ポップガードおすすめ11選｜マイクを守る！効果は？いらない？プロ向けの金属製も

配信やレコーディングをしているとリップノイズが気になりますよね。また、マイクに水分が付着すると故障する場合もあるため、保護する必要があります。そんな問題を解決するのに役立つのがポップガード(ポップフィルター)です。

ポップガードはコンデンサーマイクと人の間に設置するアイテムで、リップノイズをカットしたり唾や湿気からマイクを守ったりする効果があります。数千円程度の安価なモデルもあるため、音声収録を趣味で行っている方でも気軽に使えます。

ポップガードには形や取り付け方などさまざまな違いがあるので、自分の環境に合ったポップガードを選ぶのが重要です。そこで本記事では、ポップガードの選び方やおすすめ11選をご紹介します。ポップガートがいらないか、必要かなどの気になる疑問や、お手入れ方法や自作方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

ポップガードにはメリットがたくさんあります。安価なモデルなら数千円で購入できるので、気軽に試してみましょう。以下が、ポップガードのメリットです。

• ポップノイズを除去できる
• マイクとの距離感をつかみやすくなる
• 唾や湿気からマイクを保護できる

音声収録で特に気になるのが、パ行のような破裂音の収録です。ポップガードがないとノイズが乗りやすく耳障りな音が収録されます。マイクの保護もできるため、デリケートなコンデンサーマイクを使っている方におすすめです。

マイクは大きく分けると2種類あり、歌手がライブなどで使うダイナミックマイクとレコーディングなどで使うコンデンサーマイクに分かれます。ダイナミックマイクには金網の内側に風除けが組み込まれています。

コンデンサーマイクは湿度に弱いのでポップガードが有効ですが、ダイナミックマイクは湿度に強いため、ポップガードは不要です。

【特徴】

• ラインナップが充実
• 対応できるマイクが多い
• マイクの収音部分をガードできる
• 歌の収録におすすめ
• マイクとポップガードの距離を調整できる

丸形のポップガードはラインナップが豊富で、さまざまな価格帯・性能のモデルから選べます。対応できるマイクも多いため、複数のマイクを使用している方におすすめです。マイクとポップガードの距離を調整できるので、収録ごとに最適のセッティングにできます。

【特徴】

• マイク全体を覆うように取り付ける
• コンデンサーマイクに最適
• ゴムで簡単に取り付けられる
• ノイズが入りにくい
• 湿気から保護できる

U型のポップガードはマイクを覆うように全体をカバーできます。ノイズを除去しやすく、初めてポップガードを使う方でも簡単に取り付けられます。湿気からも保護できるので、繊細なコンデンサーマイクを使う方におすすめです。

【特徴】

• 価格が安く気軽に購入できる
• ポップノイズを抑えられる
• 音がこもりやすい

布製は初めてポップガードを購入する方におすすめです。安価で購入しやすく、お試しで使ってみるのに最適です。ポップノイズを除去する性能も優れています。

ただし、音がこもりやすいのでできるだけ繊維が細かいモデルを選びましょう。また、デリケートなため洗うのが大変で、乾燥させるのにも時間がかかるといったデメリットもあります。

【特徴】

• 丸洗いできて手入れしやすい
• 耐久性が高く壊れにくい
• 音がこもらずクリアな音質
• 高音がきれいに拾える

メタル製は音質にこだわりたい方におすすめです。布製に比べると高価なモデルが多いですが、音がこもりません。特に、高音をきれいに拾えるため歌声の収録に最適です。さらに、頑丈で洗いやすくお手入れに手間がかかりません。速乾性も優れており、洗った後でもすぐに使用できます。

【特徴】

• 簡単に着脱できる
• 幅広いマイクスタンドに設置できる
• 固定力が弱く、ずれやすい
• 耐久性が低い

クリップ式はマイクを定期的に収納する方や、複数のマイクを持っていてポップガードをこまめに着脱したい方におすすめです。クリップで挟むだけで簡単に着脱できます。

固定力は高くないので、ポップガードを付けたままマイクを移動させたい方にはおすすめできません。また、クリップが弱くなると自然とズレてしまうため故障には注意しましょう。

【特徴】

• ネジで締めて固定するためズレにくい
• 厚みのある場所にも固定できる
• 耐久性が高く長期間使用できる
• プロにも愛用されている

クランプ式は固定力を重視する方におすすめです。ネジで締めてしっかり固定できるため、クリップ式よりもズレにくいです。しかし、設置しなおす度にネジを締めたり緩めたりする必要があるため、ポップガードを頻繁に着脱する方にはおすすめできません。マイク・ポップガードを設置したままにする方に最適です。

