コンデンサーマイクおすすめ12選｜コスパ抜群の安い初心者向けも【配信・宅録に】

動画のライブ配信や宅録、DTMなどでは、できるだけ自分の声を鮮明に集音できるマイクがいいですよね。しかし、「マイクは安いものではないし、どう選べばいいかわからない」と悩んでいる方も多くいます。そんなときは、感度と集音性に優れたコンデンサーマイクがおすすめです。

コンデンサーマイクは非常に繊細なサウンドで、細やかな息遣いやマイクから離れた小さな音も集音できます。そのため、ボーカルをはじめとした繊細さが求められるさまざまな楽器のレコーディングや、動画の実況配信に使用されるケースが多いです。

今回はコンデンサーマイクを選ぶうえでのポイントを詳しく解説します。さらにコンデンサーマイクのおすすめ人気商品やコスパ最強モデル、初心者向けモデルも紹介しています。購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください。

マイクは、「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」の大きく2種類に分かれています。それぞれにメリット・デメリット・用途などが異なるので、特徴をよく知っておきましょう。

コンデンサーマイクは音の解像度が高く、低域から高域までバランス良く集音できるのが魅力です。また感度の高さも特徴で、遠くで鳴っている小さな音や細やかな息遣いなども鮮明に集音します。

そのため、ボーカル・アコギなどの繊細さが求められる楽器のレコーディングに最適です。さらにその特徴から、歌ってみた・ゲーム実況といった動画配信にも適しています。一方で湿気・温度変化・衝撃に弱いので、管理する際には注意が必要です。

使用するためには特殊な電力であるファンタム電源（＋48V）を必要とします。しかしPCとUSBで直接接続できるモデルはファンタム電源が必要ないので、初心者の方におすすめです。

ダイナミックマイクはハウリングに強く、被りの音が少ないので狙った楽器の音をピンポイントで集音します。そのためレコーディングはもちろん、複数の楽器が同時に鳴っているライブやスタジオ練習などでの使用にも最適です。

また高い耐久性も魅力で、コンデンサーマイクほど管理に気を使う必要がありません。さらに価格が安い傾向にあり、特殊な電源も不要なのでお手軽に使用できます。しかし音の解像度や感度では劣るので、繊細な表現が求められる用途には不向きです。

マイクの集音範囲を狭め、一方向から集音するのが「単一指向性」です。単一指向性は、カーディオイドとも呼ばれます。マイクの正面からのみ集音するのでボーカル単体のレコーディングや動画配信などに最適です。

また最も基本的な指向性なので、ペンシル型・クリップマイクを含むたいていのコンデンサーマイクに搭載されています。

マイクの正面と背面からの2方向に対して等しい感度で集音するのが「双指向性」です。双指向性は、フィギュア8とも呼ばれます。マイクを挟んで2人が向かい合うようにして収録するコーラス・楽器のレコーディングやラジオ・インタビューなどの対談形式の際に有効です。

マイクの360°全方向から等しい感度で集音するタイプが「無指向性」です。マイクを囲むように人を配置した会議・合唱やライブのオーディエンスなど空間の音全体を集音したいときに適しています。

「周波数特性」とは、そのマイクがどれぐらいの低音から高音を集音可能かを示しています。たとえば、「周波数特性20Hz~20kHzの場合は、低音は20Hz・高音は20kHzまで集音できる」といった意味です。

ピアノの独奏であれば低音から高音までワイドに集音できるモデルが適しています。また、男性ボーカルやコントラバスにような低い音には低域に広いモデル。バイオリンやソプラノなど高い音には高域に広いモデルなど、集音する楽器・用途に合わせて選びましょう。

ダイアフラムは、音を受け取る振動板です。コンデンサーマイクは、ダイアフラムが音の振動を電気信号に変換して発信し、それをバックプレートが受け取ると音声として機械に取り込める、といった仕組みになっています。ダイアフラムは口径の大きさにより、特性が異なります。

ダイアフラム径が1インチ程度のものはラージダイアフラム、1/2インチ以下のものはスモールダイアフラムに分類されます。ラージダイアフラムは感度が高く繊細な音も拾えるので、ボーカル録音やゲーム配信に向いています。一方でスモールダイアフラムは大きな音圧でも歪みなく音をキャッチできるので、ピアノやドラムなどの楽器演奏のレコーディングに適しています。

コンデンサーマイクは安いものでは数千円、高いものでは数十万円と価格帯が非常に幅広いです。価格によって特に音質が大きく変わり、機能・耐久性なども異なります。できるだけ導入コストを抑えるためにも、目的に合せて適切な価格帯のモデルを選びましょう。

音楽的な要素を含まないゲーム実況など、声を届けるだけであれば2万円以下のエントリークラスで十分と言えます。しかし、歌ってみた・弾いてみたなどの音楽的要素を含む動画配信の場合は、2万円～7万円のミドルクラスがおすすめです。

高音質なレコーディング用としてマイマイクを持っておきたいと考えているプロ志向の方は、8万円以上のハイエンドモデルを検討してもいいかもしれません。

コンデンサーマイクの最も一般的なケーブルの接続端子が「XLR端子」です。XLRケーブル・キャノンケーブルと呼ばれ、高音質かつ低ノイズで音を伝送し、耐久性が高くコネクト性に優れています。

ケーブルのマイクと接続する側（メス側）は3つの穴が開いており、出力先（オス側）は3つの突起が搭載されているのが特徴です。PCと直接接続できないので、オーディオインターフェースやミキサーなどのオーディオ機器を介して接続します。

