【初心者や女性にも】甘口の日本酒おすすめ8選！選び方のポイントを徹底解説！

日本特有の製法で醸造されたお酒、日本酒。米を原料としているため多くの日本人になじみ深いお酒です。日本酒は種類が多く、さまざまな味わいや香りのものが存在します。日本酒は大きく分類して甘口・辛口の2種類になります。

実はこの甘口と辛口には明確な分け方はなく、「これが甘口」と正確に断言できる基準はありません。糖が多く含まれていたとしても、そのほかの要素で辛く感じることもあるので、1つの数値で測りきれるものではないのです。

しかし、さまざまな要素から甘口傾向であると判断はできます。この記事では甘口の日本酒について詳しく解説し、選ぶ際のポイントとおすすめの甘口日本酒8選を紹介。ぜひ最後までご覧ください。

日本酒における甘口と辛口は上記の通り明確な分け方はなく、個人の感覚によるアバウトなものです。そのため、判断する材料としてご自身の感じ方が大きな指標になります。どういった風に判断するのか、詳しく確認しましょう。

日本酒の甘口・辛口を判断する要素はいくつかありますが、人によって感じ方は変わります。「ほかの人にとっては辛いと感じるものも自分には甘く感じる」ということもあるので、最終的には自分が甘いと感じたものを甘口と位置づけましょう。

一度甘いと感じたお酒の要素を確認しておけば、今後似たものは甘口と判断できる材料になります。また、迷った場合は商品のレビューを確認し、甘口という意見の多い製品を購入するのもひとつの手です。

甘さの感じ方は人それぞれになりますが、具体的に甘さを表す指標自体はあります。糖度や酸度、香りなど指標はいくつかあり、その数値のどこからを甘いと感じるか覚えておきましょう。数値を把握することで、次に日本酒を選ぶ際に探しやすくなります。どういったところを見て判断すればいいのか、詳しくは下記で紹介していきます。

ここからは実際に甘口の日本酒を選ぶ際に注目すべきポイントを紹介していきます。甘口を選ぶ際には主に日本酒度・酸度・香りの3つの要素が指標になっていくので、それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

日本酒度とは糖分の含有量を表す数値のことです。糖が多く入っているほど甘いと感じることができるので、日本酒度は甘さを判断できる重要な要素です。日本酒度はマイナスに数値が振れるほど糖度が高くなり、甘口傾向になります。

一般的に−3.5〜を甘口、−6.0以上を大甘口と分類しますが、実際に甘く感じるかどうかは後述する香りや酸度とのバランスによって変わってくるので、あくまで目安の1つとして考えてください。

酸度とは酸の含有量を表す数値のことです。日本酒には乳酸やリンゴ酸などのさまざまな種類の酸が含まれており、酸が多くなるほど辛口になる傾向があります。酸度は酸っぱいというよりも刺激的といった形で、酸度が高いと呑んだときに舌にピリッとした刺激を感じます。

酸度が低い方が甘口になる傾向ではありますが、酸度が高くても甘口のもは存在するので、これも一概にいえるものではありません。しかし、一般的に日本酒度と酸度が低いものは甘口傾向のものがほとんどです。

匂いというのは甘みを感じるうえで重要な要素です。例えば、酸度や日本酒度が高くても、香りが強く甘い匂いの場合、多くの人の味覚は「甘い」と感じます。これは人の味覚は嗅覚に依存していることが原因です。そのため、香りは甘口の日本酒を探す際の重要なポイントになります。

特に吟醸酒や大吟醸酒は香りが強く、リンゴやバナナのようなフルーティーな香りがするものが多くあります。香りは実際に嗅いでみなければ判断がしづらいですが、レビューや評価を駆使して情報を集めましょう。

日本酒度と酸度のバランスは重要で、数値のバランスによっては甘さにも幅が出ます。数値のバランスは「濃醇（のうじゅん）」と「淡麗」という2種類に分けられており、それぞれ特徴があるので詳しくみていきましょう。

濃醇甘口は日本酒度は低いけれど酸度が高く、お米本来の甘みが強調されているお酒です。米の糖分を感じやすく、味が濃くコクがあるのが特徴です。基本的に甘みの強い食べ物と相性がいいとされています。濃醇甘口は呑みやすさよりもしっかりとした味と甘みを重視したい人におすすめの日本酒です。

淡麗甘口は日本酒度と酸度のどちらの数値も低いお酒のことを指します。すっきりとした味わいで後味が甘く、吞みやすいのが特徴です。女性や初心者にも向いています。ソフトな口当たりなため甘みが口の中に残りすぎないのもポイント。

さまざまなおつまみや料理と合わせることができ、脂っぽい料理とも合うので料理の味を邪魔されずに楽しみたい人におすすめです。

日本酒には一般的に流通している普通酒の他に、一定の基準を満たした"特定名称酒"と呼ばれるものがあります。この特定名称酒はランクが高いお酒とされており、安価な日本酒とどう違うのか、詳しく見ていきましょう。

特定名称酒は大きく分類すると、人工的にアルコールを追加している本醸造酒と、米・こうじ・水のみを原料とする純米酒の2つに分けられます。さらに分類して8つのランクに分けられています。このランクには精米歩合が深く関係しており、精米歩合が低いほど雑味がない酒です。

• 純米大吟醸酒
• 大吟醸酒
• 純米吟醸酒
• 吟醸酒
• 特別純米酒
• 純米酒
• 特別本醸造酒
• 本醸造酒

純米酒かつ精米歩合が50%以下の純米大吟醸酒が最高ランクの日本酒とされているので、祝い事や贈り物に最適です。

一般的に、お米本来の甘みが強い純米酒の方が甘口である傾向が強いとされています。しかし、辛口の純米酒もありますし、ランクが高いお酒ほどおいしいとは限りません。ランクや価格の高いお酒だからいいというわけではなく、お酒のおいしさは個人によって異なるので、さまざまな種類のお酒を試し、自分に合った特定名称酒を見つけましょう。

日本酒の甘口という概念ははっきりとしていません。しかし、日本酒度や酸度、香りなど指標となる要素はたくさんあるので、ポイントを押さえつつ自分に合った甘口の日本酒を見つけましょう。また、さまざまな日本酒を試してみることも大切です。価格にこだわらず幅広い選択をし、好みの日本酒をみつけてください。