タンノイスピーカーおすすめ14選｜特徴・評価・歴史も【中古でも手に入る？】

イギリスの老舗スピーカーメーカーと言えばTANNOY（タンノイ）ですよね。タンノイスピーカーはかなり高価で、古き良き時代を思い出させるタンノイスピーカーに憧れを持つ人も多いです。

タンノイスピーカーは音質はもちろん、使われている木材もこだわりを持って作られています。スピーカーに興味がない人でも、タンノイスピーカーのフォルムを見ただけで「美しい」と思わせるデザインです。

日本でも「いぶし銀のような」と評された独特の音を奏でます。数々の音楽愛好家の支持を集め、今でも愛され続けているタンノイスピーカーですが、今回はタンノイスピーカーの特徴や魅力、中古でも手に入るおすすめのスピーカーとその評価についてご紹介します。

☆この記事を読めばタンノイのスピーカーの選び方がわかります！

「タンノイ」とは整流器に使われていた「タンタル（Tantalum）」と「鉛合金（lead　alloy」を結び付けた造語です。1933年、タンノイ社は2ウェイスピーカーを作り、高い評価を受けました。

当時はまだ他社のウーファーを使用していたタンノイ。しかしその3年後の1936年、タンノイ社はウーファーも製造するようになり、それから順調にスピーカーを進化させていました。

1974年、音質の「要」ともいえるコーン紙工場で火災が発生し全焼してしまい再起不能の危機を迎えます。しかし、今まで使っていた物よりも更に薄い他社製の物を使用できるように再設計し、タンノイ社は「老舗」と言われるまでの成長を遂げたのです。

タンノイスピーカーのコンセプトは「コンサートホールで聴く豊かで美しい響きを家庭でも再現すること」です。音質は、適度な響きにより音が硬くなりません。そのため聴き疲れが少なくリラックスして音楽を楽しめます。

一部の材料が手に入らなくなれば生産は中止となるほど、タンノイスピーカーはこだわりを持ち続けて進化しています。

タンノイスピーカーは、昔から使っている愛好家が多いスピーカーです。ただ、現在のタンノイスピーカーに買い替えた愛好家の中には「昔ほど迫力がなくなり物足りない」という意見もあります。

タンノイスピーカーは「クラシック音楽を聴くならタンノイスピーカー」と言われるほど、今でも人気のスピーカーです。タンノイスピーカーの1番の特徴は真ん中がラッパ状になっていることです。

ウーファーの磁気回路を貫通し、ホーンスロット部がウーファーコーンのカーブへと直接つながる同軸2way構造を確立しました。デュアルコンセントリックドライバーと呼ばれる同軸スピーカーは、発音源がバラバラにならず自然界に近い音を楽しめるのが魅力です。

タンノイスピーカーは、レコード産業を驚かせるほどの世界に通用する音を生み出しています。

タンノイスピーカーのプレステージシリーズは、製品そのものの仕上げが美しく独特な雰囲気があります。無垢材を使用し、アメリカンウォルナットの突板仕上げ、そして職人によるオイルフィニッシュで仕上げられ、高級家具のようなたたずまいを醸し出しています。

プレステージシリーズは、新たにGR（ゴールドリファレンス）エディションに進化しました。スピーカーの理想である「点音源」に限りなく近い「デュアルコンセントリック」を採用した音質はまさに頂点を極めたシリーズです。

新型スピーカーターミナルも採用し、ドライバー固定ネジも10点止めにしたプレステージシリーズGRはより強力なピストンモーション耐性を獲得しました。また、フロントバッフルには「GR」の焼き印がついています。

レガシーシリーズには「ARDWN（アーデン）」「CHEVIOT（チェビオット）」「EATON（イートン）」があります。クラシカルなデザインを再現したデザインとクオリティの高さが評価され、2018年にはオーディオ銘機賞「銀賞」を受賞しました。

レガシーシリーズは1970年にタンノイ社が販売したモニタースピーカー「HPDシリーズ」の素性と外観を生かしています。そして、最新技術で性能が向上したドライバーユニットとパーツ類を投入し、最新ソースにも対応できるようにレベルアップされました。

