【2024年最新】おすすめのICレコーダー15選｜使用シーン別の選び方も

音声を記録するための機器「ICレコーダー」は、会議や取材の際の録音に使用されることが多いアイテムです。その他にも、音楽の演奏を録音したり、語学学習のための録音にも使えたりするなど、幅広い使用用途を持ちます。

ICレコーダーは、モデルによって搭載する機能もさまざまです。特に音楽の録音や語学学習には、これらの目的に特化した機能もあります。最初から使用目的が決まっているのであれば、その目的に合った機能を搭載するモデルを選ぶのがおすすめです。

そこで今回は、ICレコーダーの基本的な知識と選定ポイント、使用シーン別の選び方などを詳しく解説します。おすすめのICレコーダーランキングもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ICレコーダーとは、音声を記録することに特化したツールです。内蔵のフラッシュメモリまたはSDカードといった外部記憶媒体に音声データを記録できます。

「ボイスレコーダー」と呼ばれることがあるように、会議・取材・インタビューなどの、人が話す場面での録音に用いられることが多い機器です。

音声を記録できるツールなので、音楽の演奏を聴き直したい、外国語の習得のために正しい発音を録音して何度も聞きたいなど、音楽の録音や語学学習の目的で使用する人もいます。また、音楽や語学学校に適した機能を備えたモデルも人気です。

元々ICレコーダーは小型モデルが一般的ですが、近年はさらに小型が進んでいます。例として、上に挙げたICレコーダーはライターと同程度の超コンパクトサイズで、通常サイズと同等のスペックを実現した製品です。

約18時間の連続録音が可能で、最大288時間の録音できるメモリが搭載されています。気軽に持ち歩ける小型サイズのICレコーダーは、さまざまなシーンでの録音に活用できるので便利です。

ICレコーダーの機能は多岐にわたるので、選ぶ際に押さえておくべきポイントも比較的多数あります。使用目的や使用時間などに応じて、最適なICレコーダーを選びましょう。

ICレコーダーで録音できるデータは、モノラルマイクで録音する「モノラル録音」とステレオマイクで録音する「ステレオ録音」の2種類です。音のよさにこだわる、または価格にこだわるなど、ICレコーダーに求める要素によって、どちらの音質を選ぶかが変わります。

左右のマイクで録音できるステレオ録音は、優れた音質で録音内容を残せます。立体感のあるクリアな音声なので、よりはっきりした音で録音したい人、音楽を録音したい人はステレオ録音がおすすめです。

また、ステレオ録音は左右の音の区別を付けられるので、会議などの録音では話者がわかりやすいという特長もあります。しかし、ステレオ録音に対応するICレコーダーは、モノラル録音のみ対応のモデルよりも価格が高くなる点がデメリットです。

モノラル録音は単一のマイクでの録音となるため、ステレオ録音よりも音質が劣ります。会議など複数名での会話の録音は、話者の位置が判別しづらくなるので、大勢が話す場の録音には向いていません。一対一の録音に適したタイプといえます。

モノラル録音のみ対応のICレコーダーは、ステレオ録音対応モデルよりもリーズナブルな価格で購入可能です。音質を求めない、簡易的な録音で十分という場合には、モノラル録音のみ対応モデルでも問題ありません。

ICレコーダーで録音する音声は、本体に内蔵されているメモリ、またはSDカードなどの外部記録媒体に記録されます。録音時間や外部記録媒体対応の有無、録音したい音質によって、適したICレコーダーが異なります。

ICレコーダーのスペックをチェックすると、「最大録音可能時間」が記載されているはずです。しかし、必ずしも表記された時間録音ができるとは限りません。最大録音可能時間とは、最も低音質で録音した場合の時間だからです。

いい音質で録音すればその分最大録音可能時間も短くなるため、録音したい音質でどの程度の時間録音できるかをチェックしましょう。保存するファイル形式によっても録音時間は変動するので、ファイル形式ごとの録音時間も併せて確認してください。

ICレコーダーには、内蔵メモリのみに録音するタイプと、SDカードといった外部記録媒体に対応するタイプがあります。内蔵メモリのみに録音する場合は容量に限りがあるため、長時間の録音や高音質での録音に不足が生じる場合があるので注意しましょう。

長時間の録音や高音質での録音をするなら、外部記録媒体に対応するモデルの方がおすすめです。一般的にICレコーダーが対応するSDカードは32GBまでの容量ですが、内蔵メモリよりも容量が大きいため、より長く高音質での録音ができます。

ICレコーダーで録音をするには、電源が必要不可欠です。持ち運んで使用することが多いICレコーダーの電源の種類は大きく分けて2種類があるので、使用シーンや使用頻度などに合わせて電源方式を選びましょう。

充電式は、内蔵のリチウムイオンバッテリーなどに充電するタイプです。充電をしておけば何度も繰り返し使用できます。電池代がかからず経済的ですが、充電切れを起こした場合は再充電が必要で、乾電池のように充電済みバッテリーを交換しづらいのがデメリットです。

