スピーカーフォンのハウリング音はなぜ起きる？防止策も【Anker・Jabra】

ステイホームが推奨され、仕事がテレワークに切り替わった方はWEB会議が増えたのではないでしょうか。そんな方にとっての悩みごとの1つが、スピーカーフォンのハウリングだと思います。WEB会議においてハウリングが起きると、お互いに不快な思いをしますよね。

しかし、ハウリングがなぜ起きているのか原理を知ってその対策をしたり、そもそもハウリングしづらいエコーキャンセル機能が備わったスピーカーフォンを選んだりすれば、トラブルを避けられます。

ですが、お買い得なものには、AnkerやJabraなどのさまざまなメーカーがあり、どれを選べばいいか悩んでしまいがちです。そこでこの記事では、ハウリングの原理・対策・おすすめのスピーカーフォンなどについて解説します。

ハウリングが起きる原因はスピーカーとマイクの距離にあります。マイクは音を拾う道具であり、スピーカーはマイクで拾った音を出すための道具です。ハウリングは、スピーカーで出した音を更にマイクでまた拾うことで起こります。音を拾って出して、またその音を拾うというサイクルで際限なく音が増大されます。増大された音は元となる音によって差が出るのでキーンという音やボーという音が出るのです。

スピーカーフォンでハウリングが起きる原因は大まかに分けて、スピーカーの音をマイクが拾うのと機器の設定ミスの2種類です。それぞれ具体的にどのようなことか解説します。

スピーカーフォンはその名の通りスピーカーとマイクが一体化しています。したがって元々スピーカーの出した音をマイクが拾いやすい構造です。場所を取らないメリットはありますが、ハウリングしやすいデメリットがあるのがスピーカーフォンです。物理的に距離を遠ざけられないので、別の方法でハウリング対策をする必要があります。

機器の設定ミスによってもハウリングは起きます。具体的にはマイクの集音感度を上げていたり、スピーカーの音を大きすぎたりするケースです。たとえば、イベントで使う拡声器の設定をミスするとハウリングが起こります。音がループしないようにマイクの集音感度を落とすかスピーカーの音を落とせば解決します。しかし、相手に声が届きづらくなる可能性もあるので調整に注意が必要です。

スピーカーフォンのハウリング防止策について解説します。すぐにでもできることから根本的な解決策まであるので、できそうなことから始めてみましょう。

最も手軽にできるハウリング対策が、マイクの音量を調節することです。ハウリングの原理がスピーカーの音をマイクが拾ってループするのであれば、どこかでそのループを断ち切ればいいのです。スピーカーの音を下げる方法でもいいのですが、そもそも音が聞こえない可能性もあるので、まずはマイクの音量調整をするのが手軽でおすすめです。

「スピーカーの音量は下げたくない」「マイクの集音感度を下げると相手に声が聞こえないと言われる」方はエコーキャンセル機能が搭載されているスピーカーフォンの使用をおすすめします。ハウリングしないようにエコーを抑制する機能が付いたスピーカーフォンを発売しています。細かい設定がわからない方エコーキャンセリング機能を使用しましょう。

その名の通りノイズをキャンセルする機能のことで、現在販売されているイヤホンやヘッドホンの多くにはノイズキャンセリング機能がついていることが多いです。周囲の雑音や余計な音を拾わないようにするため、相手の音声だけに集中できます。

特に多くの人が集まる会議ではパソコンのタイピング音やイスを引く音など雑音が入りがちです。ノイズキャンセリング機能がないと雑音も拾うので、会議で使用する場合はノイズキャンセリング機能があるものを選びましょう。

集音半径とはマイクが音を拾える距離のことで、ある程度マイクから距離を離して使う場合は5m程度、複数人数で使う場合は8～10m程度のものがおすすめです。指向性とはマイクの音を拾える範囲で単一指向と全方位型があります。1人でテレワークで使うなら単一指向の方が音を拾いやすく、人数の多い会議で使うなら360°カバーできる全方位型をおすすめします。

オートゲインコントロール機能とは自動で音量を制御する機能のことです。使用者の声がマイクからどれくらい離れているのか、声の大きさはどれくらいなのかを判断して最適な音量を調整します。オートゲインコントロール機能が最大限活かされるのは、複数人数の会議のときです。複数人数いれば声の大きさも座る場所も違うので、シーンに合わせた調整が必要になります。自動で調節できるオートゲインコントロール機能は非常に便利です。

スピーカー同士を繋げられる連結機能は、横長の机を利用していたり複数の机をまたがって使用したりする場合に便利です。ケーブルで連結することで最大60人まで対応できるモデルもあるので、イベントで活用できます。広範囲に声を届けられるので便利ですが、前述のオートゲインコントロール機能と並んで高額なものが多いので、購入の場合は予算に注意しましょう。

現在発売されているスピーカーフォンはいろいろな機能が搭載されているので、ストレスなく利用できますが、個人でWEB会議のために利用ならイヤホン付きマイクやヘッドセットもおすすめです。イヤホン付きマイクやヘッドセットは相手の音を確実に聞き取って、自分の声を届けることに特化しています。テレワーク以外にオンラインゲームにも使用できるので、個人で使うならこちらも検討しましょう。

喋っているのに自分の声が相手に届いていないのは、よくあるトラブルですよね。原因はさまざまですが、スピーカーフォンマイクの設定や、使用しているデバイスとの相性などが考えられます。対策方法としては、以下のようなものがあります。

• スピーカーフォンと接続しているデバイスのケーブルを確認する
• スピーカーがミュート設定になっていないか確認する
• 使用しているツールに認識されているか確認する

WEB会議中に相手の音声が途切れたり、全く聞こえなくなるのも度々発生するシチュエーションです。その場合は、まず使用しているスピーカーフォンやヘッドセットの音量を調整してみましょう。それでも聞こえないときには、以下のような対策をしてください。

• スピーカーの音声設定がオフになっていないか確認する
• スピーカーとデバイスが接触不良を起こしていないか確認する

WEB会議中に音声が遮断されたり、遅延が起こるのもよくあるトラブルです。たいていの場合はネットワーク環境の不備や使用デバイスのスペックによるものですが、頻繁に起こる場合は、会社内の通信設備を見直す必要があります。

ネットワーク環境を見直す対策方法としては、以下のようなものがあります。

• 無線LANを使用している場合は高速の有線LANに変更する
• 使用していないアプリケーションを閉じて軽くする
• 高品質のWEB会議用ツールやアプリケーションを使用する

スピーカーフォンのハウリングについて解説しました。機能が充実していないスピーカーフォンでも、原理を知ることでハウリングを防げます。ハウリングが起こってお困りの方は、ぜひ今回紹介した対策やおすすめ商品を検討してくださいね。