またコンデンサーマイクを使用の際には、それら機器のファンタム電源が必要です。業界標準とも言える端子なので、さまざまなオーディオシステムに対応できます。

オーディオインターフェースやミキサーを使用せず、コンデンサーマイクをPCに接続したい方は「USB端子」に対応したコンデンサーマイクがおすすめです。ケーブルのメス側・オス側どちらもUSB端子のものや、メス側がXLR端子でオス側がUSB端子になっているものもあります。

特別なオーディオ機器やファンタム電源が不要なだけでなく、マイク本体も比較的リーズナブルなモデルが多いです。そのため、これから動画実況を初めようと思っている方に最もおすすめのタイプと言えます。また、PC以外にもPS4などゲーム機と接続できるモデルもあります。

一方で、音質や動作の安定感ではXLR端子のモデルに劣る点や、オーディオインターフェースなどに使用できない点がデメリットです。

コンデンサーマイクの中には直接「スマホに接続できるモデル」も存在します。ケーブルの出力先が3.5mのステレオミニジャック（イヤホンジャック）になっており、Android・ミニジャック搭載の旧型iPhoneなどスマホだけでなく、PC・iPadとも直接接続が可能です。

また、Lightning端子を採用した最近のiPhone向けのコンデンサーマイクもあります。音質は本格モデルと比較すると大きく劣りますが、スマホで手軽に配信などをしたい方におすすめです。また、コンパクトでリーズナブルなモデルが多い傾向にあります。

コンデンサーマイクは耐久性が低いため、湿度や衝撃によって故障したり音質に影響したりする場合があります。そのため、保管の際には十分な注意が必要です。湿度を一定に保つデシケーターなどを持っていない方は、専用ケースが付属されているか確認しておきましょう。

内側に緩衝材を採用し外側が丈夫なケースを付属したモデルであれば、コンデンサーマイクを安全に保管・持ち運びできます。また、ケースに中に防湿剤を入れておくと、保管環境をよりいい状態にできるのでぜひやってみてください。

ヘッドホン・イヤホン・マイク・スピーカーなどのオーディオ機器を手掛ける日本のオーディオ機器メーカー「audio-technica（オーディオテクニカ）」。非常に幅広いニーズに対応したコンデンサーマイクが魅力です。

スタジオに常設されるような高性能モデルから、動画配信に適したUSB対応モデルなど豊富に取り揃えています。コンデンサーマイクを、グレードや用途別に選びたい方におすすめのメーカーです。

1947年にオーストリアで設立された音響機器メーカー「AKG（アーカーゲー）」。プロの現場でも大活躍の高品質なコンデンサーマイクを数多く手掛けています。

中でも同メーカーの「C414」は数多くのレコーディングスタジオに導入され、コンデンサーマイクの定番モデルの1つです。本格的な使用や音質重視の方におすすめのメーカーと言えます。

1967年にオーストラリアで設立されたマイク関連メーカー「RODE（ロード）」。高品質ながら、個人でも導入しやすい価格を抑えたコンデンサーマイクが魅力です。

宅録でのボーカル録りから、スタジオでのドラムのアンビエンス用マイクなどさまざまな用途で使用されています。コスパ重視の方におすすめのメーカーです。

「Blue(ブルー)」は、1995年創業のアメリカのマイクメーカーです。さまざまなモデルのマイクを発売しているメーカーですが、ブルーのコンデンサーマイクは音声録音に適している点が人気で、ゲーム配信やラジオで使われる機会が多いため、レコーディングやボイスチャット用マイクを探している方におすすめです。

老舗メーカーの「SHURE(シュア)」は、1939年に業界で初めて単一指向性マイクロホンを開発したアメリカのメーカーです。プロも愛用するほど品質が高く、本格的に音楽活動をしている方にぜひおすすめしたいメーカーです。ヘッドホンなど音響周辺機器も多く扱っているので、マイク周辺機を一式シュアで揃えたい方はそちらもチェックしてみてください。

初めてコンデンサーマイクを購入する方は、どのように使用するかわかりませんよね。ここではコンデンサーマイクの使い方について紹介します。

コンデンサーマイクをPCと接続する場合、XLR端子の場合はオーディオインターフェースを経由してからPCに接続する必要があります。また、コンデンサーマイクを使用するにはファンタム電源が必要です。

ほとんどのオーディオインターフェースにはファンタム電源が搭載されていますが、中には非搭載のものもあるので確認しておきましょう。コンデンサーマイクがUSB対応の場合は、そのままケーブル1本でPCと接続して使用できます。その際ファンタム電源も不要です。

スマホ対応のマイクも同様に、ステレオミニジャックやLightningなど対応した端子のケーブルを1本接続するだけで使用できます。

コンデンサーマイクを使用する際、マイクをしっかりと固定するマイクスタンドやマイクホルダー・ショックマウントが必須です。また、より高品質な音で収録したい方は、リップノイズなどのノイズを防止するポップアップガードの使用もおすすめです。

モデルによってはこれらが付属したものがあるので、すぐに作業をはじめたい方はチェックしておきましょう。

ここまでコンデンサーマイクの選び方とおすすめ商品12選を紹介してきましたが、いかがでしたか。コンデンサーマイクを使用すれば宅録や動画配信でワンランク上の高音質な収録が可能です。用途や選び方をしっかり押さえて、自分にぴったりのコンデンサーマイクを見つけましょう。