また、楽しみは追求するほど奥深くなるので、自分だけのオリジナルのスピーカーが欲しくなる方は多いです。しかし、いざ自作するとなると、何を揃えたらいいか分かりません。

そんなときに役立つのがスピーカーキットです。必要な材料が揃っているため、誰でも簡単に組み立ててオリジナルの手作りスピーカーを作れます。また、スピーカーキットは多くのメーカーから販売されているので、自分の目的に合ったものを選択するとより楽しみが増します。

そこでこの記事では、おすすめのスピーカー自作キットの選び方・材料・良音を楽しむためのポイントをまとめました。ぜひ参考にして、世界に1つだけの素敵なスピーカーを作ってください。

スピーカー組み立てキットであれば、自らパーツを揃える手間がありません。そのため、簡単な工具があれば誰でも手軽に自作スピーカーを作成できます。さらに、ボックス(エンクロージャー)が組み立てられているものなら、接着する必要もありません。もちろん板材から組み立てるキットもあります。

このように、どこから自作をしたいのかを明確にすると選択肢を絞れます。さらに、ボックスとスピーカーそれぞれのキットの組み合わせも可能なので、慣れてきたらより個性的なスピーカー作りに挑戦してください。

スピーカー組み立てキットは、好きなサイズに設計できる点が大きな魅力です。既成のスピーカーではサイズが合わずに希望の場所に設置できなかったり、丁度いいサイズは価格が高くて購入を断念したりすることもあります。

一方組み立てキットで自作した場合、スピーカーユニットのサイズさえ確保できれば、希望に合わせたサイズ・形でアレンジが可能な上に価格も抑えられます。

スピーカー組み立てキットは、好みの塗装を施せます。ボックス(エンクロージャー)の色は、スピーカーの印象を左右する大きなポイントです。家のインテリアや雰囲気に合わせて、高級感のある色やポップでカラフルな色のチョイスも可能です。お気に入りのカラーで世界に1つだけのスピーカーを作れます。

キットを組み立てる過程で、スピーカーの構造を再確認できる点がスピーカー組み立てキットの魅力です。スピーカーはたくさんのパーツを使用しており、目に見えてスピーカーの構造を理解できるため、音質の違いにも敏感になります。

さらに、音質や音の広がりは、スピーカーケーブル・エンクロージャー・吸音材などのパーツに影響を受けます。理想を求めてスピーカーケーブルを交換したり、部品を替えたりといったアレンジを加えられるのです。スピーカー組み立てキットは、自分の求めるサウンドを追求したい方に適しています。

自分で作成したスピーカーであれば、長きに渡ってより愛着を持って使えます。デザイン・塗装・音質において自分好みの1台が完成したら嬉しいですよね。購入後すぐに使用できる市販品と異なり、作成過程ではやや苦労をすることもありますが、苦労の過程を含めて音を聴くのがより楽しくなります。

作成自体に目標を設定すると、実際に使用できなくなる場合があります。スピーカー組み立てキットを購入する際には、以下のポイントをおさえて商品を選びましょう。

パーツごとのキット販売もしていますが、それぞれを揃えるのは大変です。そのため、初めてスピーカー組み立てキットを購入する方は、すべての材料が揃っているキットを選ぶのがおすすめです。材料が揃っているスピーカー組み立てキットは説明書に従って組み立てればいいだけなので、スピーカーの知識がない方や、ものづくりに慣れていない方でも簡単に組み立てられます。

また、ボックス(エンクロージャー)が組み立てられているキットを選べば、接着の手間さえないのでさらに簡単です。

スピーカー組み立てキットは、目的に合ったものを選びましょう。小さな卓上サイズ、大型サイズなど大きさはさまざまです。また、低音から高音までまかなえるフルレンジスピーカー・低音用と高音用2つのユニットを持つ2wayスピーカー・ハイレゾ音源に対応するキットなど種類も豊富です。自分の目的を再確認して、キットを選んでください。

スピーカーユニットの役割は、電気信号の音への変換です。スピーカーユニットはいくつかの種類に分類されるため、自分の目的に合ったものを選びましょう。それぞれの役割と特徴をご紹介します。

取り付け方法がシンプルで完成した後も音質劣化が少ないため、初めてスピーカー組み立てキットを購入するなら、フルレンジスピーカーをおすすめします。またフルレンジスピーカーは、1つのスピーカーユニットで全音域をカバーできます。

また、コンデンサーやコイルなどの電気部品が不要で、組み立てもシンプルです。デメリットは、高音・低音それぞれの音域が狭くなる点です。しかし、スピーカーに詳しくない方でも安心して扱える初心者向きのキットとなっています。

音にこだわる方なら2wayスピーカーにチャレンジするのがおすすめです。2つのスピーカーユニットで低音や高音を分担して再生するため、広い音域を楽しめます。その一方で、複数のスピーカーユニットで再生するため、音のバランスが崩れたり、ぼやけたりすることがあります。

また、組み立てもそれぞれ必要になるため、フルレンジスピーカーより手間がかかる点もデメリットです。しかし、上級者にとって異なるスピーカーユニットを組み合わせて楽しめるのは大きな魅力です。

エンクロージャーはスピーカーユニットを覆うボックスです。ただの箱ではなく、前面と背面からの音を分離させる働きをします。スピーカーの前面と背面から発する逆相の音を、エンクロージャーによって音同士が干渉して打ち消すことを防いでいるのです。

また、エンクロージャーは板を切断するタイプ・あらかじめ切断してあるタイプ・完成しているタイプから選べます。切断するタイプは自由度が高いものの手間がかかります。一方、完成しているタイプは自由度が低くなりますが、音質が安定したスピーカーを作成できるのです。

スピーカー作成には、吸音材とスピーカーケーブルが必要です。吸音材は空気振動を吸収し、スピーカーケーブルはアンプからの電気信号をスピーカーに伝達します。

吸音材は空気振動を吸収するパーツなので、エンクロージャーの中に貼り付けて使用します。スピーカーケーブルの素材は銀や複合型もありますが、一般的に使用されるOFC(無酸素銅)が、音のバランスを取りやすいためおすすめです。必要があればオーディオ専門店やホームセンターで購入できます。

良音を楽しめるスピーカーを作成するために、知識として以下のポイントを参考にしてください。作成の過程で意識できれば、より自分好みのスピーカーを作成できます。

音はエンクロージャーの形・材質・容積によっても変化します。エンクロージャーは空気の流れを遮るため、それぞれの環境の違いによって低音の響きに差が出るのです。背面から出る空気を完全に遮る密閉型と、空気口を設けたバスレフ型では音の響きが異なります。

材質は合板が一般的ですが、MDF(中質繊維版)やバーティクルボードだと目が詰まっている分、音が固くなる傾向です。

接着は音に影響するので、良音を追求する際には注意が必要です。スピーカー組み立てキットを利用際は自身で接着が必要になる場合が多くなるため、常に丁寧な接着を心がけてください。接着する際に隙間が生じると、低音の響きが薄くなります。

多めの木工用ボンドを使用して接着した後は、不要な接着剤を取り除きましょう。それでも気になる場合には、パテを埋め込むことをおすすめします。密閉状態を作り、より低音に厚み出せます。

スピーカーの組み立てキットを使用すると、エンクロージャーの色や形を変えたり、パーツを交換したりして自分好みの1台に仕上げられます。上手にキットを活用して、さまざまな角度からスピーカーの楽しさを味わいましょう。