扇風機につける保冷剤を紹介｜ダイソーなどの100均・ニトリ・自作でも使える？

扇風機だけでは暑さがしのげないので、クーラーを使って夏を乗り切っている方は多いと思います。しかし、クーラーを使いすぎて電気代が高くなったり、体調が悪くなったりした経験はありませんか。

最近では環境に配慮して、エアコンのつけっぱなしに抵抗がある人も増えており、エコに涼しく過ごすための方法を目にする機会も増えました。中でも、夏のエコ対策として「扇風機＋保冷剤」が注目されています。

実は、扇風機につける保冷剤を使い、体感温度を3度近く下げられるのをご存じでしたか？この記事では、扇風機と保冷剤で得られる効果やおすすめの保冷剤、100均ショップのダイソーやニトリで買える保冷剤をご紹介します。また、自作・DIYの方法も必見です。この夏は、エコに涼しく乗り切りましょう。

通常の扇風機の場合、クーラーのように部屋の冷却はせずに周りの空気を取り込んで送るだけなので、基本的に冷たい風にはなりません。しかし、扇風機と保冷剤を一緒に使えば、冷たい風を送れ、局所的に体感温度を下げられます。

また、電気代の節約も可能です。クーラーよりも扇風機を使ったほうが電気消費量が少なく、クーラーの温度を1℃下げるだけで10％の節電効果があると言われています。

さらに、扇風機と保冷剤を一緒に使えば1度から3度下げられるので、クーラーの設定温度を下げたり、スイッチを消したりするように意識すれば、1ヶ月の電気代を抑えられます。

「扇風機やクーラーは、電気代が上がるから無理」な方もいますよね。そんな方にご紹介したいのが100均ダイソーで発売されている「保冷剤ポケット付ミニ扇風機USB式」です。

お値段は500円（税込み550円）と格安で、サイズは13×13×8cmと小型なので卓上扇風機として活躍します。裏側に保冷剤を入れるポケットが付いているので、そこへ市販の保冷剤を1つ入れることで、涼しい風を浴びられます。USB式の長さ95cmのコードも付いています。電気代が気になる方、予算がない方におすすめです。

扇風機に使用する保冷剤は、100均・ニトリ・カインズホームで販売しているもの、また家にあるものでかまいません。しかし、扇風機専用の保冷剤もあり、水漏れ防止対策を行える点などで効果に多少差が出ます。予算に余裕がある方は、扇風機用の保冷剤を試してみてください。

100均などで売っているカゴとS字フックを購入して、カゴの中に保冷剤を入れて扇風機に装着します。100均では豊富な種類のカゴを取り扱っているので、自分の趣味や部屋のデザインに合わせて選ぶとおしゃれです。S字フックをかけた際に、扇風機の羽とぶつからないか事前に確認しておきましょう。

カゴのほかに、洗濯ネットなどのネットに保冷剤を入れて扇風機にぶら下げる方法もあります。ネットは、保冷剤の入れ替えも簡単で、長時間使用する際に交換する手間があまりかかりません。S字フックに引っ掛けるのもできるので、カゴやネットを使う際は、S字フックを同時に購入しておくのをおすすめします。

カゴやS字フックがない場合は、保冷剤をタオルや布で包んで扇風機のモーター部分にのせてもOKです。柔らかめの保冷剤なら安定性があり、のせやすくなります。必要な道具や手間がいらず、思い立ったらすぐに設置できる方法です。

結露で水滴が落ちるケースも想定し、床にもタオルか布を置いておくと床が濡れずに済みます。のせても落ちてしまう場合は、長めのタオルやバンダナに包み扇風機の背面に括り付ける方法もアリです。ただし、布地が扇風機の羽根に触れないようにしてください。

扇風機は、後ろから空気を集めて前に流すため、扇風機の後ろに保冷剤を付けたほうが効率よく冷えた風を送れます。しかし、扇風機専用の保冷剤の設置方法を見ると、前面につける商品もあります。どちらがいいか分からないときは、前と後ろどちらも試してみて、涼しいと思える方に設置してください。

ちなみに、サーキュレーターであれば、サーキュレーターの後ろに保冷剤を置くと、冷気を部屋に循環させられます。サーキュレーターをお持ちの方は、この方法もおすすめです。

保冷剤は水を凍らせて使用するので、使っていくうちに水が溶けて水滴が発生します。電化製品である扇風機に水がかかると故障してしまう恐れがあるので、水滴が落ちるのは避けたいです。厚いタオルだと涼しさが感じられなくなるため、布や薄手のタオルなどで保冷剤をくるんで使用するようにしましょう。

通常の大きさの保冷剤は、凍らせた後に何もせず放置しておくと、溶けるまでの時間は1時間半ほどです。しかし、扇風機の前や後ろに設置すると、いつもよりも風を浴びるため、30分程度で完全に溶けてしまいます。溶けたものを再び凍らせるには1時間程度かかるので、継続的に涼しい風を受けたいのであれば替えの保冷剤を準備しておきましょう。

扇風機に保冷剤を設置すると、周囲から熱を奪い水分が増えるので湿度が上がってしまいます。湿度が高いとカビが発生しやすくなり、湿気を含んだ風になるため、心地よさも半減です。そのため、湿度が高い日には保冷剤を使用するのを避けるか、除湿器などを設置して除湿を行うのを心がけましょう。

冷凍庫に数年保存されたままの保冷剤が眠っている方も多いかもしれません。保冷剤は寿命や使用期限が定められていないことが多く、繰り返し凍らせて使用できますが、古い保冷剤を何度も使っていると、外袋が劣化して破れてしまうおそれがあります。

劣化のサインとなるのは、中身のゲル剤の粘度です。常温の状態でゲル剤の粘度が落ちていたら、劣化し始めている証です。また、直射日光があたる場所に長時間放置していると外装の劣化につながるので、注意が必要です。

保冷剤の保冷剤の中身に有害なものは使われていないので、健康への危険はないものの、中身が飛び散って扇風機にかかると故障につながるかもしれません。掃除も面倒になるので、定期的に新しいものと取り換えるようにしましょう。

保冷剤が家にない場合は、保冷剤の代用品となるものを使用します。代用品となるものを2つ紹介し、使用方法も見ていきます。

保冷剤を持っていなかったり、長時間冷えた風を送ったりしたい場合には、2Lのペットボトルに水を入れて凍らせておくと保冷剤としての代用が可能です。扇風機の前と後ろどちらにおいても問題ありませんが、床に直接置くと通常の保冷剤よりも水滴が垂れて、結露が発生しやすくなります。よって、湿度管理を頻繁に行わなければいけなくなるので意識してください。

もうひとつはタオルです。濡れたタオルで扇風機の後面を覆うと、空気が冷やされ前面から涼しい風が放出されます。タオルを濡らして絞るだけなので面倒な手間や時間がかかりません。特に、暑い日はタオルを凍らせると、さらに冷却効果を上げられます。タオルを使用する際は、扇風機の羽根に巻き込まないようにしてください。

比較的手に入りやすく、どこの家庭にもある保冷剤を扇風機に取り付けて活用し、電気代を節約しながら涼しい風を浴びられます。今回ご紹介した扇風機専用の保冷剤も上手に利用しながら、この夏を快適にエコに過ごしましょう。