長時間の録音をする場合は、バッテリー切れを防ぐために満充電にしておかなければなりません。USB充電に対応したタイプであれば、外部電源がない場所でもモバイルバッテリーから充電できて便利です。

市販の乾電池に対応したICレコーダーは、充電式よりも本体価格が安めである一方、使用頻度が多い場合はランニングコストが高くなりがちです。逆に、あまり頻繁にICレコーダーを使わないのであれば、乾電池式の方が経済的といえます。

乾電池式は電池の重さが加わる分重量が重くなりがちですが、予備の乾電池があれば、途中でバッテリー切れを起こしてもすぐに乾電池を交換すれば使用できるのが、充電式にはないメリットです。

ICレコーダーを選ぶ際は、便利な機能にも着目しましょう。使用用途が決まっているのであれば、その用途に合わせた機能があると、より便利にICレコーダーを使用できます。

ICレコーダーのノイズキャンセリング機能を使用すると、ヘッドホンと同様に周囲の雑音を低減させてくれるため、録音した音声がクリアになります。

室内での録音では、空調などの機械音がどうしても入りやすいものです。ノイズキャンセリング機能があれば、ノイズが多い場所での録音でも聞き取りやすい音を録音できます。

Wi-Fi機能が搭載されていれば、接続したスマホを通してICレコーダーの遠隔操作ができます。録音開始・停止などの操作をはじめとして、離れた場所でも録音状況などがスマホで把握可能です。

録音した音声データはWi-Fi経由で接続したデバイスへ直接送信もできます。音声データをすぐに取り込みたいときや、複数名で共有したいときにも便利です。

音声認識機能とは、周囲の音を感知すると自動的に録音を開始する機能です。録音ボタンの押し忘れなどで大事な録音に失敗する心配が減ります。また、無音状態では録音がストップするため、メモリを無駄に消費することを防げるのも大きなメリットです。

ただし、環境によっては音を正しく認識せずに録音がスタートしない場合もあるので、音声認識機能を使っているときでも録音状態を確認する必要があります。

大勢の人が参加する広い場所での会議などでは、話者とICレコーダーの距離が異なるため、参加者の声のボリュームがバラバラになってしまい聞き取りにくい音声になってしまいます。そんなときに便利な機能が、ボイスバランサー機能です。

この機能は、バラバラのボリュームで録音された音声を再生時に調整してくれるので、話者の距離に関係なく平均的なボリュームに調整された音声を聞くことができます。

ICレコーダーは、ビジネスシーンはもちろん、個人の語学学習や音楽演奏の練習などさまざまな用途で利用できるツールです。用途が幅広いため、ICレコーダーを選ぶ際は、それぞれの目的に応じた機能で選ぶのがおすすめです。

会議や講演、セミナーなど人が話す場面が多いところでは、一般的な機能を搭載したICレコーダーで十分です。しかし、場合によっては長時間の録音が必要となることもあるため、容量の大きい内蔵メモリを搭載しているモデル、または外部記録媒体に対応しているモデルがおすすめです。

また、長時間の録音の途中でバッテリー切れを起こさないよう、録音時間が長いモデルを選びましょう。

語学学習目的でICレコーダーを選ぶ場合は、聞き返すときに便利な特定部分のみをリピートできる機能や、再生スピードを調整できる速度調整機能を搭載しているモデルがおすすめです。

ラジオ番組を語学学習で利用しているなら、ラジオの受信ができるICレコーダーなら録音した音声の復習とラジオ講座を1台で聞くことができます。ラジオ放送の録音に対応しているモデルなら、ラジオ番組を何度もリピートして聞けるのもメリットです。

音楽の演奏の録音は、できるだけいい音で録音したいものです。一般的なICレコーダーで録音されるファイルはMP3やWMV形式ですが、これらは音の劣化が起こってしまいます。高音質で録音するなら、音を圧縮せずに録音できる「リニアPCM録音」やハイレゾ対応のICレコーダーが最適です。

また、高音質で録音するには、マイクにも着目しましょう。ステレオマイク搭載のICレコーダーの方が高音質での録音に適しています。

外出先で行うことが多いインタビューや取材時に使用するICレコーダーは、持ち運びしやすいコンパクトタイプが使いやすいです。また、録音スタートまでに複雑な設定や操作が必要ないシンプルなモデルが適しています。

インタビューや取材時に録り逃しを防止するためには、音声を感知して自動的に録音を開始できる音声起動録音機能が搭載されているタイプもおすすめです。

ICレコーダーで録音されたファイルは、MP3やWMVなどのファイル形式で保存されます。そのままPCやスマホに転送しても、デバイスによっては再生できない場合があるので注意しましょう。

iPhoneはWMVファイルの再生には対応していないため、転送前にMP3など別形式に変換しなければなりません。

PCの場合も同様に、対応していない形式の音声ファイルの再生ができないことがあります。録音した音声データの形式をチェックし、非対応であれば対応する形式に変換してから再生しましょう。

ICレコーダーは、使用シーンに合わせた多彩な機能が使用できるツールです。1台でさまざまなシーンで活用できるICレコーダーもあるので、購入する際は今回紹介した選定ポイントを参考に選んでください。