エッジはアーデンがシングルロールラバーエッジ、他の2つはツインロールハードエッジとなっています。素材はそれぞれのスピーカーの特性に合わせて選ばれているので、愛好家でないと同じレガシーシリーズとはわからないかもしれません。

モダンなエンクロージャーデザインのプラチナムシリーズ。重厚なアルミ削りだしウェーブガイドに組み込まれたUKらしいクラシカルなシルクドームは、クールなスタイルの中にもしっかりと伝統や格式が息づいているシリーズです。

プラチナムシリーズの中でもF6は3way、B6は2way構成となっており、ウーファーとミッドレンジにはマルチファイバーペーパーコーンを使用しています。キャビネット素材は高剛性積層合板による内部添木加工の19mm圧のMDFが使われています。

愛好家の中ではコストパフォーマンスが高いスピーカーと言われています。タンノイスピーカーに興味を持たれた方は、プラチナムシリーズもぜひチェックしてください。

キングダム ロイヤルシリーズは2006年から4年の歳月を費やしたシリーズで、設計のすべてにおいて妥協せず開発されたタンノイ社の最高峰スピーカーです。まさに「王国」と呼ばれるにふさわしいシリーズでした。このキングダム ロイヤルシリーズのドライバーユニットは、すべてこのモデルのために新設計させたものだけを採用しています。

キングダム ロイヤルシリーズは、2016年に細部をリニューアルし、更に進化を遂げました。新キングダム ロイヤルシリーズは、名実ともにタンノイの最高峰にふさわしい風格を備えた商品となりました。

しかし、残念なことに2020年5月で生産が終了しています。進化を続けるタンノイスピーカーですから、次の新シリーズにも期待しましょう。

2019年に発売されたGOLDシリーズは、アンプ内蔵のパワードスピーカーです。音楽制作・レコーディング・放送など、現場のプロのニーズに応えるために作成されました。Revealシリーズの後継機で、久しぶりの同軸ユニットのモニタースピーカーの販売ということもあり非常に注目されたシリーズです。

販売当初から品切れ続出の入手困難なシリーズとなりました。GOLDシリーズはインチ別の以下の3種類です。

スピーカーは、初心者からしたら呪文のような専門用語がたくさん出てくる未知の分野。調べようと思ってよくわからなった経験をした方も多いでしょう。

それでも実は、初心者の方はたった2つのポイントを意識するだけでスピーカー選びを失敗する確率がグッと下がります。そのポイントをクリアするために必要な専門知識はそれほど多くありません。

その2つのポイントとは、

これだけです。拍子抜けするほど簡単ですが、これだけを守れば大きく失敗することはまず無くなります。詳細はこのあと述べますが、

最終的に【CHECK】のスピーカーに行き着くことになります。

結論、音質は口コミをよくチェックするのがおすすめです

スピーカーは音を聞くもの。いくら画面を見ていても実際の音は聞いてみなければわかりません。

そこで大切なのが試聴と口コミです。しかし、実は試聴による音質判断も難しいのです。家電量販店やオーディオ店などは天井が高く空間も自室とは大きく異なるため、買ってみたら思ったのと違った、となりかねません。

もちろん実際に聞いてみることは重要ですが、視聴した上で利用シーンが似ている人の口コミを探すこともおすすめします。まずは、他の購入者が良いと言っているものを購入してみることで大きな失敗をしないことが重要です。

おすすめ商品を見る前に再度確認。

失敗しない商品を選ぶためのポイントはこちら！

タンノイスピーカーは、中古品でもニーズが高いスピーカーです。新品のタンノイスピーカーは価格が高すぎて購入できない場合は中古品もチェックしましょう。新品・中古問わず、WEBでも購入可能です。

デザインはピーカーの性能を決めるものではないため、音質を求める方はデザイン先行で選ぶべきではありません。

しかし、スピーカーは机の上や部屋の中でそれなりの存在感を発揮します。迷った時の決めてとして部屋にマッチする方、という選択はアリです。

ソニーを知らない人はいないかと思いますが、ソニーは家電メーカーよりかはAV・音響メーカーです。スピーカーはアクティブのみ注力しており、最近ではほとんどがBluetoothを搭載しています。ポータブル・据え置きタイプ・ネックスピーカー・スマートスピーカー・サウンドバーもラインナップしています。