【特徴】

• U型のポップガードはすべてカゴ式
• マイクに直接ゴムで設置する
• 視界の邪魔にならない
• ポップガードの位置が一定
• マイクを動かしても位置を調整する手間がかからない

ポップガードで視界を遮りたくない方におすすめのタイプです。マイクに直接取り付けるため、マイクを動かしてもポップガードがズレません。こまめにマイクを動かすときにも便利です。ただし、ポップガードの位置を変えられず、ノイズの原因になる場合もあります。

ポップガードはサイズも重要です。大きいポップガードは視界を遮るため、楽譜やパソコンを確認しにくくなります。また、音もブレやすくボーカルの音声を収録するのには向いていません。

一方、ポップガードが小さすぎるとマイクをカバーしきれずに破裂音が収録されたり、唾がマイクに散ったりして設置する意味がなくなります。自分のマイクや使い方に合ったサイズを選びましょう。

【大きさの目安】

• 大きいポップガード：15cm以上
• 小さいポップガード：10～12cm

丸形のポップガードを選ぶときは、アームの使いやすさもチェックしましょう。アームの使いやすさは、長さ・硬さが関係します。

唾やホコリが付くためポップガードは定期的にメンテナンスをする必要があり、基本的に水洗いします。金属製の場合はお手洗いしやすいですが、布製はデリケートなので注意が必要です。フィルター部分が取り外し可能なら、簡単に洗えます。

また、布製の場合は乾燥させるのに時間がかかります。モデルによってはふき取るだけで簡単にきれいになるものもあるので、お手入れが面倒な方は簡単に掃除できるモデルを選ぶのがおすすめです。

スマホを使って動画撮影する方は、スマホマイクに対応したポップガードを選んでください。とくにおすすめなのが、スタンドがセットになっているタイプです。動画撮影をより快適にするために、ぜひチェックしてください。

スタジオ録音に使うアイテムを中心に販売しているメーカーです。本社はアメリカにあり、ポップガードの素材で特許を取得しています。破裂音をしっかり遮断できるので、聞き取りやすい音声を収録可能です。掃除がしやすく水洗いしなくても拭くだけできれいになります。永久保証があるのも魅力です。

マイクやヘッドフォンなどの音響機器を販売しているオーストラリアのメーカーです。レコーディングスタジオでもAKGの製品は広く使われており、プロにも愛用されています。

コンデンサーマイクを販売しているので、デリケートなコンデンサーマイクを水分から守ってくれるポップガードを販売しています。コンデンサーマイクを使っている方におすすめのメーカーです。

愛知県に本社のあるメーカーです。オーディオアクセサリーの開発をしており、楽器やマイクのスタンド・楽譜立てを販売しています。高品質・高性能のアイテムを低価格で購入できるので、コスパを重視したい方におすすめです。さまざまなポップガードが販売されているため、豊富なラインナップから自分に合ったモデルを選べます。

ポップガードを設置する際、マイクとポップガードの距離は重要なポイントです。距離が近すぎると、破裂音によるノイズや唾による湿気からマイクを保護する役割を果たしません。また、距離が遠すぎると音をうまく拾えません。一般的には、こぶし半分くらいを目安に3~7cm程度開けるのが適切とされています。

ポップガードを使ってみたいけど効果があるか不安な方は、自作のポップガードを試してみるのもおすすめです。ポップガードは100均のアイテムで自作できます。

【ポップガードの自作に必要な道具】

• カスあげ
• 輪ゴム・紐
• ストッキング・タイツ(車の日除けでも代用可)
• スタンドとなるもの

【自作の手順】

1. カスあげにストッキングを被せて、根元の部分を輪ゴム・紐で縛る
2. ストッキングの余った部分を切る
3. スタンドに固定してマイクと自分の間に設置する

スタンドとなるものは段ボールのような箱で問題ありません。自分のマイクに合っているスタンドを作りましょう。

ポップガードのお手入れ頻度は、1ヶ月に1回以上がおすすめです。お手入れ方法は素材によって異なります。

金属製は頑丈で簡単に洗えますが、布製はデリケートなので注意が必要です。モデルによっては布の部分が外せない場合もありますが、同じように手洗いして水が部品の間に溜まらないように注意しましょう。

水洗いしたり乾かしたりするのが面倒な方は、アルコール除菌で掃除をするのもおすすめです。ホコリは、エアダスターを使えばきれいに落とせます。

ポップガードはきれいな音声を収録するために欠かせないアイテムです。音声だけでなく、マイクを保護するのにも役立ちます。マイクのサイズやどんな音声を収録するかで最適のモデルが変わるため、本記事を参考にして自分に合ったポップガードを選びましょう。