ソニーはハイレゾ相当のBluetoothコーデック「LDAC」を開発したメーカーでもあり、スピーカーもLDAC対応が多いのも特徴。ハイレゾプレーヤーも発売しているため、高音質にこだわりたい方はセットで揃えるのもおすすめです。

主にスピーカー・イヤホンなどを手掛ける、アメリカの音響機器メーカーBOSE（ボーズ）。スピーカーでは、最先端技術を取り入れたスマートスピーカー・PCスピーカーが人気です。

また、Bluetooth対応モデルやスペースを取らないコンパクトモデルなど、利便性の高いモデルが揃っています。テレビ用やホームシアター用スピーカーも充実しているので、利用シーンに合わせて選びたい方におすすめのメーカーです。

楽器・半導体・音響機器・スポーツ用品など、幅広い分野を手掛ける日本の大手メーカーYAMAHA（ヤマハ）。同メーカーの高品質な製品は、世界中で評価されています。

さまざまタイプのスピーカーを展開していますが、特にモニタースピーカーのラインナップが豊富です。主にミキシング・マスタリングなど、DTMで使用する方におすすめのメーカーです。

1946年にアメリカで設立された、世界有数の音響機器メーカーJBL（ジェイビーエル）。スピーカーのラインナップはとても多く、アクティブ・パッシブ・ブックシェルフ型・フロア型・トールボーイ型など、ほぼすべてのタイプが揃っています。

また、高コスパなPCスピーカーから、オーディオマニア向けの高級機まで、幅広いニーズに対応しているのもポイントです。

世界中で高い評価を受けている、フォスター電機のブランドFOSTEX（フォステクス）。スピーカーは、主にレコーディングや宅録向けの、フラットで高音質なモニタースピーカーが人気です。

また、スピーカーユニットをはじめとした、各パーツやキットも数多く展開しています。カスタマイズを楽しみたい方やスピーカーを自作したい方にもおすすめのメーカーです。

タンノイと比較すると、ミドルモデルでも手に届きやすい価格のダリ。デンマークのオーディオメーカーで、弦楽器が綺麗に響くと評判です。北欧国発のメーカーだけあってインテリア製が高く、まるで高級家具のような趣があります。

また取扱説明書にはエイジングの必要性が記載されており、初心者にはやや難しいイメージを持たれることも。しかし長時間鳴らし続けることでスピーカーの音が変わっていく感覚は、楽しくもあり所有欲も満たします。おうち時間を彩りたい時におすすめです。

B&Wはイギリスのブランド。スタジオモニターとしても有名で、音を忠実に鳴らすことを重視しています。ハリーポッターでお馴染みのアビー・ロード・スタジオといった一流の映画スタジオでも使用されており、サウンドトラックの収録でも活躍しているほど。

また近年では高級Bluetoothスピーカーやイヤホンも発売しており、B&Wサウンドがより身近になりました。ちょっといいBluetoothスピーカーが欲しい人にもおすすめです。

あまり知られていないのですが、タンノイ社は業務用スピーカーメーカーとしても世界的に有数の規模を誇ります。そのため購入は「楽器店ルートに限定」されています。正規代理店は「SEOTERIC」です。

また、現在生産されていないものも含めて、タンノイスピーカー「中古品」を購入する方が多いです。もちろん大手ネットショップサイトやオークションサイトでも入手できます。最近生産中止の商品でも、購入できる可能性もありますよ。

タンノイのスピーカーが故障してしまっても、できるだけ修理して長く使いたいですよね。古いスピーカーの場合当時のパーツが手に入らない場合がありますが、代用品で修理できることもあります。

信頼できる修理業者に依頼することも可能ですが、まずは一度タンノイの正規代理店をしているTEAC(ティアック)等に問い合わせることをおすすめします。

どんなに高価でも一度は使ってみたいと思えるタンノイ社のスピーカー。他社のスピーカーと比べて特徴的なサウンドを持っています。その魅力は使った人にしかわからない物であり、愛好家が増えていく理由でもあります。スピーカーに興味を持たれた方は、ぜひタンノイスピーカーも検討してみてください。